2018年08月30日

【記録更新】シングル最高位3位作品 50年の歳月を経てようやく1000作目に到達へ・・・nammyblog vol.193

かなり久々の更新です。
今週のシングルチャート2018年9/3付で一つの記録が誕生しました。
私の記録が合っていれば?の話ですが「最高位3位」作品が通算1000作目に到達したのである。
前回4年前の今頃にも「最高位2位」作品が1000作に到達した際に書いたのを思い出した。
記事はこちら→http://nammyblog.seesaa.net/article/405425918.html

3位作品に至ってはオリコンチャートの始まりから50年8ヶ月目での記録達成だ。
1968年に始まったチャートで初めて3位止まりとなった作品は1968年1月4日付で記録したデイブ・ディー・グループの「オーケー」(累積売上11.0万枚)。
あれから50年という歳月を経てようやくの記録達成である。
そんな記念すべき「最高位3位」に到達した1000作目作品はback number「大不正解」。
人気アニメ映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」主題歌でありアップチューンなナンバー。
back numberは2004年に結成、インディーズ活動を経て2011年4月にシングル「はなびら」でメジャーデビュー。
2015年1月リリースの10thシングル「ヒロイン」がJR東日本「JR Ski Ski」のCMソングに起用、お茶の間に彼らの曲が広まりブレイク。同年11月リリースの13thシングル「クリスマスソング」がフジテレビ系月9ドラマ「5→9〜私に恋したお坊さん」の主題歌でヒットし、同曲を収録したアルバム「シャンデリア」はアルバムチャート1位を獲得した。

さて記録篇に話は戻しますが、最高位3位作品での週間最高売上は2000年2/7付けで記録した椎名林檎「ギブス」の40.3万枚。
(※あくまで最高位3位作品が記録した数値であり、1位や2位作品がダウンした週に記録した週間売上記録は含みません)
この週は非常にレベルの高い週で椎名林檎が前年99年に「本能」でブレイク後2枚同時シングルリリースをした週でもある。
1位はサザン「TSUNAMI」(65.4万枚)、2位モー娘。「恋のダンスサイト」(60.1万枚)、3位椎名林檎「ギブス」(40.3万枚)、4位椎名林檎「罪と罰」(36.6万枚)5位鈴木あみ「Don't need to say good bye」(27.3万枚)と全て初登場、10位に至っては7.7万枚と今では1位を獲っても不思議ではない売上数字なのである。

ちなみに最高位3位記録での最高売上作品は1993年のTHE虎舞竜「ロード」の199.7万枚である。当時1位を獲得してもおかしくない週間20万枚以上をキープするも運悪く上位の壁を塞がれ3位に落ち着いた作品だ。
最高位3位のミリオンヒットは9作品。

バブルガム・ブラザーズ「WON'T BE LONG」(100.9万枚)
ZOO「Choo Choo TRAIN」(105.0万枚)
GAO「サヨナラ」(123.6万枚)
THE虎舞竜「ロード」(199.7万枚)
class「夏の日の1993」(115.5万枚)
trf「BOY MEETS GIRL」(128.5万枚)
EAST END×YURI「MAICCA〜まいっか〜」(113.3万枚)
Puffy「アジアの純真」(118.9万枚)
猿岩石「白い雲のように」(113.5万枚)


「TOP3入り」という肩書で記録すればクローズアップされる立ち位置。開始から50年、1000作に到達するまでのキリ番をピックアップして記録しておきます。


0001 1968.1/4付 デイブ・ディー・グループ「オーケー」
0050 1975.2/24付 八代亜紀「おんなの夢」
0100 1982.9/27付 高木澪「ダンスはうまく踊れない」
0150 1987.6/29付 河合その子「JESSY」
0200 1990.9/10付 ジッタリンジン「夏祭り」
0250 1993.12/27付 吉川晃司「VENUS〜迷い子の未来〜」
0300 1997.7/14付 ZARD「風が通り抜ける街へ」
0350 2000.4/17付 THE YELLOW MONKEY「SHOCK HEARTS」
0400 2002.4.29付 バカ殿様とミニモニ姫。「アイ〜ン体操」
0450 2003.9/29付 モーニング娘。おとめ組「愛の園〜Touch My Heart〜」
0500 2005.9/26付 Gorie with Jasmine&Joann「Pecori Night」
0550 2007.8/6付 リップスライム「熱帯夜」
0600 2009.1/26付 シド「2℃目の彼女」
0650 2010.5/17付 ももいろクローバー「行くぜっ!怪盗少女」
0700 2011.9/12付 SHINee「JULIETTE」
0750 2012.12/3付 GENERATIONS「BRAVE IT OUT」
0800 2014.1/27付 Fear,and Loathing in Las Vegas「Rave-up Tonight」
0850 2015.3/16付 舞祭組「やっちゃった!!」
0900 2016.4/4付 GEM「Fine!〜fly for the future〜」
0950 2017.6/5付 GOT7「MY SWAGGER」
1000 2018.9/3付 back number「大不正解」
posted by nammy at 00:26| 埼玉 ☔| ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月22日

<アルバム編>首位獲得5週以上10週未満記録作品リスト・・・nammyblog vol.175

アルバムチャート8/24付においてドリカムの25周年記念ベスト「私のドリカム」が先週に続く1位を獲得し、通算で5週目となる首位を獲得した。

ドリームズ・カム・トゥルー「私のドリカム」.jpg

自身においての長期首位獲得は93年の「MAGIC」(7週連続)以来の21年8か月ぶりの記録である。首位獲得も昨今ではすっかり毎週の入れ替わりが当たり前となり、連続して売れる傾向はなくなってしまっただけに「これぞヒットチャートだなぁ」と感じるこの頃であります。
しかしお盆前後という事もあり「新譜はどうした?」とここにきて今週のBRAHMANや先週の浜崎あゆみと2位で留まってしまうのも残念な気がしてならないが、それだけドリカムのベストが支持されている証拠なんでしょう。しかし今作、ドリカムとして初ベストではなくむしろ多いくらいのベストアルバムをこれまで発売してきたが、このタイミングでの連続記録は凄いの一言でしょう。幾度ベストを出してくれば必ず聴きたい曲はかぶって収録されるので、ファンのみんなは既に前に買ったベストに入っているから手が伸びにくいんですよね。全50曲3枚組というお得感なリリース形態と、25周年のイベントと重なったこと、映画「インサイドヘッド」の主題歌起用によりアーティスト認知度の上昇などから手に取られている経緯があるのだろう。

さて通算で5週1位を獲得した例は2008年8/11付で記録している安室奈美恵「BEST FICTION」以来7年ぶりの記録なんですね。4週1位という例はその間に何例かありましたが、1か月を超えての長期ヒットはなかなか出るものではありません。
前回10週以上の1位獲得作品を並べてみましたが、今回は5週以上10週未満のアルバムヒット作品を集めてみました。レコード時代の記録が多いですねぇ・・・。


■アルバム5週以上10週未満 首位作品リスト

2015年 5週/ドリームズ・カム・トゥルー「DREAMS COME TRUE THE BEST!私のドリカム」
2008年 6週/安室奈美恵「BEST FICTION」
2004年 5週/宇多田ヒカル「Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1」
1999年 6週/宇多田ヒカル「First Love」
1999年 5週/浜崎あゆみ「A Song for xxx」
1997年 5週/GLAY「REVIEW-BEST OF GLAY-」
1996年 6週/globe「globe」
1995年 5週/大黒摩季「BACK BEATs #1」
1993年 7週/ドリームズ・カム・トゥルー「MAGIC」
1993年 5週/ZARD「揺れる想い」
1992年 5週/プリンセス・プリンセス「SINGLES 1987-1992」
1992年 5週/CHAGE & ASKA「スーパーベストU」
1990年 5週/プリンセス・プリンセス「プリンセス・プリンセス」
1988年 5週/光GENJI「光GENJI」
1987年 5週/杉山清貴「realtime to paradise」
1986年 5週/浜田省吾「J.BOY」
1985年 7週/レベッカ「REBECCA W」
1985年 7週/サザンオールスターズ「kamakura」
1984年 9週/井上陽水「9.5カラット」
1984年 6週/サザンオールスターズ「人気者で行こう」
1984年 5週/中森明菜「メモワール」
1982年 5週/オフコース「NEXT」
1982年 6週/サザンオールスターズ「Nude Man」
1982年 5週/松田聖子「パイナップル」
1982年 6週/中島みゆき「寒水魚」
1981年 6週/サザンオールスターズ「ステレオ太陽族」
1979年 7週/久保田早紀「夢がたり」
1979年 7週/松山千春「起承転結」
1979年 8週/サウンドトラック「交響詩・銀河鉄道999」
1979年 5週/岸田智史「モーニング」
1979年 8週/ゴダイゴ「西遊記」
1978年 7週/アリス「栄光への脱出」
1978年 8週/サウンドトラック「サタディ・ナイト・フィーヴァー」
1978年 5週/矢沢永吉「ゴールド・ラッシュ」
1978年 6週/アリス「アリスY」
1977年 6週/石川さゆり「暖流」
1977年 6週/サウンドトラック「宇宙戦艦ヤマト」
1976年 7週/小椋佳「遠ざかる風景」
1976年 9週/中村雅俊「思い出のかけら」
1976年 5週/荒井由実「YUMING BRAND」
1976年 9週/井上陽水「招待状のないショー」
1976年 6週/子門真人 他「およげ!たいやきくん」
1975年 9週/布施明「傾いた道しるべ」
1975年 9週/小椋佳「夢追い人」
1975年 7週/布施明「シクラメンのかほり」
1975年 5週/カーペンターズ「緑の地平線」
1974年 6週/吉田拓郎「今はまだ人生を語らず」
1973年 7週/かぐや姫「かぐや姫さあど」
1973年 5週/ビートルズ「ザ・ビートルズ1962-1966」
1973年 5週/ガロ「ガロ2」
1972年 8週/天地真理「ちいさな恋/ひとりじゃないの」
1972年 5週/ポール・サイモン「ポール・サイモン」
1971年 7週/サイモン&ガーファンクル「明日に架ける橋」
1970年 6週/クールファイブ・藤圭子「演歌の競演 清と圭子」
posted by nammy at 15:03| 埼玉 ☔| ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月26日

1位獲得週数作品10週以上記録(アルバム/シングル)・・・nammyblog vol.174

アルバム、シングルにおいて連続1位記録など昨今は生まれなくなってしまった。
今週のアルバムではデビュー25周年記念でリリースされたドリカムのベスト「私のドリカム」が2週連続1位を獲得したのは記憶に新しい。意外にも連続首位記録は自身では1993年12月の「MAGIC」以来21年半ぶりとの事。そんなに長い年月において連続1位を記録していなかったことに驚きだ。今年に入り三代目J Soul Brothers、浜田省吾とアルバムでドリカムを含め3作品が2週連続1位を記録。過去の様にはロングヒットにはならないもののシングルよりは幾分アルバムの方が長く売れる傾向にはある。
さてこれまで歴代ヒットチャートの中で、アルバム、シングル1位獲得週数が多い順に記録を集めてみた。
全てを羅列すると膨大な量となるので、取り急ぎ二桁記録の作品を下記に記しておく。
二桁(10週)1位を獲得するほどロングヒットになるなんて現代では考えられないことだ。
ただそれだけ過去のヒットチャートでは一つの作品が長く売れる例が多くあり、全ての記録は60年代〜80年代に集中している。まさにCDではなくレコード全盛期時代、レンタルショップなどなく愛聴者たちは皆レコードを購入し、自宅のプレーヤーに針を落として何度も聴いていたのだろう。
だから売れたアルバムの楽曲は多くのユーザーに視聴された結果、記憶に残る曲が多い事だろう。
今のようにデジタル化した現代で気に入らない曲は簡単にボタン一つで飛ばせてしまう。だから下手をすればアルバム1枚丸ごと聴かないなんて事も当たり前になっているのかも知れない。カセットテープ時代では早送りするにも操作が複雑でしたしね。だから通して聴いていたり、カセットデッキの性能では録音するのにサイレントではなく曲を再生したまま録音するなどありました。
だからアルバムをカセットに録音するにもどうしても一通り通して聴いていたんですね。
良き時代、多くの人達に愛された作品たちを一挙公開。

■1位獲得最多作品歴代ランキング
<アルバム編>

井上陽水「氷の世界」.jpg

35週 井上陽水/氷の世界(1973年)
20週 藤圭子/新宿の女(1970年)
18週 サイモン&ガーファンクル/グレーテストヒッツU(1971年)
18週 カーペンターズ/ゴールデン・プライズ第2集(1974年)
17週 藤圭子/女のブルース(1970年)
16週 エルヴィス・プレスリー/この胸のときめきを(1971年)
15週 よしだたくろう/元気です。(1972年)
13週 天地真理/水色の恋 涙から明日へ(1972年)
13週 チェリッシュ/スーパー・デラックス(1973年)
12週 寺尾 聰/リフレクションズ(1981年)
11週 ハイ・ファイ・セット/ラブ・コレクション(1977年)
11週 ピンク・レディー/ベスト・ヒット・アルバム(1977年)
11週 サウンドトラック/フラッシュダンス(1983年)
10週 森進一/花と涙 森進一のすべて(1969年)
10週 サイモン&ガーファンクル/サイモン&ガーファンクル(1971年)
10週 井上陽水/二色の独楽(1974年)

<シングル編>

ピンキーとキラーズ「恋の季節」.jpg

17週 ピンキーとキラーズ/恋の季節(1968年)
16週 宮史郎とぴんからトリオ/女のみち(1972年)
15週 ダニエル・ブーン/ビューティフル・サンデー(1976年)
14週 皆川おさむ/黒ネコのタンゴ(1969年)
13週 CHAGE & ASKA/SAY YES(1991年)
12週 小柳ルミ子/わたしの城下町(1971年)
12週 ピンク・レディー/ウォンテッド(1977年)
11週 子門真人/およげ!たいやきくん(1975年)
10週 浜田省吾/悲しみは雪のように(1992年)
10週 もんた&ブラザーズ/ダンシング・オールナイト(1980年)
10週 ピンク・レディー/UFO(1977年)
10週 寺尾 聰/ルビーの指環(1981年)
10週 中村雅俊/ふれあい(1974年)
10週 さだまさし/関白宣言(1979年)
10週 藤圭子/圭子の夢は夜ひらく(1970年)


さすがの一言!特にアルバムでは井上陽水の35週1位ってなんでしょう?
というくらいの超ロングセラー。月間に直すと9か月、そんなに長期的な1位はまず存在しない記録。
一つの作品が長期的にヒットするにも限度を超えた記録です。
あの歴代アルバム記録を持つ宇多田ヒカル「First Love」でさえ6週1位でもロングセラーだったが、そんなのは比較にならない期間。歴代アルバムトップの宇多田ヒカルの母、藤圭子も20週、17週と1位記録をレコードで保持しています。母子ともにとんでもない記録の持ち主ですね。
アルバムはやはり70年代〜80年代前期にかけての名作がズラリ並んでいます。
ポイントはベストアルバムが1作もないという事です。オリジナルアルバムでここまで売れるのが当時ならでの記録。
そしてシングルでは60年代〜90年代まで多くの時代に生まれた記録。
一番近い記録で1992年の浜田省吾、今から23年も前になります。
90年代作品は浜田省吾とチャゲアスの2作のみ。
「SAY YES」は13週連続1位、282万枚という大記録とともにドラマ主題歌としても話題を生みました。
アルバム、シングルともに二桁大台に乗せたピンク・レディー、寺尾聰、藤圭子は今改めて凄い事だと認識させられる。
posted by nammy at 21:23| 埼玉 ☔| ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月25日

【シングル編】1位獲得作品翌週はどこいった?翌週TOP10圏外全120作のすべて・・・nammyblog vol.173

昨今のシングルチャートを見ていると先週1位を獲得した作品が翌週になるとTOP10圏外へ落下する事など日常茶飯事となってしまった。
もはや1位作だけではなく、先週のTOP10作品がすべてTOP10圏外へ落下するパターンも当たり前化している。
いつしかのロングセラー法則は完全に崩壊し、発売初週集中型傾向となっている現代のヒットチャート。
それだけ特定ファンによる発売日購入が集中し、それ以外のユーザーは翌週以降に購入しない事が伺える。
現に初動売上=累計売上の80%以上のシェア率を占めるほどになり、初動売上で概ね平均85%を掛ければ累計売上枚数が読めてしまうほど単純な計算式である。
以前90年代などでは1位を獲得した作品は翌週2位もしくは3位とTOP3内にキープする傾向であったが、それでもTOP5以下へ落下する作品も当然あった。大抵はアイドルグループや女性アイドルがその傾向にあったが、翌週にTOP10圏外へ姿を消す例はほぼ無かったと言える。
ただし80年代中期おニャン子クラブブーム終焉期である87年7/27付では渡辺満里奈「夏休みだけのサイドシート」が1位獲得後、翌週13位落下という当時では初となるTOP10圏外記録を作ってしまう。
その2年5か月後、89年12/11付で1位を獲得した南野陽子「フィルムの向こう側」が翌週15位へ落下するというワースト記録を更新。
その後1位からTOP10圏外へ落下作品は80年代で2作、90年代で6作あった。
1999年には浜崎あゆみが南野陽子と並ぶ1位→15位という記録を作るが、当時の浜崎あゆみは人気ピーク期で当作品は30万枚限定生産盤、初週1位でほぼ完売に近い大半の枚数売上を占めており、翌週には僅かに店頭に残った作品の売上計上であることから、一概に枚数制約のない南野陽子と比べるには少々異なる。
2000年代に入り遂に1位からTOP20圏外へ落下する記録が生まれた。
w-inds.「Long Road」が2003年11/10付で1位を獲得し、翌週21位へ落下、これによりワースト記録は14年ぶりに更新された。
その2年2か月後の2006年1月、倖田來未の5万枚限定シングル「feel」が1位→26位のワースト記録を更新。
こちらも浜崎あゆみの限定シングルと同様、倖田來未のブレイク期真っ只中でもある事から同じ土台では考えにくいケース。
2008年1月には東方神起がさらに1位→31位というTOP30圏外記録を更新。こちらは倖田來未の限定シングルと違い限定枚数が設けられていない為、事実的なワースト記録になる。ジャニーズ系のTOP10圏外落下記録が並ぶ中で、韓流系のグループはさらにその記憶を上回った。この年2008年は東方神起ブレイク年でもあり1年で4作が1位を記録、しかしすべての楽曲が翌週にTOP10圏外もしくはTOP20圏外となっており完全に現代の初動集中型の典型的な記録となった。
2006年以降はもはや当たり前となるくらい1位→TOP10圏外作品が急増、2010年にはTOKIO「遥か」が東方神起と並ぶ1位→31位というワースト記録に並んでしまう。
そして2011年5月、歴代ワースト記録として今後この記録は生まれないだろうという落下作品が誕生。
ぱすぽ☆のメジャーデビューシングル「少女飛行」がいきなりの1位で初登場、しかし翌週にはTOP10圏外はおろかそれまでの記録であるTOP30圏外を大きく飛び越え1位→102位というTOP100圏外へ落下。
これまでこんな記録はなかったくらい衝撃の走った記録だ。ある意味ここまで初週に集中させた作品はないくらいだ。言うまでもないが、現在までにおける記録でぱすぽ☆を超えた落下作品は誕生していない。
ちなみに2014年6月に記録したキムヒョンジュンの「HOT SUN」は1位→65位とTOP60圏外記録でぱすぽ☆に次ぐワースト記録、ある意味ここまで落下する作品も珍しい。
歴代1位獲得作品の翌週落下記録(TOP10圏外)を現代までの120作すべて抜粋してみたので参考までに記しておく。

■1位獲得作品における翌週落下順位記録120作(1位→TOP10圏外)

1位→13位/渡辺満里奈「夏休みだけのサイドシート」(1987年)
1位→15位/南野陽子「フィルムの向こう側」(1989年)
1位→12位/工藤静香「Please」(1991年)
1位→12位/森高千里「素敵な誕生日」(1994年)
1位→11位/X-JAPAN「DAHLIA」(1996年)
1位→14位/THE YELLOW MONKEY「球根」(1998年)
1位→12位/ZARD「MIND GAMES」(1999年)
1位→15位/浜崎あゆみ「kanariya」(1999年)
1位→14位/嵐「君のために僕がいる」(2001年)
1位→11位/w-inds.「Because of you」(2002年)
1位→11位/V6「COSMIC RESCUE」(2003年)
1位→21位/w-inds.「Long Road」(2003年)
1位→14位/タッキー&翼「One Day One Dream」(2004年)
1位→13位/GLAY「天使のわけまえ」(2004年)
1位→12位/ラルク・アン・シエル「叙情詩」(2005年)
1位→13位/DEF.DIVA「好きすぎてバカみたい」(2005年)
1位→12位/嵐「WISH」(2005年)
1位→13位/浜崎あゆみ「Bold & Delicious」
1位→26位/倖田來未「feel」(2006年)
1位→14位/ASIAN KUNG-FU GENERATION「ワールドアパート」(2006年)
1位→15位/HYDE「SEASON'S CALL」(2006年)
1位→11位/EXILE「YES!」(2006年)
1位→18位/ENDLICHERI★ENDLICHERI「The Rainbow Star」(2006年)
1位→13位/嵐「アオゾラペダル」(2006年)
1位→12位/WaT「Ready Go!」(2006年)
1位→14位/モーニング娘。「歩いてる」(2006年)
1位→17位/テゴマス「ミソスープ」(2007年)
1位→14位/関ジャニ∞「ズッコケ男道」(2007年)
1位→13位/タッキー&翼「×〜ダメ〜」(2007年)
1位→12位/V6「ジャスミン」(2007年)
1位→12位/Golden Circle「ミュージック」(2007年)
1位→12位/タッキー&翼「SAMURAI」(2007年)
1位→19位/AAA「MIRAGE」(2008年)
1位→31位/東方神起「Purple Line」(2008年)
1位→12位/ポルノグラフィティ「あなたがここにいたら」(2008年)
1位→12位/東方神起「Beautiful you」(2008年)
1位→14位/テゴマス「アイアイ傘」(2008年)
1位→12位/YUI「SUMMER SONG」(2008年)
1位→18位/東方神起「どうして君を好きになってしまったんだろう」(2008年)
1位→13位/倖田來未「TABOO」(2008年)
1位→25位/東方神起「呪文」(2008年)
1位→25位/倖田來未「stay with me」(2009年)
1位→11位/滝沢秀明「愛・革命」(2009年)
1位→14位/東方神起「Bolero」(2009年)
1位→28位/滝沢秀明「シャ・ラ・ラ」(2009年)
1位→27位/モーニング娘。「しょうがない夢追い人」(2009年)
1位→13位/GIRL NEXT DOOR「Infinity」(2009年)
1位→12位/V6「スピリット」(2009年)
1位→11位/テゴマス「七夕まつり」(2009年)
1位→11位/堂本光一「妖〜あやかし〜」(2009年)
1位→12位/V6「GUILTY」(2009年)
1位→14位/倖田來未「Alive」(2009年)
1位→12位/滝沢秀明「ヒカリひとつ」(2009年)
1位→13位/浜崎あゆみ「You were」(2010年)
1位→11位/aiko「戻れない明日」(2010年)
1位→24位/渡り廊下走り隊「アッカンベー橋」(2010年)
1位→20位/AAA「逢いたい理由」(2010年)
1位→16位/YUI「to Mother」(2010年)
1位→31位/TOKIO「遥か」(2010年)
1位→14位/V6「Only dreaming」(2010年)
1位→13位/NEWS「Fighting Man」(2010年)
1位→26位/タッキー&翼「愛はタカラモノ」(2010年)
1位→14位/URATA NAOYA「Dream ON」(2011年)
1位→11位/EXILE「Each Other's Way」(2011年)
1位→102位/ぱすぽ☆「少女飛行」(2011年)
1位→11位/板野友美「ふいに」(2011年)
1位→19位/三代目J Soul Brothers「FIGHTERS」(2011年)
1位→11位/Sexy Zone「Sexy Zone」(2011年)
1位→17位/フレンチキス「最初のメール」(2011年)
1位→21位/CNBLUE「Where you are」(2012年)
1位→12位/東方神起「STILL」(2012年)
1位→17位/Sexy Zone「Ladyダイヤモンド」(2012年)
1位→14位/KAT-TUN「TO THE LIMIT」(2012年)
1位→12位/指原莉乃「意気地なしマスカレード」(2012年)
1位→13位/倖田來未「Go to the top」(2012年)
1位→13位/NEWS「WORLD QUEST」(2012年)
1位→11位/東方神起「Catch Me」(2013年)
1位→12位/モーニング娘。「Help me!!」(2013年)
1位→11位/HKT48「スキ!スキ!スキップ!」(2013年)
1位→11位/EXILE「EXILE PRIDE」(2013年)
1位→11位/モーニング娘。「ブレインストーミング」(2013年)
1位→14位/fripSide「sister's noise」(2013年)
1位→16位/KAT-TUN「FACE to Face」(2013年)
1位→18位/山下智久「SUMMER NUDE '13」(2013年)
1位→12位/モーニング娘。「わがまま 気のまま 愛のジョーク」(2013年)
1位→17位/HKT48「メロンジュース」(2013年)
1位→28位/堂本剛「瞬き」(2013年)
1位→11位/Not yet「ヒリヒリの花」(2013年)
1位→11位/Sexy Zone「バィバィDuバィ」(2013年)
1位→26位/堀田家BAND「サヨナラ☆ありがとう」(2013年)
1位→34位/岩佐美咲「鞆の浦慕情」(2014年)
1位→14位/SEKAI NO OWARI「スノーマジックファンタジー」(2014年)
1位→16位/モーニング娘。「笑顔の君は太陽さ」(2014年)
1位→11位/Hey! Say! JUMP「AinoArika」(2014年)
1位→16位/モーニング娘。「時空を超え 宇宙を超え」(2014年)
1位→14位/ももいろクローバーZ「泣いてもいいんだよ」(2014年)
1位→14位/KAT-TUN「In Fact」(2014年)
1位→13位/NEWS「ONE-for the win-」(2014年)
1位→65位/キム・ヒョンジュン「HOT SUN」(2014年)
1位→14位/EXILE「NEW HORIZON」(2014年)
1位→37位/EXILE TRIBE「THE REVOLUTION」(2014年)
1位→15位/Hey! Say! JUMP「ウィークエンダー」(2014年)
1位→11位/V6「Sky The Limit」(2014年)
1位→15位/Dream5「ダン・ダン・ドゥビ・ズバー!」(2014年)
1位→14位/NMB48「らしくない」(2014年)
1位→16位/Kinki Kids「鍵のない箱」(2014年)
1位→15位/Sexy Zone「君にHITOMEBORE」(2014年)
1位→32位/SUPER JUNIOR「MAMACITA-AYAYA-」(2014年)
1位→17位/仮面女子「元気種☆」(2015年)
1位→14位/KAT-TUN「Dead or Alive」(2015年)
1位→13位/2PM「Guilty Love」(2015年)
1位→14位/ジャニーズWEST「ズンドコパラダイス」(2015年)
1位→18位/渋谷すばる「記憶」(2015年)
1位→15位/KAT-TUN「KISS KISS KISS」(2015年)
1位→11位/Kis−My−Ft2「Kiss魂」(2015年)
1位→31位/Juice=Juice「WOnderful World」(2015年)
1位→14位/三代目J Soul Brothers「starting over」(2015年)
1位→21位/HKT48「12秒」(2015年)
1位→14位/V6「Timeless」(2015年)
1位→11位/関ジャニ∞「強く 強く 強く」(2015年)
1位→53位/防弾少年団「FOR YOU」(2015年)
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2015年01月27日

シングルチャート1位獲得作品通算1400作目はB'z「有頂天」・・・nammyblog vol.166

B'z「有頂天」.jpg

2年9か月ぶりにリリースされたB'zの新曲「有頂天」が先週1/26付シングルチャートで初登場1位を獲得した。
これを以て47作連続1位記録となり自身の歴代記録をまた一つ更新。
オリコンの1位獲得数としても今回で通算1400作目の1位となりB'zの名前が刻まれることとなる。
1位獲得作品のこれまでのキリ番をまとめて振り返ってみましょう。

■シングルチャート1位獲得作品キリ番一覧

NO.1/1968.1/4付/黒沢明とロスプリモス「ラブユー東京」
NO.100/1976.12/6付/都はるみ「北の宿から」
NO.200/1984.4/2付/小泉今日子「渚のはいから人魚」
NO.300/1987.2/9付/吉幾三「雪國」
NO.400/1990.2/19付/光GENJI「荒野のメガロポリス」
NO.500/1994.5/2付/TMN「Nights of the knife」
NO.600/1996.12/16付/MY LITTLE LOVER「YES-free flower-」
NO.700/1999.9/20付/モーニング娘。「LOVEマシーン」
NO.800/2002.5/6付/浜崎あゆみ「Free & Easy」
NO.900/2004.11/15付/T.M.Revolution「ignited〜イグナイテッド〜」
NO.1000/2007.2/26付/EXILE「道」
NO.1100/2009.3/16付/嵐「Believe」
NO.1200/2011.2/28付/AKB48「桜の木になろう」
NO.1300/2013.2/4付/モーニング娘。「Help me!!」
NO.1400/2015.1/26付/B'z「有頂天」


47年の歴史を紐解いて感じることは100作更新される日数が年々狭まっているということ。
これは何かと言うと連続1位記録がないということ。
NO.1〜100、NO.101〜200まではそれぞれ記録到達まで約8年の歳月を費やしている。
その後はだいたい3年〜4年で記録は100番単位に達し、昨今では2年という短い期間での記録到達。
100作品=100週(2年)、つまり1年で52週あるヒットチャートでも52週中1位作が52作という連続1位がないまま毎週入れ替わり合戦が繰り広げられている。
発売週短期集中型のヒット傾向が当たり前となってしまっており、初週しか売れないという実態も淋しい限り。最近では1位なのに聞いたことがない、なんてさみしい言葉が飛び交うヒットチャート。
もはやCDが売れない現代で国民の誰もが口ずさめるような大ヒット作が生まれること自体難しいことなのだろうか。
posted by nammy at 23:12| 埼玉 ☔| ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月14日

<記録>最高位2位作品1000作目到達へ・・・nammyblog vol.151

今週のシングルチャート9/15付でまた一つの記録が誕生した。
これまでスポットとして1位獲得作品においては通算1000作目などと当てられる事が多々あるが、それ以外の記録においては他紙も特集を組んでいるのを見た事はない。
(恐らく本誌(オリコン)内でも特集を組む事はないと思う)
私がスポットを当てたのは最高位2位獲得作品、惜しくも1位を獲得できなかった不運なポジションであるとともに十分素晴らしい売上とともにその記録は1位獲得作品を凌ぐケースも多く存在する。

そんな最高位2位止まりの作品が通算で遂に1000作目に到達した。
オリコンチャートの始まりから46年8ヶ月目での記録達成だ。
思い返せば1968年に始まったチャートで初めて2位止まりとなった作品は1968年1月4日付で記録した佐良直美「世界は二人のために」でした。
1位獲得作が通算1000作目を迎えたのは今から7年前の2007年2月26日付、EXILE「道」が記録を達成した。
今回めでたく1000作目の節目を獲得したのは韓国グループB.A.Pの「EXCUSE ME」。2012年1月にデビューし、これまでに日本シングルでは4枚をリリースしている。今年4月にリリースした「NO MERCY」以来の2位獲得となった。

1位1000作到達よりも7年遅い今回の記録であるが、毎週の入れ替わるチャート合戦は1位も2位も変わらない。
どこでそれだけ差がついたのか。1位獲得作と違い、2位というポジションは毎週変わるものではない。
1位を獲得した作品が翌週順位を下げ2位にランクインされれば、あくまで2位であるには変わりがないがあくまで「最高位2位止まり」を主体とした記録の為カウントはされない。過去そんなケースが結構多く、なかなか初登場2位イコールというわけでもなかったからだ。
昨今のチャートは当たり前のように初登場2位というケースが増加し、そのたびに「最高位2位止まり記録」としてカウントされる為、急激にその数字は伸びを見せた。それだけ前週1位を獲得した作品が落とす順位は大きく、良くても3位〜5位にダウン、下手をすればTOP10圏外なんてケースも当たり前化してしまっている。

これまでの2位作品で一番セールスを挙げたのは1979年3月に2位到達した渥美二郎「夢追い酒」の182.0万枚。
最高2位記録としてはミリオンセラーが29作もあった。
何も全て1位を獲得したから・・・という言葉だけでは片づけられない2位の凄さである。

☆最高位2位獲得作品 売上枚数TOP10
1位 182.0万枚 渥美二郎「夢追い酒」
2位 155.5万枚 Le Couple「ひだまりの詩」
3位 148.5万枚 竜鉄也「奥飛騨慕情」
4位 148.4万枚 ブラックビスケッツ「タイミング」
5位 145.0万枚 シャ乱Q「ズルい女」
6位 139.7万枚 槇原敬之「もう恋なんてしない」
7位 139.0万枚 華原朋美「I'm proud」
8位 138.5万枚 倉木麻衣「Love Day After Tomorrow」
9位 137.2万枚 GLAY「SOUL LOVE」
10位 129.3万枚 DEEN「このまま君だけを奪い去りたい」


8cmと12cmの合算であれば宇多田ヒカル「Automaric」の206万枚が1番だったんですけどね。
別集計となると129.1万枚の為、惜しくも11位!

2位特集についてはこちらもどうぞ!
http://nammyblog.seesaa.net/article/321908353.html

2位に長期間ランクインさせたのは?
1972年に記録したちあきなおみの「喝采」が何と12週も2位にランクイン!
ここまでずっと居座るのはある意味1位獲るよりも難しい?

そして最高位2位だって年間シングルチャートで1位を獲ってしまいます。
過去4例あります。

2004年度 平井 堅/瞳をとじて
1987年度 瀬川瑛子/命くれない
1983年度 大川栄策/さざんかの宿
1979年度 渥美二郎/夢追い酒


これだけ1位獲得作が注目を浴びている中で2位だってやるときゃやるんです。
しかし、演歌は息が長いだけにポップスの売上を軽く凌ぐんですね。
最高位2位獲得作品最多アーティストは15作でEXILEでした。
1位獲っているいるイメージもあったが、2位獲得数の方が多いんですよね。
以下10作以上を持つアーティストが13組もいました。

15作 EXILE
13作 倉木麻衣
12作 ゆず
12作 UVERworld
11作 GLAY
11作 ポルノグラフィティ
11作 aiko
11作 氷川きよし
11作 東方神起
11作 Perfume
10作 ZARD
10作 モーニング娘。
10作 田原俊彦


最後に1000作到達を記念し、キリ番の2位作品を紹介します。

NO.0001(1968.1/4) 佐良直美「世界は二人のために」
NO.0050(1975.1/6) 西崎みどり「旅愁」
NO.0100(1980.6/23) 谷村新司「昴」
NO.0150(1985.10/28) アルフィー「霧のソフィア」
NO.0200(1987.8/31) おニャン子クラブ「ウェディングドレス」
NO.0250(1989.12/18) チェッカーズ「Friends and Dream」
NO.0300(1992.5/18) チューブ「夏だね」
NO.0350(1995.7/17) スピッツ「涙がキラリ☆」
NO.0400(1998.12/23) Every Little Thing「Time goes by」
NO.0450(2000.1/17) Every Little Thing「Pray」
NO.0500(2001.11/26) プッチモニ「ぴったりしたいX'mas!」
NO.0550(2003.9/15) 嵐「ハダシの未来」
NO.0600(2005.5/2) ZARD「星のかがやきよ」
NO.0650(2006.10/2) YUI「I remember you」
NO.0700(2007.12/31) モモタロス,ウラタロス,リュウタロス「Climax Jump DEN-LIDER form」
NO.0750(2009.4/20) BREAKERZ「Everlasting Luv」
NO.0800(2010.6/7) XIAH junsu「XIAH(Intoxication)」
NO.0850(2011.8/8) 安室奈美恵「NAKED」
NO.0900(2012.8/20) 三代目 J Soul Brothers「花火」
NO.0950(2013.9/2) SHINee「Boys Meet U」
NO.1000(2014.9/15) B.A.P「EXCUSE ME」
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2014年08月15日

国内アーティストTOP50組による2ndシングル特集・・・nammyblog vol.147

各アーティストのデビュー曲特集なんてものはたまにありますが、2枚目に特化した特集ってありませんよね。
どうしても記念すべきスタートとなる「デビュー曲」に注視してしまい、2枚目以降の曲を知らない人たちも多いと思います。デビュー曲はみんな知っていても、2ndシングルと聞かれると案外みんな答えられないものです。
言われてみれば「あ〜〜〜」ってなると思いますが、記憶に薄い有名アーティストの2ndシングルに目を向けてみたい。
国内歴代アーティストトータルセールスTOP50組に絞り込んでみました。
記憶の扉をそっと叩いてみましょう。

■歴代セールスアーティスト上位50組による2ndシングル特集■

☆B'z「君の中で踊りたい」
発売日:1989年5月21日/売上枚数:TOP100圏外

☆Mr.Children「抱きしめたい」
発売日:1992年12月1日/売上枚数:6.1万枚/最高位56位

☆浜崎あゆみ「YOU」
発売日:1998年6月10日/売上枚数:11.4万枚/最高位20位

☆サザンオールスターズ「気分しだいで責めないで」
発売日:1978年11月25日/売上枚数:27.8万枚/最高位10位

☆ドリームズ・カム・トゥルー「APPROACH」
発売日:1989年6月1日/売上枚数:TOP100圏外

☆松任谷由実(荒井由実)「きっと言える」
発売日:1973年11月5日/売上枚数:TOP100圏外
※荒井由実名義含む

☆GLAY「真夏の扉」
発売日:1994年6月15日/売上枚数:4.3万枚/最高位24位

☆ZARD「不思議ね・・・」
発売日:1991年6月25日/売上枚数:3.1万枚/最高位30位

☆宇多田ヒカル「Movin' on without you」
発売日:1999年2月17日/売上枚数:122.7万枚/最高位1位

☆SMAP「正義の味方はあてにならない」
発売日:1991年12月6日/売上枚数:12.9万枚/最高位10位

☆安室奈美恵「Stop the music」
発売日:1995年7月24日/売上枚数:52.8万枚/最高位4位
※「TRY ME〜私を信じて〜」までは安室奈美恵withスーパーモンキーズ名義の為、ソロカウントせず

☆AKB48「スカート、ひらり」
発売日:2006年6月7日/売上枚数:2.1万枚/最高位13位
※インディーズ名義含む

☆CHAGE & ASKA「流恋情歌」
発売日:1980年2月25日/売上枚数:2.3万枚/最高位56位

☆松田聖子「青い珊瑚礁」
発売日:1980年6月1日/売上枚数:60.3万枚/最高位2位

☆ラルク・アン・シエル「Vivid Colors」
発売日:1995年7月6日/売上枚数:13.3万枚/最高位16位

☆globe「Joy to the love(globe)」
発売日:1995年9月27日/売上枚数:81.6万枚/最高位1位

☆嵐「SUNRISE日本」
発売日:2000年4月5日/売上枚数:40.6万枚/最高位1位

☆Kinki Kids「愛されるより 愛したい」
発売日:1997年11月12日/売上枚数:164.4万枚/最高位1位

☆中森明菜「少女A」
発売日:1982年7月28日/売上枚数:39.6万枚/最高位5位

☆TUBE「センチメンタルに首ったけ」
発売日:1985年10月21日/売上枚数:0.9万枚/最高位64位

☆福山雅治「アクセス」
発売日:1990年11月7日/売上枚数:TOP100圏外

☆EXILE「Style」
発売日:2001年12月12日/売上枚数:11.3万枚/最高位11位

☆Every Little Thing「Future World」
発売日:1996年10月23日/売上枚数:11.0万枚/最高位20位

☆大黒摩季「DA・KA・RA」
発売日:1992年9月23日/売上枚数:105.5万枚/最高位2位

☆中島みゆき「時代」
発売日:1975年12月21日/売上枚数:16.4万枚/最高位14位

☆TRF「EZ DO DANCE」
発売日:1993年6月21日/売上枚数:78.4万枚/最高位15位

☆長渕 剛「俺らの家まで」
発売日:1979年3月5日/売上枚数:TOP100圏外

☆槇原敬之「ANSWER/北風」
発売日:1991年4月25日/売上枚数:TOP100圏外

☆スピッツ「夏の魔物」
発売日:1991年6月25日/売上枚数:TOP100圏外

☆五木ひろし「長崎から船に乗って」
発売日:1971年8月25日/売上枚数:44.5万枚/最高位4位

☆SPEED「STEADY」
発売日:1996年11月18日/売上枚数:127.9万枚/最高位2位

☆米米CLUB「Shake Hip!」
発売日:1986年4月21日/売上枚数:2.3万枚/最高位54位

☆MISIA「陽のあたる場所」
発売日:1998年5月21日/売上枚数:22.3万枚/最高位9位

☆モーニング娘。「サマーナイトタウン」
発売日:1998年5月27日/売上枚数:41.7万枚/最高位4位

☆中山美穂「生意気」
発売日:1985年10月1日/売上枚数:11.4万枚/最高位8位

☆井上陽水「傘がない」
発売日:1972年7月1日/売上枚数:6.3万枚/最高位69位

☆氷室京介「DEAR ALGERNON」
発売日:1988年10月7日/売上枚数:13.2万枚/最高位2位

☆山口百恵「青い果実」
発売日:1973年9月1日/売上枚数:19.6万枚/最高位9位

☆郷ひろみ「小さな経験」
発売日:1972年11月1日/売上枚数:36.7万枚/最高位4位

☆倉木麻衣「Stay by my side」
発売日:2000年3月15日/売上枚数:92.2万枚/最高位1位

☆沢田研二「許されない愛」
発売日:1972年3月10日/売上枚数:35.3万枚/最高位4位

☆今井美樹「野性の風」
発売日:1987年7月1日/売上枚数:5.6万枚/最高位24位

☆森進一「東京みれん」
発売日:1966年10月30日/売上枚数:TOP100圏外

☆チェッカーズ「涙のリクエスト」
発売日:1984年1月21日/売上枚数:67.2万枚/最高位2位

☆竹内まりや「ドリーム・オブ・ユー」
発売日:1979年2月25日/売上枚数:11.8万枚/最高位30位

☆工藤静香「Again」
発売日:1987年12月2日/売上枚数:15.9万枚/最高位3位

☆矢沢永吉「真夜中のロックンロール」
発売日:1976年3月21日/売上枚数:1.6万枚/最高位65位

☆山下達郎「幸せにさよなら」
発売日:1976年4月1日/売上枚数:TOP100圏外

☆小泉今日子「素敵なラブリーボーイ」
発売日:1982年7月5日/売上枚数:12.4万枚/最高位19位

☆ゆず「少年」
発売日:1998年9月18日/売上枚数:7.9万枚/最高位10位

どうでしたか?
意外に2ndシングルは知っている曲もあれば、まったく知らない曲もあるでしょう。
基本トータルセールス上位アーティストたちは苦節時代あっての今がある人達が多く、いきなりデビュー序盤からブレイクした例は少ないようです。
近年代のアーティスト(宇多田ヒカルや倉木麻衣、Kinki、SPEED)はデビューから当たっているので例外ですが、B'zやドリカム、ユーミン、スピッツ、福山雅治、長渕剛、山下達郎らの2ndシングルがTOP100入りしていない事実もこれまた意外だったのではないでしょうか。
いろんな視点からヒットチャートを分析してみると普段見えない部分が見えて奥深いものです。
posted by nammy at 12:14| 埼玉 ☔| ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月13日

初登場50位以下から1位獲得作品一挙公開!・・・nammyblog vol.146

最近のヒットチャートでは「初登場1位」があまりにも当たり前化し過ぎてますね。
むしろ初登場1位以外何があるんだ?ってくらい。
でも一昔では初登場1位なんてそんな大それた記録は困難だった時代もありました。
そんな記録を出したものならば大々的に取り上げられてしまう、そんな時代。
「初登場1位」の定義を完全にぶち壊したのは1980年代、既にその前に松田聖子や中森明菜、近藤真彦、田原俊彦たちによって初登場1位は記録されていますが、連続首位作品であり今のように毎週1位が入れ替わるような事はありませんでした。80年代半ばのおニャン子クラブ旋風辺りからその連続1位記録は途切れ始め、ロングヒットが生まれにくくなったのも事実。
ちなみに国内のヒットチャートで「初登場1位」を初めて記録したのは1976年1月の子門真人「およげ!たいやきくん」でした。日本のシングルセールスの頂点を極めたこの曲ならば納得ですね。

では今までに1位を獲得した曲達は初登場何位だったのか?
初登場こそ低いスタートからジワジワと時間をかけて知名度と共に上昇してゆく・・・。
それこそヒットチャートの醍醐味でもあった。
それがいきなり頂点で始まり、後は瞬く間に下降していつの間にやら姿を消している多くの楽曲たち。
ロングセールスにならないからこそ、人々の記憶に残らない。
同じ1位記録であるには変わらないが「記憶に残らない楽曲」というのが大きな違いで、実際に街頭インタビューで昨今の1位の曲を歌えるか?と問われると答えは大半は「NO」だろう。
昔の1位曲はやはりみんな聴いていたし、歌っていた。だから記憶にも記録にも残るし、やはり振り返ってみても良い曲達は多い。現代の曲を批判するつもりは毛頭ないが、あまりにも購入しているユーザーが集中した結果であり、「売上枚数」=「購入人数」ではないという事。一部の熱狂的なファンたちにとって作られた記録と言っても過言ではないかと思う。
それが現代のヒットチャートの定義ならば仕方のない事。ただ過去の先人達が作り上げてきた神聖なる記録をそいういった商法で塗り替えられていくという事だけはどうにも我慢ならない。
そう感じるのは私だけだろうか・・・。

さて、過去の1位曲たちの「初登場」に触れていきたいが、果たして何位から1位へ上り詰めたのか?
初期の首位獲得作たちは該当があまりにも多いので、枠を絞り込み「初登場50位以下から1位を獲得」という例をピックアップしてみましたっ!
近年の楽曲はほとんど見受けられませんね。。

■初登場50位以下より最高位1位獲得した楽曲
※No.はオリコン首位作品獲得順
※1960年代後期のヒットチャートデータは未完であり、一部抜けているデータもあります。

No.0003 伊東ゆかり「恋のしずく」/発売1968.1.20/売上77.0万枚/初登場65位/5週目で1位獲得
No.0007 千昌夫「星影のワルツ」/発売1966.3.24/売上170.8万枚/初登場82位/22週目で1位獲得
No.0008 ザ・テンプターズ「エメラルドの伝説」/発売1968.6.15/売上46.2万枚/初登場64位/4週目で1位獲得
No.0011 ピンキーとキラーズ「恋の季節」/発売1968.7.20/売上207.7万枚/初登場84位/7週目で1位獲得
No.0017 森進一「港町ブルース」/発売1969.4.15/売上106.8万枚/初登場85位/8週目で1位獲得
No.0021 皆川おさむ「黒ネコのタンゴ」/発売1969.10.5/売上223.5万枚/初登場58位/3週目で1位獲得
No.0022 内山田洋とクールファイブ「逢わずに愛して」/発売1969.12.5/売上69.9万枚/初登場78位/10週目で1位獲得
No.0026 ヒデとロザンナ「愛は傷つきやすく」/発売1970.5.25/売上65.5万枚/初登場91位/9週目で1位獲得
No.0028 ジェリー・ウォレス「男の世界」/発売1970.7.25/売上73.4万枚/初登場85位/6週目で1位獲得
No.0029 渚ゆう子「京都の恋」/発売1970.5.25/売上85.1万枚/初登場93位/19週目で1位獲得
No.0030 ソルティーシュガー「走れコウタロー」/発売1970.7.5/売上67.5万枚/初登場100位/22週目で1位獲得
No.0031 マッシュマッカーン「霧の中の二人」/発売1970.10.21/売上39.9万枚/初登場68位/10週目で1位獲得
No.0034 加藤登紀子「知床旅情」/発売1970.11.1/売上105.1万枚/初登場77位/10週目で1位獲得
No.0035 へドバとダビデ「ナオミの夢」/発売1971.1.25/売上66.6万枚/初登場72位/11週目で1位獲得
No.0036 尾崎紀世彦「また逢う日まで」/発売1971.3.5/売上95.6万枚/初登場94位/8週目で1位獲得
No.0037 五木ひろし「よこはま・たそがれ」/発売1971.3.1/売上64.2万枚/初登場68位/18週目で1位獲得
No.0038 小柳ルミ子「わたしの城下町」/発売1971.4.25/売上134.3万枚/初登場68位/9週目で1位獲得
No.0039 湯原昌幸「雨のバラード」/発売1971.4.1/売上61.9万枚/初登場88位/16週目で1位獲得
No.0040 欧陽菲菲「雨の御堂筋」/発売1971.9.5/売上79.2万枚/初登場60位/8週目で1位獲得
No.0041 平田隆夫とセルスターズ「悪魔がにくい」/発売1971.8.10/売上72.5万枚/初登場94位/16週目で1位獲得
No.0042 ペドロ&カプリシャス「別れの朝」/発売1971.10.25/売上55.7万枚/初登場66位/10週目で1位獲得
No.0044 ニュー・シーカーズ「愛するハーモニー」/発売1972.2.5/売上28.1万枚/初登場93位/7週目で1位獲得
No.0045 石橋正次「夜明けの停車場」/発売1972.1.25/売上49.4万枚/初登場84位/9週目で1位獲得
No.0046 青い三角定規「太陽がくれた季節」/発売1972.2.25/売上50.2万枚/初登場88位/8週目で1位獲得
No.0047 小柳ルミ子「瀬戸の花嫁」/発売1972.4.10/売上74.1万枚/初登場58位/5週目で1位獲得
No.0049 ビリーバンバン「さよならをするために」/発売1972.2.10/売上69.5万枚/初登場97位/21週目で1位獲得
No.0051 小柳ルミ子「京のにわか雨」/発売1972.8.10/売上61.3万枚/初登場100位/5週目で1位獲得
No.0053 宮史郎とぴんからトリオ「女のみち」/発売1972.5.10/売上325.6万枚/初登場86位/11週目で1位獲得
No.0054 ガロ「学生街の喫茶店」/発売1972.6.20/売上77.2万枚/初登場83位/15週目で1位獲得
No.0058 ガロ「君の誕生日」/発売1973.5.10/売上45.2万枚/初登場52位/6週目で1位獲得
No.0061 チューリップ「心の旅」/発売1973.4.20/売上51.4万枚/初登場92位/18週目で1位獲得
No.0071 殿さまキングス「夫婦鏡」/発売1974.5.25/売上83.9万枚/初登場56位/7週目で1位獲得
No.0073 中村雅俊「ふれあい」/発売1974.7.1/売上126.5万枚/初登場57位/6週目で1位獲得
No.0077 西川峰子「あなたにあげる」/発売1974.7.25/売上55.6万枚/初登場89位/18週目で1位獲得
No.0080 野口五郎「私鉄沿線」/発売1975.1.20/売上45.3万枚/初登場77位/3週目で1位獲得
No.0083 さくらと一郎「昭和枯れすゝき」/発売1974.7.21/売上100.2万枚/初登場94位/15週目で1位獲得
No.0086 細川たかし「心のこり」/発売1975.4.1/売上80.1万枚/初登場88位/15週目で1位獲得
No.0087 小坂恭子「想い出まくら」/発売1975.5.25/売上85.3万枚/初登場91位/12週目で1位獲得
No.0088 岩崎宏美「ロマンス」/発売1975.7.25/売上88.7万枚/初登場65位/5週目で1位獲得
No.0090 バンバン「いちご白書をもう一度」/発売1975.8.1/売上75.1万枚/初登場78位/12週目で1位獲得
No.0092 荒井由実「あの日にかえりたい」/発売1975.10.5/売上61.5万枚/初登場70位/11週目で1位獲得
No.0096 あおい輝彦「あなただけを」/発売1976.6.25/売上79.2万枚/初登場89位/7週目で1位獲得
No.0099 研ナオコ「あばよ」/発売1976.10.10/売上64.4万枚/初登場62位/5週目で1位獲得
No.0100 都はるみ「北の宿から」/発売1975.12.1/売上142.9万枚/初登場83位/44週目で1位獲得
No.0101 森田公一とトップギャラン「青春時代」/発売1976.8.21/売上101.8万枚/初登場119位/19週目で1位獲得
No.0103 清水健太郎「失恋レストラン」/発売1976.11.21/売上62.8万枚/初登場57位/12週目で1位獲得
No.0111 中島みゆき「わかれうた」/発売1977.9.10/売上76.9万枚/初登場87位/12週目で1位獲得
No.0113 平尾昌晃・畑中葉子「カナダからの手紙」/発売1978.1.10/売上70.0万枚/初登場62位/6週目で1位獲得
No.0118 サーカス「Mr.サマータイム」/発売1978.3.25/売上65.2万枚/初登場77位/10週目で1位獲得
No.0121 堀内孝雄「君のひとみは10000ボルト」/発売1978.8.5/売上96.9万枚/初登場73位/5週目で1位獲得
No.0123 松山千春「季節の中で」/発売1978.8.21/売上85.1万枚/初登場78位/11週目で1位獲得
No.0124 ピンク・レディー「カメレオン・アーミー」/発売1978.12.5/売上70.8万枚/初登場88位/2週目で1位獲得
No.0126 甲斐バンド「HERO」/発売1978.12.20/売上63.7万枚/初登場61位/9週目で1位獲得
No.0128 ジュディ・オング「魅せられて」/発売1979.2.25/売上123.5万枚/初登場85位/5週目で1位獲得
No.0129 岸田智史「きみの朝」/発売1979.3.21/売上59.9万枚/初登場90位/8週目で1位獲得
No.0130 小林幸子「おもいで酒」/発売1979.1.25/売上138.3万枚/初登場77位/17週目で1位獲得
No.0131 さだまさし「関白宣言」/発売1979.7.10/売上122.7万枚/初登場83位/3週目で1位獲得
No.0132 桑名正博「セクシャルバイオレットNo.1」/発売1979.7.21/売上59.2万枚/初登場60位/10週目で1位獲得
No.0134 久保田早紀「異邦人」/発売1979.10.1/売上144.5万枚/初登場55位/5週目で1位獲得
No.0136 海援隊「贈る言葉」/発売1979.11.1/売上94.5万枚/初登場88位/13週目で1位獲得
No.0137 シャネルズ「ランナウェイ」/発売1980.2.25/売上97.5万枚/初登場93位/8週目で1位獲得
No.0138 もんた&ブラザーズ「ダンシング・オールナイト」/発売1980.4.21/売上161.8万枚/初登場86位/6週目で1位獲得
No.0142 ノーランズ「ダンシング・シスター」/発売1980.7.21/売上67.4万枚/初登場94位/16週目で1位獲得
No.0143 五輪真弓「恋人よ」/発売1980.8.21/売上96.1万枚/初登場91位/14週目で1位獲得
No.0160 中村雅俊「心の色」/発売1981.11.25/売上69.7万枚/初登場90位/12週目で1位獲得
No.0161 忌野清志郎+坂本龍一「い・け・な・い・ルージュマジック」/発売1982.2.14/売上41.4万枚/初登場53位/7週目で1位獲得
No.0175 ヒロシ&キーボー「3年目の浮気」/発売1982.8.21/売上73.6万枚/初登場96位/13週目で1位獲得
No.0189 アイリーン・キャラ「フラッシュダンス」/発売1983.6.25/売上69.7万枚/初登場56位/10週目で1位獲得
No.0195 欧陽菲菲「ラヴ・イズ・オーヴァー」/発売1982.9.1/売上52.2万枚/初登場98位/22週目で1位獲得
No.0199 安全地帯「ワインレッドの心」/発売1983.11.25/売上71.4万枚/初登場84位/13週目で1位獲得
No.0208 小林麻美「雨音はショパンの調べ」/発売1984.4.21/売上52.0万枚/初登場87位/10週目で1位獲得
No.0246 小林明子「恋におちて」/発売1985.8.31/売上95.4万枚/初登場80位/7週目で1位獲得
No.0300 吉幾三「雪國」/発売1986.2.25/売上36.1万枚/初登場93位/19週目で1位獲得
No.0427 KAN「愛は勝つ」/発売1990.9.1/売上201.2万枚/初登場99位/16週目で1位獲得
No.0445 大事MANブラザーズバンド「それが大事」/発売1991.8.25/売上160.3万枚/初登場97位/12週目で1位獲得
No.0839 森山直太朗「さくら(独唱)」/発売2003.3.5/売上106.4万枚/初登場83位/9週目で1位獲得
No.0995 秋川雅史「千の風になって」/発売2006.5.24/売上123.8万枚/初登場168位/14週目で1位獲得

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2013年11月20日

浜崎あゆみ連続首位記録途絶えるか・・・nammyblog vol.123

12月25日に実に前作から3年3ヶ月ぶりのシングル「Feel the love」をリリース発表してきた。
そんな本作「Feel the love」はなんと世界中に熱狂的なファンを持つハローキティがDJとして活動している“DJ Hello Kitty"による世界初となるサウンド・プロデュース作!
そのサウンドは、USを中心に全世界をロックしている“EDM(Electric Dance Music)"直系の世界標準サウンド。
作曲は小室哲哉氏で、氏独特のキャッチーなメロディと見事な融合を果たしたアップリフティング・チューンに仕上がった。
満を持してのリリースであるが、この間にも何かとプライベートでお騒がせだったayu。
レコード会社avexが重い腰を持ち上げ全面的に小室哲哉を作曲に迎え解き放つ新作であるが、思わぬ発売日への参入が発表された。
何と同日発売日にHey! Say! JUMPのNEWシングルが重なったのだ。
共に首位連続記録を持続中の両者であるが、あゆはこれまで2002年4月の25thシングル「Free & Easy」から前作50thシングル「L」(2010年)まで25作連続1位を記録中。その以前にも間を挟んで1位を多々獲得しており、通算での1位獲得数は38作となっている。
かつてのavexを支えた功労者であり、その影響力は今でも絶大だ。しかし、ここ数年時代は若手へとバトンタッチされ自身の売上枚数は低迷を辿るばかり。
前作「L」は50枚目のシングルというのもあり、トリプルA面仕様で2曲を小室哲哉が作曲、1曲を槇原敬之が提供する豪華内容にも関わらず、初動売上枚数は7.0万枚、累計では9.5万枚と10万枚に達する事はなかった。
これだけの大プッシュにも関わらずこの売上枚数はこれまでの浜崎あゆみのシングルの中でもデビュー曲「Poker face」に次ぐワースト記録となる。
絶頂期の99年後期から01年に関しては初動で50万枚を超える大ヒットを連発、ミリオンセラー4作を保持する彼女からは想像しにくい厳しい結果だ。50枚目という一区切り後はシングルリリースが途絶え、アルバムもミニアルバム形式でリリースするようになった。
リミックス盤やベストアルバム、ミニアルバムとリリースするも、初動で10万枚を超えることはなく、可もなく不可もなくといった話題にもならないままチャートから静かに姿を消す。
2か月前にリリースされたデビュー15周年を記念したライブベストアルバムは何と初動で1.5万枚という低記録。
そんな矢先での汚名挽回となるはずだった新曲に重なるのはHey! Say! JUMP。
彼らもデビューから11作連続で初登場1位を獲得中。
もはや初動で20万枚は必ず記録するであろう彼らを止める力は既に残ってはいない。
せいぜいayuの今作の初動売上は6〜8万枚が関の山ではないだろうか。
さらに同日発売のゆずの新曲も、人気アニメ「HUNTER×HUNTER」の劇場版主題歌に起用されており、人気のアニメだけにその初動売上はayuを上回る可能性もゼロではない。

今後を大きく分けるチャート合戦。
アルバム首位記録は既に途絶えているが、記録はいつかは破られるもの。
レコード会社も慎重に発売日を模索してきただけに、こればかりはどうにもならない。
潔く正面から当たって砕けろか。
女王の意地を見せてもらいたいものだ。
posted by nammy at 00:12| 埼玉 ☔| ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月15日

スタジオジブリ作品別主題歌売上を振り返る・・・nammyblog vol.122

アニメ映画の中でも群を抜いて人気を博しているのが「スタジオジブリ」作品。どちらかというと子供よりも大人を巻き込んで社会現象となる傾向が強く、大人をも夢中にその世界観へ引きづり込むような魔法の作品たちである。
2007年の「崖の上のポニョ」から6年、新作「風立ちぬ」が大ヒット。
そんな中突然の今年引退宣言をした宮崎駿監督作品は歴代の映画興行収入でも上位を独占しており、この作品の主題歌に起用された曲は派手な売れ方はしないものの、映画上映中静かに売れ続けるという傾向がある。
気が付けば累計でこんなにも売れていたのか?と驚く作品もしばしば。
そしてジブリ映画の主題歌に起用される歌手たちは人気知名度ではなく、話題性、本物を追求した本格派歌手への依頼が多いようだ。

これまでのスタジオジブリ作品の主題歌、アルバムサントラの売上を作品別に振り返ってみよう。

■スタジオジブリ作品別 売上■

「風の谷のナウシカ」(1984年)
主題歌:安田成美「風の谷のナウシカ」21.0万枚/最高位10位/1984.1.25
サントラ:「風の谷のナウシカ」10.4万枚/最高位8位/1984.3.25

「天空の城ラピュタ」(1986年)
主題歌:井上あずみ「君をのせて」チャートインせず/1986.8.2
サントラ:「天空の城ラピュタ」3.9万枚/最高位30位/1986.8.15

「となりのトトロ」(1988年)
主題歌:井上あずみ「となりのトトロ」チャートインせず/1988.3.25
サントラ:「となりのトトロ」2.5万枚/最高位86位/1988.5.1

「魔女の宅急便」(1989年)
主題歌:荒井由実「ルージュの伝言」6.9万枚/最高位45位/1975.2.20
サントラ:「魔女の宅急便」14.5万枚/最高位2位/1989.8.25

「おもひでぽろぽろ」(1991年)
主題歌:都はるみ「愛は花、君はその種子」チャートインせず/1991.7.1
サントラ「おもひでぽろぽろ」2.9万枚/最高位65位/1991.7.25

「紅の豚」(1992年)
主題歌:加藤登紀子「さくらんぼの実る頃」2.6万枚/最高位63位/1992.7.1
サントラ:「紅の豚」6.2万枚/最高位22位/1992.7.25

「平成狸合戦ぽんぽこ」(1994年)
主題歌:上々颱風「アジアのこの街で」1.5万枚/最高位77位/1994.7.1
サントラ:「平成狸合戦ぽんぽこ」チャートインせず/1994.7.16

「耳をすませば」(1995年)
主題歌:本名陽子「カントリー・ロード」21.3万枚/最高位22位/1995.6.25
サントラ:「耳をすませば」15.5万枚/最高位18位/1995.7.10

「もののけ姫」(1997年)
主題歌:米良美一「もののけ姫」50.4万枚/最高位13位/1997.6.22
サントラ:「もののけ姫」35.2万枚/最高位9位/1997.7.2

「千と千尋の神隠し」(2001年)
主題歌:木村弓「いつも何度でも」51.0万枚/最高位6位/2001.7.18
サントラ:「千と千尋の神隠し」21.4万枚/最高位13位/2001.7.18

「猫の恩返し」(2002年)
主題歌:つじあやの「風になる」9.6万枚/最高位13位/2002.6.26
サントラ:「猫の恩返し」0.4万枚/最高位74位/2002.7.17

「ハウルの動く城」(2004年)
主題歌:倍賞千恵子「世界の約束」4.5万枚/最高位34位/2004.10.27
サントラ:「ハウルの動く城」8.8万枚/最高位21位/2004.11.19

「ゲド戦記」(2006年)
主題歌:手嶌葵「テルーの唄」22.8万枚/最高位5位/2006.6.7
サントラ:「ゲド戦記」2.9万枚/最高位41位/2006.7.12

「崖の上のポニョ」(2008年)
主題歌:藤岡藤巻と大橋のぞみ「崖の上のポニョ」38.2万枚/最高位3位/2007.12.5
サントラ:「崖の上のポニョ」4.4万枚/最高位22位/2008.7.16

「借りぐらしのアリエッティ」(2010年)
主題歌:セシル・コルベル「Arrierry's Song」1.9万枚/最高位38位/2010.4.7
サントラ:「借りぐらしのアリエッティ」2.1万枚/最高位31位/2010.7.14

「コクリコ坂から」(2011年)
主題歌:手嶌葵「さよならの夏」2.7万枚/最高位22位/2011.6.1
サントラ:「コクリコ坂から」1.2万枚/最高位51位/2011.7.13

「風立ちぬ」(2013年)
主題歌:荒井由実「ひこうき雲」シングルカットせず
サントラ:「風立ちぬ」2.0万枚/最高位33位/2013.7.17

ざっとこの30年の作品別売上を見ると、やはり興行収入が上位陣の「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」の主題歌が50万枚オーバー!
決してTOP3入りをしたり派手なチャートアクションでないものの、地道にコツコツと売れていたのです。
「もののけ姫」に関しては最高位13位とTOP10入りしないにも関わらずの50万枚突破!凄い。

TOP3入りといえば唯一今から5年前の「崖の上のポニョ」が3位をマーク。売上も38万枚とジブリ作品の中でも上位にランクインする記録。
子供が歌う大ヒットとしては昭和では皆川おさむの「黒ネコのタンゴ」が有名であるが、「ポニョ」も2011年のマルモリに超されるまで平成時代での子供トップを獲得していた。

と、このようにユーミンや都はるみ、加藤登紀子など大御所を主題歌に起用し、作品とともに盛り上げてくれるスタジオジブリ。
宮崎駿氏によるオリジナル作品がこの先見れないのは残念ではあるが、今秋公開の「かぐや姫の物語」も注目の1作。
posted by nammy at 23:29| 埼玉 ☔| ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月27日

伝説に残るバンド、そして再結成したバンド達の売上実態・・・nammyblog vol.118

解散してしまった伝説のバンド、アイドルグループ。今もなお再結成が望まれるバンドも数多い。しかし、メンバー間での確執や方向性の違いから解散してしまったバンドやグループはファンの思いとは裏腹にそう容易に復活するほど甘い現実ではない。
復活してもらいたいという反面、現実的に再結成を遂げたバンドやグループも絶頂期を越えられないでいる事が数多く、あのまま伝説で終っていれば・・・なんて思ってしまう事も少なくないだろう。
勿論それが全てではないだろうが、やはり一度は絶頂を制した名のあるバンドグループ。もう一度旗を挙げてやろうという野心があっての復活だろう。しかしながら、誰一人絶頂期を越えた再結成グループがいないというのが厳しい現実であることを・・・。
これから紹介する一部の伝説のバンド、グループであるが、彼ら彼女らは是非私たちの良き最高の姿のまま伝説であって欲しいと願いたいところ。
とはいえ、新作を聴いてみたいという願望もあるが複雑な心境ですね・・・。

■伝説に残るバンド、グループ、アイドルの代表作■
※再結成をしていないバンド、グループを対象

BOOWY
シングル「Marionette-マリオネット-」24.4万枚/最高位1位
アルバム「THIS BOOWY」152.6万枚/最高位1位

JUDY AND MARY
シングル「そばかす」105.8万枚/最高位1位
アルバム「THE POWER SOURCE」216.2万枚/最高位1位

オフコース
シングル「さよなら」71.7万枚/最高位2位
アルバム「セレクション 1978-81」72.3万枚/最高位1位

キャロル
シングル「ファンキーモンキーベイビー」8.3万枚/最高位57位
アルバム「ザ・ベスト」21.2万枚/最高位5位

Wink
シングル「愛が止まらない」64.5万枚/最高位1位
アルバム「Especially For You」50.8万枚/最高位1位

WANDS
シングル「もっと強く抱きしめたなら」166.3万枚/最高位1位
アルバム「時の扉」162.6万枚/最高位1位

ZOO
シングル「Choo Choo TRAIN」105.0万枚/最高位3位
アルバム「Present Pleasure」73.2万枚/最高位1位

FIELD OF VIEW
シングル「突然」122.4万枚/最高位2位
アルバム「FIELD OF VIEW T」62.8万枚/最高位1位

シブがき隊
シングル「ZIG ZAG セブンティーン」33.5万枚/最高位5位
アルバム「夏・ZOKKON」20.8万枚/最高位3位

光GENJI
シングル「パラダイス銀河」88.9万枚/最高位1位
アルバム「光GENJI」93.8万枚/最高位1位

男闘呼組
シングル「DAYBREAK」69.3万枚/最高位1位
アルバム「男闘呼組」29.0万枚/最高位2位

山口百恵
シングル「横須賀ストーリー」66.1万枚/最高位1位
アルバム「曼珠沙華」21.6万枚/最高位7位

■今は叶わない・・・逝去した歌手たち■
※解散時オリジナルメンバーによる

キャンディーズ
シングル「微笑がえし」82.9万枚/最高位1位
アルバム「全曲集(カセット)」18.5万本/最高位1位

RCサクセション
シングル「サマーツアー」21.7万枚/最高位6位
アルバム「Baby a Go Go」13.5万枚/最高位4位

チェッカーズ
シングル「ジュリアに傷心」70.3万枚/最高位1位
アルバム「絶対!チェッカーズ」83.8万枚/最高位1位

ZARD
シングル「負けないで」164.5万枚/最高位1位
アルバム「ZARD BEST The Single Collection〜軌跡〜」303.4万枚/最高位1位

尾崎豊
シングル「OH MY LITTLE GIRL」107.8万枚/最高位1位
アルバム「十七歳の地図」129.7万枚/最高位2位

hide
シングル「ピンクスパイダー」103.9万枚/最高位1位
アルバム「Ja Zoo」140.9万枚/最高位2位

美空ひばり
シングル「川の流れのように」41.8万枚/最高位8位
アルバム「特選集」40.2万枚/最高位5位

石原裕次郎
シングル「ブランデーグラス」64.3万枚/最高位11位
アルバム「ベスト20」20.7万枚/最高位15位

■復活したバンド、グループの最高売上と再結成時の復活作■
X JAPAN
「Tears」83.7万枚/最高位2位
※復活シングルリリースなし

ザ・タイガース
「銀河のロマンス/花の首飾り」67.6万枚/最高位1位
「十年ロマンス」16.4万枚/最高位20位

安全地帯
「ワインレッドの心」71.4万枚/最高位1位
「出逢い」4.6万枚/最高位20位

レベッカ
「フレンズ」30.7万枚/最高位3位
「フレンズ〜remixed edition〜」25.7万枚/最高位6位

C-C-B
「Romanticが止まらない」51.7万枚/最高位2位
「Romanticが止まらない Remix」0.3万枚/最高位121位

ピンク・レディー
「UFO」155.4万枚/最高位1位
「恋の診断室’97」1.9万枚/最高位50位

アリス
「チャンピオン」78.0万枚/最高位1位
「BURAI」3.4万枚/最高位34位

JUN SKY WALKWE(S)
「白いクリスマス」37.2万枚/最高位1位
「青春」0.6万枚/最高位33位

TM NETWORK
「Love Train」53.3万枚/最高位1位
「GET WILD DECADE RUN」23.2万枚/最高位5位

SPEED
「WHITE LOVE」184.5万枚/最高位1位
「One More Dream」13.6万枚/最高位2位

access
「DRASTIC MERMAID」28.4万枚/最高位3位
「Only the love survive」6.2万枚/最高位3位

LINDBERG
「今すぐKiss Me」61.0万枚/最高位1位
「LIVE your LIFE」0.2万枚/最高位44位

米米CLUB
「君がいるだけで」289.5万枚/最高位1位
「WELL COME 2」4.1万枚/最高位9位

黒夢
「少年」36.9万枚/最高位3位
「ミザリー」2.5万枚/最高位6位

Do As Infinity
「深い森」17.4万枚/最高位5位
「生まれゆくものたちへ」1.7万枚/最高位10位

LUNA SEA
「STORM」72.0万枚/最高位1位
「THE ONE」3.2万枚/最高位5位

ZONE
「secret base〜君がくれたもの〜」74.4万枚/最高位2位
「treasure of the heart」0.7万枚/最高位18位

プリンセス・プリンセス
「Diamonds」109.7万枚/最高位1位
※復活シングルリリースなし

バービーボーイズ
「目を閉じておいでよ」10.8万枚/最高位7位
※復活シングルリリースなし

ユニコーン
「働く男」27.0万枚/最高位3位
「WAO!」7.5万枚/最高位3位

シャ乱Q
「ズルい女」145.0万枚/最高位2位
「シングルベッド」0.1万枚/最高位60位

T-BOLAN
「Bye For Now」118.3万枚/最高位2位
※復活シングルリリースなし
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2013年10月26日

デビュー作は超えられない???アイドルの現実・・・nammyblog vol.117

アイドルグループにとって代表作と言える最高売上をマークするのはやはりデビューシングルに偏ることが多い。全てではないが、やはり期待されて満を持してデビューするジャニーズグループは特にデビューシングルにかける思い入れが多いのではないだろうか。先輩たちが築く記録「デビューシングル初登場1位」を獲ることが当然の如くというプレッシャーが付加するのだから尚更の事だろう。
かといえば、デビューからいきなり売れるアイドルなどジャニーズ以外では滅多にない訳で、小さな規模からAKBグループの様に巨大組織へと変貌していく、いわゆるファンとともに成長していくグループは女性アイドルグループに多い傾向である。
ジャニーズ系はやはりデビュー作が最高売上であるとともに代表作品となってしまうのか?大抵のグループは売上はデビューから下降傾向を辿るわけだが結果はどうだろうか。
各グループにおけるデビュー作から5枚目までの売上推移を追ってみた。

■デビュー作は越えられない???1st〜5thまでの売上推移■
※赤文字はデビュー作がそのグループにとって最高売上となった例
【ジャニーズ編】

田原俊彦
1st「哀愁でいと」71.9万枚/最高位2位
2nd「ハッとして!Good」62.2万枚/最高位1位
3rd「恋=Do!」59.8万枚/最高位1位
4th「ブギ浮ぎI LOVE YOU」48.7万枚/最高位2位
5th「キミに決定!」33.8万枚/最高位2位

近藤真彦
1st「スニーカーぶる〜す」104.7万枚/最高位1位
2nd「ヨコハマ・チーク」52.1万枚/最高位2位
3rd「ブルージーンズメモリー」59.8万枚/最高位1位
4th「ギンギラギンにさりげなく」81.6万枚/最高位1位
5th「情熱☆熱風☆せれなーで」55.6万枚/最高位1位

シブがき隊
1st「NAI NAI 16」25.9万枚/最高位3位
2nd「100%…SOかもね」27.8万枚/最高位6位
3rd「ZIG ZAG セブンティーン」33.5万枚/最高位5位
4th「処女的衝撃!」20.9万枚/最高位3位
5th「ZOKKON 命(LOVE)」24.8万枚/最高位3位

年隊
1st「仮面舞踏会」47.8万枚/最高位1位

2nd「デカメロン伝説」27.0万枚/最高位2位
3rd「ダイヤモンド・アイズ」14.5万枚/最高位1位
4th「バラードのように眠れ」23.1万枚/最高位1位
5th「stripe blue」25.2万枚/最高位1位

光GENJI
1st「STAR LIGHT」48.9万枚/最高位1位
2nd「ガラスの十代」68.1万枚/最高位1位
3rd「パラダイス銀河」88.9万枚/最高位1位
4th「Diamondハリケーン」68.1万枚/最高位1位
5th「剣の舞」60.8万枚/最高位1位

男闘呼組
1st「DAYBREAK」69.3万枚/最高位1位
2nd「秋」42.5万枚/最高位1位
3rd「TIME ZONE」35.4万枚/最高位1位
4th「CROSS TO YOU」23.0万枚/最高位1位
5th「DON’T SLEEP」16.8万枚/最高位2位

忍者
1st「お祭り忍者」22.2万枚/最高位3位
2nd「リンゴ白書」10.4万枚/最高位9位
3rd「おーい!車屋さん」5.6万枚/最高位12位
4th「秘・美・子」4.2万枚/最高位17位
5th「君に御中」3.6万枚/最高位21位

SMAP
1st「Can’t Stop!!-Loving-」15.0万枚/最高位2位
2nd「正義の味方はあてにならない」12.9万枚/最高位10位
3rd「心の鏡」12.8万枚/最高位3位
4th「負けるなBaby!」9.5万枚/最高位5位
5th「笑顔のゲンキ」12.0万枚/最高位8位

TOKIO
1st「LOVE YOU ONLY」52.0万枚/最高位3位
2nd「明日の君を守りたい」16.8万枚/最高位7位
3rd「うわさのキッス」39.2万枚/最高位2位
4th「ハートを磨くっきゃない」27.0万枚/最高位3位
5th「SoKoナシLOVE」19.2万枚/最高位5位

V6
1st「MUSIC FOR THE PEOPLE」52.8万枚/最高位3位
2nd「MADE IN JAPAN」45.9万枚/最高位1位
3rd「BEAT YOUR HEART」37.2万枚/最高位1位
4th「TAKE ME HIGHER」38.2万枚/最高位1位
5th「愛なんだ」58.4万枚/最高位1位

Kinki Kids
1st「硝子の少年」179.2万枚/最高位1位
2nd「愛されるより愛したい」164.4万枚/最高位1位
3rd「ジェットコースター・ロマンス」93.4万枚/最高位1位
4th「全部だきしめて」115.9万枚/最高位1位
5th「Happy Happy Greeting」61.4万枚/最高位1位


1st「A.RA.SHI」97.3万枚/最高位1位
2nd「SUNRISE日本」40.6万枚/最高位1位
3rd「台風ジェネレーション」36.1万枚/最高位1位
4th「感謝カンゲキ雨嵐」36.2万枚/最高位1位
5th「君のために僕はいる」32.3万枚/最高位1位

タッキー&翼
1st「卒業〜さよならは明日のために〜」10.7万枚/最高位3位
2nd「夢物語」19.9万枚/最高位1位
3rd 「One Day One Dream」11.1万枚/最高位1位
4th「愛想曲」9.1万枚/最高位3位
5th「仮面」12.4万枚/最高位1位

NEWS
1st「希望〜Yell〜」39.5万枚/最高位1位
2nd「紅く燃ゆる太陽」25.2万枚/最高位1位
3rd「チェリッシュ」26.2万枚/最高位1位
4th「TEPPEN」24.5万枚/最高位1位
5th「サヤエンドウ」22.3万枚/最高位1位

関ジャニ∞
1st「浪花いろは節」17.6万枚/最高位1位
2nd「大阪レイニーブルース」11.2万枚/4位
3rd「好きやねん。大阪。」/24.9万枚/最高位2位
4th「∞SAKAおばちゃんROCK」20.3万枚/最高位2位
5th「関風ファイティング」34.3万枚/最高位1位

KAT-TUN
1st「Real Face」104.6万枚/最高位1位
2nd「SIGNAL」57.0万枚/最高位1位
3rd「僕らの街で」55.8万枚/最高位1位
4th「喜びの歌」37.4万枚/最高位1位
5th「Keep the faith」46.0万枚/最高位1位

Hey! Say! JUMP
1st「Ultra Music Power」36.0万枚/最高位1位
2nd「Dreams come true」25.6万枚/最高位1位
3rd「Your Seed」21.4万枚/最高位1位
4th「真夜中のシャドーボーイ」29.1万枚/最高位1位
5th「瞳のスクリーン」25.0万枚/最高位1位

Kis-My-Ft2
1st「Everybody Go」45.1万枚/最高位1位
2nd「We never give up!」32.9万枚/最高位1位
3rd「SHE! HER! HER!」24.5万枚/最高位1位
4th「WANNA BEEEE!!!」36.8万枚/最高位1位
5th「アイノビート」31.8万枚/最高位1位

ジャニーズを見てみると色の違う文字はその歌手及びグループの最高売上である。
80年代以降の18組中12組がデビュー作を越えられずにいるのが実態なのだ。
いかにデビュー曲がジャニーズにとって大事なポイントかがわかる。現在ジャニーズの中でもトップの売上を誇る嵐でさえ、意外な事にデビューシングルを未だに越えられないでいる。それだけデビュー曲の壁は高いという事だ。
それ以外でも光GENJIは3rdシングル「パラダイス銀河」で最高売上へ、シブがき隊も同じく3rdシングル、V6は5thシングルでそれぞれデビューから1年内もしくはその近辺で最高売上をマークしている。タッキー&翼は3年4ヶ月後の6thシングル、関ジャニ∞は4年2ヶ月後の9thシングルで、SMAPは何と11年6ヶ月後の35thシングルで自己最高売上を記録した。なんだかんだブレイク期が他のグループよりも時間を費やし落ちこぼれと言われたSMAPが皮肉にもジャニーズ内で累計売上でも1位をマークするほどに成長するとはデビュー当時誰しも想像しなかった事だろう。

■デビュー作は越えられない???■
【AKB48編】

AKB48
1st「会いたかった」5.5万枚/最高位12位
2nd「制服が邪魔をする」2.2万枚/最高位7位
3rd「軽蔑していた愛情」2.3万枚/最高位8位
4th「BINGO!」2.6万枚/最高位6位
5th「僕の太陽」2.9万枚/最高位6位

前田敦子
1st「Flower」21.4万枚/最高位1位
2nd「君は僕だ」17.1万枚/最高位2位
3rd「タイムマシンなんていらない」7.7万枚/最高位2位

板野友美
1st「Dear J」21.7万枚/最高位2位
2nd「ふいに」12.6万枚/最高位1位
3rd「10年後の君へ」9.4万枚/最高位2位
4th「1%」5.6万枚/最高位4位

渡辺麻友
1st「シンクロときめき」15.9万枚/最高位2位
2nd「大人ジェリービーンズ」11.0万枚/最高位3位
3rd「ヒカルものたち」12.2万枚/最高位1位
4th「ラッパ練習中」8.2万枚/最高位3位

指原莉乃
1st「それでも好きだよ」15.2万枚/最高位2位
2nd「意気地なしマスカレード」8.6万枚/最高位1位

柏木由紀
1st「ショートケーキ」12.8万枚/最高位2位
2nd「Birthday wedding」6.6万枚/最高位2位

高橋みなみ
1st「Jane Doe」10.3万枚/最高位2位

ミリオンシングルを連発するAKB48からの主力メンバーによるソロシングルの実績である。どうだろうか、ミリオングループを引っ張る主力メンバーソロの売上にしては低すぎやしませんか?と同時にやはりデビュー曲を誰しも越えられないでいる。やはりデビュー曲が人気の絶頂という事を結果示してくれた。

■デビュー曲は越えられない???■
【モーニング娘。編】

モーニング娘。
1st「モーニングコーヒー」20.1万枚/最高位6位
2nd「サマーナイトタウン」41.7万枚/最高位4位
3rd「抱いてHOLD ON ME!」49.8万枚/最高位1位
4th「Memory青春の光」41.2万枚/最高位2位
5th「真夏の光線」23.6万枚/最高位3位

モーニング娘。が「ASAYAN」からデビューした瞬間、私はリアルタイムでテレビを見ていた。シャ乱Qのつんくがプロデュースするというのを聞き、名前からして「これはないだろう」と思ってしまったのを覚えている。デビュー曲以降右肩上がりになり3rdシングㇽで1位を獲得した際に「あ〜、これが人気絶頂なんだろう」と誰もが思ったはずだ。現に3rdシングル以降6thシングルまでシングル売上は下がる一方でメンバーの福田明日香の突然の卒業劇などデビュー僅か1年足らずでグループは存続が危うい立ち位置にいた。それを払拭したのが7thシングル「LOVEマシーン」。若干13歳の新メンバー後藤真希の加入によりモー娘。は吹き返した。まさに9回裏サヨナラホームラン状態、終わったと思われたアイドルグループは見事00年代を代表するスーパーアイドルとして今も現役で続いている。

中澤ゆうこ
1st「カラスの女房」7.5万枚/最高位19位
2nd「お台場ムーンライトセレナーデ」1.8万枚/最高位29位
3rd「純情行進曲」2.7万枚/最高位24位
4th「上海の風」5.3万枚/最高位18位
5th「悔し涙ぽろり」7.3万枚/最高位13位

後藤真希
1st「愛のバカやろう」43.5万枚/最高位1位
2nd「溢れちゃう・・・BE IN LOVE」21.0万枚/最高位2位
3rd「手を握って歩きたい」10.5万枚/最高位3位
4th「やる気!IT’S EASY」11.3万枚/最高位2位
5th「サン・トワ・マミー」5.8万枚/最高位6位

安倍なつみ
1st「22才の私」8.1万枚/最高位2位
2nd「だって生きていかなくちゃ」5.5万枚/最高位7位
3rd「恋のテレフォンGOAL」4.7万枚/最高位5位
4th「夢ならば」3.6万枚/最高位6位
5th「恋の花」3.0万枚/最高位9位

久住小春
1st「恋☆カナ」3.9万枚/最高位12位
2nd「パラライカ」7.3万枚/最高位8位
3rd「ハッピー☆」5.7万枚/最高位2位
4th「チャンス!」4.7万枚/最高位9位
5th「パパンケーキ」2.1万枚/最高位11位

モーニング娘。のソロを見てみるとゴマキのデビュー曲は大ヒットしたけれど、他を見てみるとそうでもない事を改めて感じた。が、絶頂期にソロになったのはモー娘。の中でもゴマキくらいで、派生ユニットであるプッチモニやミニモニ。、タンポポなどが50万枚を超える大ヒットを記録していた。AKBでいうノースリーブスやnot yet、渡り廊下、フレンチキスなどに当たるが50万枚以上の売上を記録出来ないでいるのが現実。
売上累計面では到底適わないが実際に売れた枚数はAKBの人気とは比較するに至らない圧倒的な人気であった事を証明させてくれている。
posted by nammy at 22:46| 埼玉 ☔| ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月20日

実は一発屋ではない?そう思われがちな歌手たち・・・nammyblog vol.115



以前にも綴った気がするが、一発屋という定義は非常に判断が難しいところである。「一発屋」とは名前そのもので、ヒット作が1つしかないことを指すことが本来。そう考えると「TOP100内に1作のみランクインし、次作はチャートインせず」といった事が本当の一発屋という事だろう。



かといえば、世間で言われる一発屋アーティストの中でも「いくつかヒット作あるのに」という歌手も多々ある。しかしながら、大ヒットした作品のインパクトが強すぎて、次作以降のヒット作があったとしても存在が霞んでしまい、人々の記憶に残らないことも多いのである。またTOP10内にランクインしたからヒットと呼ぶにもこれまた難しい判断なのである。特に現代では売上枚数の低迷により、10位にランクインされたとしても全盛期のCDチャートと比較すれば50位に入らない売上枚数。これをヒットと判断すべきかは賛否両論ではないかと個人的な感想である。私の中での一発屋は仮にヒット作が他にあろうとも「この歌手(グループ)の代表作って何?」と聞いた時にパッと浮かぶ作品が1作に集中する事こそ「一発屋」なのではないかと思う。とはいえ、この厳しい荒波の中で一発当てられるだけでも素晴らしい名誉なのだと。どんなに音楽活動を続けようとも一発すら当たらない歌手は星の数ほどいるという事を忘れてはならない。



そんな2発屋or3発屋であるにも関わらず「一発屋」と呼ばれてしまう悲しき歌手(グループ)を集めてみた。



■実は一発屋ではないのに一発屋の印象が強い歌手(グループ)■


※対象歌手は演歌を除く

※ヒット基準を20万枚に設定、下記は各歌手の代表作

EAST END×YURIDAYONE」(101.8万枚/最高位7位)



いしだあゆみ「ブルーライト・ヨコハマ」(100.3万枚/最高位1位)



江口洋介「恋をした夜は」(25.8万枚/最高位17位)



LRKNOCKIN’ ON YOUR DOOR」(134.5万枚/最高位1位)



大江千里「格好悪いふられ方」(50.2万枚/最高位2位)



太田裕美「木綿のハンカチーフ」(86.7万枚/最高位2位)



岡田有希子「くちびるNetwork」(23.1万枚/最高位1位)



岡本真夜「TOMORROW」(177.3万枚/最高位1位)



海援隊「贈る言葉」(94.5万枚/最高位1位)



風「22才の別れ」(70.8万枚/最高位1位)



KATSUMIJust time girl」(33.5万枚/最高位3位)



辛島美登里「サイレント・イヴ」(80.0万枚/最高位1位)



狩人「あずさ2号」(51.2万枚/最高位4位)



ガロ「学生街の喫茶店」(77.2万枚/最高位1位)



川本真琴「1/2」(73.1万枚/最高位2位)



KAN「愛は勝つ」(201.2万枚/最高位1位)



Kiroro「長い間」(120.6万枚/最高位1位)



久宝留理子「男」(51.1万枚/最高位8位)



class「夏の日の1993」(115.5万枚/最高位3位)



GReeeeN「キセキ」(55.8万枚/最高位1位)



クリスタルキング「大都会」(118.1万枚/最高位1位)



小松未歩「謎」(32.6万枚/最高位9位)



サーカス「Mr.サマータイム」(65.2万枚/最高位1位)



猿岩石「白い雲のように」(113.1万枚/最高位3位)



ZYYG「君が欲しくてたまらない」(70.3万枚/最高位3位)



C-C-BRomanticが止まらない」(51.7万枚/最高位2位)



J-WALK「何も言えなくて・・・夏」(98.8万枚/最高位7位)



ZIGGYGLORIA」(32.9万枚/最高位3位)



篠原涼子「恋しさとせつなさと心強さと」(202.1万枚/最高位1位)



嶋大輔「男の勲章」(37.7万枚/最高位3位)



島谷ひとみ「亜麻色の髪の乙女」(37.5万枚/最高位4位)



清水健太郎「失恋レストラン」(62.8万枚/最高位1位)



羞恥心「羞恥心」(49.2万枚/最高位2位)



19「あの紙ヒコーキくもり空わって」(55.7万枚/最高位6位)



ZOOChoo Choo TRAIN」(105.0万枚/最高位3位)


谷村新司「昴」(67.6万枚/最高位2位)



田村直美「ゆずれない願い」(109.2万枚/最高位7位)



ちあきなおみ「喝采」(80.7万枚/最高位2位)



Chara「やさしい気持ち」(52.1万枚/最高位7位)



dosBaby Baby Baby」(49.3万枚/最高位4位)



寺尾聰「ルビーの指環」(134.1万枚/最高位1位)



To Be Continued「君だけを見ていた」(57.2万枚/最高位4位)



ザ・ドリフターズ「ドリフのズンドコ節」(80.7万枚/最高位2位)



THE虎舞竜「ロード」(199.7万枚/最高位3位)



中原理恵「東京ららばい」(34.1万枚/最高位9位)



中村あゆみ「翼の折れたエンジェル」(37.8万枚/最高位4位)



花*花「さよなら大好きな人」(52.8万枚/最高位6位)



B.B.クィーンズ「おどるポンポコリン」(164.4万枚/最高位1位)



Hysteric Blue「春〜Spring」(66.7万枚/最高位5位)



平松愛理「部屋とYシャツと私」(93.1万枚/最高位4位)



THE BOOM「島唄」(91.4万枚/最高位4位)



藤谷美和子「愛が生まれた日」(132.7万枚/最高位5位)



本田美奈子「1986年のマリリン」(24.9万枚/最高位3位)



MANISH「煌めく瞬間に捕われて」(43.2万枚/最高位6位)



Mi-Ke「想い出の九十九里浜」(48.0万枚/最高位5位)



三原順子「セクシー・ナイト」(32.5万枚/最高位8位)



宮沢りえ「ドリーム・ラッシュ」(34.1万枚/最高位2位)



もんた&ブラザーズ「ダンシング・オールナイト」(161.8万枚/最高位1位)



山下久美子「赤道小町ドキッ」(40.8万枚/最高位2位)



山根康広「Get Along Together」(121.1万枚/最高位5位)



由紀さおり「夜明けのスキャット」(109.0万枚/最高位1位)



ロードオブメジャー「大切なもの」(90.8万枚/最高位2位)



渡辺徹「約束」(54.4万枚/最高位2位)



posted by nammy at 01:18| 埼玉 ☔| ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月06日

歴代月9主題歌を振り返る(前半1987-2000)・・・nanmyblog vol.114

今でこそ視聴率戦争でやや苦戦気味であるフジテレビ系列の月曜21時ドラマ(通称月9)であるが、その輝かしい90年代のトレンディドラマブームでは他のドラマとの差は一目瞭然であり、ブランド化していたこの時間帯。多くのOLをターゲットに数々の名作を生んできた月9である。もともとはこの時間帯、30分ドラマとして19629月からスタートしていた。単発ドラマや時代劇枠を経て19787月から再び現代劇へ戻るも809月を以て一時終了となり、10月からバラエティー枠となった。19874月から1時間のドラマ枠として復活。記念すべき今の月9ドラマ第1弾となる「アナウンサーぷっつん物語」がスタート。若年層をターゲットにした作品を中心に、マスコミ業界を舞台にしたり、学園ドラマ、トレンディドラマ制作により次々とヒット作を生む。転機となったのは19911月「東京ラブストーリー」であり、最終回では32.3%を記録。同年7月「101回目のプロポーズ」では36.7%を記録、19934月「ひとつ屋根の下」では最終回37.8%とその記録は絶好調に推移し、トレンディドラマの代名詞とまで呼ばれるほどにこの時間帯のドラマはメガヒット枠として確立された。

これまでの月9の作品とその主題歌の歴史をひも解いていきたいと思う。 ■月9歴代平均視聴率作品TOP10 1位 34.3% HERO2001年)
2位 30.8% ラブジェネレーション(1997年)
3位 29.6% ロングバケーション(1996年)
4位 28.4% ひとつ屋根の下(1993年)
5位 27.0% あすなろ白書(1993年)
5位 27.0% ひとつ屋根の下21997年)
7位 26.4% 素顔のままで(1992年)
7位 26.4% やまとなでしこ(2000年)
9位 26.0% 教師びんびん物語(1989年)
10位 25.1% プライド(2004年) ■月9歴代最高視聴率 TOP10
 1位 37.8% ひとつ屋根の下(1993年)
2位 36.8% HERO2001年)
3位 36.7% 101回目のプロポーズ(1991年)
3位 36.7% ロングバケーション(1996年)
5位 34.2% やまとなでしこ(2000年)
6位 34.1% ひとつ屋根の下21997年)
7位 32.5% ラブジェネレーション(1997年)
8位 32.3% 東京ラブストーリー(1991年
9位 31.9% 素顔のままで(1992年)
9位 31.9% あすなろ白書(1993年)

■歴代月9主題歌 売上枚数■

1位 289.5万枚 米米CLUB / 君がいるだけで(1992年)
2位 282.2万枚 CHAGE & ASKA / SAY YES1991年)
3位 258.8万枚 小田和正 / ラブストーリーは突然に(1991年)
4位 230.9万枚 Mr.Children / 名もなき詩(1996年)
5位 229.6万枚 安室奈美恵 / CAN YOU CELEBRATE?1997年)
6位 202.3万枚 藤井フミヤ / TRUE LOVE1993年)
7位 187.8万枚 MISIA / Everything2000年)
8位 185.6万枚 久保田利伸 with ナオミ・キャンベル / LALALA LOVE SONG1996年)
9位 148.5万枚 宇多田ヒカル / Can You Keep A Secret?2001年)
10位 136.7万枚 浜崎あゆみ / SEASONS2000年) 最後にこれまで26年間の月9歴史全ての主題歌を振り返ってみよう。  

■歴代月9主題歌 一覧■

1987年(昭和62年)
「アナウンサーぷっつん物語」
主題歌:BaBeI Don’t Know!14.3万枚 最高位5 

「男が泣かない夜はない」
主題歌:中里あき子「ウィル・ユー・リメンバー?」1.0万枚 最高位77 

「ラジオびんびん物語」
主題歌:田原俊彦「どうする?」6.5万枚 最高位3 

「ギョーカイ君が行く!」
主題歌:真璃子「疑問符」0.5万枚 最高位69 

「荒野のテレビマン」
主題歌:The Good-Bye「祭り気分でTAKE A CHANCE0.8万枚 最高位57 

1988年(昭和63年)
「君の瞳をタイホする!」
主題歌:久保田利伸「You Were Mine34.1万枚 最高位3 

「教師びんびん物語」
主題歌:田原俊彦「抱きしめてTONIGHT27.9万枚 最高位3 

「あそびにおいでョ!」
主題歌:ビートルズ「HELP!」※同時期シングルカット発売なし 

「君が嘘をついた」
主題歌:プリンセス・プリンセス「GET CRAZY!11.9万枚 最高位13 

1989年(平成元年)
「君の瞳に恋してる!」
主題歌:村井麻里子「どうしようもなく恋愛」6.0万枚 最高位25 

「教師びんびん物語2
主題歌:田原俊彦「ごめんよ涙」30.4万枚 最高位1 

「同・級・生」
主題歌:ZIGGYGLORIA32.9万枚 最高位3 

「愛しあってるかい!」
主題歌:小泉今日子「学園天国」33.5万枚 最高位3 

1990年(平成2年)
「世界で一番君が好き!」
主題歌:LINDBERG「今すぐKiss Me61.0万枚 最高位1 

「日本一のカッ飛び男」
主題歌:田原俊彦「ジャングル Jungle11.1万枚 最高位10 

「キモチいい恋したい!」
主題歌:PINK SAPPHIREP.S. I LOVE YOU45.2万枚 最高位2 

「すてきな片想い」
主題歌:中山美穂「愛してるっていわない!」36.1万枚 最高位3

 1991年(平成3年)
「東京ラブストーリー」
主題歌:小田和正「ラブストーリーは突然に」258.8万枚 最高位1 

「学校へ行こう!」
主題歌:チェッカーズ「How’re you doing Gyus?」※アルバム収録作 

101回目のプロポーズ」
主題歌:CHAGE & ASKASAY YES282.2万枚 最高位1 

「逢いたい時にあなたはいない・・・」
主題歌:中山美穂「遠い街のどこかで・・・」67.3万枚 最高位3 

1992年(平成4年)
「あなただけ見えない」
主題歌:DATE OF BERTHYOU’RE MY SECRET26.1万枚 最高位7 

「素顔のままで」
主題歌:米米CLUB「君がいるだけで」289.5万枚 最高位1 

「君のためにできること」
主題歌:小野正利「You’re the Only…114.1万枚 最高位2 

「二十歳の約束」
主題歌:佐野元春「約束の橋」70.3万枚 最高位4 

1993年(平成5年)
「あの日に帰りたい」
主題歌:工藤静香「慟哭」93.9万枚 最高位1 

「ひとつ屋根の下」
主題歌:財津和夫「サボテンの花」60.1万枚 最高位7 

「じゃじゃ馬ならし」
主題歌:観月ありさ「君が好きだから」17.6万枚 最高位10 

「あすなろ白書」
主題歌:藤井フミヤ「TRUE LOVE202.3万枚 最高位1 

1994年(平成6年)
「この世の果て」
主題歌:尾崎 豊「OH MY LITTLE GIRL107.8万枚 最高位1 

「上を向いて歩こう!」
主題歌:広瀬香美「ドラマティックに恋して」37.3万枚 最高位4 

「君といた夏」
主題歌:松任谷由実「Hello my friend135.7万枚 最高位1 

「妹よ」
主題歌:CHAGE & ASKA「めぐり逢い」125.2万枚 最高位1 

1995年(平成7年)
For You
主題歌:中山美穂「HERO47.4万枚 最高位8 

「僕らに愛を!」
主題歌:LRKNOCKIN’ ON YOUR DOOR134.5万枚 最高位1 

「いつかまた逢える」
主題歌:サザンオールスターズ「あなただけを」113.2万枚 最高位1 

「まだ恋は始まらない」
主題歌:小泉今日子「BEAUTIFUL GIRLS21.3万枚 最高位14 

1996年(平成8年)
「ピュア」
主題歌:Mr.Children「名もなき詩」230.9万枚 最高位1 

「ロングバケーション」
主題歌:久保田利伸「LALALA LOVE SONG185.6万枚 最高位1 

「翼をください!」
主題歌:内田有紀 & m.c.ATEVER & EVER23.2万枚 最高位8 

「おいしい関係」
主題歌:中山美穂 with MAYO「未来へのプレゼント」40.9万枚 最高位6 

1997年(平成9年)
「バージンロード」
主題歌:安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?229.6万枚 最高位1 

「ひとつ屋根の下2
挿入歌:Le Couple「ひだまりの詩」155.5万枚 最高位2 

「ビーチボーイズ」
主題歌:反町隆史「Forever50.8万枚 最高位3 

「ラブジェネレーション」
主題歌:大滝詠一「幸せな結末」96.9万枚 最高位2 

1998年(平成10年)
Days
主題歌:奥田民生「さすらい」29.0万枚 最高位4 

「ブラザーズ」
主題歌:SMAP「たいせつ」41.2万枚 最高位4 

「ボーイハント」
主題歌:convertible(観月ありさ)「oh-darling10.7万枚 最高位23 

「じんべえ」
主題歌:未来玲可「海とあなたの物語」31.3万枚 最高位7 

1999年(平成11年)
Over Time
主題歌:the brilliant green「そのスピードで」45.9万枚 最高位1 

「リップスティック」
主題歌:レベッカ「フレンズ」25.7万枚 最高位6 

「パーフェクトラブ!」
主題歌:GLAY「ここではない、どこかへ」92.1万枚 最高位1 

「氷の世界」
主題歌:氷室京介「ダイヤモンド・ダスト」31.9万枚 最高位3 

2000年(平成12年)
「二千年の恋」
主題歌:Do As InfinityYesterday & Today15.6万枚 最高位10 

「天気予報の恋人」
主題歌:浜崎あゆみ「SEASONS136.7万枚 最高位1 

「バスストップ」
主題歌:Mr.ChildrenNOT FOUND60.7万枚 最高位1 

「やまとなでしこ」
主題歌:MISIAEverything187.8万枚 最高位1
posted by nammy at 20:28| 埼玉 ☔| ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月28日

あまちゃん効果音楽界にも衝撃!挿入歌集、サントラ続々ヒット・・・nammyblog vol.112

 2013928日(土)、ここ近年では異例の話題となったNHK朝の連続小説「あまちゃん」が最終回を迎えた。東北、北三陸の海で海女さんを目指すヒロイン天野アキが挫折を繰り返しながらも地元アイドルへと成長する奮闘記。脚本家は「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」などで知られる宮藤官九郎がオリジナルストーリー全156話を書き下ろした。宮城県出身である宮藤氏は「大震災をなかったことにできない」と苦言するも、物語の進行を壊すことなく、あの2年前の大震災を見事に「あまちゃん風」にアレンジし物語の一部として表現した。それは見ている側も重苦しい空気にさせないようにという宮藤氏なりの思いも込められているのが視聴者には十分伝わっただろう。なぜ彼のドラマが多くの人たちに魅了されるのか。それは私たちが送る日常に近い内容を物語にする、非現実的な物語「ドラマだからね〜」みたいな嘘くさいものではなく、「あ〜こんな場面普通にありそう」という気取らないストーリー、そして笑いを入れてちょいちょい面白おかしくアレンジする宮藤流の表現が現代の人々とマッチしていた結果なのだろうと個人的な感想だ。 主演を務めた能年玲奈、小泉今日子、宮本信子、尾身としのり、蟹江敬三、有村架純など天野ファミリーをはじめ、主人公アキの親友でもある橋本愛、北鉄関係の駅長を務める杉本哲太、副駅長の荒川良々、北三陸高校種市先輩演じる福士蒼汰に磯野先生を演じた皆川猿時。東京編では鈴鹿ひろ美演じる薬師丸ひろ子や音楽プロデューサー荒巻太一役の古田新太、マネジャー役の松田龍平、寿司屋の大将役のピエール瀧、喫茶「アイドル」のマスター松尾スズキ。アイドルヲタのカメラ小僧役の村杉蝉之介など色の濃い出演者ばかり。これだけ宮藤が所属する劇団「大人計画」のメンバーでもある松尾スズキや荒川良々、皆川猿時、伊勢志摩などが出演しているが、これまでクドカン作品を盛り上げてきた阿部サダヲが出演していないのは不思議でならない。 今回の「あまちゃん」効果はテレビ界だけでなく、音楽界にも影響をもたらせた。主人公の母親演じる小泉今日子が役名の“天野春子”名義で自身14年ぶりとなる新作「潮騒のメモリー」を7月にリリースした。

小泉今日子「潮騒のメモリー」.jpg

初登場
2位というここ近年では自身でも成せなかったいきなりのシングルTOP3 入りを果たした。これは19932月に記録した「優しい雨」以来20年半ぶりの快挙、TOP10入りは199411月の「月ひとしずく」(最高位7位)以来の大記録となった。役名名義での朝の連続小説関連の作品としては1996年後期に放映された「ふたりっ子」内で河合美智子が“オーロラ輝子”役として「夫婦みち/まごころの橋」を9611月リリース。初登場は発売から1ヶ月が過ぎた971/13付で97位に初登場、その後順調に上昇を重ね登場13周目の973/31付で10位へ、ドラマ佳境を迎え翌週には最高位となる9位を記録。累積売上は49.5万枚とNHK関連の役名義シングルとしてはヒット第1号であった。しかし、「あまちゃん」関連はこれで終らない。元々オープニングで流れる主題歌を起用しておらず、爽快かつ軽快なリズムで始まる大友良英によるサウンドトラックがドラマのオープニングを盛り上げる。このサントラがドラマ版としては異例のいきなり初登場5位でスタートを切った。なかなかドラマのサントラが売れない中での初登場5位、ましてやフジでもTBSでも日テレでもない、NHKでのドラマサントラがTOP5を飾るのは異例中の異例であった。サントラは3万枚売れれば大ヒットという土台をもクリアし、現在までに5.2万枚を売り上げている。勢いは止まらず「東京編」と題しサントラ第2弾としてもドラマ終了の10日前にリリースされ初登場12位を飾った。このドラマ、主題歌を設けない代わりに劇中で流れる起用曲が多いのも特徴の一つ。小泉今日子演じた天野春子の「潮騒のメモリー」ほか、主人公アキがアイドルとして所属したアメ横女学園芸能コースからは「暦の上ではディセンバー」、実はこの曲劇中内の役を演じたメンバーで歌われたものではなく、現在静かにブレイクの兆しを醸し出す「ベイビーレイズ」による新作でもあった。この曲は当初8/21に発売決定とニュースが飛び交い話題を呼んだが、何故かシングル発売は9/11に見送られ、配信が先行、そしてこの作品を含む主題歌・挿入歌集「あまちゃん歌のアルバム」に収録されてしまい、シングルとしての華々しいブレイクは逃したものの、初登場5位と自身では最高となるスタートを切った。なぜシングル発売が延期されたのかは不明だが(同時発売にパロったAKB48のシングルが重なっており問題が生じたか?)、結果同曲を含む「あまちゃん歌のアルバム」は遂にあまちゃん関連で成せなかったアルバムチャート初登場1位を獲得する事となった。

サントラ「あまちゃん歌のアルバム」.jpg

「潮騒のメモリー」「暦の上ではディセンバー」のほかGMT5の「地元へ帰ろう」や高歌「南部ダイバー」、アキとユイによる“潮騒のメモリーズ”バージョンの収録とドラマを観ていた人からはつい手に取りたくなってしまう1枚だ。いきなりの9/9付で7.4万枚で初登場1位、3週連続でTOP10入りをキープし、現在までに12.4万枚を売り上げた。欲を言えば最終回直前で歌声を披露した鈴鹿ひろ美役の薬師丸ひろ子。小泉今日子同様に80年代を盛り上げた功労者であり、再び“鈴鹿ひろ美”バージョンとしてのCD化も熱望したい次第である。 東北の復興を兼ねて大成功を納めた「あまちゃん」。名言「じぇじぇじぇ」も流行語大賞の候補にノミネートされる中、クドカンらしい素晴らしいドラマにめぐり逢わせてくれた事に感謝したい。
posted by nammy at 13:09| 埼玉 ☔| ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月18日

同一アーティストによる同時チャートイン例・・・nammyblog vol.110

これまでアーティストの同時発売における同時ランクインという記録があります。
シングルチャートTOP100内に「○○作同時チャートイン」なんて見出しの記録もこれまで多く達成されていますね。

この同時ランクイン記録は新作同時発売ではなく、旧譜作品の再発シングルにおける記録が殆どです。
そのタイミングはそれまでレコード盤でしか発売されていなかった作品をCDシングル化された際や、8cmシングルの作品を12インチ化した際に起こる現象です。

新譜同時発売の記録としてはラルク・アン・シエルが98年7月8日に発売した3作同時ランクインや99年1月発売のDIR EN GREY、2009年12月の関ジャニ∞、12年1月のbaroqueなどがTOP10内同時3作ランクイン達成しています。
同一シングルにおける内容違いや地方別盤などで02年6月に山崎まさよしの「心拍数」がTOP100内に10作同時ランクイン、04年6月にGLAY「天使のわけまえ」で9作同時TOP100内ランクインなど珍記録も残っていますね。
 
1989年6月28日発売の2年ぶりとなるシングル「ANNIVERSARY」をリリース。
その際にそれまで松任谷由実名義として発売していたレコードシングル盤15作を8pCD化して再発されたのである。
「YUMING SWEETS」シリーズと名し、77年の「潮風にちぎれて」から87年の「SWEET DREAMS」までの15作を再発。
オリジナルアルバムにも未収録のシングル盤をデジタル化として購入するファンは殺到した。
瞬く間に6月28日に発売された16作のユーミンのシングルは見事89年7/10付でTOP100内に全てを送り込む快挙を成し遂げたのだ。
特に現在もマキシ化されていないうえに、8cm盤は絶版な為に非常に貴重なシングルたちだ。

■1989年7月10日付シングルチャート
松任谷由実16作同時チャートイン

02位 「ANNVERSARY」
43位 「ボイジャー」
46位 「潮風にちぎれて」
49位 「白日夢・DAY DREAM」
56位 「遠い旅路」
61位 「守ってあげたい」
67位 「星のルージュリアン」
71位 「埠頭を渡る風」
83位 「Esper」
84位 「ダンデライオン」
87位 「メトロポリスの片隅で」
89位 「帰愁」
91位 「夕闇をひとり」
94位 「入江の午前3時」
96位 「SWEET DREAMS」
97位 「ハルジョオン・ヒメジョオン」


なかなか旧譜シングルの再発盤を同時ランクインさせるにはアーティストパワーが必要になりますよね。

そして同じくレコードシングル盤を8cmCD化させて同時14作ランクインさせたのは88年にデビュー10周年を迎えたサザンオールスターズ。
彼らのデビューシングルから最新シングルまでをユーミンと同じくランクインさせた。
1988年7月4日付の出来事である。
しばらく活動休止しており、3年ぶりの再始動シングル「みんなのうた」を88年6月25日にリリース。
その際に旧譜シングル23作が8p化された。
発売週の7/4付では新作を含む12作が同時チャートイン、翌週の7/11付ではさらに2作を加えた14作がTOP100入りを果たした。
それまでの歴代記録No.1記憶を保持するも翌年にユーミンに記録更新されるが、それから16年後の2005年、再びその記録は8cmからマキシ化された自身の作品により歴代最多TOP100内ランクイン記録を取り戻したのである。

■1988年7月10日付シングルチャート
サザンオールスターズ14作同時チャートイン

02位 「みんなのうた」
34位 「いとしのエリー」
46位 「チャコの海岸物語」
59位 「メロディ」
60位 「Ya Ya(あの時代を忘れない)」
70位 「ボディ・スペシャルU」
75位 「栞のテーマ」
78位 「ミス・ブランニュー・デイ」
80位 「いなせなロコモーション」
81位 「東京シャッフル」
83位 「Bye Bye My Love」
84位 「勝手にシンドバッド」
86位 「Tarako」
88位 「C調言葉に御用心」


2005年7月4日付で凄い事が起きた。
8cmCDから16年を経て全てのシングルがマキシシングルとして復活。
何と歴代最多となるTOP100内に44作同時ランクインという大記録をサザンが打ち出したのである。
44作同時というのはこれまでも聞いたことがない。TOP100内中、44作をサザンが独占するという凄まじさ。
内訳はTOP50内に30作!18位、20位〜25位、27位〜63位までがサザンオールスターズだ。
恐らくこの先もこのTOP100内44作同時チャートイン記録は破られることはないだろう。

■2005年7月4日付シングルチャート
サザンオールスターズ44作同時チャートイン

18位 「ボディ・スペシャルU」
20位 「TSUNAMI」
21位 「Tarako」
22位 「ネオ・ブラボー!!」
23位 「東京シャッフル」
24位 「Ya Ya(あの時代を忘れない)」
25位 「イエローマン〜星の王子様〜」
27位 「メロディ」
28位 「わすれじのレイド・バック」
29位 「いとしのエリー」
30位 「真夏の果実」
31位 「勝手にシンドバッド」
32位 「ジャズマン」
33位 「気分しだいで責めないで」
34位 「思い過ごしも恋のうち」
35位 「LOVE AFFAIR〜秘密のデート」
36位 「シャ・ラ・ラ」
37位 「みんなのうた」
38位 「チャコの海岸物語」
39位 「匂艶NIGHT CLUB」
40位 「エロティカ・セブン」
41位 「栞のテーマ」
42位 「ミス・ブランニュー・デイ」
43位 「C調言葉に御用心」
44位 「あなただけを」
45位 「Bye Bye My Love」
46位 「いなせなロコモーション」
47位 「恋するマンスリー・デイ」
48位 「BLUE HEAVEN」
49位 「太陽は罪な奴」
50位 「フリフリ'65」
51位 「クリスマス・ラブ」
52位 「01MESSENGER〜電子狂の詩〜」
53位 「女神達への情歌」
54位 「マンピーのG★SPOT」
55位 「涙のキッス」
56位 「愛の言霊」
57位 「さよならベイビー」
58位 「涙のアベニュー」
59位 「Big Star Blues」
60位 「PARADISE」
61位 「シュラ・バ・ラ・バンバ」
62位 「素敵なバーディー」
63位 「EMANON」


88年に成せなかった全シングルの同時チャートインを見事達成させた瞬間だ。
オリジナルアルバムやベストにも収録されていない旧譜シングルがやはり上位にランクインしてますね。

レコードから8cm化への記録としてこんな記録もあった。

■1989年6月12日付シングルチャート
BOØWY7作同時チャートイン

37位 「ONLY YOU」
39位 「わがままジュリエット」
40位 「マリオネット」
46位 「BAD FEELING」
59位 「季節が君だけを変える」
61位 「ホンキー・トンキー・クレイジー」
63位 「B・BLUE」

■1989年9月4日付シングルチャート
南野陽子9作同時チャートイン

36位 「トラブル・メーカー」
65位 「恥ずかしすぎて」
67位 「さよならのめまい」
73位 「楽園のDoor」
75位 「風のマドリガル」
76位 「悲しみモニュメント」
77位 「秋のIndication」
81位 「はいからさんが通る」
82位 「接近」

■1989年10月2日付シングルチャート
TM NETWORK 11作同時チャートイン

21位 「DIVE INTO YOUR BODY」
31位 「Get wild」
32位 「GIRL」
34位 「Self Control」
35位 「アクシデント」
38位 「金曜日のライオン」※初チャートイン
41位 「All Right All Night」
44位 「1974」
61位 「YOUR SONG」
63位 「Come on Let's Dance」
65位 「DRAGON THE FESTIVAL」


1989年9月21日に再発されたTMのCDシングル。デビュー作となる「金曜日のライオン」は当時TOP100入りをせず、発売から5年の歳月を経て初チャートインとなった。

88年〜89年にかけては旧譜レコードからのCDへ移行時期もあり、作品の再発が目立ちますね。
このタイミングだからこそ同時ランクインを残せた結果なのかも知れませんね。

では8cmから12cmへ移行した00年代、数々の90年代のヒット作をマキシ化させた例としては01年の浜崎あゆみや03年のB'z、05年のKinki Kids、06年のラルクなどに続きます。

■2001年3月19日付シングルチャート
浜崎あゆみ10作同時チャートイン

01位 「NEVER EVER」
25位 「evolution」
37位 「LOVE〜Destiny〜」
46位 「M」
48位 「YOU」
49位 「TO BE」
50位 「Depend on you」
54位 「WHATEVER」
55位 「Trust」
56位 「Poker face」
59位 「Fo My Dear...」


人気絶頂期でのマキシ化。デビュー作から最新作までの全てをTOP100内に送り込んだ。

■2003年4月7日付シングルチャート
B'z 11作同時チャートイン

01位 「IT'S SHOW TIME!!」
03位 「BE THERE」
04位 「ZERO」
05位 「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」
06位 「LADY NAVIGATION」
07位 「Easy Come Easy Go!」
08位 「ALONE」
09位 「BLOWIN'」
10位 「太陽のKomachi Angel」
11位 「裸足の女神」
12位 「愛しい人よGood Night...」


1位、3位〜12位までをB'zが独占。TOP10内同一アーティストによる独占は歴代1位の記録。
2位にSMAP「世界に一つだけの花」がランクインされているが、もしも下降してB'zが1位〜11位まで独占したら凄まじい記録が生まれていた。

■2006年9月11日付シングルチャート
ラルク・アン・シエル15作同時チャートイン

05位 「the Fourth Avenue Cafe」
12位 「Blurry Eyes」
13位 「虹」
14位 「flower」
15位 「夏の憂鬱」
17位 「Lies and Truth」
18位 「Vivid Colors」
19位 「風にきえないで」
20位 「HONEY」
21位 「winter fall」
22位 「snow drop」
23位 「DIVE TO BLUE」
24位 「花葬」
25位 「forbidden lover」
27位 「浸食〜lose control」


5位にランクインした作品は本来は96年に発売されるはずだった幻のシングル化。
旧譜もデビュー作から全て軒並み上位にランクインさせた。

■2008年1月14日付シングルチャート
Kinki Kids 7作同時チャートイン

28位 「Happy Happy Greeting」
29位 「硝子の少年」
33位 「愛されるより 愛したい」
36位 「やめないで、PURE」
37位 「フラワー」
43位 「全部だきしめて」
44位 「ジェットコースター・ロマンス」


デビューから10周年を迎えた07年、8cmシングルを全てマキシ化へ再発し、全てランクイン。


最後に再発ではないものの、逝去による旧譜の急上昇があった週です。

■1992年5月25日付シングルチャート
尾崎豊 9作同時チャートイン

04位 「I LOVE YOU」
07位 「汚れた絆」
08位 「卒業」
26位 「太陽の破片」
54位 「DRIVING ALL NIGHT」
56位 「黄昏ゆく街で」
57位 「永遠の胸」
63位 「核」
67位 「LOVE WAY」

■1998年5月25日付シングルチャート
hide 6作同時チャートイン

01位 「ピンクスパイダー」
16位 「ROCKET DIVE」
62位 「Hi-Ho」
74位 「MISERY」
81位 「Beauty & Stupid」
85位 「TELL ME」
posted by nammy at 18:56| 埼玉 ☔| ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月17日

連続記録が途切れるとき・・・nammyblog vol.109

アーティストにとってやはり記録が続くに越した事はありませんね。
「○作連続初登場1位」や「○作連続TOP10入り」、こういった記録はないよりもあった方が断然良いと思います。
レコード会社も記録が続けばアーティストの宣伝にもなるし、次のステップアップにも繋がるしね。

さて今でも連続1位記録はB'z(46作連続)やMr.Children、Kinki Kids、嵐、KAT-TUN、NEWS、Hey! Say! JUMP、浜崎あゆみ、AKB48などが更新中ですが、その数字もいつかは途切れる時が来ます。
現役でTOP10入りを続けるモーニング娘。やSMAP、THE ALFEE、サザンオールスターズ、GACKT、EXILE、DIR EN GREY、aiko、BUMP OF CHICKENも素晴らしい記録を更新中です。
過去の特集でも述べるように、ヒットチャートは実力と運が必須です。
ただ週間売上数が高くても、発売するアーティストと鉢合わせすれば2位に甘んじることも十分あり得る話です。
たった一週間発売日がズレただけで1位を獲れたかも知れないと思うとやり切れないですよね。
かといえば、運が良ければTOP3に入らないくらいの週間売上でも1位を獲れてしまう週もあります。
運も実力のうちなのでしょうか・・・。

こうした数々の記録を残してきた音楽界ですが、長きに渡って記録を更新してきたアーティストの連続記録が途切れた瞬間を集めてみました。


■主なアーティストの連続記録が途切れるとき■
タイトル/最高位/累積売上/発売日


◆1位連続記録編

松田聖子(24作連続でストップ)
「Precious Heart」/最高位2位/12.9万枚/1989.11/15

中森明菜(15作連続でストップ)
「I MISSED THE SHOCK」/最高位3位/31.1万枚/1988.11/1

近藤真彦(14作連続でストップ)
「夢絆」/最高位2位/20.4万枚/1985.6/5

ピンク・レディー(9作連続でストップ)
「ジパング」/最高位4位/26.9万枚/1979.3/9

GLAY(9作連続でストップ)
「STAY TUNED」/最高位2位/38.4万枚/2001.7/4

ORANGE RANGE(9作連続でストップ)
「UN ROCK STAR」/最高位3位/8.0万枚/2006.8/30

光GENJI(8作連続でストップ)
「LITTLE BIRTHDAY」/最高位2位/23.6万枚/1990.5/17

工藤静香(8作連続でストップ)
「ぼやぼやできない」/最高位2位/32.4万枚/1991.1/23

南野陽子(8作連続でストップ)
「涙はどこへいったの」/最高位2位/20.5万枚/1989.2/15

桑田佳祐(7作連続でストップ)
「本当は怖い愛とロマンス」/最高位2位/14.7万枚/2010.8/25

チェッカーズ(7作連続でストップ)
「OH!! POPSTAR」/最高位2位/35.4万枚/1986.2/21

菊池桃子(7作でストップ)
「Nile in Blue」/最高位2位/12.2万枚/1987.7/29

ラルク・アン・シエル(7作連続でストップ)
「Link」/最高位2位/23.6万枚/2005.7/20

関ジャニ∞(7作連続でストップ)*3枚同時リリースの為記録更新ならず
「GIFT〜赤」/最高位2位/13.4万枚/2009.12/24

おニャン子クラブ(6作連続でストップ)
「ウェディングドレス」/最高位2位/9.0万枚/1987.8/21

安室奈美恵(6作連続でストップ)
「RESPECT the POWER OF LOVE」/最高位2位/49.1万枚/1999.3/17

宇多田ヒカル(6作連続でストップ)
「Passion」/最高位4位/11.2万枚/2005.12/14

浜崎あゆみ(6作連続でストップ)*1作置き現在25作連続更新中
「Daybreak」/最高位2位/19.7万枚/2002.3/6


◆TOP10連続記録編(15作以上)

田原俊彦(38作連続)
「NUDE」/最高位16位/3.0万枚/1990.11/28

小泉今日子(31作連続)※あんみつ姫名義を含む
「BEAUTIFUL GIRLS」/最高位14位/21.3万枚/1995.11/1

中山美穂(29作連続)
「CHEERS FOR YOU」/最高位17位/12.7万枚/1995.5/17

光GENJI(28作連続)
「Bye-Bye」/最高位13位/9.4万枚/1995.8/2

山口百恵(28作連続)*引退後のリリース作にて
「惜春通り」/最高位34位/3.1万枚/1994.4/21

近藤真彦(27作連続)※リミックス版除く
「Just For You」/最高位11位/4.4万枚/1989.6/1

中森明菜(27作連続)
「片想い」/最高位17位/13.4万枚/1994.3/24

松田聖子(26作連続)
「We Are Love」/最高位16位/6.3万枚/1990.11/21

安室奈美恵(26作連続)
「ALARM」/最高位11位/5.0万枚/2004.3/17

Every Little Thing(26作連続)
「azure moon」/最高位12位/2.6万枚/2006.3/15

CHAGE and ASKA(23作連続)
「SEAMLESS SINGLES」/最高位13位/1.9万枚/2004.4/7

工藤静香(23作連続)
「Moon Water」/最高位14位/17.2万枚/1995.11/20

TM NETWORK(23作連続)
「NETWORK」/最高位13位/2.8万枚/2004.2/25

郷ひろみ(22作連続)
「ぼくのるすばん」/最高位51位/2.5万枚/1978.5/21

野口五郎(21作連続)
「送春曲」/最高位14位/11.8万枚/1978.12/25

ORANGE RANGE(20作連続)
「オボロナアゲハ」/最高位18位/0.6万枚/2013.4/17

河合奈保子(20作連続)
「悲しい人」/最高位21位/1.8万枚/1988.3/1

氷室京介(18作連続)
「永遠〜Eternity〜」/最高位13位/7.8万枚/2000.1/15

CHEMISTRY(18作連続)
「Top Of The World」/最高位28位/1.0万枚/2006.12/6

TOKIO(19作連続)※1作間隔を置き現在27作連続更新中
「恋に気づいた夜」/最高位11位/6.8万枚/2000.9/13

globe(18作連続)
「bitting her nails」/最高位13位/5.6万枚/1999.12/15

シブがき隊(18作連続)
「OH! SUSHI」/最高位17位/3.6万枚/1986.4/10

とんねるず(18作連続)
「おまえが欲しい」/最高位12位/8.9万枚/1996.2/12

大黒摩季(17作連続)
「太陽の国へ行こうよすぐに」/最高位19位/6.4万枚/1999.2/24

ドリームズ・カム・トゥルー(17作連続)※以後一度途切れるが現在21作連続TOP10入り記録継続中
「あはは」/最高位19位/6.0万枚/1998.1/28

松浦亜弥(17作連続)
「砂を噛むように・・・NAMIDA」/最高位14位/2.0万枚/2006.2/1

西城秀樹(17作連続)
「ボタンを外せ」/最高位12位/14.0万枚/1977.9/5

Dragon Ash(17作連続)
「運命共同体」/最高位11位/1.1万枚/2009.2/4

酒井法子(16作連続)※のりピー名義を除く
「あなたに天使が見える時」/最高位12位/3.9万枚/1991.3/21

少年隊(16作連続)
「砂の男」/最高位14位/4.9万枚/1990.12/12

長渕剛(16作連続)
「猿一匹、歌えば侍」/最高位28位/3.0万枚/1998.11/26

ケツメイシ(16作連続)
「闘え!サラリーマン」/最高位12位/3.0万枚/2010.11/17

SOPHIA(16作連続)
「僕はここにいる」/最高位13位/3.5万枚/2003.7/30

TRF(15作連続)
「TRY OR CRY」/最高位18位/4.7万枚/1998.4/29

渡辺美里(15作連続)
「クリスマスまで待てない」/最高位12位/9.5万枚/1991.11/21

南野陽子(15作連続)
「へんなの!!」/最高位11位/7.3万枚/1990.7/1

リップスライム(15作連続)
「SPEED KING」/最高位12位/2.1万枚/2007.11/7


連続1位記録は松田聖子の24作でした。80年代のアイドル戦国時代にここまで連続で1位を獲得する実力はホンモノでしょう。
続く中森明菜は15作連続でストップ。そして14作連続ストップの近藤真彦。
やはり80年代のアイドルパワーは今の時代よりも凄まじい勢いさを感じますね。

TOP10連続記録は38作連続で惜しくもストップがかかった田原俊彦。
1位連続記録は続かなかったものの、TOP10入りは断トツの記録です。
リリース間隔が短いとはいえ、1年間で4枚リリースしたと計算しても9年間TOP10内に送り込むほどの人気。
ましてやグループではなくソロでのその人気の長さはもはや別格!?

小泉今日子の31作も凄い。彼女は現在NHK連続小説「あまちゃん」に出演中で、14年ぶりの新曲が初登場2位というヒットが記憶に新しいですが、売れ方の安定さが根本的に違いますからね。続くわけです。

28作連続で光GENJIは80年代後期の代表的な人気ぶりを見せつけたジャニーズグループ。
彼らが残した8年間の記録の中で、唯一ラストシングルのみTOP10入りを逃したという惜しい記録も。
同時28作の山口百恵。70年代を代表するアイドルでお茶の間で知らない人はいないくらいの人気を残した。
現役引退後、14年が過ぎた頃に8cmとしてリリースされた新作で記録をストップさせてしまったが、事実現役中の作品はTOP10入り記録を続けた彼女はやはりすごい。
珍記録としてはデビュー曲から解散シングルまで30作全てをTOP10入りさせた怪物グループ、チェッカーズ。
なかなかこれだけの枚数をリリースしてのALL TOP10入りはこの先も成せないのでは!?


現在でも記録更新中のアーティストを集めてみました。
彼ら、彼女らはどこまで記録を伸ばし続けることが出来るのか。
静かに見守っていきたい。

■現在も記録更新中アーティスト達■(連続10作以上)

◆只今連続1位更新中〜〜〜
B'z(46作連続)
Kinki Kids(32作連続)
嵐(30作連続)
Mr.Children(30作連続)
浜崎あゆみ(25作連続)
KAT-TUN(21作連続)
AKB48(18作連続)
SMAP(17作連続)
NEWS(15作連続)
関ジャニ∞(11作連続)*エイトレンジャー名義含む
Hey! Say! JUMP(11作連続)


◆只今連続TOP10入り更新中〜〜〜
モーニング娘。(53作連続)
SMAP(50作連続)
浜崎あゆみ(48作連続)
B'z(47作連続)
THE ALFEE(47作連続)
ZARD(43作連続)
倖田來未(42作連続)
嵐(41作連続)
V6(41作連続)
GLAY(41作連続)
GACKT(41作連続)
倉木麻衣(39作連続)
ラルク・アン・シエル(38作連続)*再発シングルは除く
ゆず(36作連続)
ポルノグラフィティ(35作連続)
EXILE(34作連続)
サザンオールスターズ(34作連続)
Kinki Kids(32作連続)
Mr.Children(31作連続)
w-inds.(30作連続)*リミックス版を除く
チェッカ−ズ(30作連続)*解散後リリースなし
AKB48(29作連続)
TOKIO(27作連続)
DIR EN GREY(27作連続)
福山雅治(25作連続)
aiko(25作連続)
T.M.Revolution(25作連続)*T.M.R.e名義、T.M.Revolution×水樹奈々含む
関ジャニ∞(24作連続)*エイトレンジャー名義含む
氷川きよし(22作連続)
KAT-TUN(21作連続)
ドリームズ・カム・トゥルー(21作連続)
宇多田ヒカル(21作連続)
大塚愛(21作連続)
℃-ute(21作連続)
BUMP OF CHICKEN(20作連続)
UVERworld(20作連続)
いきものがかり(20作連続)
東方神起(18作連続)
スピッツ(18作連続)
YUI(17作連続)
シド(17作連続)
Acid Black Cherry(16作連続)
NEWS(15作連続)
LUNA SEA(15作連続)
安室奈美恵(14作連続)
桑田佳祐(14作連続)
西野カナ(14作連続)
コブクロ(14作連続)
Perfume(14作連続)
アイドリング!!!(14作連続)
スマイレージ(14作連続)
椎名林檎(13作連続)
タッキー&翼(13作連続)
SKE48(12作連続)
ももいろクローバーZ(12作連続)
水森かおり(10作連続)

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2013年08月14日

日本ゴールドディスク大賞歴代受賞アーティスト・・・nammyblog vol.108

日本ゴールドディスク大賞とは・・・?????

過去1年間のCDやアナログレコード、カセットテープ、DVDなどの音楽ソフトについてその日本国内における売り上げ(出荷数から返品数を引いた数)に加えて2007年度よりインターネット配信および着うたのダウンロード数などを基に審査され、大賞に当たる「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」等が選ばれる。

レコード大賞や有線大賞など売れ行きが関係なく選ばれるケースとは異なり、その年に最も売れた歌手へ贈られる真の大賞。
今年で27回目となる日本ゴールドディスク大賞。
その始まりは1986年(昭和61年)に創設され今に至る。
まさにアナログブームが低迷下し、新たに音楽市場に乗り入れたCDがアナログ生産率を上回り、事実上アナログからデジタルへと移行した時代である。
そんなレコード氷河期でもある87年度。第1回目を制したのは中森明菜であった。
前年度集計にあたる1986年の時代背景をざっと振り返ると今から26年前、おニャン子クラブブームがまさに真っ只中、他にアイドルとして当時活躍が目覚ましかった中森明菜や松田聖子、小泉今日子、中山美穂、斉藤由貴、荻野目洋子、菊池桃子などなど・・・。
アイドルグループというよりもソロアイドルが主流だった時代ですね。
今では考えられないくらいソロでのアイドルがまだ活躍していた時代なんですよね〜。
アイドルと並行して訪れたのはバンドブーム。
安全地帯にBOOWY、レベッカ、バービーボーイズ。
音楽は「聴く→体感する」へ移行し、ファンたちはライブへと足を運ぶようになっていった。
そんな1987年から26年間の歴史をその時代の最も売れたアーティストとともに時代を見てみましょう。


■日本ゴールドディスク大賞 歴代受賞アーティスト in 1987-2013■

★1987年(昭和62年)
邦楽:中森明菜/洋楽:マドンナ

★1988年(昭和63年)
邦楽:レベッカ/洋楽:ザ・ビートルズ

★1989年(平成元年)
邦楽:BOOWY/洋楽:ボン・ジョヴィ

★1990年(平成2年)
邦楽:サザンオールスターズ/洋楽:マドンナ

★1991年(平成3年)
邦楽:松任谷由実/洋楽:マドンナ

★1992年(平成4年)
邦楽:CHAGE & ASKA/洋楽:ガンズ・アンド・ローゼズ

★1993年(平成5年)
邦楽:CHAGE & ASKA/洋楽:マドンナ

★1994年(平成6年)
邦楽:WANDS/洋楽:ザ・ビートルズ

★1995年(平成7年)
邦楽:trf/洋楽:マライア・キャリー

★1996年(平成8年)
邦楽:trf/洋楽:マライア・キャリー

★1997年(平成9年)
邦楽:安室奈美恵/洋楽:ミー・アンド・マイ

★1998年(平成10年)
邦楽:GLAY/洋楽:セリーヌ・ディオン

★1999年(平成11年)
邦楽:B'z/洋楽:セリーヌ・ディオン

★2000年(平成12年)
邦楽:宇多田ヒカル/洋楽:セリーヌ・ディオン

★2001年(平成13年)
邦楽:浜崎あゆみ/洋楽:ザ・ビートルズ

★2002年(平成14年)
邦楽:浜崎あゆみ/洋楽:バックストリート・ボーイズ

★2003年(平成15年)
邦楽:宇多田ヒカル/洋楽:アヴリル・ラヴィーン

★2004年(平成16年)
邦楽:浜崎あゆみ/洋楽:女子十二楽坊

★2005年(平成17年)
邦楽:ORANGE RANGE/洋楽:クイーン

★2006年(平成18年)
邦楽:倖田來未/洋楽:O-ZONE

★2007年(平成19年)
邦楽:倖田來未/洋楽:ダニエル・パウター

★2008年(平成20年)
邦楽:EXILE/洋楽:アヴリル・ラヴィーン

★2009年(平成21年)
邦楽:EXILE/洋楽:マドンナ

★2010年(平成22年)
邦楽:嵐/洋楽:ザ・ビートルズ

★2011年(平成23年)
邦楽:嵐/洋楽:レディー・ガガ

★2012年(平成24年)
邦楽:AKB48/洋楽:レディー・ガガ

★2013年(平成25年)
邦楽:AKB48/洋楽:シェネル


実際のオリコンの年間アーティストトータルセールスに類似した結果ですね。
ただオリコンの集計はあくまでシングル、カセット、CD、レコードのほか近年ではDVDやBDの集計も加わり、上記のゴールドディスク大賞結果に近いものとなっているが、着うたや音楽ダウンロード数はオリコンでは加算されていない為、こちらの集計結果が現代でのランキングでは真実味を帯びている結果ではないだろうか。

過去27年分をざっと並べてみると、最多で大賞を受賞したのは浜崎あゆみのみ。(2001年、2002年、2004年)
99年のブレイク後、00年からの活躍にはめまぐるしい活躍が数字として結果を残している。
洋楽での最多受賞はマドンナの5回。(1987年、1990年、1991年、1993年、2009年)
連続年数での受賞は邦楽部門では残念ながら2年連続が最多記録。
それに対し、洋楽部門では99年〜01年まで3年連続で大賞に輝いたセリーヌ・ディオンの人気が凄い。
映画「タイタニック」の主題歌が大ヒットし、翌年にはベストアルバムがミリオンセラーと絶好調の3年間であった。

意外にもユーミンやB'z、サザン、安室奈美恵は1回しか大賞を受賞していないのは驚いたが・・・。
邦楽では2006年以降、2年連続での受賞が毎回続いている。

06年〜07年 倖田來未
08年〜09年 EXILE
10年〜11年 嵐
12年〜13年 AKB48


それだけ毎年のようにストップをかける超新星が現れなかったというのが本当だろう。
現在のようのマンネリ化したアイドルブーム。この現象は来期も続くのだろうか???
早くAKBを止める新しい新参者の出現に期待したいところである。

posted by nammy at 14:14| 埼玉 ☔| ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月02日

追悼15年 X JAPANのhideが残したヒット作・・・nammyblog vol.82

1998年5月2日。
あれから早いもので丸15年が経過した。
今でも忘れもしない、あまりにも突然で、そして現実を受け入れられなかった衝撃が今も胸に残る。
hideの急逝から丸15年、これまで数多くのヒット作を残しながらも急逝したアーティストは山ほどいるが、私にとってショックが大きかったのはhide、ZARD、尾崎豊、忌野清志郎、この4組はそれだけ近代の音楽シーンに名を遺したアーティストだと私個人は思っている。
そんなhideをヒット作とともに偲びたいと思います。

■hideが残した音楽チャート実績■


◆トータルセールス編
828.7万枚(アルバム324.5万枚/シングル504.1万枚)

◆No.1獲得作品編
アルバム3作/シングル2作

◆TOP10獲得数編
アルバム7作/シングル13作

◆ミリオンセラー編
アルバム1作/シングル1作

◆記録編
シングルチャート(1998年6/8付)においてTOP10内に3作同時ランクイン。

@ hide with Spread Beaver/ever free
A Coming Century/夏のかけら
B hide with Spread Beaver/ピンクスパイダー
C モーニング娘。/サマーナイトタウン
D ブラックビスケッツ/タイミング
E GLAY/誘惑
F the brilliant green/There will be love there
G GLAY/SOUL LOVE
H MY LITTLE LOVER/DESTINY
I hide with Spread Beaver/ROCKET DIVE


hideの急逝後、軒並み旧譜がジャンプアップ。急逝後に発表された2作のシングルとともに同年1月発売の「ROCKET DIVE」が再びTOP10入りを果たし3作同時TOP10を達成した。

◆シングルセールスTOP10

hide「ピンクスパイダー」.jpg

@ ピンクスパイダー/103.9万枚/最高位1位/1998.5.13
A ever free/84.3万枚/最高位1位/1998.5.27
B ROCKET DIVE/69.2万枚/最高位4位/1998.1.28
C HURRY GO ROUND/61.0万枚/最高位2位/1998.10.21
D TELL ME/29.1万枚/最高位2位/2000.1.19
E DICE/25.9万枚/最高位6位/1994.1.21
F EYES LOVE YOU/24.7万枚/最高位3位/1993.8.5
G TELL ME/22.9万枚/最高位4位/1994.3.24
H MISERY/最高位3位/1996.6.24
I Beauty & Stupid/最高位4位/1996.8.12


◆アルバムセールスTOP10

hide「Ja Zoo」.jpg

@ Ja.Zoo/140.9万枚/最高位2位/1998.11.21
A hide BEST〜PSYCHOMMUNITY〜/67.2万枚/最高位1位/2000.3.2
B HIDE YOUR FACE/48.2万枚/最高位1位/1994.2.23
C PSYENCE/40.2万枚/最高位1位/1996.9.2
D hide SINGLES〜Junk Story〜/16.4万枚/最高位3位/2002.7.24
E KING OF PSYBORG ROCK STAR/5.2万枚/最高位7位/2004.4.28
F We ハート hide〜The Best in The World〜/2.0万枚/最高位7位/2009.4.29
G PSYENCE A GO GO/1.9万枚/最高位18位/2008.3.19
H HIDE OUR PSYCHOMMUNITY/1.3万枚/最高位25位/2008.4.23
I PERFET SINGLE BOX/0.9万枚/最高位38位/2005.9.21


改めて棚からCDを引っ張り出して聴いてみて、どの曲も格好良く、そして新鮮だ。
初めてhideのソロ楽曲を知る機会を与えてくれた「EYES LOVE YOU」から20年。
思い出とともにみんなの心の中では今でもhideは生き続けている。
posted by nammy at 22:17| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月20日

AKB人気に翳りの傾向?ソロ、ユニットいまだ1位獲得出来ず・・・nammyblog vol.80

■6月4日追記事項あり■

2013年、AKBの大人気に翳りか??
今年に入り、母体以外でのソロ、ユニットの1位獲得がゼロ件ということ。
母体に比べればその売上は1割程度のセールスではあったものの、2011年度は5組、2012年度は3組が1位を獲得していた。
昨年度と同比較すると現段階では昨年も1位は未獲得状態、5月のNot yet、10月の指原莉乃、11月の渡辺麻友が獲得という結果。

リリース形態で比較してみよう。
2013年は既にAKBからのソロ、ユニットとして6件リリースされている。
結果はこうだ。

■2013年度 AKB48関連ソロ・ユニット実績■(6月18日追記)
アーティスト/タイトル/初登場/初動売上/発売日

河西智美/まさか/3位/3.3万枚/12.12.26
岩佐美咲/もしも私が空に住んでいたら/5位/1.9万枚/13.1.9
ノースリーブス/キリギリス人/2位/6.3万枚/13.1.16
柏木由紀/ショートケーキ/2位/10.5万枚/13.2.6
高橋みなみ/Jane Doe/2位/8.5万枚/13.4.3
NO NAME/この涙を君に捧ぐ/2位/4.9万枚/13.4.10
河西智美/Mine/5位/1.9万枚/13.5.8
倉持明日香/いつもそばに/4位/3.1万枚/13.5.29

板野友美/1%/4位/4.5万枚/13.6/12

そう、ソロにユニットと最高位は2位止まり・・・。1位獲得への壁が遠ざかってしまっている。
柏木由紀の唯一10万枚超えであるが、あとは全て10万枚以下。
1週間で100万枚売り上げる人気グループからのソロ、ユニットでだ。
ソロイベントなどの特典の付加、複数形態のリリースをしてもこの結果だということ。
そのCDは大量に翌週にはブックオフや中古ショップに新品未開封状態で棚に並ぶ・・・。
この光景を目の当たりにして「何が売れているのか?」本当のヒットチャートの方向性を見失ってしまっている。

全体的なファン層から絞り込んでいけば、ソロデビューはほんの一例に過ぎない。
母体のように売上を期待するには到底無理な話であるのは理解できるが、モーニング娘。の時のソロやユニット売上と比較するとその売上枚数はあまりに少なすぎる。
発売週の瞬発力もなく、それが1位未獲得への結果となってしまっているのは事実だろう。
モー娘。時代のCD情勢を比較すれば12年前と状況は大きく違えど、リリース形態はまだ当時はDVD付など複数形態のリリースはなく今のように3種も4種も発売をしていなかった時代。
つまり情勢は変われど、その分発売形態を複数化している現代は「売上増」となる条件は整っているわけで言い訳のしようがない。
それだけ今は売れないという事。

確かにAKB48は今を代表するトップアイドルだろう。
しかし、それを支えているのは熱狂的なファンであり、ソロやユニット結成のメンバーも1グループの一人だということ。
運営側の策略かも知れないが、これ以上ソロデビューさせても状況は変わらない、むしろ悪影響。
続ければ続けるほど、母体グループとの数値化は差を広げ、ますます人気低迷の歯止めが利かなくなってしまうというのが私個人の見解だ。
どうせならばソロなど辞めて母体一本化で進めていく方がグループ存続に良いと思うのは私だけだろうか。
最近のチャートを見ていて常々感じるテーマである。
モーニング娘。も今はグループ一本化として人気を取り戻しているし、ももクロの人気快進撃も凄まじいものがある。

昨年度はどうだっただろうか。

■2012年度■
アーティスト/タイトル/初登場/初動売上/発売日

ノースリーブス/ペディキュアday/2位/8.6万枚/11.12.28
岩佐美咲/無人駅/5位/2.4万枚/12.2.1
渡辺麻友/シンクロときめき/2位/12.3万枚/12.2.29
板野友美/10年後の君へ/2位/7.3万枚/12.4.25
指原莉乃/それでも好きだよ/2位/12.4万枚/12.5.2
Not yet/西瓜BABY/1位/13.6万枚/12.5.30
渡り廊下走り隊7/少年よ、嘘をつけ!/3位/6.7万枚/12.5.30
フレンチ・キス/ロマンス・プライバシー/2位/8.5万枚/12.7.18
渡辺麻友/大人ジェリービーンズ/3位/8.8万枚/12.7.25
NO NAME/希望について/3位/4.7万枚/12.8.1
指原莉乃withアンリレ/意気地なしマスカレード/1位/6.8万枚/12.10.17
渡辺麻友/ヒカルものたち/1位/9.2万枚/12.11.21



昨年度は12例ある中で3組が1位獲得。
今週現在のリリースと比較した際の数は本年6件/前年3件と倍近いリリースが組まれているが、昨年のように10万枚を超える実績は困難なようだ。
これはCD情勢云々の問題ではない、確かに人気は低迷線を辿っている。
6月に開催される「第5回総選挙」の出馬条件に「立候補制、OGも可」という見出しみて確信した。
運営側も焦っている表れだろう。

次世代へとバトンタッチされている中、ミリオン連続記録が途絶える時、それが合図の始まりだ。
地方組のNMB、SKE、HKTはまだまだ伸びる要素は沢山あり、公式ライバルである乃木坂46の人気上昇などアイドル合戦がますますフィーバーするなか、今後AKBはどのようにトップをキープしていくのか。
今が存続を決める正念場であるというのは間違いないだろう。
今後の策略がファン離れを起こすか、夢中にさせていくかは秋元P次第。
posted by nammy at 22:46| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月14日

オリコン集計以前のミリオンセラーとは??・・・nammyblog vol.79

1960年代のミリオンヒット作品は何だろう?
そう、オリコンの集計開始によるデータは1968年1月からであり、それ以前は各社とも確固たるデータがないため推定売上枚数が不明なのである。
確かに当時の売上枚数発表は各レコード会社が曖昧なもので、実際50万枚程のヒットを大ヒットを印象付けるために100万枚突破などとオーバーに発表することもしばしばあったという。
有名であるが、実際の売上はどうだったのだろう?

個人的主観であるが、ミリオンセラーを達成したであろう1968年以前の10作品を並べてみました。

■ミリオン達成?1968年以前のヒット作品■

ジャッキー吉川とブルー・コメッツ/ブルー・シャトー(1967年)

ジャッキー吉川とブルー・コメッツ「ブルー・シャトー」.jpg


石原裕次郎/夜霧よ今夜も有難う(1967年)
美空ひばり/悲しい酒(1966年)
美空ひばり/柔(1965年)
青山和子/愛と死をみつめて(1964年)
坂本九/見上げてごらん夜の星を(1963年)
橋幸夫・吉永小百合/いつでも夢を(1962年)

橋 幸夫・吉永小百合「いつでも夢を」.jpg

村田英雄/王将(1962年)
坂本九/上を向いて歩こう(1961年)

坂本 九「上を向いて歩こう」.jpg

植木等/スーダラ節(1961年)


1961年発売の坂本九「上を向いて歩こう」は有名すぎる名作ですね。
果たしてどれくらい売れたのか未知数であるが、海外でも「SUKIYAKI」というタイトルで全米チャート1位を獲得する日本人唯一の大快挙の持ち主。
100万枚はゆうに越えているとは思うが、当時の情勢などでレコード枚数がどのようだったのか。
大ヒットを記録した1961年度(昭和36年)のレコードシングル生産枚数は2216万枚、オリコン集計が開始された1968年度は9245万枚と1/4の生産枚数となる。
これを比較した際、単純計算でまだレコード自体が国民に完全普及せず、レコードプレイヤー自体は高級品で容易に購入できるものでなかったとすれば売上枚数も1/4程度の計算が妥当なのかも知れませんね。
68年度と同比較した際、仮に150万枚の大ヒットだったとしても35万枚〜50万枚程度のヒットだったのかも知れない。
これはあくまでデータがない以上推定に過ぎないが、レコード生産(EP)が急激に成長を遂げたのは1964年(昭和39年)以降であり、日本中が歓喜に沸いた東京オリンピック以後。
経済成長は着々と実績を伸ばし高級品であった家電製品とともにレコード生産も上昇傾向に乗っていったのかと推察される。

60年代のレコード(EP)の生産枚数は以下の通りである。

■シングル盤レコード生産実績(1960年代)■
生産枚数単位(千)枚

1960年(昭和35年) 22,234
1961年(昭和36年) 22,169
1962年(昭和37年) 30,275
1963年(昭和38年) 45,855
1964年(昭和39年) 59,966
1965年(昭和40年) 76,280
1966年(昭和41年) 78,348
1967年(昭和42年) 81,025
1968年(昭和43年) 92,456
1969年(昭和44年) 95,186


こう見るとレコードの急成長も東京五輪の64年以降であることがわかりますね。
64年以降のヒット作で事実ミリオンを達成したのは美空ひばりや石原裕次郎、ジャッキー吉川とブルーコメッツが濃厚なのかも知れない。
今やデータがない以上、レコード生産データで判断していくしか方法はないが、上記10作は売上規模が違えど、ミリオン級のヒット曲として数多くの国民が聴いていた60年代の代表作であるには変わりない。
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2013年04月12日

ここ5年間のベストアルバムの発売形態について・・・nammyblog vol.78

ベストアルバムといえば、最近の作品を見ていると○枚組としての形状ではなく、2枚に分けて出すパターンが増えているように感じます。
個人的な感想でいえば、このような形状で発売をされるとベストを購入するユーザーの出費にも関わってきますね。
そうなれば必然と売上にも結びにくくなってきます。
一つにまとめて「○枚組」として発売された方が、2枚に分けて買うよりも経済的だし、買うユーザーも迷って分散化する事もないように感じる。
この形状についてはレコード会社側の戦略なのか、はたまたアーティストの意向なのかは不明であるが。
かといってこのような形状で発売してもMr.ChildrenやB'zのように売れる例もある。
しかし、「もしコンパクトに2枚組で5000円以内で発売されていたらもっと売れていたのだろう」と頭を過ってしまうのは私だけだろうか。
私個人的な考えでは2枚に分けるよりも一つに集約した場合売上枚数は1.5倍近く左右されると考えている。
発売週にはファンはもちろんどちらも購入するだろう。しかし2週目以降、新規ユーザーが手を付けやすいかどうかという点を考えてみると3000円近くするアルバムを2種も一気買いする勇気があるだろうか。躊躇うはずである。
これが2枚組で4000円とかだったら考えてしまうかも知れない。単純ではあるかも知れないが、形態や価格はもの凄く売上とリンクしているのだと思う。
それも最終的にはファンが買うか買わないかを判断するので、価格云々では片づけられないこともありますが・・・。

そして本日、BUMP OF CHICKENも13年目で7月3日にベストアルバムの発売が発表されました。
やはり2枚にわけてのベストアルバムです。
昨年にリリースされたユーミンや桑田佳祐、山下達郎のベストが一つのパッケージとしてリリースされた。
こういった形態こそ新規のファンも買いやすいアイテムなのではないだろうか。

■直近5年間の複数形態発売におけるベストアルバム売上■

◆2012.12/5発売
YUI/GREEN GARDEN POP/初動11.7万枚/累積21.0万枚/最高位2位
YUI/ORANGE GARDEN POP/初動11.6万枚/累積20.8万枚/最高位3位

◆2012.11/7発売
JUJU/BEST STORY〜Life stories〜/初動10.5万枚/累積29.2万枚/最高位1位
JUJU/BEST STORY〜Love stories〜/初動9.8万枚/累積26.1万枚/最高位2位

◆2012.5/10発売
Mr.Children/Mr.Children 2001-2005<micro>/初動71.6万枚/累積111.5万枚/最高位2位
Mr.Children/Mr.Children 2005-2010<macro>/」初動73.2万枚/累積118.8万枚/最高位1位

◆2011.12/21発売
ケツメイシ/ケツの嵐〜春ベスト〜/初動5.3万枚/累積9.6万枚/最高位2位
ケツメイシ/ケツの嵐〜夏ベスト〜/初動5.1万枚/累積8.7万枚/最高位4位
ケツメイシ/ケツの嵐〜秋ベスト〜/初動5.0万枚/累積7.9万枚/最高位5位
ケツメイシ/ケツの嵐〜冬ベスト〜/初動5.1万枚/累積7.8万枚/最高位3位

◆2011.2/23発売
aiko/まとめT/初動22.6万枚/累積38.0万枚/最高位2位
aiko/まとめU/初動21.7万枚/累積34.6万枚/最高位3位

◆2011.2/16発売
ラルク・アン・シエル/TWENTY 1991-1996/初動1.0万枚/累積1.6万枚/最高位12位
ラルク・アン・シエル/TWENTY 1997-1999/初動1.2万枚/累積2.1万枚/最高位11位
ラルク・アン・シエル/TWENTY 2000-2010/初動1.3万枚/累積2.3万枚/最高位7位

◆2010.6/30発売
東方神起/COMPLETE-SINGLE A-SIDE COLLECTION/初動8.4万枚/累積10.6万枚/最高位3位
東方神起/COMPLETE-B-SIDE COLLECTION/初動8.3万枚/累積10.1万枚/最高位4位

◆2010.1/1発売
槇原敬之/20th Anniversary Best LIFE/初動6.0万枚/累積9.6万枚/最高位5位
槇原敬之/20th Anniversary Best LOVE/初動5.8万枚/累積8.8万枚/最高位6位

◆2008年10/29発売
ポルノグラフィティ/PORNO GRAFFITTI BEST ACE/初動10.5万枚/累積15.5万枚/最高位1位
ポルノグラフィティ/PORNO GRAFFITTI BEST JOKER/初動10.3万枚/累積14.9万枚/最高位2位


確かにMr.Childrenは複数リリース形態でも両方ミリオンセラー、素直に凄いとしか言いようがありません。
もしかしたら「Mr.Children 2001-2010」という名目で2枚組で発売をしていたら250万枚は楽に超えたかも知れませんね。
また上記には「初ベスト」が4組あります。
JUJU、ケツメイシ、aiko、YUI。
こういった初ベストはせめて一つのパッケージにした方が良かったのでは?という素直な感想であります。
売上面を見ても待っていたファン+新規ユーザーを取り込めたかは微妙な結果だ。
特にケツメイシは待望の初ベストにして4枚に分けてのリリースはやり過ぎた結果だろう。
現にセールス面はどれも10万枚を越えなかった。オリジナル版も売れているだけにもしもこの4枚を合体してリリースしていたらと思うと残念な結果だ。私個人も購入を迷ったが、さすがに10000円は出せないと最終的に購入しなかった。
こういった待っていたファンをがっかりさせてしまったベストアルバム。
売れるべき曲が多数収録されているのに、形態一つで売上が分散化されてしまう。
YUIも2枚合算で41.8万枚、JUJUは合算55.3万枚、aikoは72.6万枚、もしも一つだったら???・・・

最終的には複数形態のベストの方が売上金額も上がるのでレコード会社やアーティスト還元を考えると利益重視の方向性へ向かっているのかも知れない。
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2013年04月11日

初登場ではなくランクアップにおける週間1位獲得作品・・・nammyblog vol.77

今週のアルバムチャート(2013.4.15)では「ファンキーモンキーベイビーズ LAST BEST」が先週2位からランクアップして1位を獲得しました。
初登場ではなく、ランクアップにおける1位獲得は実に5年11ヶ月ぶりでありアヴリル・ラヴィーン「ベスト・ダム・シング」以来というのに驚きました。
アルバムでは約6年もこういった記録が作られていなかった現代のヒットチャート。
惜しくも1位を獲り損ねた作品が粘って翌週1位に切り返すパターンがあっても良いと思いますが、それだけ翌週の売上枚数は大幅にダウンしてしまうのが現代の傾向のようです。
連続首位記録がなかなか生まれないのもひとつの要因ですね。

さてシングルチャートに目を向けてみると、こういったランクアップにおける1位獲得例は過去には腐るほどありました。
直近の記録といえば、2011.1/10付で先週15位→1位へランクアップした植村花菜「トイレの神様」以来記録は更新されていません。
いくつか例を辿ってみましょう。

■直近10年間によるランクアップにおける1位獲得作品■
*返り咲き首位作品は除く
*赤文字はミリオンセラー

(シングル編)15作品
アーティスト/タイトル/先週/今週/達成日付
植村花菜「トイレの神様」/先週15位→1位/2011.1.10
秋元順子/愛のままで・・・/先週2位→1位/2009.1.26
安室奈美恵/60s 70s 80s/先週2位→1位/2008.3.31
青山テルマ feat.SoulJa/そばにいるね/先週3位→1位/2008.2.11
コブクロ/蕾(つぼみ)/先週2位→1位/2007.4.9
秋川雅史/千の風になって/先週4位→1位/2007.1.22
Kaoru Amane/タイヨウのうた/先週2位→1位/2006.9.18
関ジャニ∞/浪花いろは節/先週37位→1位/2004.10.4
ORANGE RANGE/ロコローション/先週2位→1位/2004.6.28
モンゴル800/ヨロコビノウタ/先週3位→1位/2003.12.22
森山直太朗/さくら(独唱)/先週2位→1位/2003.5.12
I WISH/明日への扉/先週4位→1位/2003.3.3
RUI/月のしずく/先週2位→1位/2003.2.24
中島みゆき/地上の星/先週10位→1位/2003.1.20

(アルバム編)13作品
FUNKY MONKEY BABYS/ファンキーモンキーベイビーズ LAST BEST/先週2位→1位/2013.4.15
アヴリル・ラヴィーン/ベスト・ダム・シング/先週2位→1位/2007.5.7
V.A./Beautiful Songs〜ココロデキクウタ〜/先週5位→1位/2006.8.28
MEGARYU/我流旋風/先週2位→1位/2006.7.31
スピッツ/CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection/先週2位→1位/2006.4.17
Aqua Timez/空いっぱいに奏でる祈り/先週2位→1位/2006.2.20
倖田來未/Best〜first things〜/先週2位→1位/2005.10.10
O-ZONE/DISCO ZONE〜恋のマイアヒ〜/先週5位→1位/2005.8.22
Def Tech/Def Tech/先週3位→1位/2005.4.4
女子十二楽坊/女子十二楽坊〜Beautiful Energy〜/先週3位→1位/2003.8.25
メタリカ/セイント・アンガー/先週5位→1位/2003.6.23
V.A./8マイル/先週5位→1位/2003.6.9
Every Little Thing/Many Pieces/先週2位→1位/2003.4.14


ここ10年間でシングルが15作、アルバム13作しかありませんでした。
10年間(520週)のうちシングル、アルバムともに0.2%という確率の低さ。
それだけ翌週にランクダウン作品が多いということでしょう。
2位以下から1位へ上昇する作品は持久力があるのか、累積売上でも他の下降している1位曲に比べてセールス面では上回っているものが多いようです。共通して言えることはランクアップして1位を獲得した作品は息が長い傾向にあり、ロングセラーになるものが多く感じます。
アルバムはそうとは言えないものも多いので全てとは言えませんが、シングルではその傾向が強いのでしょう。
下位からジワジワと上り詰めた「さくら(独唱)」や「地上の星」「千の風になって」は典型的なロングセラーのお手本と言って間違いないでしょう。
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2013年03月28日

歴代連続1位獲得週作品を見て思う・・・nammyblog vol.68

最近のヒットチャート(特にシングル)を見ていて感じる事・・・。
そう、連続首位がないのです。
「○週連続1位」なんてニュースが飛び交わないのが淋しい限りです。
それだけ今のヒット作は短期集中型、発売初週にほぼ全ての売上が決まってしまうというのも頷ける。
直近で2週連続以上の連続1位を獲得したのはいつが最後か調べてみました。

実に2年前にまで遡る結果に!
2011年4月4日付でマキシマム ザ ホルモン「グレイテストヒッツ 2011-2011」が2週連続1位。
2年も連続首位が生まれない現代のヒットチャート。
毎週のように1位が入れ替わる退屈な結果に、たまには5週連続とか大ヒットかつ長期的に売れる作品に出会いたいものです。

直近で2週以上の1位作品を並べてみましょう。

◆直近で2週以上1位を獲得した10作品(連続首位ではない例も含む)

2011.4/4付/2週/マキシマム ザ ホルモン/グレイテストヒッツ 2011-2011
2011.1/10付/2週/植村花菜/トイレの神様
2010.1/18付/2週/浜崎あゆみ/You Were...
2009.1/12付/2週/倖田來未/stay with me
2008.9/15付/2週/Mr.Children/HANABI
2008.6/9付/2週/GReeeN/キセキ
2007.12/31付/3週/SMAP/弾丸ファイター
2007.3/12付/3週/宇多田ヒカル/Flavor Of Life
2006.11/27付/Mr.Children/しるし
2006.9/18付/2週/Kaoru Amane/タイヨウのうた
2006.5/8付/2週/ケツメイシ/旅人


※赤文字は新年合併週

こう見ると僅か7年で11作しかないという結果に・・・。
それだけ1週だけ1位という作品ばかりなのが見てわかることでしょう。
しかもそのうち2作は新年合併集計のため、実質1週1位と同じ事なのでそう考えるとさらに9作と少なすぎる結果に驚いています。
08年の「キセキ」や07年の「Flavor Of Life」、06年「しるし」は50万枚を超えるロングヒットでこれぞ本当のヒット曲と呼べる作品ですね。
2週以上1位を獲得するというのは必ずしも大ヒット作とは限らないところです。
兼ねてから述べているように1位を獲得するのは実力もそうだが運もある。
たまたま強豪と鉢合わせになって1位を逃す例もあるし、1位を獲ったからといって翌週TOP10外に落下する作品も少なくない。
そして1位を獲ったからといって有名ではなく、認知力の少ない1位作が増えているのも事実である。
これについては過去のこちらを参照下さい。
http://nammyblog.seesaa.net/article/321908353.html

さて過去のチャートには連続1位を獲得する作品がゴロゴロありました。
特に60年代〜70年代は一つの作品が1位に居座る例がとても多く、今のように1位を獲った作品を知らない人が多い時代ではなく「1位=大ヒット曲=みんな聴いた事がある、知っている」という方程式だった。
それを壊したのが80年代以降なのだろうと個人的には感じる。
つまり70年代の1位作品はホンモノのビッグヒット作品だと言う事だ。
タイアップブームに見舞われた90年代の1位作品も意外とテレビを通して聴いたことのある作品が揃っているが、00年代以降からはヒット曲の認知力が低下して今に至る。
限られたユーザー層にしか売れていないCDが現代の実態なのだ。

最後にこれまでの連続1位記録を華々しく飾る作品を紹介したい。

◆歴代長期週間1位獲得作品(5週以上)

赤文字・・・1968年〜1979年/緑文字・・・1980年〜1989年
水色文字・・・1990年〜1999年/青文字・・・2000年〜

蛍光色が見づらくてすみません・・・。

17週 ピンキーとキラーズ/恋の季節/207.7万枚
16週 宮史郎とぴんからトリオ/女のみち/325.6万枚
15週 ダニエル・ブーン/ビューティフル・サンデー/192.4万枚
14週 皆川おさむ/黒ネコのタンゴ/223.5万枚

13週 CHAGE&ASKA/SAY YES/282.2万枚
12週 ピンク・レディー/ウォンテッド/120.1万枚
12週 小柳ルミ子/わたしの城下町/134.3万枚
11週 子門真人/およげ!たいやきくん/457.7万枚

10週 浜田省吾/悲しみは雪のように/170.3万枚
10週 寺尾聰/ルビーの指環/134.1万枚
10週 もんた&ブラザーズ/ダンシング・オールナイト/161.8万枚

10週 さだまさし/関白宣言/122.7万枚
10週 ピンク・レディー/UFO/155.4万枚
10週 中村雅俊/ふれあい/126.5万枚
10週 藤圭子/圭子の夢は夜ひらく/76.5万枚
9週 ジュディ・オング/魅せられて/123.5万枚
9週 ピンク・レディー/サウスポー/146.0万枚
9週 殿さまキングス/なみだの操/197.3万枚
9週 欧陽菲菲/雨の御堂筋/79.2万枚
9週 尾崎紀世彦/また逢う日まで/95.6万枚
9週 いしだあゆみ/ブルーライト・ヨコハマ/100.3万枚

8週 KAN/愛は勝つ/201.2万枚
8週 ピンク・レディー/モンスター/110.2万枚
8週 ピンク・レディー/渚のシンドバッド/100.0万枚
8週 中条きよし/うそ/154.1万枚
8週 渚ゆう子/京都の恋/85.1万枚
8週 森山良子/禁じられた恋/78.7万枚
8週 由紀さおり/夜明けのスキャット/109.0万枚

7週 SMAP/世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)/257.9万枚
7週 H Jungle with t/WOW WAR TONIGHT〜時には起こせよムーヴメント〜/213.5万枚
7週 サザンオールスターズ/涙のキッス/154.9万枚
7週 小田和正/ラブストーリーは突然に/258.8万枚
7週 B.B.クイーンズ/おどるポンポコリン/164.4万枚

7週 長渕 剛/とんぼ/103.5万枚
7週 小林明子/恋におちて/95.4万枚
7週 薬師丸ひろ子/探偵物語/84.1万枚
7週 イモ欽トリオ/ハイスクールララバイ/104.3万枚
7週 シャネルズ/ランナウェイ/97.5万枚

7週 久保田早紀/異邦人/144.5万枚
7週 山口百恵/横須賀ストーリー/66.1万枚
7週 小坂明子/あなた/164.9万枚
7週 かぐや姫/神田川/86.5万枚
7週 ガロ/学生街の喫茶店/77.2万枚
7週 加藤登紀子/知床旅情/105.1万枚
7週 ザ・タイガース/花の首飾り/67.6万枚

6週 米米CLUB/君がいるだけで/289.5万枚
6週 工藤静香/黄砂に吹かれて/58.6万枚

6週 光GENJI/ガラスの十代/68.1万枚
6週 わらべ/もしも明日が・・・/97.0万枚
6週 中森明菜/1/2の神話/57.3万枚
6週 中森明菜/セカンド・ラブ/76.6万枚
6週 あみん/待つわ/109.0万枚
6週 近藤真彦/ギンギラギンにさりげなく/81.6万枚
6週 長渕 剛/順子/94.2万枚
6週 クリスタルキング/大都会/118.1万枚
6週 海援隊/贈る言葉/94.5万枚

6週 さだまさし/親父の一番長い日/66.8万枚
6週 松山千春/季節の中で/85.1万枚
6週 ピンク・レディー/カメレオン・アーミー/70.8万枚
6週 あおい輝彦/あなただけを/79.2万枚
6週 バンバン/「いちご白書」をもう一度/75.1万枚
6週 山口百恵/冬の色/52.9万枚
6週 天地真理/恋する夏の日/50.2万枚
6週 天地真理/ひとりじゃないの/60.1万枚
6週 由紀さおり/手紙/67.6万枚
6週 青江三奈/池袋の女/104.4万枚
6週 千 昌夫/星影のワルツ/170.8万枚
6週 ザ・タイガース/シー・シー・シー/50.8万枚

5週 福山雅治/虹/95.9万枚
5週 サザンオールスターズ/TSUNAMI/293.5万枚

5週 GLAY/HOWEVER/134.2万枚
5週 広瀬香美/ロマンスの神様/174.9万枚
5週 藤井フミヤ/TRUE LOVE/202.3万枚
5週 大事MANブラザーズバンド/それが大事/160.3万枚
5週 小泉今日子/あなたに会えてよかった/105.4万枚

5週 光GENJI/太陽がいっぱい/69.3万枚
5週 光GENJI/パラダイス銀河/88.9万枚
5週 杏里/キャッツ・アイ/82.0万枚
5週 近藤真彦/ハイティーン・ブギ/60.7万枚
5週 中村雅俊/心の色/69.7万枚
5週 薬師丸ひろ子/セーラー服と機関銃/86.5万枚
5週 近藤真彦/スニーカーぶる〜す/104.7万枚
5週 松田聖子/風は秋色/79.6万枚

5
週 岸田智史/きみの朝/59.9万枚
5週 西城秀樹/YOUNG MAN/80.8万枚
5週 沢田研二/勝手にしやがれ/89.3万枚
5週 ピンク・レディー/カルメン’77/66.3万枚
5週 清水健太郎/失恋レストラン/62.8万枚
5週 山口百恵/パールカラーにゆれて/47.0万枚
5週 沢田研二/時の過ぎゆくままに/91.6万枚
5週 ダウン・タウン・ブギウギ・バンド/港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ/78.8万枚
5週 布施明/シクラメンのかほり/105.2万枚
5週 天地真理/若葉のささやき/48.1万枚
5週 浅田美代子/赤い風船/48.1万枚
5週 小柳ルミ子/京のにわか雨/61.3万枚
5週 吉田拓郎/旅の宿/70.0万枚
5週 平田隆夫とセルスターズ/悪魔がにくい/72.5万枚
5週 ヒデとロザンナ/愛は傷つきやすく/65.5万枚
5週 森進一/港町ブルース/106.8万枚
5週 ザ・フォーク・クルセダーズ/帰って来たヨッパライ/131.3万枚
5週 伊東ゆかり/恋のしずく/77.0万枚



4週1位という作品は結構歴代の中であるのですが、敢えて1ヵ月以上5週から抜粋してみました。
17週1位のピンキーとキラーズ「恋の季節」が1位獲得最長でしたね。ってk17週って4か月ちょっと連続1位なんて考えられないですね。
そんな2桁1位の作品が15作品もあったのです。
比較的新しいといっても21年前の浜田省吾「悲しみは雪のように」が記録した10週連続が2ケタでは直近最後の記録となっています。
長期1位作品をずらっと年代別に色分けしてみるとわかりやすく、赤文字(1968年〜1979年)の時代作品が目に止まりますね。
長く売れそして売上枚数もミリオン以下でもそこそこ良い成績作品が揃っています。
21世紀での5週以上作品はたったの3作品。
サザンオールスターズ「TSUNAMI」、福山雅治「虹」、SMAP「世界に一つだけの花」。
しかも2000年代前期であり、ここ10年以内の作品でないのが悲しい実態・・・。
また再びこんな1位週が続く時代はやってくるのか・・・?????
気長に待ちたい次第である。(2度とないと思いますが・・・)
posted by nammy at 17:25| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月21日

意外や意外?有名曲だけに売れていなかった名曲たち・・・nammyblog vol.63

「この歌って有名だよね?」
そう、みんなが知ってるあの曲は実は売れていたのでしょうか?


知ってる=有名=売れる


そうではないのですね。
私自身もテレビでよく歌っててあれだけ有名な代表曲だからさぞかし枚数を売っていたんだろう!と調査してみれば意外や意外。
TOP10入りは当たり前だろうと思えばTOP10にも入らなかったのね。

逆にあの歌手、グループの一番売れた曲は何?と問うと違う答えが返ってきたりと、セールス枚数がいっていても認知されていない曲もあります。
一番売れた=代表曲でもないようです。


いやいや、売れていたでしょ!と思わせる意外な有名曲を集めてみました。


◆有名だけに意外に売れていなかった曲


杏里
「オリビアを聴きながら」(78年11月発売)
売上枚数:55,450枚
最高順位:65位


杏里のデビュー曲。バラード調でとても良い曲だし、みんな知ってますよね。
実は5万枚程度のセールスだったのです。

石川さゆり
「天城越え」(86年2月発売)
売上枚数:48,470枚
最高順位:46位


紅白歌合戦などでも何度も歌唱されてますね。
ロングセラーなのかな?とフタを開けたら4.8万枚!!

AKB48
「会いたかった」(06年10月発売)
売上枚数:55,308枚
最高順位:12位


耳に残るフレーズ。AKB48の記念すべきメジャーデビュー曲。10万枚以上はいってるでしょう!
と思いきやロングセールスでも5.5万枚だったのですね。

岡村孝子
「夢をあきらめないで」(87年2月発売)
売上枚数:12,930枚
最高順位:50位


アルバムは売れてる岡村孝子。しかし良い曲がありながらもシングルヒットには恵まれていないんですよね。
代表曲としても認知された名曲は1.3万枚と以外にも低セールスでした。
シングルだけ売れるよりもアルバムが売れるアーティストの方が凄いですけどね。

北島三郎
「まつり」(84年10月発売)
売上枚数:54,090枚
最高順位:41位


「まつりだ〜まつりだ〜♪」紅白でも歌唱される有名曲。
10万枚以下での結果でした。

斉藤和義
「歌うたいのバラッド」(97年11月発売)
売上枚数:12,810枚
最高順位:91位

名曲です。
まだブレイク前のバラード曲ですが、今この曲をシングル化していたら当時よりも確実に売れていたんでしょうね。


さだまさし
「北の国から〜遥かなる大地から〜」(98年6月発売)
売上枚数:12,500枚
最高順位:65位


これは有名ですね。歌詞のないサントラに近いテーマソング。
聴くとドラマが頭に甦ります。シングルとしては1.3万枚。

佐野元春
「SOMEDAY」(90年4月発売)
売上枚数:43,220枚
最高順位:27位


佐野元春の中でも有名な名曲。ファンの中でも上位にランクインされる曲でアルバムが売れてる
だけに意外な数字かも・・・。

つのだ★ひろ
「メリージェーン」(72年2月発売)
売上枚数:7,170枚
最高順位:93位


耳にした事が多いと思います。
1万枚以下という結果に少々驚いています(笑)

徳永英明
「レイニー・ブルー」(86年1月発売)
売上枚数:4,350枚
最高順位:90位


え?売れてないの?とツッコミをいれたくなる結果。
記念すべきデビューシングル。有名曲だけにこの数字は不服です。

THE BLUE HEARTS
「リンダリンダ」(87年5月発売)
売上枚数:67,560枚
最高順位:38位


ザ・ブルーハーツの中でも有名すぎる曲です。
アルバムが売れてシングルには火が付かなかったみたいですね。

松任谷由実
「やさしさに包まれたなら」
TOP100にランクインせず。


宮崎駿監督映画「魔女の宅急便」主題歌。荒井由実時代の作品だが映画主題歌起用にも
関わらずランクインしなかったのは珍しいのでは?

美川憲一
「さそり座の女」(72年12月発売)
売上枚数:97,150枚
最高順位:23位


ものまねでも有名な曲です。
売れて有名だからみんな歌唱するのか?
そうではなかった意外な結果です。

和田アキ子
「あの鐘を鳴らすのはあなた」(72年3月)
売上枚数:41,240枚
最高順位:53位

和田アキ子の代表曲です。
さぞかし売れてたんだろう?と思った結果は4.1万枚でした。


全て有名だけに50万枚は売れていたでしょう!と言わんばかりに歌われまくっている楽曲たち。
最高順位もTOP10内はおろか「こんなもんなんだ」というような結果。

自身が売れた曲よりも思い入れが強い曲なのか、有名=売れたという法則はこれを見てもらえればわかってもらえるでしょう。

posted by nammy at 12:55| 埼玉 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月17日

<歴代週間売上記録>週間50万枚以上記録のすべて・・・nammyblog vol.57

週間チャートにおいて先週付で嵐がジャニーズ歴代週間売上の記録を更新しましたね。
素直に素晴らしい記録で、こういった嬉しいニュースを久々に聞いた気がします。
これからもどんどん記録を塗り替えていってほしいですね。

さてジャニーズにおける歴代週間売上特集は先日公開しましたが、今回はALL TIMEでこれまでの歴代週間売上枚数を抜粋してみました。
オリコン誌上が発表する歴代週間売上は一つの楽曲の最高売上を抜粋して掲載していますが、私個人の集計は作品が重複する事があります。
これは初動売上以降、つまり2週目以降もハイレベルな得点を記憶した場合は掲載しています。

週間売上50万枚記録、なかなか出せないものです。いきなりハーフミリオンですからね。
そんな驚きの記録がこれまでに108パターンありました。
全て紹介します。

◆歴代週間売上 ALL TIMEランキング(週間50万枚以上を対象)

*は2週合算週
注)赤文字は1位獲得作の2週目以降の記録、青文字は1位未獲得における記録
無印は初動売上記録の3パターンに分けています。

週間売上枚数/アーティスト/タイトル/達成日付
1,616,795 AKB48/真夏のSounds good!/2012.6/4
1,354,492 AKB48/フライングゲット/2011.9/5
1,333,969 AKB48/Everyday、カチューシャ/2011.6/6
1,300,482 AKB48/風は吹いている/2011.11/7
1,287,217 AKB48/GIVE ME FIVE/2012.2/27
1,208,230 Mr.Children/名もなき詩/1996.2/19
1,198,864 AKB48/上からマリコ/2011.12/19
1,181,966 AKB48/ギンガムチェック/2012.9/10
1,128,696 AKB48/UZA/2012.11/12
1,073,499 AKB48/永遠プレッシャー/2012.12/17
1,067,510 宇多田ヒカル/Addicted To You/1999.11/22
1,035,986 AKB48/So long!/2013.3/4
1,025,740 速水けんたろう・茂森あゆみ/だんご3兄弟/1999.3/15
955,780 GLAY/Winter again/1999.2/15
951,140 B'z/LOVE PHANTOM/1995.10/23
942,479 AKB48/桜の木になろう/2011.2/28
924,780 米米CLUB/君がいるだけで/1992.5/18
841,280 GLAY/誘惑/1998.5/11
828,480 安室奈美恵/CAN YOU CELEBRATE?/1997.3/3
826,989 AKB48/Beginner/2010.11/8
804,570 宇多田ヒカル/Wait & See〜リスク〜/2000.5/1
791,310 B'z/Don't Leave Me/1994.2/21
783,620 宇多田ヒカル/Can You Keep A Secret?/2001.2/26
782,460 速水けんたろう・茂森あゆみ/だんご3兄弟/1999.3/22
778,330 B'z/裸足の女神/1993.6/14
756,410 嵐/Calling/2013.3/18
754,234 KAT-TUN/Real Face/2006.4/17
754,040 CHAGE & ASKA/YAH-YAH-YAH/1993.3/15
751,620 福山雅治/桜坂/2000.5/8
740,830 小田和正/ラブストーリーは突然に/1991.2/18
738,520 B'z/MOTEL/1994.12/5
726,740 子門真人/およげ!たいやきくん/1976.2/16
725,770 GLAY/SOUL LOVE/1998.5/11
725,340 B'z/愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない/1993.3/29
715,620 B'z/ミエナイチカラ/1996.3/18
709,150 
子門真人/およげ!たいやきくん/1976.2/23
701,870 B'z/ねがい/1995.6/12
701,490 福山雅治/HELLO/1995.2/20
696,880 ドリームズ・カム・トゥルー/LOVE LOVE LOVE/1995.8/7
671,630 B'z/今夜月の見える丘に/2000.2/21
669,540 Mr.Children/Tomorrow never knows/1994.11/21
654,210 サザンオールスターズ/TSUNAMI/2000.2/7
651,680 GLAY/とまどい/2000.9/4
639,330 Mr.Children/花-Memento-Mori-/1996.4/22
634,040 ラルク・アン・シエル/HEAVEN'S DRIVE/1999.5/3
630,399 SMAP/世界に一つだけの花(シングルバージョン)/2003.3/17
628,680 globe/DEPARTURES/1996.1/15*
615,470 B'z/ZERO/1992.10/19
606,360 B'z/Real Thing Shakes/1996.5/27
605,910 桑田佳祐&Mr.Children/奇跡の地球/1995.2/6
602,140 Mr.Children/Everything(It's you)/1997.2/17
600,880 SPEED/ALL MY TRUE LOVE/1998.11/9
600,860 モーニング娘。/恋のダンスサイト/2000.2/7
596,769 AKB48/チャンスの順番/2010.12/20
586,580 B'z/BLOWIN'/1992.6/8
584,280 GLAY/ここではない、どこかへ/1999.9/6
581,760 速水けんたろう・茂森あゆみ/だんご3兄弟/1999.3/29
579,740 GLAY/サバイバル/1999.5/31
572,050 嵐/果てない空/2010.11/22
569,116 Mr.Children/四次元/2005.7/18
561,870 SPEED/my graduation/1998.3/2
561,750 Mr.Children/シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜/1995.8/21
559,170 B'z/HOME/1998.7/20
557,430 嵐/A.RA.SHI/1999.11/15
555,810 GLAY/BE WITH YOU/1998.12/7
552,730 浜崎あゆみ/SEASONS/2000.6/19
552,130 ラルク・アン・シエル/snow drop/1998.10/19
550,014 嵐/ワイルドアットハート/2012.3/19
544,110 ラルク・アン・シエル/HONEY/1998.7/20
543,269 嵐/Monster/2010.5/31
542,334 嵐/Troublemaker/2010.3/15
541,424 嵐/Lotus/2011.3/7
541,350 浜崎あゆみ/M/2000.12/25
538,914 SKE48/チョコの奴隷/2013.2/11
537,380 ラルク・アン・シエル/NEO UNIVERSE/2000.1/31
530,469 嵐/迷宮ラブソング/2011.11/14
528,844 嵐/Love Rainbow/2010.9/20
527,640 久保田利伸withナオミキャンベル/LA.LA.LA LOVE SONG/1996.5/27
527,336 AKB48/ヘビーローテーション/2010.8/30
526,106 嵐/Face Down/2012.5/21
525,780 GLAY/MERMAID/2000.7/31
524,500 J-FRIENDS/明日が聴こえる/1998.2/2
520,670 Mr.Children/【es】〜Theme of es〜/1995.5/22
520,419 修二と彰/青春アミーゴ/2005.11/14
520,040 桑田佳祐/白い恋人達/2001.11/5
519,000 ラルク・アン・シエル/浸食〜lose control〜/1998.7/20
518,590 桑田佳祐/波乗りジョニー/2001.7/16
516,590 hide with Spread Beaver/ever free/1998.6/8
515,780 Mr.Children/終わりなき旅/1998.11/2
515,490 モーニング娘。/恋愛レボリューション21/2000.12/25
513,710 hide with Spread Beaver/ピンクスパイダー/1998.5/25
513,453 AKB48/ポニーテールとシュシュ/2010.6/7
511,472 SKE48/キスだって左利き/2012.10/1
509,850 ラルク・アン・シエル/forbidden lover/1998.10/26
509,660 CHAGE & ASKA/SAY YES/1991.8/5
508,940 浜崎あゆみ/monochrome/1999.8/23
507,690 ラルク・アン・シエル/花葬/1998.7/20
506,100 B'z/Calling/1997.7/21
504,830 Kinki Kids/愛されるより愛したい/1997.11/24
504,290 ラルク・アン・シエル/STAY AWAY/2000.7/31
503,020 浜崎あゆみ/evolution/2001.2/12
502,780 子門真人/およげ!たいやきくん/1976.3/1
502,487 嵐/明日の記憶/2009.6/8
501,988 嵐/Believe/2009.3/16
501,910 B'z/ギリギリchop/1999.6/21
501,040 B'z/ultra soul/2001.3/26
500,730 嵐/Dear Snow/2010.10/18
500,030 Kinki Kids/ジェットコースター・ロマンス/1998.5/4



さすが強豪出揃いましたね。
ワンウィークミリオンは13作、うち10作がAKB48でした。
私個人の中では記録は確かだが、本当のミリオンはMr.Children「名もなき詩」が今でも歴代1位ですけどね。
宇多田ヒカルにだんご3兄弟も一人一枚の正当なミリオンセラー記録です。
特に「だんご」と「たいやき」は凄まじい記録ですね。
赤文字で括った2週目以降の数字が半端ない。追加プレスが間に合わず売り切れ続出だった出来事も頷けます。
1位未獲得での最高週間記録はGLAYの2枚同時発売曲「SOUL LOVE」72.6万枚でした。
ラルク・アン・シエルの3枚同時リリース、しかも全てが初動で50万枚超えなんてスゴイ記録もありましたね。
とにかくこの両者、90年代後期から00年代にかけてとてつもない爪痕を残しています。
そして最強ユニットB'zの初動は凄い。70万枚以上のハイレベルを何作も維持していたのだからトータルセールスが日本トップというのも納得できる結果ですね。
歴代に名を馳せる名曲たちの初動売上を見て改めて「さすが!」と声が出てしまう。
posted by nammy at 00:10| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月15日

<1980年代編>アイドルのデビューシングルを追ってみた・・・nammyblog vol.54

「アイドル」という語源が世に定着した1970年代初頭。
これまで40年余に渡るアイドルの記念すべきデビューシングルに注目してみたいと思う。
デビュー曲からいきなり大ヒット!なんてアイドルもなかなか少ないですよね。
それなりに苦楽を共にしながらブレイクしていくものだと思います。
いきなりミリオン!なんてパターンもありますが、デビュー曲にして最大ヒット作を作ってしまうとその壁を超えるのも困難な事ですよね。
今回は記念すべきデビュー曲特集とともに、そのアイドルが記録した最大ヒット曲も同時に記載していきたいと思います。


◆1980年代にみるアイドルの歴史

タイトル/累積売上/最高位/発売日

☆1980年

2月21日デビュー
岩崎良美
デビュー曲/赤と黒/累積売上11.6万枚/最高位19位/1980.2/21
最大ヒット/タッチ/累積売上24.7万枚/最高位12位/1985.3/21

4月1日デビュー
松田聖子「裸足の季節」.jpg
松田聖子
デビュー曲/裸足の季節/累積売上28.2万枚/最高位12位/1980.4/1
最大ヒット/あなたに逢いたくて〜Missing You〜/累積売上110.1万枚/最高位1位/1996.4/22

6月1日デビュー
河合奈保子
デビュー曲/大きな森の小さなお家/累積売上7.6万枚/最高位36位/1980.6/1
最大ヒット/エスカレーション/累積売上34.9万枚/最高位3位/1983.6/1

6月1日デビュー
柏原芳恵
デビュー曲/No.1/累積売上2.6万枚/最高位76位/1980.6/1
最大ヒット/ハロー・グッバイ/累積売上38.2万枚/最高位6位/1981.10/15

6月21日デビュー
浜田朱里
デビュー曲/さよなら好き/累積売上3.6万枚/最高位58位/1980.6/21
最大ヒット/想い出のセレナーデ/累積売上4.3万枚/最高位51位/1982.2/25

9月21日デビュー
三原順子
デビュー曲/セクシー・ナイト/累積売上32.5万枚/最高位8位/1980.9/21
最大ヒット/同上

☆1981年

9月1日デビュー
伊藤つかさ
デビュー曲/少女人形/累積売上36.2万枚/最高位5位/1981.9/1
最大ヒット/同上

10月21日デビュー
松本伊代
デビュー曲/センチメンタル・ジャーニー/累積売上34.3万枚/最高位9位/1981.10/21
最大ヒット/同上

11月21日デビュー
薬師丸ひろ子
デビュー曲/セーラー服と機関銃/累積売上86.5万枚/最高位1位/1981.11/21
最大ヒット/同上

☆1982年

3月21日デビュー
小泉今日子「私の16才」.jpg
小泉今日子
デビュー曲/私の16才/累積売上9.7万枚/最高位22位
最大ヒット/あなたに会えてよかった/累積売上105.4万枚/最高位1位/1991.5/21

3月21日デビュー
堀 ちえみ
デビュー曲/潮風の少女/累積売上8.8万枚/最高位27位/1982.3/21
最大ヒット/さよならの物語/累積売上18.7万枚/最高位8位/1983.1/21

3月21日デビュー
三田寛子
デビュー曲/駆けてきた処女/累積売上8.6万枚/最高位21位/1982.3/21
最大ヒット/同上

4月21日デビュー
早見 優
デビュー曲/急いで!初恋/累積売上6.3万枚/最高位36位/1982.4/21
最大ヒット/夏色のナンシー/累積売上26.9万枚/最高位7位/1983.4/1

4月21日デビュー
石川秀美
デビュー曲/妖精時代/累積売上6.0万枚/最高位31位/1982.4/21
最大ヒット/Hey!ミスター・ポリスマン/累積売上15.1万枚/最高位10位/1983.3/21

5月1日デビュー
中森明菜「スローモーション」.jpg
中森明菜
デビュー曲/スローモーション/累積売上17.4万枚/最高位30位/1982.5/1
最大ヒット/セカンド・ラブ/累積売上76.6万枚/最高位1位/1982.11/10

5月21日デビュー
伊藤さやか
デビュー曲/天使と悪魔/累積売上9.2万枚/最高位36位/1982.5/21
最大ヒット/同上

6月21日デビュー
つちやかおり
デビュー曲/恋と涙の17才/累積売上4.9万枚/最高位43位/1982.6/21
最大ヒット/同上

7月5日デビュー
原田知世
デビュー曲/悲しいくらいほんとの話/累積売上5.7万枚/最高位41位/1982.7/5
最大ヒット/時をかける少女/累積売上58.7万枚/最高位2位/1983.4/21

☆1983年

1月12日デビュー
岩井小百合
デビュー曲/ドリーム・ドリーム・ドリーム/累積売上10.2万枚/最高位19位/1983.1/12
最大ヒット/同上

1月25日デビュー
武田久美子
デビュー曲/噂になってもいい/累積売上8.9万枚/最高位14位/1983.1/25
最大ヒット/同上

2月25日デビュー
伊藤麻衣子
デビュー曲/微熱かナ/累積売上3.6万枚/最高位75位/1983.2/25
最大ヒット/見えない翼/累積売上11.5万枚/最高位14位/1985.2/1

5月5日デビュー
森尾由美
デビュー曲/お・ね・が・い/累積売上4.1万枚/最高位54位/1983.5/5
最大ヒット/同上

9月21日デビュー
飯島真理
デビュー曲/きっと言える/チャートインせず/1983.9/21
最大ヒット/愛・おぼえていますか/累積売上27.1万枚/最高位7位/1984.6/5

☆1984年

1月25日デビュー
安田成美
デビュー曲/風に谷のナウシカ/累積売上21.0万枚/最高位10位/1984.1/25
最大ヒット/同上

3月21日デビュー
倉沢淳美
デビュー曲/プロフィール/累積売上22.8万枚/最高位4位/1984.3/21
最大ヒット/同上

4月1日デビュー
長山洋子
デビュー曲/春はSA.RASA.RA/累積売上4.8万枚/最高位41位/1984.4/1
最大ヒット/ヴィーナス/累積売上16.0万枚/最高位10位/1986.10/21

4月3日デビュー
荻野目洋子
デビュー曲/未来航海/累積売上7.0万枚/最高位32位/1984.4/3
最大ヒット/ダンシング・ヒーロー/累積売上32.4万枚/最高位5位/1985.11/21

4月21日デビュー
菊池桃子「青春のいじわる」.jpg
菊池桃子
デビュー曲/青春のいじわる/累積売上14.3万枚/最高位13位/1984.4/21
最大ヒット/卒業/累積売上39.4万枚/最高位1位/1985.2/27

4月21日デビュー
岡田有希子
デビュー曲/ファースト・デイト/累積売上10.5万枚/最高位20位/1984.4/21
最大ヒット/くちびるNetwork/累積売上23.1万枚/最高位1位/1986.1/29

8月28日デビュー
少女隊
デビュー曲/FOREVER/累積売上3.0万枚/最高位32位/1984.8/28
最大ヒット/Bye-Byeガール/累積売上9.9万枚/最高位13位/1985.8/21

☆1985年

2月21日デビュー
斉藤由貴
デビュー曲/卒業/累積売上26.4万枚/最高位6位/1985.2/21
最大ヒット/夢の中へ/累積売上40.8万枚/最高位2位/1989.4/21

2月25日デビュー
大西結花
デビュー曲/アラベスク・ロマネスク/チャートインせず/1985.2/25
最大ヒット/シャドゥ・ハンター/累積売上5.5万枚/最高位17位/1987.2/25

3月21日デビュー
芳本美代子
デビュー曲/白いバスケット・シューズ/累積売上6.4万枚/最高位22位/1985.3/21
最大ヒット/Auroraの少女/累積売上7.9万枚/最高位8位/1986.9/10

4月20日デビュー
本田美奈子
デビュー曲/殺意のバカンス/累積売上7.3万枚/最高位21位/1985.4/20
最大ヒット/1986年のマリリン/累積売上24.9万枚/最高位3位/1986.2/5

4月21日デビュー
井森美幸
デビュー曲/瞳の誓い/累積売上4.1万枚/最高位32位/1985.4/21
最大ヒット/同上

6月21日デビュー
中山美穂「C」.jpg
中山美穂
デビュー曲/C/累積売上17.0万枚/最高位12位/1985.6/21
最大ヒット/世界中の誰よりきっと/累積売上183.3万枚/最高位1位/1992.10/28

6月21日デビュー
浅香 唯
デビュー曲/夏少女/チャートインせず/1985.6/21
最大ヒット/C-Girl/累積売上27.8万枚/最高位1位/1988.4/20

6月23日デビュー
南野陽子
デビュー曲/恥ずかしすぎて/累積売上2.3万枚/最高位57位/1985.6/23
最大ヒット/吐息でネット/累積売上30.4万枚/最高位1位/1988.2/26

7月5日デビュー
おニャン子クラブ「セーラー服を脱がさないで」.jpg
おニャン子クラブ/セーラー服を脱がさないで/累積売上24.7万枚/最高位5位/1985.7/5
最大ヒット/じゃあね/累積売上28.1万枚/最高位1位/1986.2/21

7月21日デビュー
森川美穂
デビュー曲/教室/累積売上4.6万枚/最高位38位/1985.7/21
最大ヒット/Blue Water/累積売上8.0万枚/最高位17位/1990.4/25

8月5日デビュー
森口博子
デビュー曲/水の星へ愛をこめて/累積売上7.9万枚/最高位16位/1985.8/5
最大ヒット/ETERNAL WIND/累積売上28.5万枚/最高位9位/1991.2/5

9月1日デビュー
河合その子
デビュー曲/涙の茉莉花LOVE/累積売上19.0万枚/最高位1位/1985.9/1
最大ヒット/青いスタスィオン/累積売上34.1万枚/最高位1位/1986.3/21

10月5日デビュー
うしろゆびさされ組
デビュー曲/うしろゆびさされ組/累積売上20.9万枚/最高位5位/1985.10/5
最大ヒット/バナナの涙/累積売上31.0万枚/最高位1位/1986.1/21

11月1日デビュー
吉沢秋絵
デビュー曲/なぜ?の嵐/累積売上10.4万枚/最高位8位/1985.11/1
最大ヒット/季節はずれの恋/累積売上28.0万枚/最高位1位/1986.3/1

☆1986年

1月1日デビュー
新田恵利
デビュー曲/冬のオペラグラス/累積売上32.0万枚/最高位1位/1986.1/1
最大ヒット/同上

1月27日デビュー
杉浦 幸
デビュー曲/悲しいな/累積売上15.6万枚/最高位4位/1986.1/27
最大ヒット/同上

2月1日デビュー
国生さゆり
デビュー曲/バレンタイン・キッス/累積売上31.7万枚/最高位2位/1986.2/1
最大ヒット/同上

3月20日デビュー
西村知美
デビュー曲/夢色のメッセージ/累積売上17.9万枚/最高位2位/1986.3/20
最大ヒット/同上

3月21日デビュー
山瀬まみ
デビュー曲/メロンのためいき/累積売上4.0万枚/最高位21位/1986.3/21
最大ヒット/同上

3月21日デビュー
水谷麻里
デビュー曲/21世紀まで愛して/累積売上4.8万枚/最高位16位/1986.3/21
最大ヒット/地上に降りた天使/累積売上6.7万枚/最高位16位/1986.7/1

5月21日デビュー
福永恵規
デビュー曲/風のインビテーション/累積売上17.6万枚/最高位1位/1986.5/21
最大ヒット/同上

5月21日デビュー
島田奈美
デビュー曲/ガラスの幻想曲/累積売上4.2万枚/最高位19位/1986.5/21
最大ヒット/Free Balloon/累積売上4.5万枚/最高位9位/1987.2/11

6月25日デビュー
高井麻巳子
デビュー曲/シンデレラたちへの伝言/累積売上20.9万枚/最高位1位/1986.6/25
最大ヒット/同上

7月16日デビュー
渡辺美奈代
デビュー曲/瞳に約束/累積売上20.2万枚/最高位1位/1986.7/16
最大ヒット/同上

10月8日デビュー
渡辺満里奈
デビュー曲/深呼吸して/累積売上17.1万枚/最高位1位/1986.10/8
最大ヒット/ホワイトラビットからのメッセージ/累積売上17.4万枚/最高位1位/1987.1/1

11月7日デビュー
内海和子
デビュー曲/蒼いメモリーズ/累積売上8.1万枚/最高位3位/1986.11/7
最大ヒット/同上

☆1987年

1月1日デビュー
中村由真
デビュー曲/ジレンマ/累積売上7.2万枚/最高位15位/1987.1/1
最大ヒット/同上

2月5日デビュー
酒井法子「男のコになりたい」.jpg
酒井法子
デビュー曲/男のコになりたい/累積売上4.8万枚/最高位6位/1987.2/5
最大ヒット/碧いうさぎ/累積売上99.7万枚/最高位5位/1995.5/10

3月18日デビュー
後藤久美子
デビュー曲/teardrop/累積売上7.3万枚/最高位3位/1987.3/18
最大ヒット/同上

3月25日デビュー
ゆうゆ
デビュー曲/天使のボディガード/累積売上13.1万枚/最高位2位
最大ヒット/同上

4月1日デビュー
立花理佐
デビュー曲/疑問/累積売上8.6万枚/最高位2位/1987.4/1
最大ヒット/同上

5月7日デビュー
うしろ髪ひかれ隊
デビュー曲/時の河を越えて/累積売上11.4万枚/最高位1位/1987.5/7
最大ヒット/同上

5月21日デビュー
石田ひかり
デビュー曲/エメラルドの砂/累積売上2.6万枚/最高位25位/1987.5/21
最大ヒット/同上

5月25日デビュー
森高千里
デビュー曲/NEW SEASON/累積売上4.4万枚/最高位23位/1987.5/25
最大ヒット/二人は恋人/累積売上44.4万枚/最高位5位/1995.2/10

6月5日デビュー
あすか組
デビュー曲/不良少女戦線/チャートインせず/1987.6/5
最大ヒット/悲しげだね/累積売上5.2万枚/最高位12位/1988.9/1

6月21日デビュー
小沢なつき
デビュー曲/追いかけて夏/累積売上2.7万枚/最高位27位/1987.6/21
最大ヒット/同上

8月31日デビュー
工藤静香「禁断のテレパシー」.jpg
工藤静香
デビュー曲/禁断のテレパシー/累積売上14.6万枚/最高位1位/1987.8/31
最大ヒット/慟哭/累積売上93.9万枚/最高位1位/1993.2/3

11月21日デビュー
我妻佳代
デビュー曲/プライベートはデンジャラス/累積売上4.3万枚/最高位9位/1987.11/21
最大ヒット/同上

11月25日デビュー
小川範子
デビュー曲/涙をたばねて/累積売上4.9万枚/最高位13位/1987.11/25
最大ヒット/こわれる/累積売上5.8万枚/最高位6位/1988.7/13

☆1988年

4月6日デビュー
西田ひかる
デビュー曲/フィフティーン/累積売上1.0万枚/最高位40位/1988.4/6
最大ヒット/きっと愛がある/累積売上18.4万枚/最高位19位/1994.5/20

4月27日デビュー
Wink
デビュー曲/Sugar Baby Love/累積売上6.1万枚/最高位20位/1988.4/27
最大ヒット/愛が止まらない/累積売上64.5万枚/最高位1位/1988.11/16

4月30日デビュー
高岡早紀
デビュー曲/真夜中のサブリナ/累積売上2.6万枚/最高位47位/1988.4/30
最大ヒット/眠れぬ森の美女/累積売上2.8万枚/最高位21位/1988.11/21

5月21日デビュー
生稲晃子
デビュー曲/麦わらでダンス/累積売上7.5万枚/最高位8位/1988.5/21
最大ヒット/同上

8月24日デビュー
坂上香織
デビュー曲/レースのカーディガン/累積売上7.2万枚/最高位7位/1988.8/24
最大ヒット/同上

☆1989年

3月15日デビュー
田村英里子
デビュー曲/ロコモーション・ドリーム/累積売上3.7万枚/最高位9位/1989.3/15
最大ヒット/プロセス/累積売上7.5万枚/最高位7位/1990.1/31

5月5日デビュー
島崎和歌子
デビュー曲/弱っちゃうんだ/累積売上1.2万枚/最高位48位/1989.5/5
最大ヒット/南南西/累積売上1.6万枚/最高位47位/1990.3/21

9月6日デビュー
CoCo
デビュー曲/EQUALロマンス/累積売上11.9万枚/最高位7位/1989.9/6
最大ヒット/はんぶん不思議/累積売上13.7万枚/最高位4位/1990.1/24

9月15日デビュー
宮沢りえ
デビュー曲/ドリーム・ラッシュ/累積売上34.1万枚/最高位2位/1989.9/15
最大ヒット/同上


80年代は松田聖子で始まり乙女塾で終わる・・・。
いやー、まさにアイドル戦国時代ですね。
斉藤由貴、南野陽子、浅香 唯のスケバン刑事懐かしいです。
3人とも同じ85年デビュー組だったんですね。
おニャン子クラブのソロ、ユニットも85年〜87年にかけてラッシュですね。
こう改めてデビュー順に並べて見ると、「え?○○より先にデビューしてたんだ」とか新しい発見が出来ますね。
まさに永遠のアイドル時代は80年代で決まり!!
posted by nammy at 00:17| 埼玉 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月08日

歴代最高位が最も低いミリオン作品(シングル編)・・・nammyblog vol.44

ミリオンセラーの作品を羅列して見ていると、最高位がやはり1位獲得作品が目立つ中で、そうでない作品もパラパラと目に止まる。
ミリオンヒット作品の中で最下位での達成作品は何なんだろう。
アルバムでの達成は以前に綴った通りですが、今回はシングル編に目を向けてみたいと思う。

シングルのミリオン作品はこれまでに255作品生まれている。
その中でも最高位が一番低く達成したのはこの作品でした。


シャ乱Q「シングル・ベッド」.jpg


シャ乱Q「シングルベッド」
発売日:1994年10月21日
累積売上:120.2万枚
最高位:9位(1995.3/27付)
初登場:28位(1995.10/31付)
初動売上:1.5万枚
最高売上:7.0万枚(1995.3/27付)
TOP10内:1週
TOP100内:54週



シャ乱Qの代表作品ともいえるバラードナンバーですね。
これは名曲です。
今年再結成にあたり、ブレイクのきっかけとなった本作を再レコーディングして紅白出場を狙っているらしいです。
シャ乱Qにとって6枚目となるシングルで、それまでリリースした作品での最高位は28位であった。
前々作にあたる「上・京・物・語」は最高位47位ながら、累積売上は12.7万枚という記録を残しており、静かにブレイクの夜明け待ち状態であった。
次作「恋をするだけ無駄なんて」は最高位28位、11.8万枚と3枚目までTOP100にチャートインしなかったことを踏まえると上出来な結果だ。
しかし、「シングルベッド」は発売当初から売れたわけじゃない。
前作と同じ初登場は28位、初動売上は-0.4万枚で1.5万枚であった。

28位で1.5万枚という数字も当時のCDのレベルの高さが良くわかりますよね。この売上ならば今じゃTOP10入れちゃいます(笑)

本作はアニメ「DNA」のエンディングテーマでしたね。オープニングはラルク・アン・シエルのメジャーデビュー曲「Blurry Eyes」なのだから今思えば超豪華な組合わせじゃないですか。
アニメソングってまだこの当時は売れる定義はなくて、タイアップ全盛期でもドラマやCMばかりにスポットがいってアニメ主題歌=大ヒットはもう少し後の話なんですよね。それもビーイング系メジャーアーティストによる猛プッシュで売れたわけで、いきなりアニメ主題歌で売れる時代でもなかったんです。
同時期にはアニソンで田村直美「ゆずれない願い」がミリオンになっていますけどね。成功はごく一握りです。

それではチャートアクションに目を向けてみましょう。

初登場は28位、以後42位→61位→63位→86位と僅か5週でTOP100から圏外へランクダウン。
売上は4.3万枚でした。
2週間後に発売され本作が収録された4thアルバム「劣等感」も同じく5週目でTOP100から姿を消した。
アニメタイアップだけでは楽曲はまだ評価されていなかったのでしょう。
年内でアニメが終了し、その後ラジオでリクエストなどが次第に増え、TOP100から姿を消した年明けの95.1/16、再び99位に再登場。
99位→47位→34位→24位→20位→17位→14位と好調に急上昇を重ね、それまでの最高位をいとも更新した。
95.3/27には最高位となる9位に到達、同時に最高週間売上7.0万枚を記録した。
TOP10内にはこの1週のみランクインし、その後もTOP20内をキープ。95.4/10には発売から5か月、登場17週目にして50万枚を突破した。
5月3日に待望の新曲「ズルい女」のリリースを控えており、新曲のプロモーション活動と重ね、お茶の間にシャ乱Qの名前は広まってゆく。
新曲が発売されると再び11位まで上昇し、同時に売れ続け33週目、95.7/17にはめでたくミリオンセラー達成となった。
TOP100内には54週ランクインするロングセラーとなり、シャ乱Qのブレイクのきっかけを切り開いた1曲である。

最高位9位でミリオンセラーは歴代で最も最高位の低い作品での達成作品。
しかも1週しかTOP10に入っていないという超ロングセラー型。今では珍しい記録ですよね。
それだけ当時のチャートはレベルが高かったし、週間5万枚売れてもTOP10に入れない時代。それでも多くに人に長く愛された名曲と言えるでしょう。
posted by nammy at 09:34| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月04日

「ピーク期3年周期」とは本当なのか・・・nammyblog vol.40

石の上にも3年・・・
3日坊主・・・

関連はありませんが、人気ピーク期の周期も一つの目安が3年と言われていますが、果たして本当なのでしょうか?
「3」という数字は偶然にも同じですが、我慢するにも、何かに取り組むにもやはり「3」という数字は関係してくるのでしょうか。
そういえば、以前の特集にも綴った「ブレイク曲から今後の人気を左右するのは3作目が重要」というのを思い出しました。
ここでも「3」に関連してますね。

最も知名度のあるアイドルを例に売上規模を検証してみましょう。


さてブレイク後のアーティスト売上を基に5年間を算出してみました。


◆人気アイドルに見るピーク期5年間の年度別売上
(売上単位:10万円)


<山口百恵>
1976年度 年間3位/25,704(シングル10,982/アルバム14,722)
1977年度 年間2位/28,910(シングル12,418/アルバム/16,492)
1978年度 年間5位/29,039(シングル9,310/アルバム19,729)

1979年度 年間6位/32,700(シングル8,567/アルバム24,133)
1980年度 年間2位/46,909(シングル7,289/アルバム39,620)

次年度81年度/年間19位/19,249(シングル2,747/アルバム16,502)

<松田聖子>
1981年度 年間3位/48,940(シングル16,616/アルバム32,324)
1982年度 年間2位/56,000(シングル13,250/アルバム42,750)
1983年度 年間2位/61,423(シングル13,910/アルバム47,513)
1984年度 年間1位/78,294(シングル15,740/アルバム62,554)

1985年度 年間2位/56,777(シングル8,846/アルバム47,931)

次年度86年度/年間14位/21,154(アルバム21,154)

<安室奈美恵>
1996年度 年間1位/184,065(シングル46,556/アルバム137,509)
1997年度 年間4位/103,981(シングル41,022/アルバム62,959)

1998年度 年間13位/66,253(シングル13,388/アルバム52,865)
1999年度 年間44位/19,243(シングル18,873/アルバム370)
2000年度 年間27位/35,953(シングル11,397/アルバム24,556)

次年度01年度/年間60位/13,583(シングル3,350/アルバム10,233)

<浜崎あゆみ>
1999年度 年間5位/157,099(シングル50,240/アルバム106,859)
2000年度 年間1位/217,586(シングル50,251/アルバム167,335)
2001年度 年間1位/243,751(シングル66,652/アルバム177,099)

2002年度 年間2位/115,779(シングル28,953/アルバム86,826)
2003年度 年間1位/105,266(シングル13,528/アルバム91,738)

次年度04年度/年間5位/54,152(シングル14,680/アルバム22,713/DVD16,759)

<モーニング娘。>
1998年度 年間53位/20,313(シングル11,095/アルバム9,218)
1999年度 年間26位/34,663(シングル21,339/アルバム13,324)
2000年度 年間14位/60,067(シングル33,586/アルバム26,481)
2001年度 年間6位/89,858(シングル21,312/アルバム68,546)

2002年度 年間21位/21,807(シングル10,813/アルバム16,994)

次年度03年度/年間56位/11,351(シングル5,874/アルバム5,477)

<AKB48>
2009年度 年間49位/8,995(シングル8,995)
2010年度 年間3位/70,924(シングル45,434/アルバム17,392/DVD8,098)
2011年度 年間1位/162,819(シングル95,896/アルバム32,293/DVD34,630)
2012年度 年間1位/190,980



では男性アイドルの例を挙げてみましょう。


<近藤真彦>
1981年度 10位/27,456(シングル18,786/アルバム8,670)
1982年度 5位/34,513(シングル16,543/アルバム17,970)
1983年度 17位/15,994(シングル9,397/アルバム6,597)

1984年度 20位/15,595(シングル7,032/アルバム8,563)
1985年度 35位/9,578(シングル3,118/アルバム6,460)
次年度86年度/年間82位/4,633(シングル2,704/アルバム1,929)


<光GENJI>
1988年度 1位/60,756(シングル19,601/アルバム41,155)
1989年度 8位/43,224(シングル12,255/アルバム30,969)
1990年度 15位/24,538(シングル7,040/アルバム17,498)

1991年度 31位/20,758(シングル5,238/アルバム15,520)
1992年度 58位/13,694(シングル5,374/アルバム8,320)
次年度93年度/68位/12,433/シングル4,674/アルバム9,021


<SMAP>
1994年度 19位/33,661(シングル18,567/アルバム15,094)
1995年度 10位/65,045(シングル28,506/アルバム36,539)
1996年度 15位/59,946(シングル23,415/アルバム36,531)
1997年度 13位/68,693(シングル27,239/アルバム41,454)

1998年度 29位/39,302(シングル20,363/アルバム18,939)
次年度99年度/55位/17,127/シングル8,090/アルバム9,037


<Kinki Kids>
1997年度 21位/40,353(シングル13,901/アルバム26,452)
1998年度 15位/59,063(シングル32,448/アルバム26,615)
1999年度 15位/55,268(シングル31,231/アルバム24,037)
2000年度 19位/51,973(シングル14,544/アルバム37,429)

2001年度 18位/48,844(シングル17,746/アルバム31,098)
次年度02年度/94位/7,810/シングル7,810


<嵐>
2008年度 6位/54,734(シングル25,821/アルバム10,868/DVD18,045)
2009年度 1位/144,608(シングル31,708/アルバム51,970/DVD60,930)
2010年度 1位/171,628(シングル49,849/アルバム51,231/DVD70,548)
2011年度 2位/224,236(シングル18,379/アルバム33,601/172,256)

2012年度 3位/104,540



赤文字でくくったのが、あくまでシングル売上を参考に最大ピーク期を並べてみた。
ブレイク期から5年間の年間売上+翌年度(6年目)の売上を比較してみるとわかりやすいと思う。
全体売上を基に見るとベストアルバムなどの発売年には売上が跳ね上がったりと参考にはならない為、敢えて安定型のシングル売上を参照した。

「ピーク期は3年周期」と言われればそういう気もするが、判断は難しいですよね。
「数字の低迷=人気の翳り」ではない気もします。
今でもTOP10獲得や、1位を獲得するアーティストは現に居ますし、売上枚数こそピーク期の1割程度に落ちてはいますが、CD市場の背景なども考慮すると何とも言えない。
あくまで上記の例は「そのアーティストにとって人気最高潮に達した時期」とでも表現した方が正しいのかも知れませんね。
posted by nammy at 22:18| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月01日

No.1特集 記念すべきキリ番作品一挙公開(LP&アルバム編)・・・nammyblog vol.38

これまで数多くのNo.1作品をキリ番に沿って振り返ってみたいと思う。
今週(2013.3/4付)までシングル1304作品、アルバム1228作品がNo.1を獲得しています。
ちょっと私の集計とオリコンの集計に誤差がありますので記しておきますね。

アルバム首位作品数に関しては、私の集計によると1228作ですが、オリコン集計は1226作です。
この「2作」の誤差は何か?
過去のアルバムチャートにおいて、80年代末〜90年代に複数形態のアルバム発売がありました。
今でも「初回盤」と「限定盤」は発売されていますが合算集計されている、これが当時は別集計だった時期があります。
とは言え、同時発売ではなく限定盤が先行発売をし、数日明けて通常盤が発売されていましたので発売日が異なります。
限定盤と通常盤が両方1位を獲得した作品は過去に2回あり、オリコンはその2作を「同一作品」扱い、私は限定と通常を別集計してますのでこの2作の差が生まれました。

ちなみに1度目は91年2/4付で米米CLUBの「K2C(3,200円)」が2週連続で1位を獲得、その後1週間遅れで発売された通常盤「K2C」が3週目で2週連続1位を獲得。限定盤と通常盤の2種で4週連続1位を獲得していたのだ。
2度目は93年6/28付、チューブ「浪漫の夏(3,200円」が1位、通常盤が3位にランクインした。これは通常盤が3日遅れての発売のため集計期間が短い事もある。
翌週の7/5付では通常盤が1位を獲得し2週連続の首位、計3週連続でチューブが1位を獲得していました。
年間ランキングやチャートブックでの表記はそれぞれが別集計、別品番なのに、首位作品としての集計は合算表記というのにも矛盾を感じますね。
その線で追っていますので、私の集計を主に記していきますので「2作差」はあしからず。

シングル首位のキリ番はよく誌面などでも発表されてますが、アルバムのキリ番はあまり公表されていませんよね。
今回はLP時代から現代まで100作品ごとに振り返ってみたいと思います。


◆記念すべきキリ番の作品たち(LP&アルバム編)

首位No./アーティスト/タイトル/累積売上/首位週/達成日
No.0001  森進一「花と涙/森進一のすべて」(24.5万枚/10週/1970.1/5)

森進一「花と涙 森進一のすべて」.jpg


No.0100  サウンドトラック「銀河鉄道999」(38.2万枚/8週/1979.8/13)
No.0200  オフコース「The Best Year of My Life」(43.2万枚/2週/1984.7/2)
No.0300  渡辺美里「ribbon」(74.8万枚/4週/1988.6/6)
No.0400  氷室京介「Higher Self」(64.6万枚/2週/1991.4/15)
No.0500  TRF「HYPER MIX V」(50.9万枚/3週/1994.5/16)
No.0600  MAX「MAXIMUM」(128.8万枚/4週/1996.12/23)
No.0700  スピッツ「RECYCLE Greatest Hits of SPITZ」(214.5万枚/1週/1999.12/27)
No.0800  Various Aritists「2002 FIFA World Cup Official Album」(33.1万枚/1週/2002.6/17)
No.0900  中島美嘉「MUSIC」(23.2万枚/2週/2005.3/21)
No.1000  徳永英明「VOCALIST 3」(92.3万枚/2週/2007.8/27)

徳永英明「VOCALIST 3」.jpg


No.1100  倖田來未「BEST〜third universe〜8thAL"UNIVERSE"〜」(37.2万枚/1週/2010.2/15)
No.1200  Hey! Say! JUMP「JUMP WORLD」(15.4万枚/1週/2012.6/18)


◆No.1〜No.100(1970.1/5〜1979.8/13)

No.1からNo.100までの到達期間は9年7ヶ月、さすがに1作品の首位期間が長いことを証明しましたね。
この間でのLP記録といえばNo.4の藤圭子「新宿の女」が20週連続1位、そして連続してNo.5の藤圭子「女のブルース」は17週連続1位、2作続けての首位期間は1970.3/30〜1970.12/7までの37週間(9ヶ月)を藤圭子が独占。1年の7割を独占するとは当時の人気ぶりがわかりますね。娘の宇多田ヒカル同様に親子2代でとんでもない記録を残してますね。
No.7(71.1/18)では洋楽初の首位、サイモン&ガーファンクル「S&Gギフトパック」(1週)。この年は洋楽LPの当たり年で、71年度首位獲得7作全てが洋楽アーティストによるものという凄い記録があります。
ほかNo.9のエルヴィス・プレスリー「この胸のときめきを」(16週)、No.10のサイモン&ガーファンクル「グレーテストヒッツU」(18週)などとに海外アーティスト一色のLPチャートでした。
73年12/17ではNo.33の井上陽水「氷の世界」が35週1位という歴代最高記録を樹立(今もこの記録は破られていない)
LPで初のミリオンセラーと同時にLPで一番売れた作品でもあります。
この9年7ヶ月は歌謡曲、演歌、フォーク&ロック、ニュー・ミュージックと時代が移り変わっていくのがよくわかります。
テレビに出ない歌手が次第に増え、吉田拓郎や井上陽水、かぐや姫、小椋佳、荒井由実、中島みゆき、矢沢永吉、松山千春、さだまさしなど作品に求められるクオリティと期待は大きかった分、首位獲得へのヒットに繋がったんでしょう。
また逆にテレビを利用してのアプローチ型としては「アイドル」という言葉が定着した頃、ピンク・レディーやキャンディーズ、沢田研二の作品が目立ちますね。


◆No.101〜200(1979.10/8〜1982.7/2)

No.101〜200までの期間は4年8か月、上記の期間の半分になってしまった。
という事は1位を獲る滞在期間が短くなってきたということ。なかなか連続首位がとりにくい時代へと移り変わってきます。
その中でも特質しているのはNo.136の寺尾聰「リフレクションズ」ではないだろうか。
12週1位、セールスは164.6万枚と好調な売れ行きで81年度年間を制覇した。またサントラとして異例の100万枚を突破したNo.183の「フラッシュダンス」が11週1位を獲得している。映画の大ヒットと音楽が連動して見せたヒット劇が83年度を騒がせた。
70年代末からニュー・ミュージックVSアイドルポップスの時代へと突入していきます。
松田聖子、中森明菜、近藤真彦、田原俊彦によるアイドル四天王が80年代前期を盛り上げます。
ニュー・ミュージック勢としてはオフコース、アリス、中島みゆき、松山千春、松任谷由実などのお馴染みの顔から、80年に入りブレイクしたサザンオールスターズ、長渕 剛、大滝詠一、竹内まりや、佐野元春、杏里などニューフェイスも混ざって活躍を見せる。
No.193には発売から1年3か月後に1位に到達したマイケル・ジャクソン「スリラー」。全世界でも最も売れたアルバムとしてギネス記録を持っている。


◆No.201〜No.300(1984.7/16〜1988.6/6)

No.201〜300までは僅か3年10か月という短期間での到達。
ポップスジャンルがチャートを独占、松田聖子、中森明菜がリードする中でアイドルはおニャン子クラブ、菊池桃子やチェッカーズ、吉川晃司、小泉今日子、南野陽子など次々ブレイク、80年代中期にはバンドブーム到来、BOOWYをはじめレベッカ、安全地帯、TM NETWORKらが大ヒットを迎える。中期から後期には浜田省吾、渡辺美里、尾崎豊、徳永英明などが続々ブレイクしチャートを騒がせた。
No.214の井上陽水「9.5カラット」(9週1位)は久々のミリオンヒット、No.289の光GENJI「光GENJI」(5週1位)はジャニーズの中でも88年度年間4部門(シングル、アルバム、LP、カセット)を独占するほどの人気ぶりを見せた。


◆No.301〜No.400(1988.7/4〜1991.4/15)

期間は2年9ヶ月とさらに短期間での到達。確実に連続首位が少ない分、CDに移行した週間売上枚数が増大し1位を獲らずともミリオンヒットが生まれてしまうメガヒット時代へ突入する。
次第にロック色が強くなる時代背景には空前の「イカ天ブーム」など、テレビから体感する時代への変わり、ライブなどで人気を得るアーティストがアルバム売上へと繋がる頃。
ユーミンや久保田利伸、ブルーハーツ、氷室京介、プリンセス・プリンセス、米米CLUB、岡村孝子、杏里、渡辺美里など強い人気を見せる中で、工藤静香や中山美穂、小泉今日子、Winkなどアイドル勢もロック勢に混ざって活躍を見せる。
70年代から活動を続けるアーティストの人気ぶりが改めてタイアップによる再評価でミリオンヒットへ繋がるケースが増大。
ユーミンをはじめ、CHAGE&ASKA、浜田省吾、小田和正、サザンオールスターズなどベテラン勢が若者グループに負けじとチャートを賑わせた。
No.316では松任谷由実「Delight Slight Light KISS」でCD初のミリオンヒットとなり、以後ミリオンヒットは続々誕生する事となる。


◆No.401〜No.500(1991.4/29〜1994.5/16)

No.422の松任谷由実「DAWN PURPLE」は初動で101.4万枚と歴代初となる1週間で100万枚を超える快挙を成し遂げた。
この間での最長1位はNo.488のドリームズ・カム・トゥルー「MAGIC」で7週連続1位。期間が1週で落下してしまう作品も増える一方、売上枚数は2位以下も30万枚を超えるなどハイレベルなチャート合戦が繰り広げられる。
この3年間はビーイングアーティストによるヒットがリードしており、B'z、ZARD、WANDS、T-BOLAN、チューブなどが大ヒットする中で、浜田省吾、渡辺美里、長渕 剛、久保田利伸、小田和正、氷室京介、今井美樹などソロアーティストの活躍、グループやバンド、デュオとしてはX、LINDBERG、米米CLUB、チャゲアス、TMN、ドリカム、プリンセス・プリンセスなどのアルバムがミリオンヒット。
ダンスミュージックとしてはZOOが大ヒット、No.500のTRFで静かにavexダンスブームの幕開けとなる。
No.452でドリームズ・カム・トゥルー「The Swinging Star」が当時最高売上となる322.8万枚に達し歴代記録更新へ。


◆No.501〜No.600(1994.6/6〜1996.12/23)

2年半での到達、ミリオンセラー最盛期であり首位作品100作中40作がミリオンへ。
小室哲哉によるプロデューサー時代へとシフトする中で、trfや安室奈美恵、globe、華原朋美が見せた勢いには凄まじさがあった。カラオケブームが後押しする中で、歌って踊り、若者たちを夢中にさせたTKブーム。
Mr.Childrenやシャ乱Q、スピッツ、JUDY AND MARY、ウルフルズなどキャリアを詰みながら時間をかけたバンドが続々ブレイクした年でもある。
ビジュアル系バンドと呼ばれる代表バンド、X JAPANほかLUNA SEAやGLAYが大ヒット、ビーイングブームも衰退傾向にある中でZARDや大黒摩季、DEENはミリオンヒットへ。
No.573のglobe「globe」は2週連続週間ミリオンを記録、累積売上では413.6万枚と歴代記録を塗り替えた。
またNo.584の安室奈美恵「SWEET 19 BLUES」は週間売上192.2万枚を記録し当時では最高週間売上記録を樹立した。


◆No.601〜No.700(1996.12/30〜1999.12/27)

この期間における100作品はメガヒット続出であり、アルバム歴代ランキングを大幅に変える記録が生まれた年でもある。
No.625のGLAY「REVIEW」で週間200.3万枚で歴代週間売上を更新するとともに、累積売上は487.6万枚でglobeの記録を抜き歴代1位。
No.648ではB'z「B'z The Best "Pleasure”」が週間271.0万枚で歴代記録更新、累積もGLAYの記録を大幅に超える513.3万枚で記録を塗り替えた。
さらにはNo.675の宇多田ヒカル「First Love」は空前の765.0万枚に達し、若干16歳の天才少女によって日本のチャート最高記録更新となる。
なんと1位獲得100作中63作がミリオン超えというとんでもない記録がこの3年間に起きている。
今では考えられないくらいだ。


◆No.701〜No.800(2000.1/3〜2002.6/17)

歌姫の時代へ突入、宇多田ヒカルをはじめMISIAや浜崎あゆみ、倉木麻衣らがチャートをリード。
アイドルグループSPEEDは解散、モーニング娘。のブレイクでハロプロ現象を起こすほど。
また「パラパラブーム」で再びユーロビートに光が当たり、No.726ではオムニバスアルバムが1位を獲得、70.8万枚を売り上げた。
2000年代以降、オリジナルアルバムよりもベストアルバムの首位獲得確率が増えベストラッシュが始まる。
No.794のモンゴル800「MESSAGE」はインディーズながら270万枚に迫る売上を記録しモンパチ現象を巻き起こした。
No.795の小田和正「自己ベスト」は10年経った今も売れ続けて超ロングセラーアルバム。


◆No.801〜No.900(2002.6/24〜2005.3/21)

2年半の間は男性ボーカルが活躍を見せる年。CHEMISTRYや平井 堅、EXILE、ORANGE RANGE、森山直太朗、コブクロらがブレイク。
No.826のt.A.T.u.やNo.859のクイーンが洋楽久々のミリオンヒットへ。
ジャニーズグループが1位を獲得するのもこの頃、Kinki Kidsほか嵐、TOKIO、SMAP、KAT-TUNがチャートを騒がせる。
女性アーティストは浜崎あゆみほかaikoや中島美嘉、BoA、椎名林檎らが活躍。
沖縄からのブレイクは前年のモンゴル800に続きHYがミリオン、2004年にはORANGE RANGEがブレイクする。


◆No.901〜No.1000(2005.4/4〜2007.8/27)

ニューフェイスのブレイクとしてはNo.943の倖田來未「Best〜first things〜」とNo.943「BEST〜second session」では2作ともベストでミリオンを記録、ほか大塚愛や絢香、木村カエラ、YUI、Def Tech、Aqua Timez、スキマスイッチ、ケツメイシ、レミオロメン、湘南乃風などがブレイク。
No.1000の徳永英明「VOCALIST 3」はカバーアルバムとしても異例のロングセラーへ。
「VOCALISTシリーズ」としての売上枚数は327.5万枚を超える大ヒットとなり、本作はシリーズ最高売上の92.4万枚を記録した。


◆No.1001〜No.1100(2007.9/10〜2010.2/15)

EXILE、コブクロらのアルバムヒットのほか、No.1039の安室奈美恵「BEST FICTION」が150万枚を超える大ヒットに。
ニューフェイスとしてはいきものがかり、ファンキーモンキーベイビーズ、Perfume、Superflyたちがブレイク。
No.1077の「放課後ティータイム」はアニメ「けいおん!」の劇中歌や主題曲を収録したアルバム、アニメキャラクター名義での1位は歴代初の記録となった。


◆No.1101〜No.1200(2010.2/22〜2012.6/18)

2年4か月での到達は歴代最短記録。「1位1週」が当り前化しており、連続首位作品が珍しいくらいの時代。
ジャニーズでは圧倒的な強さを見せる嵐、そして初首位を記録したNo.1109のAKB48「神曲たち」、東方神起などアイドルと韓流によるチャート圧巻が目に止まる。
その中でも若い女性に圧倒的な支持を受ける西野カナのブレイクや、No.1112でバーチャルアイドルが遂に1位を獲得した初音ミクなど新時代を予感させる動きが急速に始まった。


簡潔ではあるが、この42年間を振り返ってみると様々な作品が記録に残ってますね。
この記録は後世にも残ってゆくでしょう。
アルバムチャートも今のこのペースでいくとNo.1500は7年半後の2020年、N0.2000到達は20年後の2033年!だいぶ未来の話ですね。
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2013年02月23日

あと一歩!ミリオンセラー予備軍(95万枚以上100万枚未満)・・・nammyblog vol.34

国内におけるミリオンセラーの数々。
2013年2月現在におけるミリオンセラーはシングル254作品、アルバム282作品があります。
シングルミリオンが断然リードしていたのに、いつの間にかアルバムがミリオン数を超えてしまったのに驚き。
確かに2000年代のシングルミリオンは数えるほどしかありませんでしたからね。

惜しくもあと一歩!というミリオンセラー予備軍を紹介したいと思います。

累積売上得点が95万〜99万台の作品。
本当にあとちょっとでしたよね。
むしろ2003年以前のオリコン集計は100位圏外以降の売上を加算していなかったのでもしかしたら100万枚を超えていたかも知れませんね。
レコード協会のミリオン認定とオリコンのミリオン達成には若干温度差があります。
今回はオリコンのデータを基に綴っていきたいと思う。

◆あと一歩でミリオンセラーだった予備軍たち(95万枚以上100万枚未満)
(売上単位:1枚)

<シングル編>35作品

999,322枚 ORAGE RANGE「花」(最高位1位)
998,100枚 Something ELse「ラストチャンス」(最高位1位)
997,380枚 酒井法子「碧いうさぎ」(最高位5位)
997,050枚 椎名林檎「本能」(最高位2位)
994,120枚 GLAY「口唇」(最高位1位)
992,700枚 わらべ「もしも明日が・・・。」(最高位1位)
991,660枚 シャ乱Q「いいわけ/こんなにあなたを愛しているのに」(最高位3位)
990,950枚 モーニング娘。「ハッピーサマーウェディング」(最高位1位)
989,670枚 長渕 剛「RUN」(最高位1位)
988,880枚 藤井フミヤ「Another Orion」(最高位1位)
988,480枚 J-WALK「何も言えなくて・・・夏」(最高位7位)
986,040枚 モーニング娘。「恋愛レボリューション21」(最高位2位)
985,540枚 シャ乱Q「My Babe君が眠るまで」(最高位3位)
984,220枚 牧村三枝子「みちづれ」(最高位8位)
982,260枚 ポルノグラフィティ「サウダージ」(最高位1位)
981,320枚 スピッツ「涙がキラリ☆」(最高位2位)
975,430枚 シャネルズ「ランナウェイ」(最高位1位)
973,310枚 嵐「A.RA.SHI」(最高位1位)
970,810枚 大黒摩季「夏が来る」(最高位2位)
969,460枚 大滝詠一「幸せな結末」(最高位2位)
969,127枚 サザンオールスターズ「シュラバ★ラ★バンバ」(最高位2位)
968,980枚 倉木麻衣「Secret of my heart」(最高位2位)
968,540枚 堀内孝雄「君のひとみは10000ボルト」(最高位1位)
965,000枚 SPEED「ALIVE」(最高位1位)
963,442枚 ケツメイシ「さくら」(最高位1位)
961,450枚 五輪真弓「恋人よ」(最高位1位)
961,240枚 B'z「HOME/The Wild Wind」(最高位1位)
960,560枚 二葉百合子「岸壁の母」(最高位3位)
958,859枚 福山雅治「虹/それがすべてさ」(最高位1位)
958,810枚 小泉今日子「優しい雨」(最高位2位)
956,310枚 尾崎紀世彦「また逢う日まで」(最高位1位)
955,250枚 浜崎あゆみ「evolution」(最高位1位)
953,560枚 小林明子「恋におちて」(最高位1位)
952,970枚 小林 旭「昔の名前で出ています」(最高位6位)
951,890枚 globe「Feel Like dance」(最高位3位)


ORANGE RANGE「花」.jpg


ORANGE RANGE「花」
発売日:2004年10月20日
累積売上:100.0万枚
初動売上:18.4万枚
最高位:1位(4週連続1位)
TOP200:52週


惜しい!惜し過ぎます。
ORANGE RANGE「花」の999,789枚!あと211枚ですよ。
何とかならなかったのか?とツッコミを入れたい数字。
でも四捨五入してしたら100.0万枚でミリオンなんですけどね。
これはミリオンなのか?そうじゃないのか?微妙な判断ですね。
でも以前にオリコン創業者の小池社長がこう言ってました。
「999,999枚のケースの場合は四捨五入でミリオン」だと。(「小池聰行のオリコンデータ私書箱」より)
映画「いま、会いにゆきます」の主題歌で4週連続1位の大ヒット作品。
映画のエンドロールでこの曲聴きながらウルッと来ますよね。

99万以下、どれも名曲ぞろい、何とかここまで売れたならミリオン認定でも良いんじゃないか!と思うところです。


<アルバム編>14作品

999,070 SHAZNA「GOLD SUN AND SILVER MOON」(最高位2位)
994,180 B'z「FLASH BACK-B'z Early Special Titles-(最高位2位)
990,090 19「音楽」(最高位2位)
987,972 aiko「夏服」(最高位1位)
979,558 B'z「B'z The Best"ULTRA Pleasure"(最高位1位)
970,900 サザンオールスターズ「Nude Man」(最高位1位)
970,900 trf「WORLD GROOVE」(最高位1位)
969,740 ダイアナ・キング「タファー・ザン・ラヴ」(最高位5位)
969,210 チューブ「Melodies & Memories」(最高位1位)
968,680 サザンオールスターズ「さくら」(最高位1位)
966,710 Every Little Thing「eternity」(最高位1位)
956,882 アヴリル・ラヴィーン「ベスト・ダム・シング」(最高位1位)
956,162 倉木麻衣「Wish You The Best」(最高位1位)
950,090 プリンセス・プリンセス「DOLLS IN ACTION」(最高位1位)


アルバムで最もミリオンに近いのはSHAZNAでした。
90年代末期はビジュアル系バンドによるバンドブームでしたね。SHAZNAも大人気バンドの中の一組です。
メジャーとしては初のフルアルバムでヒットシングル4作を収録。「Melty Love」や「すみれSeptember Love」よく聴いたものです。
IZAMの容姿にもはじめビックリしましたけどね。「え?男?」って。

こう見ると80年代の作品も一部ありますが、90年代以降の作品がミリオンを一歩手前で多く逃していますね。
CDが不景気とは裏腹に音楽が消耗化して爆発的に売れまくった90年代、80年代以前のような同じ土台の売上記録であっても、「記憶」に残りづらい曲が続々と生まれたわけです。
現に、90年代のヒット曲は良い曲も沢山ありますが、「タイアップ効果」によって生み出されたヒット曲が圧倒的シェアを占めており、そのヒット曲を支えたユーザーは団塊ジュニア世代が大半を占めていた。
いざ団塊世代に数々の90年代ヒット作品を聴いてもらっても「わからない」と回答する人が多く、いささかヒット曲といっても空前のCDバブル期と一昔のヒット曲ではまたその作品にとっての価値観、認知度なども大きく変わってくるようだ。

posted by nammy at 23:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月22日

No.1獲得経験が一度もないアーティスト特集・・・nammyblog vol.33

誰もが一度はアーティスト名やその楽曲を耳にした事はあるだろう。

そんな大ヒット曲を持ちながら不運にも一度も1位に恵まれなかったアーティストをPICK UP!!
今回はLP、カセット、CD、シングルチャートにおける全てのジャンルで1位未獲得、かつアーティストトータルセールスが500万枚以上を対象にしています。

何と累積500万枚以上の売上を誇る実績を持ちながら一度も「1位」を獲得した経験のないアーティストは6組あります。


◆トータルセールス500万枚以上実績におけるNo.1未獲得アーティスト


奥田民生・・・684.3万枚(シングル388.0万枚/アルバム296.3万枚)
川中美幸・・・570.5万枚(シングル474.4万枚/カセット・アルバム96.0万枚)
北島三郎・・・559.9万枚(シングル488.1万枚/カセット・アルバム71.8万枚)
SOPHIA・・・518.2万枚(シングル335.3万枚/アルバム182.9万枚)
谷村新司・・・512.1万枚(シングル214.6万枚/アルバム297.5万枚)
山崎まさよし・・・500.2万枚(シングル189.7万枚/アルバム310.5万枚)


とても意外ですよね。
アルバム、シングルいずれかで1位を獲っていそうな感じなのですが・・・。
奥田民生はユニコーン時代、谷村新司はアリス時代に1位経験を持つ実力者ですが、ソロ作品では不運にも1位に恵まれなかったようです。
良い作品多いのにね。
特に奥田民生はミリオン作品があるのに驚きです。

これまた意外?
演歌界の大御所、サブちゃんこと北島三郎もまた1位未獲得なのです。
演歌で500万枚以上の累積売上を持つのは五木ひろし、森進一、八代亜紀、都はるみ、細川たかし、石川さゆり、宮史郎、小林幸子といるがいずれもシングルかLP、カセットでの1位経験を持っている。
ただし、北島三郎のデビューは1962年、集計範囲としては1968年1月以降であり、初ランクイン作品は55枚目のシングル「博多の女」(67年7月発売)からである。「兄弟仁義」や「函館の女」など有名ですが、68年以前の作品売上が不明なため、もしかしたらシングルでの1位獲得はあったのかも知れませんね。
また川中美幸も1977年の再デビュー作品「あなたに命がけ」以来、36年間1位未獲得である。
バンドブーム真っ最中だった90年代後期、SOPHIAや同時期に活躍した山崎まさよしもまた意外な結果である。


それではアーティスト別でおさらいしてみたい。

◆6組による作品別シングル、アルバム売上TOP10

<奥田民生>

奥田民生「愛のために」.jpg


☆シングルTOP10数:15作品
@ 愛のために(106.2万枚/最高位2位
A 息子(55.5万枚/最高位2位
B イージュー★ライダー(50.0万枚/最高位4位)
C コーヒー(37.9万枚/最高位7位)
D さすらい(29.0万枚/最高位4位)
E マシマロ(21.2万枚/最高位4位)
F 悩んで学んで(14.5万枚/最高位7位)
G 休日(13.8万枚/最高位9位)
H 月を超えろ(12.7万枚/最高位12位)
I 恋のかけら(9.9万枚/最高位16位)

☆アルバムTOP10数:13作品
@ 29(107.8万枚/最高位2位
A 30(35.2万枚/最高位3位)
B 股旅(30.8万枚/最高位3位)
C FAIL BOX(24.0万枚/最高位4位)
D CAR SONGS OF THE YEARS(20.4万枚/最高位2位
E GOLDBLEND(17.8万枚/最高位6位)
F E(13.7万枚/最高位4位)
G LION(10.7万枚/最高位3位)
H 記念ライダー1号〜奥田民生シングルコレクション〜(7.9万枚/最高位3位)
I 記念ライダー2号〜オクダタミオシングルコレクション〜(6.8万枚/最高位5位)

シングル、アルバムともにミリオンセラーが2作!
それでも最高位は2位で止まってしまったんですね。
TOP10作品もともに10作以上の二桁記録を持ちながら1位は未獲得なんて世の中不平等です。


<川中美幸>

☆シングルTOP10数:1作品
@ ふたり酒(68.1万枚/最高位9位)
A 二輪草(44.2万枚/最高位16位)
B あなたひとすじ(35.2万枚/最高位14位)
C 越前岬(25.1万枚/最高位20位)
D ふたりぐらし(24.7万枚/最高位17位)
E 君影草〜すずらん〜(19.0万枚/最高位27位)
F 貴船の宿(17.2万枚/最高位17位)
G 花咲港(15.7万枚/最高位25位)
H 逢えるじゃないかまたあした<石原裕次郎・川中美幸>(15.3万枚/最高位40位)
I うすゆき草(11.9万枚/最高位12位)

☆アルバムTOP10数:1作品
@ 演歌ひとすじ(16.1万枚/最高位5位)
A 全曲集(12.3万枚/最高位13位)
B 演歌の灯(12.1万枚/最高位14位)
C ふたり酒(9.1万枚/最高位17位)
D ベスト20(8.1万枚/最高位18位)
E オリジナルベスト14(7.4万枚/最高位20位)
F 演歌の夢(7.1万枚/最高位20位)
G オリジナルベスト20(5.7万枚/最高位24位)
H 演歌熱唱20(2.9万枚/最高位33位)
I スーパーベスト(2.7万枚/最高位41位)

川中さんのトータルセールスのほとんどはシングルですね。ってか演歌はアルバムはなかなか売れないですから頷ける結果かも。
そのうち30万枚以上のヒットシングルを3曲持ちながらTOP10に入らなかった作品が2作品。息の長さを痛感します。


<北島三郎>

☆シングルTOP10数:2作品

@ 仁義(42.6万枚/最高位8位)
A 薩摩の女(23.5万枚/最高位14位)
B 北の大地(23.0万枚/最高位33位)
C 与作(20.6万枚/最高位25位)
D 風雪ながれ旅(16.4万枚/最高位28位)
E 川(16.3万枚/最高位19位)
F 盃(14.6万枚/最高位19位)
G 橋(14.5万枚/最高位27位)
H 年輪(14.2万枚/最高位20位)
I 山(13.9万枚/最高位39位)

 
☆アルバムTOP10数:1作品
@ 盃(8.3万枚/最高位16位)
A なみだ船〜盃まで(7.9万枚/最高位15位)
B これが演歌だ第2集(4.8万枚/最高位12位)
C 全曲集(4.1万枚/最高位カセット4位)
D これが演歌だ第4集(3.4万枚/最高位23位)
E 義理と人情を歌う(3.2万枚/最高位24位)
F 北島三郎/千昌夫(3.2万枚/最高位36位)
G ベスト20(3.1万枚/最高位27位)
H ヒット全曲集(最高位56位)
I 誠(3.0万枚/最高位34位)


意外にシングルで50万枚超えはありませんでした。
しかも241枚もあるシングルの中でもTOP10内が2作って少ないですね。
やはり全盛期は集計以前の60年代だったのかも。
LPやカセットはやはり演歌が弱いというのは見てよくわかります。
 


<SOPHIA>

☆シングルTOP10数:24作品
@ 街(33.2万枚/最高位13位)
A 黒いブーツ〜oh my friend〜(29.3万枚/最高位2位
B Place〜(23.2万枚/最高位2位
C ミサイル(22.2万枚/最高位6位)
D 君と揺れていたい(21.6万枚/最高位5位)
E ゴキゲン鳥〜crawler is crazy〜(19.5万枚/最高位6位)
F ビューティフル(17.2万枚/最高位4位)
G 進化論(14.6万枚/最高位3位)
H little cloud(14.3万枚/最高位14位)
I OAR(13.7万枚/最高位3位)

☆アルバムTOP10数:10作品
@ ALIVE(31.7万枚/最高位2位
A little circus(29.7万枚/最高位6位)
B マテリアル(27.3万枚/最高位3位)
C THE SHORT HAND〜SINGLE COLLECTION〜(24.9万枚/最高位3位)
D 進化論(13.9万枚/最高位5位)
E 1999(10.5万枚/最高位9位)
F Kiss the Future(6.8万枚/最高位10位)
G BOYS(6.1万枚/最高位16位)
H THE LONG HAND〜MEMBER'S SELECTION〜(5.4万枚/最高位12位)
I 夢(5.2万枚/最高位11位)

シングルでは24作がTOP10入りという素晴らしい記録。バンドブームだった97年〜00年にかけての作品がほとんどですね。
またシングルで一番売れたのが「街」、実はこのシングルは最高位が13位、なおかつアルバム「little circus」からのシングルカットにも関わらず30万枚を超えるセールスは凄い。この曲で一躍ブレイクしたんですよね。


<谷村新司>

☆シングルTOP10数:1作品
@ 昴(67.6万枚/最高位2位
A 22歳(27.6万枚/最高位14位)
B 群青(19.9万枚/最高位15位)
C サライ<谷村新司・加山雄三>(13.2万枚/最高位20位)
D 陽はまた昇る(13.1万枚/最高位21位)
E 三都物語(13.0万枚/最高位41位)
F 階-きざはし-(9.7万枚/最高位28位)
G 愛の誓い(7.1万枚/最高位24位)
H 天狼(5.3万枚/最高位35位)
I クラシック(4.8万枚/最高位31位)

☆アルバムTOP10数:7作品
@ 抱擁(44.2万枚/最高位2位
A 昴(39.1万枚/最高位2位
B 喝采(27.2万枚/最高位4位)
C スペシャル・ライヴ<谷村新司・さだまさし>(24.0万枚/最高位2位
D 海を渡る蝶(20.4万枚/最高位9位)
E 棘(15.6万枚/最高位9位)
F ALONE TOGETHER(11.5万枚/最高位12位)
G 人間交差点(10.3万枚/最高位11位) 
H BEST OF BEST(9.2万枚/最高位41位)
I JADE(6.9万枚/最高位11位)


ふむ、「昴」は名曲ですね。しかしシングルを見てみるとそれ以外の曲がセールス的に陽の目を浴びていませんね。
中でも「サライ」は24時間テレビで有名だし、「三都物語」もJRのCMで流れてて知名度はあるんですけどね。
アリス時代の売上とのギャップがあり過ぎてある意味凄い。作曲家としても山口百恵「いい日旅立ち」とか良い曲多いんですけどね。
その分アルバムが売れてるって事はシングルが売れるよりも断然アーティストパワーを感じますね。
さすが。


<山崎まさよし>

☆シングルTOP10数:15作品
@ 僕はここにいる(39.5万枚/最高位3位)
A One more time One more chance(31.7万枚/最高位18位)
B Passage(16.4万枚/最高位6位)
C 明日の風(16.0万枚/最高位6位)
D 全部、君だった。(10.4万枚/最高位3位)
E 心拍数(9.3万枚/最高位19位)
F Plastic Soul(8.0万枚/最高位8位)
G 未完成(6.2万枚/最高位3位)
H 僕らは静かに消えていく(5.8万枚/最高位6位)
I メヌエット(4.9万枚/最高位8位)

☆アルバムTOP10数:16作品
@ ドミノ(67.4万枚/最高位3位)
A HOME(52.9万枚/最高位4位)
B SHEEP(34.3万枚/最高位2位
C BLUE PIEIOD(29.9万枚/最高位3位)
D transition(25.4万枚/最高位3位)
E アトリエ(19.5万枚/最高位3位)
F ONE KNIGHT STANDS(16.4万枚/最高位5位)
G ステレオ2(14.8万枚/最高位10位)
H ADDRESS(9.7万枚/最高位3位)
I OUT OF THE BLUE(9.7万枚/最高位5位)


アルバムに関しては上記6組の中で一番の安定型。
シングルのビッグヒットが少ない分、アルバムへの評価が集中したようですね。アルバムが売れるのはしっかり認知されてるからこそ成せる事。
さすがに3000円もするCDを内容詳細確かめずに買いませんよね。シングル以外にも良い楽曲が多い証拠です。



こう並べてみてみると、アーティストパワーも必要だが、「運」って凄く大事ですね。
どんな良い楽曲でも1位を獲れない作品は山ほどあります。
「え?何でこの曲の方が断然良いのに2位なんだ!」と抗議したくなるシーンは幾つもあります。
これも相手次第なのか、楽曲よりもアーティスト名で1位になる曲も少なくないですからね。
良い曲こそやはりNo.1を獲ってもらいたいと改めて「1位」という意味合いを考えされられますね。
posted by nammy at 17:44| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月21日

TOP10に入らなかったミリオンセラー記録・・・nammyblog vol.30

ミリオンセラー、ここ数年の作品では「短期集中型」ヒットでミリオン作品も最速で達成する事が多いですね。
とはいっても今となってはミリオン全盛期に比べミリオン自体がとても珍しいものとなってしまっています。

時間をかけて長く売れ続ける、そしていつしかその作品はミリオンセラーに!
これがミリオンの理想型ですね。最速で達成してしまうのもひとつの武器ですが、チャートから消えてしまう時間が早い分、人々の記憶に残りづらいのも一つの弱点です。
やはり半年、1年と時間をかけてジワジワと売れ続けた作品こそ真のミリオンセラーなのではないかと作品を見ていると私自身思ってしまう。

「ミリオン作品=ヒットチャート上位獲得作品」
そんな事はないんです。1位を獲らずともミリオンセラーになった作品は幾つもあります。
またTOP3に入らずともミリオン達成作品はあるのです。
いかにその作品がロングセラーになったか、そこが決め手なのではないだろうか。
1位を獲得しても、すぐに落下してしまう作品もあれば、何週も一定期間ある程度の順位をキープして売れ続ければ1位を獲得してすぐに落下してしまう作品売上など追い越してしまう。
ここ最近のヒットチャートの傾向は全てにおいて「短期集中型」であり、初動売上が全体売上に対して80%程度を占めてしまうというのは以前にも綴った通りだが、発売1週目でどれだけ売れるか?そこだけが重視され続けているためにロングセラーは生まれない、だからミリオンセラーは生まれない、と悪循環を辿る一方なのだ。

今回取り上げるのは「最高位がTOP10外でもミリオンセラー」になった作品をPICK UPしたい。
なんとも驚くべく記録であるが、TOP10に入らなくてもミリオン達成という快挙を成し遂げたのはこれまでの歴史の中で2作品あります。


1枚目を紹介します。
有名ですよね。


B'z「BAD COMMUNICATION」.jpg


B'z/BAD COMMUNICATION
発売日:1989年10月21日
初登場:15位(1989.10/30付)
最高位:12位(1991.1/28付到達)
初動売上:0.9万枚
最高週間売上:2.4万枚(1991.1/14付)
累積売上:118.2万枚
TOP100内:163週


B'zにとって「OFF THE LOCK」に続く3枚目のアルバム(ミニアルバム第1弾)である。
本作の発売と同時に積極的なプロモーション活動を始め、ブレイクのきっかけを作った。しかし、収録曲が7分を超えていること、メンバーにとって遊び心や実験的な試みとしてリリースしたものであったため、松本孝弘は本作がヒットするとは全く思っていなかったらしい。
1stアルバム、2ndアルバムがまるでヒットしなかったため、3rdアルバムで勝負をかけるための布石だったと語っている
自身の複雑な感情とは裏腹に、90年度アルバム年間29位、91年度年間26位、92年度 年間87位と3年連続アルバム年間TOP100にランクインする快挙を成し遂げた。さらに翌年93年度は年間237位にランクインし、実に発売から4年間売れ続けたアルバムである。
初登場は15位、B'zが初めてTOP100内にランクインした作品である。1st、2ndアルバム、シングルはともにTOP100内にランクインしなかったという意外な結果にはファンも驚きだろう。
初登場後、年末にはTOP50外に落下するも。年明けの90年2月に4thシングル「BE THERE」でブレイクと同時にジワジワと売れ続けた。
最高位は発売から1年4か月後の91.1/28、登場66週目にして最高位12位を達成、その後もTOP50内をキープしながら92.3/9、登場123週目で100万枚を突破する。
ミリオンまでに発売から2年半、フルアルバムではなく、ミニアルバムがここまでロングヒットするのは異例であるうえに、最高位12位でのミリオン達成。
実にTOP50内に99週間ランクインしており、3年連続で年間アルバムチャートにランクインするのも頷ける結果である。
また本作は公式に「ミニアルバム」と表記されているが、日本レコード協会によれば曲の少なさ(収録曲4曲)から「12cmシングル」扱いとされており、国内初の「12cmシングル」ミリオン達成作品となっている。
表題曲の「BAD COMMUNICATION」はB'zの中でも上位に位置するロックダンスナンバー。
まだTMNに近いダンスサウンド色が強いが、初期のB'zのナンバーの中でもお気に入りの1曲だ。



そしてもう1枚はこちら。
これまた有名なアルバムですね。


Mr.Children「KIND OF LOVE」.jpg


Mr.Children/KIND OF LOVE
発売日:1992年12月1日
初登場:45位(1992.12/14付)
最高位:13位(1995.2/20付到達)
初動売上:0.8万枚
最高週間売上:3.8万枚(1995.1/16付)
累積売上:117.7万枚
TOP100内:158週


Mr.Childrenの名作がたっぷり詰まった2ndアルバム。
まだブレイク前の作品で、発売当初は一部のファンしか知らず、92年は「ミスチル」という認知度がなかったんですよね。
93年6月の3rdシングル「Replay」がグリコ「ポッキー」のCMソングに起用されて耳にするようになり、同年11月の「CROSS ROAD」でドラマ「同窓会」主題歌としてミリオンセラーとなりました。
初登場は45位、僅か2週間でTOP100から落下してしまいます。翌年の3rdシングルのスマッシュヒットで99位に再浮上するが3週でTOP100から姿を消す。「CROSS ROAD」の大ヒットを受け94.1/3に67位に再浮上、94.9/12には43位まで上昇するも一旦下降する。同年9月にブレイク初となるアルバム「Atomic Heart」が大ヒットする中、静かに本作は水面下で売れ続けた。
95.1/2には30位まで上昇し、そこから21位→16位→15位→17位→21位→13位と登場から65週目で最高位13位に到達する。
発売から3年5か月、登場から119週目にして100万枚を突破した。
アルバムでは94年度年間52位、95年度年間37位、96年度130位、97年度年間211位と4年間売れ続けたアルバムだ。
収録曲はドラマ「若者のすべて」で挿入歌として起用された「星になれたら」やファンの中でも人気の高い2ndシングル「抱きしめたい」は最高。
「虹の彼方へ」や「BLUE」など「車の中でかくれてキスをしよう」など名曲も多い。



2作品とも最高位がTOP10外であっても立派な名作である。
アーティストトータルセールス部門でも歴代1位のB'z、2位のMr.Childrenがこの記録を達成したのも偶然か?
やはり実力派アーティストによる記録には凄まじいものがありますね。

posted by nammy at 20:26| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月14日

各作品毎に見る年間No.1作品たち(21世紀平成編)・・・nammyblog vol.17

さて、ヒットチャートというのはデイリーチャートがあり、週間チャートがあり、月間チャートがあり、そして年間チャートがあります。
週間を極めるのですら毎週様々な激戦を繰り広げられていますが、その年の頂点を獲るというのは並大抵な事ではありません。
そんな年間の頂点を極めた作品をPICK UP!


20世紀平成編はこちら
http://nammyblog.seesaa.net/article/322305357.html


20世紀昭和編はこちら
http://nammyblog.seesaa.net/article/322231754.html


2000年までの20世紀編は前回綴ったように、今私たちがいる21世紀への準備は2000年までにその構築は整っている。あとはいかに現代のコンピュータ社会の中で便利さ、さらなる進化を遂げていくかが現時代の課題だろう。
当り前のようにデジタル化が進み、ゲームも気がつけば私の親しんだファミコンのようなROMカセットは次第に姿を消し、プレステ、Wiiの様にディスク化へ、そしてさらにゲーム機は小型化が進み任天堂DSやPSPなど通信機能の付いたものまで発売され、もはやゲームは友人たちと楽しく大勢で楽しむ娯楽ではなく、個人で遊ぶ娯楽化してしまったのは悲しい現実かも知れない。
音楽も21世紀に入り、セルからレンタル、ダウンロードへの移行がますます強まりCD離れが激しくなっていく。あれだけミリオンセラーを連発させた時代の影は跡形もなくなり、氷河期へと突入するのである。
ミリオン不作の事態をどう受け止めていくべきか、レコード会社や制作サイドが出した答えは特典だった。
1種形態で発売していたCDはいつからか通常盤と限定盤として複数発売されるようになり、さらにはDVDやトレーティングカード等おまけを主張した形へ姿を変えていく。
それでもシングルのミリオン不作は留まるところを知らず、アルバムに関してはベストを頻繁に発売するようになり、「ベストアルバム」という価値観すら下げてしまうような政略がやたら目につくようになった。
一番個人的に目につくのはavexサイド。trfから始まり、浜崎あゆみ、EXILEなど数多くのアーティストを排出してきたレコード会社だが、女王浜崎あゆみのセールス不振に伴い歯止めが利かなくなってきたのか、次々と同レコード会社からのベスト発売が相次ぐ。EXILE、倖田來未においてはベストアルバムが何種あるか。
ベストアルバムとはユーザーにとっても特別な存在であり、節目などの記念に発表されるアイテムである。
そのベストアルバムを毎年のようにリリースしていてはさすがにユーザーも離れていくのには納得がいく。
どうしたら黄金期のように明るい時代を取り戻せるのか。まずはパッケージによる限界が原因なのかも知れない。CDからさらに新たなパッケージへの変化を問う時期ではある。と同時に特典などは一切付けず、「曲」としての認識を強めていくためにワンコインのような価格帯も十分に考慮する必要性があるように私は感じてしまう。CDは決しておまけではない!

今回は21世紀に入ってからの平成時代を振り返ってみたい。

☆2001年(平成13年)
シングル:宇多田ヒカル「Can You Keep A Secret?」(148.5万枚/最高位1位)
アルバム:宇多田ヒカル「Distance」(440.4万枚/最高位1位)
BOOK:Sジョンソン「チーズはどこへ消えた?」
映画(洋画):「A.I.」(97.0億円)
映画(邦画):「千と千尋の神隠し」(304.0億円)
ゲーム:「ファイナルファンタジー]」(226.4万本/プレイステーション2)
ビデオ:SMAP「LIVE S map」(19.3万本)
DVD:「M:I-2」(39.2万枚)

☆2002年(平成14年)
シングル:浜崎あゆみ「independent」(100.0万枚/最高位1位)
アルバム:宇多田ヒカル「DEEP RIVER」(352.7万枚/最高位1位)
BOOK:J.K.ローリング「ハリーポッターと炎のゴブレット/賢者の石」
映画(洋画):「ハリーポッターと賢者の石」(203.0億円)
映画(邦画):「猫の恩返し」(64.6億円)
ゲーム:「ポケットモンスター(ルビー・サファイア)」(319.8万本/ゲームボーイアドバンス)
ビデオ:「千と千尋の神隠し」(165.5万本)
DVD:「千と千尋の神隠し」(203.9万枚)

☆2003年(平成15年)
シングル:SMAP「世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)」(210.9万枚/最高位1位)
アルバム:CHEMISTRY「Second to None」(200.2万枚/最高位1位)
BOOK:養老孟司「バカの壁」
映画(洋画):「ハリーポッターと秘密の部屋」(173.5億円)
映画(邦画):「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!!」(173.5億円)
ゲーム:「ファイナルファンタジーX-2」(194.1万本/プレイステーション2)
ビデオ:「ハリーポッターと秘密の部屋」(27.4万本)
DVD:「ハリーポッターと秘密の部屋」(126.6万枚)

☆2004年(平成16年)
シングル:平井 堅「瞳をとじて」(83.4万枚/最高位2位)
アルバム:宇多田ヒカル「Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1」(249.6万枚/最高位1位)
BOOK:J.K.ローリング「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 」
映画(洋画):「ラストサムライ」(137.0億円)
映画(邦画):「ハウルの動く城」(200.0億円)
ゲーム:「ドラゴンクエスト[ 空と海と大地と呪われし姫君」(332.7万本/プレイステーション2)
ビデオ:「ファインディング・ニモ」(16.2万本)
DVD:「ファインディング・ニモ」(156.5万枚)

☆2005年(平成17年)
シングル:修二と彰「青春アミーゴ」(94.5万枚/最高位1位)
アルバム:ORANGE RANGE「musiQ」(263.1万枚/最高位1位)
BOOK:樋口裕一「頭がいい人、悪い人の話し方」
映画(洋画):「ハリーポッターと炎のゴブレット」(115.0億円)
映画(邦画):「劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション」(43.0億円)
ゲーム:「おいでよ どうぶつの森」(117.0万本/ニンテンドーDS)
DVD:「ハリーポッターとアズカバンの囚人」(151.4万枚)

☆2006年(平成18年)
シングル:KAT-TUN「Real Face」(103.9万枚/最高位1位)
アルバム:平井 堅「Ken Hirai 10th Anniversary Complete Single Collection '95〜'05 "歌バカ"」(207.1万枚/最高位1位)
BOOK:藤原正彦「国家の品格」
映画(洋画):「パイレーツ・オブ・カリビアン」(100.2億円)
映画(邦画):「ゲド戦記」(76.5億円)
ゲーム:「ポケットモンスター(ダイヤモンド・パール)」(430.3万本/ニンテンドーDS)
DVD:「スターウォーズ エピソードV シスの復讐」(94.3万枚)

☆2007年(平成19年)
シングル:秋川雅史「千の風になって」(111.5万枚/最高位1位)
アルバム:Mr.Children「HOME」(118.1万枚/最高位1位)
BOOK:坂東眞理子「女性の品格 装いから生き方まで」
映画(洋画):「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」(109.0億円)
映画(邦画):「HERO」(81.5億円)
ゲーム:「Wiiスポーツ」(191.1万本/Wii)
DVD:「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド2」(59.7万枚)

☆2008年(平成20年)
シングル:嵐「Truth/風の向こうへ」(61.8万枚/最高位1位)
アルバム:EXILE「EXILE LOVE」(147.1万枚/最高位1位)
BOOK:J.K.ローリング「ハリーポッターと死の秘宝」
コミック:尾田栄一郎「ONE PIECE」
映画(洋画):「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」(57.1億円)
映画(邦画):「崖の上のポニョ」(155.0億円)
ゲーム:「モンスターハンターポータブル 2nd G」(245.2万本/PSP)
DVD:「トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション」(36.5万枚)
BD:「マクロスF(フロンティア)1」(3.5万枚)

☆2009年(平成21年)
シングル:嵐「Believe」(65.7万枚/最高位1位)
アルバム:嵐「All the BEST! 1999-2009」(143.3万枚/最高位1位)
BOOK:村上春樹「1Q84 (1)/(2)」
コミック:尾田栄一郎「ONE PIECE」
映画(洋画):「ハリーポッターと謎のプリンス」(80.0億円)
映画(邦画):「ROOKIES 卒業」(85.5億円)
ゲーム:「ドラゴンクエスト]T 星空の守り人」(410.1万本/ニンテンドーDS)
DVD:「崖の上のポニョ」(84.1万枚)
BD:「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(EVANGELION:1.11)」(9.6万枚)

☆2010年(平成22年)
シングル:AKB48「Beginner」(95.4万枚/最高位1位)
アルバム:嵐「僕の見ている風景」(105.3万枚/最高位1位)
BOOK:岩崎夏海「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
コミック:尾田栄一郎「ONE PIECE」
映画(洋画):「アバター」(156.0億円)
映画(邦画):「借りぐらしのアリエッティ」(92.5億円)
ゲーム:「ポケットモンスター(ブラック・ホワイト)」(491.5万本/ニンテンドーDS)
DVD:マイケル・ジャクソン「THIS IS IT」(80.3万枚)
BD:「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.」(45.0万枚)

☆2011年(平成23年)
シングル:AKB48「フライングゲット」(158.7万枚/最高位1位)
アルバム:嵐「Beautiful World」(90.8万枚/最高位1位)
BOOK:東川篤哉 「謎解きはディナーのあとで」
コミック:尾田栄一郎「ONE PIECE」
映画(洋画):「ハリーポッターと死の秘宝 PART2」(96.7億円)
映画(邦画):「コクリク坂から」(44.6億円)
ゲーム:「マリオカート7」(108.2万本/ニンテンドー3DS)
DVD:嵐「ARASHI 10-11 TOUR "Scene"〜君と僕の見ている風景〜STADIUM」(79.3万枚)
BD:「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」(22.0万枚)

☆2012年(平成24年)
シングル:AKB48「真夏のSounds good!」(182.0万枚/最高位1位)
アルバム:Mr.Children「Mr.Children 2005-2010」(117.0万枚/最高位1位)
BOOK:(監修)福辻鋭記「寝るだけ! 骨盤枕ダイエット」
コミック:尾田栄一郎「ONE PIECE」
映画(洋画):「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」(53.8億円)
映画(邦画):「BRAVE HEARTS 海猿」(73.3億円)
ゲーム:「ポケットモンスター ブラック2/ホワイト2」(287.9万本/ニンテンドーDS)
DVD:嵐「ARASHI LIVE TOUR Beautiful World」(71.4万枚)
BD:「機動戦士ガンダムUC 5」(12.4万枚)


シングルにおいてはミリオンが年間で途切れたのは2004年。1990年以降ずっと毎年上昇気流だったシングルも21世紀に入り衰退をはじめ1989年以来15年ぶりのミリオン不作となってしまった。
年間チャートを見てもらうと気づくとは思うが、2005年以降はジャニーズ一色のチャートと化してしまっている。修二と彰、KAT-TUNとミリオンヒットが生まれるが、それまでミリオンセラーだったアーティストによる作品は売上低迷に伴い上位はアイドルグループの独占状態だ。2010年以降に関してはAKB48による独占チャート、もはやチャートとしての存在価値すら信憑性がなくなってきていると感じる人は少なくないはずだ。
かつて初動50万枚は楽に超えていたB'zも今は初動15万売れれば良い方、これはどういう意味を指しているか。そう、確実にCDが売れなくなっている。何もアイドルが特質しているわけではない、全体的に言える事なのだから。
その中でもまだ特典などに踊らされずに初動10万枚を超えるアーティストは凄いんだと思う。
CDシングルも2002年から下降傾向にあり、今と10年前では大きく数字の評価も中身も変わりすぎてしまっている。10年前と比較しても同レベルの土台に追い付けないからだ。
過去と現代を比較するならば今でいう売上枚数に単純計算1.5〜1.8倍、それが10年前のヒットレベルと同じくらいなのだと思う。アルバムも同じだ。
昨年度の年間TOPを獲ったMr.Childrenのベストが117.0万枚ならば、単純210万枚のヒット価値がある。
シングルならばAKBの売上は信憑性が全くないが、嵐の「ワイルドアットハート」(年間6位)の64.9万枚ならば115万枚とミリオン級のヒット価値に当てはまる。
こうする事でしかCDの売れない時代のヒット価値を割り出すことが出来ないのは悲しい現実だ。
AKB48によるシングル年間2年連続TOP5独占、これを快挙と呼んで良いものか微妙なところではあるが、現代のヒットチャートは記録に残っても記憶に残らない結果だということ。
早く退屈なヒットチャートをふっとばしてくれるような新時代の到来を静かに待つ、ただそれだけである。
posted by nammy at 23:55| Comment(0) | ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

各作品毎に見る年間No.1作品たち(20世紀平成編)・・・nammyblog vol.16

さて、ヒットチャートというのはデイリーチャートがあり、週間チャートがあり、月間チャートがあり、そして年間チャートがあります。
週間を極めるのですら毎週様々な激戦を繰り広げられていますが、その年の頂点を獲るというのは並大抵な事ではありません。
そんな年間の頂点を極めた作品をPICK UP!

前回は昭和編に目を向けてみたが、私たちが過ごす現代「平成」はもの凄いスピードで劇的に変化を遂げると同時にパッケージや趣向までもが大きく変化した時代に突入しています。
便利さにかまけてしまい、大事なモノを見落としてしまっているのではないかと自分自身に問いかける時も多々あります。
昭和に比べ、日々新しいものは制作され、ユーザーも古くなったものはすぐに飽き、そしてまた新しいものを買う、その繰り返しだ。
そのサイクルは凄まじい速さでモノの有難みを知らないある意味、嫌な時代になってしまったのかも知れない。
新時代とともに、音楽マーケットも劇的な変化を遂げた。
レコードからCDへ、ビデオからDVDへ、ウォークマンからポータブルオーディオプレイヤーへ。
サイズもコンパクトに、音質も発達し、遂には携帯電話でも音楽が聴けてしまう、わざわざCDショップへ足を運ばずともボタン一つで買い物が出来てしまうデジタル時代に私たちはいる。
ダウンロード産業も年々その実績は成長を遂げ、CD生産数は年々下降を辿っている。

「音楽はダウンロードじゃない、パッケージと曲が一体化してこそ一つの作品」

そう思っているのは私だけであろうか。
単曲を購入するならば、1曲毎のダウンロードで安く済む。余計なカップリング曲やDVDの付属で価格が昔よりも上がったシングルにもはやパッケージとして購入する魅力が失せてしまったのだろう。
シングル離れしてしまった実態をレコード協会はただ指をくわえて衰退を待つだけなのか?
CDが誕生した1982年から早30年、レコードからCDに時代移行したように、もう一度大ヒットシングルを生むならば新たなパッケージ変更をし、対策を練らなければ音楽業界の未来はない。
パッケージのないダウンロード産業にこのまま負けて欲しくはないというのが私の思いである。

それでは本題へ。
時代を駆け抜けた平成時代前半12年間の年間No.1作品を記録に残しておきたい。

☆1989年(平成元年)
シングル:プリンセス・プリンセス「Diamonds」(81.4万枚/最高位1位)
アルバム:松任谷由実「Delight Slight Light KISS」(157.6万枚/最高位1位)
LP:光GENJI「Hey!Say!」(11.0万枚/最高位1位)
カセット:松任谷由実「Delight Slight Light KISS」(40.3万本/最高位1位)
BOOK:吉本ばなな「TUGUMI」
映画(洋画):「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」(44.0億円)
映画(邦画):「魔女の宅急便」(21.5億円)
ゲーム:「テトリス」(423万本/ゲームボーイ)
ビデオ:光GENJI「TOKYO DOME CONCERT Hey!Say!1.15.16」(6.7万本)
LD:「AKIRA」(4.0万枚)

☆1990年(平成2年)
シングル:B.B.クイーンズ「おどるポンポコリン」(130.8万枚/最高位1位)
アルバム:松任谷由実「LOVE WARS」(161.2万枚/最高位1位)
カセット:松任谷由実「LOVE WARS」(30.0万本/最高位1位)
BOOK:二谷友里恵「愛される理由」
映画(洋画):「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART U」(55.3億円)
映画(邦画):「天と地と」(50.5億円)
ゲーム:「スーパーマリオワールド」(355万本/スーパーファミコン)
ビデオ:X「刺激!VISUAL SHOCK VOL.2」(8.8万本)
LD:「魔女の宅急便」(6.1万枚)

☆1991年(平成3年)
シングル:小田和正「Oh!Yeah!/ラブストーリーは突然に」(254.2万枚/最高位1位)
アルバム:松任谷由実「天国のドア」(197.5万枚/最高位1位)
カセット:堀内孝雄「ニュー・ベスト」(18.1万本/最高位1位)
BOOK:宮沢りえ「Santa Fe」
映画(洋画):「ターミネーター2」(57.5億円)
映画(邦画):「おもひでぽろぽろ」(18.7億円)
ゲーム:「ファイナルファンタジーW」(144万本/スーパーファミコン)
ビデオ:B'z「FILM RISKY」(10.2万本)
LD:「ダイ・ハード2」(5.7万枚)

☆1992年(平成4年)
シングル:米米CLUB「君がいるだけで/愛してる」(276.2万枚/最高位1位)
アルバム:CHAGE & ASKA「スーパーベストU」(254.3万枚/最高位1位)
カセット:CHAGE & ASKA「スーパーベストU」(9.6万本/最高位1位)
BOOK:「それいけ×ココロジー(1.2.3)」
映画(洋画):「フック」(23.3億円)
映画(邦画):「紅の豚」(28.0億円)
ゲーム:「スーパーマリオカート」(382万本/スーパーファミコン)
ビデオ:B'z「JUST ANOTHER LIFE」(23.1万本)
LD:「ターミネーター2」(17.5万枚)

☆1993年(平成5年)
シングル:CHAGE & ASKA「YAH-YAH-YAH/夢の番人」(240.8万枚/最高位1位)
アルバム:ZARD「揺れる想い」(193.8万枚/最高位1位)
カセット:藤あや子「最新ヒット全曲集」(9.1万本/最高位1位)
BOOK:池田大作「人間革命(12)」
映画(洋画):「ジュラシック・パーク」(83.0億円)
映画(邦画):「ゴジラVSモスラ」(22.2億円)
ゲーム:「スーパーマリオコレクション」(212万本)
ビデオ:「美女と野獣」(15.3万本)
LD:「ボディガード」(6.3万枚)

☆1994年(平成6年)
シングル:Mr.Children「innocent world」(181.3万枚/最高位1位)
アルバム:ドリームズ・カム・トゥルー「MAGIC」(258.4万枚/最高位1位)
カセット:中村美津子「ベスト・アルバム」(5.5万本/最高位1位)
BOOK:浜田幸一「日本のダメにした九人の政治家」
映画(洋画):「クリフハンガー」(40.0億円)
映画(邦画):「平成狸合戦ぽんぽこ」(26.3億円)
ゲーム:「スーパードンキーコング」(300万本)
ビデオ:B'z「LIVE RIPPER」(24.5万本)
LD:「クリフハンガー」(5.6万枚)

☆1995年(平成7年)
シングル:ドリームズ・カム・トゥルー「LOVE LOVE LOVE/嵐が来る」(235.2万枚/最高位1位)
アルバム:ドリームズ・カム・トゥルー「DELICIOUS」(291.0万枚/最高位1位)
カセット:藤あや子「ヒット全曲集 '95」(6.4万本/最高位1位)
BOOK:松本人志「遺書」
コミック:さとうふみや「金田一少年の事件簿」
映画(洋画):「ダイ・ハード3」(48.0億円)
映画(邦画):「耳をすませば」(18.5億円)
ゲーム:「ドラゴンクエストY 幻の大地」(319万本/スーパーファミコン)
ビデオ:「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!@ 幻の傑作漫才全集」(13.1万本)
LD:「ジュラシック・パーク」(9.9万枚)

☆1996年(平成8年)
シングル:Mr.Children「名もなき詩」(230.3万枚/最高位1位)
アルバム:globe「globe」(376.3万枚/最高位1位)
BOOK:春山茂雄「脳内革命」
コミック:井上雄彦「SLAM DUNK」
映画(洋画):「ミッション:インポッシブル」(36.0億円)
映画(邦画):「ゴジラVSデストロイア」(20.0億円)
ゲーム:「ポケットモンスター(赤・緑・青)」(166.4万本/ゲームボーイ)
ビデオ:B'z「"BUZZ!!"THE MOVIE」(28.5万本)
LD:「新世紀エヴァンゲリオン Genesis0:6」(7.3万枚)

☆1997年(平成9年)
シングル:安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」(222.3万枚/最高位1位)
アルバム:GLAY「REVIEW〜THE BEST OF GLAY〜」(333.3万枚/最高位1位)
BOOK:渡辺淳一「失楽園(上・下)」
コミック:さとうふみや「金田一少年の事件簿」
映画(洋画):「インデペンデンス・デイ」(66.5億円)
映画(邦画):「もののけ姫」(113.0億円)
ゲーム:「ポケットモンスター(赤・緑・青)」(399.6万本/ゲームボーイ)
ビデオ:「となりのトトロ」(23.4万本)
LD:「新世紀エヴァンゲリオン Genesis0:10」(9.3万枚)

☆1998年(平成10年)
シングル:GLAY「誘惑」(161.1万枚/最高位1位)
アルバム:B'z「B'z The Best "Pleasure"」(503.5万枚/最高位1位)
BOOK:フランチェスコ・アルベローニ「他人をほめる人、けなす人」
コミック:青山剛昌「名探偵コナン」
映画(洋画):「タイタニック」(160.0億円)
映画(邦画):「踊る大捜査線 THE MOVIE」(50.0億円)
ゲーム:「ポケットモンスター(赤・緑・青・ピカチュウ)」(300.6万本/ゲームボーイ)
ビデオ:「もののけ姫」(92.4万本)
LD:「もののけ姫」(12.2万枚)

☆1999年(平成11年)
シングル:速水けんたろう、茂森あゆみ、ひまわりキッズ、だんご合唱団「だんご3兄弟」(291.8万枚/最高位1位)
アルバム:宇多田ヒカル「First Love」(736.6万枚/最高位1位)
BOOK:乙武洋匡「五体不満足」
コミック:青山剛昌「名探偵コナン」
映画(洋画):「アルマゲドン」(83.5億円)
映画(邦画):「劇場版ポケットモンスター幻のポケモン・ルギア爆誕」(35.0億円/ゲームボーイ)
ゲーム:「ポケットモンスター(金・銀)」(362.9万本)
ビデオ:GLAY「サバイバル」(90.2万本)
LD:「タイタニック」(6.4万枚)
DVD:「アルマゲドン」(10.0万枚)

☆2000年(平成12年)
シングル:サザンオールスターズ「TSUNAMI」(288.7万枚/最高位1位)
アルバム:倉木麻衣「delicious way」(345.2万枚/最高位1位)
BOOK:太平光代「だから、あなたも生きぬいて」
コミック:尾田栄一郎「ONE PIECE」
映画(洋画):「M:i-2」(97.0億円)
映画(邦画):「劇場版ポケットモンスター結晶塔の帝王」(48.5億円)
ゲーム:「ドラゴンクエストZ エデンの戦士たち」(378.5万本/プレイステーション)
ビデオ:B'z「Ther true meaning of "Brotherhood"?」(29.4万本)
DVD:「マトリックス 特別版」(34.8万枚)


昭和から平成へ、そして20世紀最後の2000年までの平成編前半でした。
ここで見られるのは「パッケージの大幅な進化と定着化」。

レコードからCDに移行した平成2年、レーザーディスク(LD)からDVDへ移行した平成11年、ゲームもROMカセット(ファミコン)からディスク(プレイステーション)への進化・・・。
次々とチャートも変化しており、LPチャートは1989年、カセットテープは1995年、LDは1999年に終了を迎えている。それぞれ後継者へのバトンタッチが起きた新時代への変化。
そのスピードは凄まじいまでにユーザーへの定着化が進み、現代に至るのである。
まさに私たちが生きる21世紀への準備はこの20世紀で全て整っていたのである。

次回は激震の氷河期「21世紀」の平成時代(2001年〜2012年)をPICK UPしたいと思います。
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2013年02月13日

各作品毎に見る年間No.1作品たち(昭和編)・・・nammyblog vol.15

さて、ヒットチャートというのはデイリーチャートがあり、週間チャートがあり、月間チャートがあり、そして年間チャートがあります。
週間を極めるのですら毎週様々な激戦を繰り広げられていますが、その年の頂点を獲るというのは並大抵な事ではありません。
そんな年間の頂点を極めた作品をPICK UP!
第1弾は67年前の1946年(昭和21年)〜1988年(昭和63年)を振り返ってみたいと思います。

さてオリコンチャートは1968年から始まっていますが、それ以前の結果はあるのだろうか。
そう、そもそも日本にはヒットチャートという習慣自体がなかったものをオリコンの創業者小池社長が世に広めたようなもの。それまで正確なデータ集計は取らず、生産出荷枚数や、発送部数でその作品を判断するしか基準がなかったのは事実であろう。
そんな貴重なデータから激動の昭和時代を制した作品たちを記録に残しておきたい。

◆各作品毎に見る年間No.1作品たち(昭和編)

☆1946年(昭和21年)
レコード:「リンゴの唄」
BOOK:森正蔵「旋風二十年」
映画:「はたちの青春」

☆1947年(昭和22年)
レコード:「星の流れに」
BOOK:森正蔵「旋風二十年」
映画:「荒野の決闘」

☆1948年(昭和23年)
レコード:笠置シヅ子「東京ブギウギ」
BOOK:太宰治「斜陽」
映画:「酔いどれ天使」

☆1949年(昭和24年)
レコード:藤山一郎「青い山脈」
BOOK:永井隆「この子を残して」
映画:「青い山脈」

☆1950年(昭和25年)
レコード:美空ひばり「東京キッド」
BOOK:谷崎潤一郎「細雪」
映画:「羅生門」

☆1951年(昭和26年)
レコード:津村謙「上海帰りのリル」
BOOK:波多野勤子「少年期」
映画:「カルメン故郷に帰る」

☆1952年(昭和27年)
レコード:美空ひばり「リンゴ追分」
BOOK:安田徳太郎「人間の歴史」
映画:「生きる」

☆1953年(昭和28年)
レコード:織井茂子「君の名は」
BOOK:「昭和文学全集(角川書店編)」
映画:「君の名は」

☆1954年(昭和29年)
レコード:春日八郎「お富さん」
BOOK:伊藤整「女性に関する十二章」
映画:「七人の侍」

☆1955年(昭和30年)
レコード:島倉千代子「この世の花」
BOOK:佐藤弘人「はだか随筆」
映画:「エデンの東」

☆1956年(昭和31年)
レコード:三橋美智也「リンゴ村から」
BOOK:石原慎太郎「太陽の季節」
映画:「理由なき反抗」

☆1957年(昭和32年)
レコード:若山彰「喜びも悲しみも幾歳月」
BOOK:原田康子「挽歌」
映画:「OK牧場の決闘」

☆1958年(昭和33年)
レコード:フランク永井「有楽町で逢いましょう」
BOOK:五味川純平「人間の条件」
映画:「嵐を呼ぶ男」

☆1959年(昭和34年)
レコード:水原弘「黒い花びら」
BOOK:安本末子「にあんちゃん」
映画:「人間の条件」

☆1960年(昭和35年)
レコード:西田佐知子「アカシヤの雨が止む時」
BOOK:謝国権「性生活の知恵」
映画(洋画):「ベン・ハー」
映画(邦画):「天下を取る」

☆1961年(昭和36年)
レコード:坂本九「上を向いて歩こう」
BOOK:岩田一男「英語に強くなる本」
映画(洋画):「荒野の七人」
映画(邦画):「椿三十郎」

☆1962年(昭和37年)
レコード:橋幸夫・吉永小百合「いつでも夢を」
BOOK:黄小娥「易入門」
映画(洋画):「史上最大の作戦」
映画(邦画):「天国と地獄」

☆1963年(昭和38年)
レコード:舟木一夫「高校三年生」
BOOK:山岡荘八「徳川家康」
映画(洋画):「史上最大の作戦」
映画(邦画):「にっぽん昆虫記」

☆1964年(昭和39年)
レコード:青山和子「愛と死をみつめて」
BOOK:河野実「愛と死をみつめて」
映画(洋画):「クレオパトラ」
映画(邦画):「東京オリンピック」

☆1965年(昭和40年)
レコード:美空ひばり「柔」
BOOK:池田大作「人間革命(1)」
映画(洋画):「007ゴールドフィンガー」
映画(邦画):「赤ひげ」

☆1966年(昭和41年)
レコード:美空ひばり「悲しい酒」
BOOK:池田大作「人間革命(2)」
映画(洋画):「007サンダーボール作戦」
映画(邦画):「網走番外地 大雪原の対決」

☆1967年(昭和42年)
レコード:石原裕次郎「夜霧よ今夜も有難う」
BOOK:多湖輝「頭の体操(1)」
映画(洋画):「007は二度死ぬ」
映画(邦画):「黒部の太陽」

☆1968年(昭和43年)
レコード:千 昌夫「星影のワルツ」(159.7万枚/最高位1位)
BOOK:池田大作「人間革命(4)」
映画(洋画):「卒業」
映画(邦画):「風林火山」

☆1969年(昭和44年)
レコード:由紀さおり「夜明けのスキャット」(109.0万枚/最高位1位)
BOOK:池田大作「人間革命(5)」
映画(洋画):「ブリット」
映画(邦画):「栄光への5000キロ」

☆1970年(昭和45年)
シングル:皆川おさむ「黒ネコのタンゴ」(141.5万枚/最高位1位)
アルバム:藤圭子「新宿の女/"演歌の星"藤圭子のすべて」(最高位1位)
BOOK:「日本万国博公式ガイドマップ」
映画(洋画):「続・猿の惑星」
映画(邦画):「戦争と人間 第一部」

☆1971年(昭和46年)
シングル:小柳ルミ子「わたしの城下町」(110.3万枚/最高位1位)
アルバム:エルヴィス・プレスリー「この胸のときめきを」(最高位1位)
BOOK:池田大作「人間革命(6)」
映画(洋画):「ある愛の詩」
映画(邦画):「男はつらいよ 寅次郎恋歌」

☆1972年(昭和47年)
シングル:宮史郎とぴんからトリオ「女のみち」(138.3万枚/最高位1位)
アルバム:天地真理「水色の恋/涙から明日へ」(最高位1位)
BOOK:有吉佐和子「恍惚の人」
映画(洋画):「ゴッドファーザー」
映画(邦画):「男はつらいよ 寅次郎夢枕」

☆1973年(昭和48年)
シングル:宮史郎とぴんからトリオ「女のみち」(181.1万枚/最高位1位)
アルバム:宮史郎とぴんからトリオ「女のみち」(最高位1位)
BOOK:小松左京「日本沈没(上・下)」
映画(洋画):「ポセイドン・アドベンチャー」
映画(邦画):「日本沈没」

☆1974年(昭和49年)
シングル:殿さまキングス「なみだの操」(193.6万枚/最高位1位)
アルバム:井上陽水「氷の世界」(最高位1位)
BOOK:リチャード・バック「かもめのジョナサン」
映画(洋画):「エクソシスト」
映画(邦画):「ノストラダムスの大予言」

☆1975年(昭和50年)
シングル:さくらと一郎「昭和枯れすゝき」(99.5万枚/最高位1位)
アルバム:井上陽水「氷の世界」(43.9万枚/最高位1位)
カセット:井上陽水「氷の世界」(6.7万本/最高位2位)
BOOK:司馬遼太郎「薩摩灘物語(上・下)
映画(洋画):「タワーリング・インフェルノ」
映画(邦画):「男はつらいよ 寅次郎子守唄」

☆1976年(昭和51年)
シングル:子門真人「およげ!たいやきくん」(453.6万枚/最高位1位)
アルバム:子門真人 他「およげ!たいやきくん」(36.8万枚/最高位1位)
カセット:子門真人 他「およげ!たいやきくん」(11.7万本/最高位1位)
BOOK:村上龍「限りなく透明に近いブルー」
映画(洋画):「ジョーズ」
映画(邦画):「続・人間革命」

☆1977年(昭和52年)
シングル:ピンク・レディー「渚のシンドバッド」(94.4万枚/最高位1位)
アルバム:ハイ・ファイ・セット「ラブ・コレクション」(39.1万枚/最高位1位)
カセット:山口百恵「ベスト・ヒット」(10.0万本/最高位1位)
BOOK:徳大寺有恒「間違いだらけのクルマ選び(正・続)」
映画(洋画):「キングコング」
映画(邦画):「八甲田山」

☆1978年(昭和53年)
シングル:ピンク・レディー「UFO」(155.4万枚/最高位1位)
アルバム:ピンク・レディー「ベスト・ヒット・アルバム」(70.2万枚/最高位1位)
カセット:アリス「ベスト・ナウ」(37.7万本/最高位1位)
BOOK:池田大作「人間革命(10)」
映画(洋画):「スターウォーズ」
映画(邦画):「野性の証明」

☆1979年(昭和54年)
シングル:渥美二郎「夢追い酒」(145.4万枚/最高位2位)
アルバム:ゴダイゴ「西遊記」(50.8万枚/最高位1位)
カセット:アリス「Best 10」(38.4万本/最高位1位)
BOOK:和泉宗章「算命占星学入門」
映画(洋画):「スーパーマン」
映画(邦画):「銀河鉄道999」

☆1980年(昭和55年)
シングル:もんた&ブラザーズ「ダンシング・オールナイト」(156.3万枚/最高位1位)
アルバム:イエロー・マジック・オーケストラ「ソリッド・ステイト・サバイバー」(67.2万枚/最高位1位)
カセット:松山千春「起承転結」(32.4万本/最高位1位)
BOOK:山口百恵「蒼い時」
映画(洋画):「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」(32.0億円)
映画(邦画):「影武者」(27.0億円)

☆1981年(昭和55年)
シングル:寺尾聰「ルビーの指環」(132.7万枚/最高位1位)
アルバム:寺尾聰「リフレクションズ」(113.8万枚/最高位1位)
カセット:寺尾聰「リフレクションズ」(48.2万本/最高位1位)
BOOK:黒柳徹子「窓ぎわのトットちゃん」
映画(洋画):「エレファント・マン」(24.5億円)
映画(邦画):「連合艦隊」(19.0億円)

☆1982年(昭和57年)
シングル:あみん「待つわ」(101.8万枚/最高位1位)
アルバム:中島みゆき「寒水魚」(47.3万枚/最高位1位)
カセット:松山千春「起承転結U」(30.8万本/最高位1位)
BOOK:江本孟紀「プロ野球を10倍楽しく見る方法」
映画(洋画):「プッシュマン」(23.6億円)
映画(邦画):「セーラー服と機関銃 燃える勇者」(23.0億円)

☆1983年(昭和58年)
シングル:大川栄策「さざんかの宿」(106.0万枚/最高位2位)
アルバム:サウンドトラック「フラッシュダンス」(68.3万枚/最高位1位)
カセット:サザンオールスターズ「バラッド '77〜'82」(39.9万本/最高位1位)
BOOK:鈴木健二「気くばりのすすめ」
映画(洋画):「E.T.」(96.2億円)
映画(邦画):「南極物語」(59.0億円)
ゲーム:「ベースボール」(出荷235万本/ファミリーコンピュータ)

☆1984年(昭和59年)
シングル:わらべ「もしも明日が・・・」(97.0万枚/最高位1位)
LP:マイケル・ジャクソン「スリラー」(57.5万枚/最高位1位)
カセット:マイケル・ジャクソン「スリラー」(38.2万本/最高位1位)
CD:マイケル・ジャクソン「スリラー」(2.7万枚/最高位1位)
BOOK:坂東英二「プロ野球知らなきゃ損する」
映画(洋画):「インディー・ジョーンズ 魔宮の伝説」(32.0億円)
映画(邦画):「里見八犬伝」(23.2億円)
ゲーム:「ゴルフ」(出荷246万本/ファミリーコンピュータ)

☆1985年(昭和60年)
シングル:チェッカーズ「ジュリアに傷心」(70.3万枚/最高位1位)
LP:井上陽水「9.5カラット」(64.9万枚/最高位1位)
カセット:井上陽水「9.5カラット」(40.5万本/最高位1位)
CD:ビリー・ジョエル「ビリー・ザ・ベスト」(3.8万枚/最高位1位)
BOOK:「スーパーマリオブラザーズ完全攻略本」
映画(洋画):「ゴーストバスターズ」(41.0億円)
映画(邦画):「ビルマの竪琴」(29.5億円)
ゲーム:「スーパーマリオブラザーズ」(出荷681万本/ファミリーコンピュータ)

☆1986年(昭和61年)
シングル:石井明美「CHA-CHA-CHA」(53.0万枚/最高位1位)
LP:安全地帯「安全地帯W」(50.1万枚/最高位1位)
カセット:安全地帯「安全地帯W」(35.0万本/最高位1位)
CD:KUWATA BAND「NIPPON NO ROCK BAND」(20.4万枚/最高位1位)
BOOK:「スーパーマリオブラザーズ完全攻略本」
映画(洋画):「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(36.5億円)
映画(邦画):「子猫物語」(54.0億円)
ゲーム:「スーパーマリオブラザーズ2」(出荷265万本/ディスクシステム)

☆1987年(昭和62年)
シングル:瀬川瑛子「命くれない」(42.3万枚/最高位2位)
LP:松任谷由実「アラーム・ア・ラ・モード」(29.7万枚/最高位1位)
カセット:荻野目洋子「ノン・ストッパー」(25.6万本/最高位1位)
CD:マイケル・ジャクソン「BAD」(25.0万枚/最高位1位)
BOOK:俵万智「サラダ記念日」
映画(洋画):「トップガン」(39.0億円)
映画(邦画):「ハチ公物語」(20.0億円)
ゲーム:「ドラゴンクエストU 悪霊の神々」(240万本/ファミリーコンピュータ)

☆1988年(昭和63年)
シングル:光GENJI「パラダイス銀河」(87.4万枚/最高位1位)
LP:光GENJI「光GENJI」(34.2万枚/最高位1位)
カセット:光GENJI「光GENJI」(39.4万本/最高位1位)
CD:光GENJI「光GENJI」(17.4万枚/最高位1位)
BOOK:川津祐介「こんなにヤセていいかしら」
映画(洋画):「ラストエンペラー」(24.5億円)
映画(邦画):「敦煌」(45.0億円)
ゲーム:「スーパーマリオブラザーズ3」(384万本/ファミリーコンピュータ)

懐かしいですね〜
ホントに昭和は良き時代でした。
良い名曲は今も残るし、映像作品も名作が年間を制してますね。
シングル部門では「およげ!たいやきくん」の453万枚、ゲーム部門では大ブームを巻き起こしたファミコンの「スーパーマリオブラザーズ」の681万本、凄い記録です。
国民みんなが一つにその作品を歌って聴いて、映画を観て、ゲームをして・・・。
そんな選ばれるべき作品が年間の頂点を極めてます。

次回は「各作品毎に見る年間No.1作品たち(平成編)」をお楽しみに!
posted by nammy at 20:36| Comment(0) | ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月08日

1 WEEK MILLIONについて考えてみる・・・nammyblog vol.6

さて今回のお題は「1 WEEK MILLION」=1週間で100万枚超え記録を指す

1位も獲りたい、ミリオンセラーになりたい、武道館、ドームでコンサートをしたい、紅白に出たい、レコ大獲りたい・・・。
誰しも夢を抱いてデビューするものだと思います。
ミリオンセラーの形には複数あり、発売1週間で100万枚超えてしまう最速ミリオン型、長い年月をかけてようやく達成するロングセラーミリオン型。
この2つになりますね。
今回はそんな「最速ミリオン型」である発売1週間で100万枚の頂点に輝いた作品をピックアップしてみたいと思います。

初週ミリオンっていつから始まったの?
たぶんみんな疑問に感じます。
そう、70年代や80年代はそうそう100万枚など容易に達成出来る時代じゃありませんでしたからね。
ミリオンフィーバーが始まったのはデジタル時代に移行した90年代からなんです。
バブル経済だった1986年(昭和61年)12月から1991年(平成3年)2月までの51か月間、日本で起こった資産価格の上昇と好景気、およびそれに付随して起こった社会現象。
1991年2月以降は景気後退となり「バブル崩壊」という言葉も生まれた。
そんな不景気突入元年、なぜか音楽市場だけは生き残ったんですよね。
むしろ、それまでのアナログからデジタル時代へ移行するまでがCD市場の不景気であり、世間の不景気とCDの景気が皮肉にも逆転現象が起きてしまったという不思議な現象。
景気が悪化する度に音楽市場の景気は上昇傾向でそれまで数少なかったミリオンアーティストが数多く誕生していきます。
「この不景気にCDなんか売れるか」誰しも一度は思った事ありませんか?
そこには音楽市場とテレビとの強い繋がりが要因なんですね。
1980年代は確かに音楽番組も豊富で、毎日何かしらチャンネルをつければ歌番組でした。
アイドルがテレビで踊り、歌い、そして憧れてレコードを買いに行く。
「歌うステージがある」これは歌手にとって大きなチャンスだ。
どちらかというと当時のヒット曲はテレビの歌番組、ラジオから生まれるのが定番だった。
そもそも80年代後期より若者たちに人気のあったバンドや歌手たちは歌番組よりも「LIVE」を優先していた。それまで家で聴く「鑑賞」を「体感する音楽」に変えた事である。
チケットも即完売するような人気歌手やバンドは「ライブ=CD売上」にしっかり結びついていたのは確かだった。それは回を追うごとに立証できたからこそ、今でもライブはファンにとって特別なものであり、またアーティスト側にとってもかかせない大事なイベントなのである。


不景気でもなぜCDだけは潤ったか?
要因は2つあります。

1つ目はそれまでバブル景気時代は根詰まって働いていたOLたちが経済悪化により企業側も残業規制等が厳しくなり、帰宅時間が早まることによってテレビに触れ合う機会が増えたこと。
そう、これが「タイアップ現象」に繋がるわけである。
90年代に突入するとそれまで大量の音楽番組が次々と終焉を迎える。
歌番組の激減によって歌手たちはどこで曲を広めるべきか、そうテレビとのタイアップが活性したのである。
「タイアップ現象」こそドラマ主題歌やCMソングに起用することにより、テレビがドラマやコマーシャルとともに曲を宣伝してくれる。これほど有り難い宣伝はないでしょう。
トレンディドラマが大ヒットし、バブル崩壊の91年、「東京ラブストーリー」「101回目のプロポーズ」など「月9」のドラマが次々と高視聴率を記録し、同時に主題歌もメガヒット時代に突入したのである。これもタイアップ現象の一環で、ドラマと主題歌の抜群な融合こそ大ヒットに繋がるという成功を見せてくれたのが小田和正の「ラブストーリーは突然に」とCHAGE&AKAの「SAY YES」だろうと私は思う。

もう一つの要因は「カラオケブーム」である。
カラオケといえば今でこそ「カラオケボックス」を連想する人が殆どだろう。
70年代には酒場や社交場、宴会場を中心にサラリーマンが歌う娯楽に過ぎなかった。分厚い歌詞本を見ながら曲に合わせて歌う。後にテレビ画面に歌詞映像を表示して見ながら歌うように変化を遂げていくが、若者にはまだまだカラオケという概念は定着していなかった。
1992年には通信カラオケが登場し、カラオケボックスは個室を使って仲間同士で気軽に楽しめる若者の娯楽に変化していった。それまでカラオケ機器はLD式で演歌ばかりが多く、新曲配信などが遅れをとっていたのに比べ、通信カラオケはいち早く新曲を導入できるというシステムが若者に受け入れられたのが大きい。
それも「タイアップ現象」と繋がっており、テレビから流れる「今流行の曲」を仲間同士で披露するという事。「いち早く新曲をマスターしたい」そんな若者達の思いがCD購入へ繋がっていく。
私も当時はカラオケボックスによく行きましたよ。「ジョイサウンド」か「DAM」かってね。
やれどっちが新曲が多いとか、音が良いとか・・・。
やっぱりいち早く新曲を友人よりも歌いたい!っていう願望はありましたしね。繰り返し自宅で聴いていたことが懐かしく感じます。

そんな世間は不景気の中、音楽業界は上昇気流に乗ってミリオン時代は突入します。
いつか1週間で100万枚を超える歌手が現れるんだろうな〜と思っていた人たちには思いのほかその瞬間は早く訪れたでしょうね。

★1 WEEK MILLIONに見る記録(シングル編)

1996.2/19  初週120.8万枚 Mr.Children「名もなき詩」
1999.3/8  初週102.6万枚 速水けんたろう、茂森あゆみ 他「だんご3兄弟」
1999.11/22 初週106.8万枚 宇多田ヒカル「Addicted To You」
2011.6/6  初週133.4万枚 AKB48「Everyday、カチューシャ」
2011.9/5  初週135.4万枚 AKB48「フライングゲット」
2011.11/7  初週130.0万枚 AKB48「風は吹いている」
2011.12/19 初週119.9万枚 AKB48「上からマリコ」
2012.2/27  初週128.7万枚 AKB48「GIVE ME FIVE」
2012.6/4  初週161.7万枚 AKB48「真夏のSounds good!」
2012.9/10  初週118.2万枚 AKB48「ギンガムチェック」
2012.11/12 初週112.9万枚 AKB48「UZA」
2012.12/17 初週107.3万枚 AKB48「永遠プレッシャー」


シングル盤での初週100万枚超えは12作品です。
国内で初めて初週でシングルミリオンを達成したのは96年のMr.Children「名もなき詩」。
Mr.Children「名もなき詩」.jpg

誰が何と言おうと文句のない記録ですよね。当時は月9ドラマ「ピュア」の主題歌でしたね。
あのラストに向けての早口の部分随分と練習しましたよ(笑)
そして「だんご3兄弟」は凄まじいブームでしたよね。だんご3兄弟のブームに伴い、それまで串に4つ刺していただんごを3つに変えるだんご屋も現れたほどの社会現象。一時は「たいやき超えなるか?」なんてマスコミも騒ぐほど。しかしあまりにもブームは短命で「たいやき」にはなれなかったんですよね。
アルバムが爆発的な記録をした99年、アルバム発売後、初となる新曲がいきなりの初週ミリオン。
TDKのCMソングでした。イントロから凄くカッコいい1曲。
歴史ある初週ミリオンの壁をいとも簡単に壊したのがAKB48。
ここまで来ると「凄い」の一言。CDはおまけ化してるけど、ここまでファンを夢中にさせてしまう大勢の協力が生んだ結果なんだなぁとしみじみ。良い曲なんだから特典なしで発売したら良いのにね〜。

★1 WEEK MILLIONに見る記録(アルバム編)
※下記の数字は1週間に売れた枚数です。

1991.12/2  101.3万枚 松任谷由実「DAWN PURPLE」
1991.12/9  104.3万枚 B'z「IN THE LIFE」
1992.7/6   100.3万枚 米米CLUB「Octave」
1992.11/9  119.0万枚 B'z「RUN」
1992.11/23  121.0万枚 ドリームズ・カム・トゥルー「The Swinging Star」
1993.12/13  114.0万枚 ドリームズ・カム・トゥルー「MAGIC」
1994.3/14  105.0万枚 B'z「The 7th Blues」
1995.4/10  117.0万枚 TRF「dAnce to positive」
1995.12/4  133.6万枚 B'z「LOOSE」
1995.12/18  102.5万枚 MY LITTLE LOVER「evergreen」
1995.12/25  102.9万枚 大黒摩季「BACK BEATs#1」
1996.4/15  119.5万枚 globe「globe」
1996.4/22  105.0万枚 globe「globe」(登場2週目)
1996.4/22  129.4万枚 ドリームズ・カム・トゥルー「DELICIOUS」
1996.6/17  131.3万枚 華原朋美「LOVE BRACE」
1996.7/8   153.6万枚 Mr.Children「深海」
1996.8/5   192.2万枚 安室奈美恵「SWEET 19 BLUES」
1997.3/17  173.5万枚 Mr.Children「BOLERO」
1997.3/24  164.9万枚 globe「FACES PLACES」
1997.10/23  200.3万枚 GLAY「REVIEW〜THE BEST OF GLAY〜」
1997.10/23  100.8万枚 ドリームズ・カム・トゥルー「BEST OF DREAMS COME TRUE」
1997.12/1  104.0万枚 B'z「SURVIVE」
1997.12/1  102.0万枚 河村隆一「Love」
1998.1/12  104.7万枚 華原朋美「storytelling」
1998.4/27  156.4万枚 Every Little Thing「Time to Destination」
1998.5/11  131.8万枚 SPEED「RISE」
1998.6/1   271.0万枚 B'z「B'z The Best "Pleasure"」
1998.7/6   100.4万枚 サザンオールスターズ「海のYeah!!」
1998.8/10  131.7万枚 GLAY「pure soul」
1998.9/28  250.0万枚 B'z「B'z The Best "Treasure"」
1998.10/5  100.3万枚 B'z「B'z The Best "Treasure"」(登場2週目)
1998.11/16  127.1万枚 松任谷由実「Neue Muzik(ノイエ・ムジーク)」
1998.11/30  104.7万枚 マライア・キャリー「The Ones」
1998.12/28  125.4万枚 SPEED「MOMENTS」
1999.2/15  111.0万枚 Mr.Children「DISCOVERY」
1999.3/22  202.7万枚 宇多田ヒカル「First Love」
1999.4/5   105.9万枚 鈴木あみ「SA」
1999.4/12  100.8万枚 Every Little Thing「Every Best Single+3」
1999.6/7   130.7万枚 ZARD「ZARD BEST The Single Collection〜軌跡〜」
1999.7/12  153.3万枚 ラルク・アン・シエル「ark」
1999.7/12  148.9万枚 ラルク・アン・シエル「ray」
1999.7/26  101.9万枚 B'z「Brotherhood」
1999.10/4  166.4万枚 globe「CRUISE RECORD 1995-2000」
1999.11/1  156.9万枚 GLAY「HEAVY GAUGE」
1999.11/22  120.2万枚 浜崎あゆみ「LOVEppears」
2000.1/17  135.0万枚 MISIA「LOVE IS MESSAGE」
2000.3/6   110.1万枚 B'z「B'z The "Mixture"」
2000.7/10  221.9万枚 倉木麻衣「delicious way」
2000.10/9  168.3万枚 浜崎あゆみ「Duty」
2000.12/4  136.9万枚 サザンオールスターズ「バラッド3〜the album of LOVE〜」
2000.12/11  172.7万枚 GLAY「DRIVE〜GLAY complete BEST〜」
2001.2/12  121.9万枚 モーニング娘。「ベスト!モーニング娘。1」
2001.4/2   100.5万枚 SMAP「Smap Vest」
2001.4/9   300.3万枚 宇多田ヒカル「Distance」
2001.4/9   287.5万枚 浜崎あゆみ「A BEST」
2001.7/23  120.2万枚 Mr.Children「Mr.Children 1992-1995」
2001.7/23  100.4万枚 Mr.Children「Mr.Children 1996-2000」
2001.11/19  114.3万枚 CHEMISTRY「The Way We Are」
2002.1/14  175.1万枚 浜崎あゆみ「I am」
2002.7/1   235.0万枚 宇多田ヒカル「DEEP RIVER」
2002.12/23  105.0万枚 B'z「The Ballads〜Love & B'z〜」
2002.12/30  101.6万枚 浜崎あゆみ「RAINBOW」
2003.1/20  107.6万枚 CHEMISTRY「Second to None」
2004.4/12  140.3万枚 宇多田ヒカル「UTADA HIKARU SINGLE COLLECTIN VOL.1」



アルバムによる初週ミリオンがこんなにもあったなんて抜粋しながら驚いてしまった。
もはやミリオンの叩き売りだ!!大フィーバーにもほどがある。
初週ミリオン超えの始まりはユーミンでしたね。さすが女王!
松任谷由実「DAWN PURPLE」.jpg

アルバムで見ると改めて宇多田ヒカルとB'zはやっぱ別格だわ。
バンドブームの背景にGLAYとラルクの当時の凄さも再認識。ラルクなんて2枚同時でベストじゃなくてオリジナルアルバムなのに1位153.3万枚、2位148.9万枚とミリオンでしょ。これ合算したら1週間で302.2万枚!!
宇多田ヒカル「Distance」の300.3万枚超えちゃてるし(驚)

デビューアルバムが初週いきなりのミリオンってのも凄い快挙だ。
MY LITTLE LOVER、globe、華原朋美、鈴木あみ、宇多田ヒカル、倉木麻衣、CHEMISTRY。
なかなかデビューアルバムがこんな記録作るなんてないよね〜
そこに安室奈美恵、TRFを加えると小室ファミリーの大躍進が一目でわかる。

青春時代過ごした作品たちにありがとうと御礼を言いたい。
ミリオンセラー万歳!!!!!
posted by nammy at 00:47| Comment(0) | ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月07日

各パッケージの記録ついて語ってみる・・・nammyblog vol.4

先日ソニーから発表された記事。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130205-00014280-engadget-sci

遂にMDも時代の荒波に耐え切れず姿を消す時がやってきた。
MDといえば、1992年にソニーが発売して凄く流行りましたよね。
私もカセットテープ時代なので(年齢がバレる?)当時はかなり斬新なアイテムでした。
何が凄かったって、カセット世代の人にならわかると思いますが、曲ごとの頭出しが一発でできる事。
カセットじゃ早送り押して「何となくこの変かな〜?」って押したらまだ曲の途中だったり。
なかなか上手く頭出し出来なかった思い出が皆さんにもあったのではないでしょうか?
主にMDは録音用ディスクとして活躍したわけですが、既成曲入りのMDは戦略に乗れなかったんですよね。
未圧縮のCDと比べて同じCDと収録が同じ既成曲入りのMDは圧縮により音質が劣る事が要因。
わざわざCDで発売されているパッケージをMDで購入するメリットはないからである。
なのでMDはCDのようなアイテムにはなれず、「録音用」としての役割が高いアイテムとして認識されてきたのです。
「CDの音源をMDに録音して外へ持ち運ぶ」
何よりも長けていたのはカセットには真似できなかった曲毎のトラック頭出し。
そしてテープに比べれば遥かに良い音質。これがMDの最大の利点である。
そんなMDも2000年代に突入してパソコンの普及に伴い、i-podやデジタルオーディオプレイヤーの登場によって衰退を迎え、静かにその姿を消していった。

録音アイテムとしてMDの前身ともなるカセットテープ。
オリコンのヒットチャートでもお馴染みだった「カセットチャート」。
歴史は1974年12月〜1995年11月まで21年間続いたものだが、今やカセットテープ需要を支えるのは年配層によるユーザーのみ。いわば「演歌」のジャンルしか発売がされていないこと。
カセットテープは取扱いも単純で簡単に扱える事から、今でも年配層によって支えられている。
そのカセットも時代の荒波に勝てず1995年11月にランキングは終了を迎えました。
カセットの全盛期はMDとは違い規制曲入りのカセットも売れていて一番売れたのが1982年12月発売のマイケル・ジャクソン「スリラー」で62.5万本。
当時はCDも出始めで一般層には受け入れられず、主流は30pサイズのLPや17pのEP、レコード時代真っ只中。
カセットの生産本数から見ても今から30年前の1983年(昭和58年)がピークで年産97,731千本。
1980年から急激に伸びを見せたカセットテープだが、その伸びた要因は1979年にソニーから発売されたウォークマンの出現が大きい。
音楽というものは家で鑑賞することが一般的であり、ウォークマンの登場により「音楽を外へ持ち運べる」というそれまでの概念をぶち壊したからである。
このウォークマンによってカセットの数字は飛躍的に伸びを見せ、個人録音が始まったのもこの頃からであると言われている。同時に1982年頃から社会問題にもなった貸レコード店の出現によってレコードを「買う」から「借りる」へユーザーが移行したのも気軽に低価格で音楽を手に入れる手法が定番化してきた事が大きい。

カセットも一時期はレコードと肩を並べるほど生産本数も好調期を迎えピークこそ1984年だが、1987年(昭和62年)にはパッケージ3種(レコード/カセット/CD)の中でも74,818千本とレコード/同年73,995千枚、CD/同年64,992千枚を抑えて堂々1位を獲得したほどである。
1992年まではCDと並行して各アーティストもCDとカセットの同時発売を行ってきたが、93年以降はJ-POPの発売はCDのみに移行し、ほぼ演歌による作品がカセットチャートを賑わせた。
カセットチャートでの最高週間売上は1989年3/6に記録した光GENJI「Hey!Say!」が記録した12.8万本。
やはり光GENJIはカセットでもLPでも強かったという当時の勢いが感じられますね。

レコードでは何が一番売れたでしょうか?
EP(シングル盤)では450万枚を超すメガヒットを記録した子門真人の「およげ!たいやきくん」ですね。
子門真人「およげ!たいやきくん」.jpg

1975年12月に発売されるも、フジテレビ「ひらけ!ポンキッキ」のテーマとして既にお茶の間では話題持ち切り状態。子供や母親から広まる国民的ソングが瞬く間に400万枚を超えたのには理由があった。
歌詞の内容が、会社勤めを辞めて広い世界へ飛び出したいサラリーマンの気持ちを代弁していた事と、国鉄の労働組合(国労・動労)が起こした「スト権スト」で出勤の足を奪われて自宅にいることを余儀なくされた会社員が、子どもと『ポンキッキ』を視聴したため、耳に入る機会が増えた事で予約待ち50万枚!というくらいに社会現象に発展した。
「オリコン初登場1位」を初めて記録したのも同曲であり、ちなみに70年代当時はヒットチャートは今のように初登場で1位など簡単に獲れる時代ではなく、テレビやラジオで曲を認識されジワジワと下位から上昇して昇り詰めるというのが一般的であった。
その頂点を発売初週に見事勝ち取ってしまったのである。
発売初週には22.0万枚を記録、予約待ちで店頭に入荷してもすぐに売り切れてしまい、また追加プレスが生産されるの繰り返し、発売から1ヵ月が経過されたにも関わらずその売上枚数は増減していき最終的に11週連続1位に結び付いたのである。
下記が当時の「およげ!たいやきくん」の1位推移である。

★「およげ!たいやきくん」に見る売上推移
1976.1/12 1位/週間22.0万枚/累計22.0万枚(初登場/2週合算集計)
1976.1/19 1位/週間22.5万枚/累計44.5万枚
1976.1/26 1位/週間29.0万枚/累計73.5万枚
1976.2/2  1位/週間48.6万枚/累計122.1万枚
1976.2/9  1位/週間47.0万枚/累計169.1万枚
1976.2/16 1位/週間72.7万枚/累計241.8万枚
1976.2/23 1位/週間70.9万枚/累計312.7万枚
1976.3/1  1位/週間50.3万枚/累計363.0万枚
1976.3/8  1位/週間40.7万枚/累計403.7万枚
1976.3/15 1位/週間10.2万枚/累計413.9万枚


発売を追うごとに数字が上がっていますね。
今の時代では絶対に見られないチャートアクションであります。
7週目で週間72.7万枚って。8週目も70.9万枚でしょ。たかだか2週間で140万枚も売れてしまうなんて生産が追い付かなかったのも立証できるチャートアクションですね。

LP盤での最高売上は井上陽水の「氷の世界」(1973年12月発売)で131.4万枚。
井上陽水「氷の世界」.jpg

LP盤では初めてミリオンセラーを達成した作品です。
これもまたとてつもない記録を保持しています。

1位を獲得した週が35週!!!
連続ではないですが、追ってみると・・・

1973.12/17〜1974.3/11(13週連続1位)
1974.3/25(1週1位)
1974.4/8〜4/22(3週連続1位)
1974.9/2〜9/23(4週連続1位)
1975.2/3〜3/10(6週連続1位)
1975.4/7〜5/19(7週連続1位)
1975.6/2(1週1位)


合計で35週1位を獲得!
こんな事があり得るのでしょうか?というくらいに凄まじい記録。
だって発売から13週連続も凄いけど、さらに9ヶ月後にまた1位を獲って、さらにさらに発売から1年2ヵ月後に6週連続1位、1年4ヶ月後に7週1位って・・・。
どんだけ長い間売れ続けるんだ!とツッコミどころ満載の記録。
1位最長もこの「氷の世界」が歴代でトップ、未だにこの記録は破られていません。
さらに凄いのが初登場の1973.12/17〜1975.6/28から1975.8/4までの1年7ヶ月の間、週間チャートで5位以下に転落していないまま5位以内をキープ、さらにはトップ10内には112週ランクインされたこと。
ベスト100内に112週(2年2ヶ月)ランクインする事ですら困難であるのにベスト10内に112週ランクインというとんでもないメガ級のロングセラーがまさに「氷の世界」なのである。
年間LPチャートでは1974年、1975年と2年連続で「氷の世界」が1位を獲得しています。

CDシングルで一番売れたのは何でしょうか?
サザンオールスターズの名曲中の名曲「TSUNAMI」です。
その売上枚数は293.5万枚。もう少しで300万枚という惜しい記録であるが、「TSUNAMI」が追い抜くまでシングルでの最高記録は「だんご3兄弟」でした。
サザンオールスターズの旧譜シングルが全て12cmサイズに再発された2005年6月に約3万枚を売り上げ、それまでの8cmシングル売上に合算されたことにより「だんご3兄弟」(291.8万枚)を抜きCDシングル歴代トップに躍り出たのである。

★「TSUNMI」に見る週間チャート推移
2000.2/7  1位/週間65.4万枚/累計65.4万枚(初登場)
2000.2/14 1位/週間35.0万枚/累計100.4万枚
2000.2/21 2位/週間33.0万枚/累計133.4万枚
2000.2/28 1位/週間25.1万枚/累計158.5万枚
2000.3/6  1位/週間21.3万枚/累計179.8万枚
2000.3/13 1位/週間17.8万枚/累計197.6万枚
2000.3/20 5位/週間11.8万枚/累計209.4万枚
2000.3/27 4位/週間11.8万枚/累計221.2万枚
2000.4/3  2位/週間11.2万枚/累計232.4万枚


この後も5月1日付までベスト10にランクインされるロングセラー。
初動型の現代では決して成せない記録もまたCDを購入していた当時だから成せた記録なのだろう。
「良い曲は売れる」まさに模範にしたい1枚だ。

最後にCDアルバムではどうだろうか?
これはみなさんお年寄りまで知っていますよね〜(ホントか?)
宇多田ヒカル「First Love」。
宇多田ヒカル「First Love(アルバム)」.jpg

その売上枚数は驚きの前人未到の765.0万枚!!!
レコード協会の発表によると現在までに853.8万枚の出荷枚数記録がある。
1998年に彗星の如く音楽界に舞い降りた天才とでも言っておきましょうか。
衝撃的な歌唱力で「え?これで16歳??」と驚いたのを思い出した。
デビューシングル「Automatic」はいきなりの200万枚超え、私は「Automatic」よりもカップリング曲の「time will tell」を先にラジオで聴いていたので今でも「time will tell」の方が好きだ。
デビューから4か月後の1999年3月10日、デビューアルバム「First Love」が発売された。
私も発売日前日の3/9にはショップに買いに行ってました。
発売前からレコード会社のプロモーションも凄かったし、「大型新人のデビューアルバム」って名目で宣伝にも力が入ってたな。シングルも売れてるし、どんだけ売れるのかな?と注目していましたが発売初週の売上枚数を見て衝撃が走った。
新人のデビューアルバムが1週間で202.7万枚ですと???
当時1週間に何度もCDショップに足を運んでいて、行く店行く店「宇多田ヒカルのアルバム入荷待ち」POPが目に付いたのが記憶にある。それだけ毎週のように売れ続けたモンスターアルバム。
その衝撃な「First Love」のヒットチャート推移を載せておく。

★「First Love」700万枚までの推移
1999.3/22 1位/週間202.7万枚/累計202.7万枚(初登場)
1999.3/29 1位/週間71.8万枚/累計274.5万枚
1999.4/5  2位/週間76.1万枚/累計350.6万枚
1999.4/12 2位/週間61.4万枚/累計412.0万枚
1999.4/19 1位/週間42.9万枚/累計454.9万枚
1999.4/26 1位/週間22.2万枚/累計477.1万枚
1999.5/3  2位/週間23.0万枚/累計500.1万枚
1999.5/10 2位/週間23.8万枚/累計523.9万枚
1999.5/17 1位/週間29.8万枚/累計553.7万枚
1999.5/24 1位/週間25.9万枚/累計579.6万枚
1999.5/31 2位/週間20.5万枚/累計600.1万枚
1999.6/7  3位/週間18.9万枚/累計619.0万枚
1999.6/14 4位/週間12.2万枚/累計631.2万枚
1999.6/21 5位/週間9.1万枚/累計640.3万枚
1999.6/28 2位/週間12.7万枚/累計653.0万枚
1999.7/5  4位/週間13.3万枚/累計666.3万枚
1999.7/12 5位/週間12.2万枚/累計678.5万枚
1999.7/19 7位/週間7.2万枚/累計685.7万枚
1999.7/26 8位/週間5.6万枚/累計691.3万枚
1999.8/2  12位/週間4.2万枚/累計695.5万枚
1999.8/9  14位/週間3.7万枚/累計699.2万枚
1999.8/16 15位/週間2.9万枚/累計702.1万枚


ご覧頂いた通り、発売初週で200万枚、3週目で300万枚、4週目(1ヵ月)で400万枚、7週目(1ヵ月と3週)で500万枚、11週目(2ヶ月と3週)で600万枚、22週目(5ヶ月と2週)で700万枚突破。
とにかく売れて売れまくったこの作品。
私の父親も購入していたくらいの事だからそれだけ幅広い年齢層に受け入れられた1枚なのかなとも感じた。
この先長い年月が経とうとも、この「First Love」の記録を塗り替える作品はきっと生まれないと思う。
posted by nammy at 01:30| Comment(0) | ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする