2014年11月29日

Mr.Childrenヒット作の軌跡・・・nammyblog vol.160

14年12月1日付シングルチャートで激動が走った。
1994年より30作連続で初登場1位記録を保持していたMr.Childrenが遂に初登場2位となりこれまでの連続1位記録はここで途絶える事となる。
姑息な多数形態リリースでミスチルの連覇を破ったSexy Zoneのやり方に批判が集まるも、結果敗れたのは事実。それでもたった1種形態で音楽だけで真っ向から挑み特典も一切付けず初動で11.5万枚を売ったのだから、売れない現代の音楽シーンで二桁記録はなかなか出せるものではない。
1992年のデビューから22年が経過した今でもその人気は確かであり、20年のキャリアを超すベテラングループでも初動で今も10万枚を超える記録を作れるのはミスチル、B'z、サザンくらいだろう。
これまでのMr.Childrenの歴史を簡単ではあるが振り返ってみたい。

■Mr.Childrenヒット作の軌跡■
2014年12月1日現在調べ

トータルセールス:5855.8万枚
アルバムセールス:2999.0万枚
シングルセールス:2856.8万枚
ミリオン獲得数:アルバム14作/シングル10作
首位獲得数:アルバム15作/シングル30作
TOP10獲得数:アルバム19作/シングル32作

1985年、同じ関東高等学校(現・聖徳学園高等学校)に通う桜井和寿・田原健一・中川敬輔が中心となり5人組バンド「Beatnik」を結成。1987年にバンド名を「THE WALLS」に改名し1988年に田原、中川の中学時代の同級生で他のバンドで活動していた鈴木英哉が加入して現在の4人体制となる。
1989年1月1日に「Mr.Children」と改名した。
1991年11月に後に20年以上にわたって全作品プロデュースを務めることとなる小林武史と初めて対面する。
アマチュア時代からライブチケットを完売できるほど人気が高かったため、デビュー前から関係者からは期待
されていたが直ぐにブレイクとはならなかった。
満を持して1992年5月10日にシングル「君がいた夏」、アルバム「EVERYTHING」でデビュー。
デビューシングル「君がいた夏」は初登場94位、初動売上はたったの2,940枚であった。
今となってはとても考えにくい数字ではあるが、時代はタイアップ全盛期。新人バンドがノンタイアップでいきなり売れるという事自体が厳しい時期であった。TOP100にランクインされただけでも素晴らしい事である。
あのB'zやドリカムはデビューシングルはTOP100入りすらしなかったのだから・・・。

その後2nd「抱きしめたい」はTOP100ランクインせず、3rdシングル「Replay」がグリコ「ポッキー」のCMソングに抜擢され93年7月12日付で初登場19位を記録した。
これがミスチルの曲がお茶の間に広まったきっかけとなる。同年9月には3rdアルバム「versus」をリリース、初登場3位を記録し初のTOP3を記録した。
続く4thシングル「CROSS ROAD」が日本テレビ系ドラマ「同窓会」主題歌に起用されブレイク。初登場9位を記録し、最高位6位を記録。TOP100内に50週チャートインさせ最終的に売上枚数は125.6万枚と初のミリオン記録を達成した。
ここからがMr.Childrenの大ブレイク期突入であり、翌年6月にリリースされた「innocent world」が初登場1位を記録、ここから前作34thシングル「祈り〜涙の軌道」まで30作連続初登場1位記録のスタートとなる。
初動20.6万枚を記録、清涼飲料「アクエリアス」CMソングに起用されどこか懐かしいメロディー調に乗せられたCMとの相性がマッチ、瞬く間にミリオンに達し1994年の年間シングルチャート1位に輝く。
同年9月にはブレイクシングル2作を収録した「Atomic Heart」をリリース。
問答無用、売れないわけがない。初動売上は85.2万枚、前作アルバム「versus」の初動売上が5.9万枚なのだからこの1年で約15倍もの数字を伸ばすこの勢いは誰にも止められなかった。
「Atomic Heart」は当時アルバム国内最大の売上を記録していたドリカムの「The Swinging Srar」の322万枚を超し、累積売上は343.0万枚に。1995年時点でのアルバム歴代1位記録を塗り替えミスチルはJ-POP下記録の頂点を極めた。デビューからたった3年でだ。デビュー期からは誰も想定しなかった出来事だ。
それだけこのクオリティの高さを証明した「Atomic Heart」は今もなお、ミスチルアルバムの中でも最高売上を維持しており、その記録は自身でも更新されていない。
1994年11月、5thシングル「Tomorrow never knows」がフジテレビ系列ドラマ「若者のすべて」主題歌に起用。ドラマと主題歌の相乗効果で初動売上67.0万枚、累積売上は276.6万枚と自身最高売上を記録。
偶然にもミスチルのアルバム、シングルともに最高売上を記録した作品の発売日が1994年。それだけ勢いが凄まじかったという事がよくわかる。同ドラマ挿入歌に2ndアルバム「KIND OF LOVE」収録の「星になれたら」が使用され話題に。同アルバムは既に「CROSS ROAD」のブレイク以後水面下でジワジワと売れていたが、ドラマをきっかけに再浮上し、それまで最高位34位だった作品は95年2月20日付で最高位13位をマークする。TOP100内に159週ランクイン、累積売上は118.0万枚とミリオンセラーに。
最高位がTOP10入りせずにミリオンに達した例は本作とB'zの「BAD COMMUNICATION」だけである。
1996年には2月発売の10thシングル「名もなき詩」がフジテレビ系列ドラマ月9「ピュア」の主題歌に起用。月9初となる本作はそれまでシングルチャートで達成されなかった初動ミリオンを記録した。(120.8万枚)
同作を含む5thアルバム「深海」は初動153.6万枚とシングルに続きアルバムでは自身初の初動ミリオンに。
1998年までシングルでも連続ミリオンを記録するが、1999年頃より数字の低迷が目立つ。
98年10月の15thシングル「終わりなき旅」が自身最後のミリオンとなるわけであるが、99年の16thシングル「光の射す方へは累積売上45.6万枚と50万枚のラインを切る事態に。次シングル「I'LL BE」に至っては累積売上30.1万枚とブレイク後、前作2012年発売の「祈り〜涙の軌道」の累積27.6万枚を記録するまでワースト記録であった。2000年1月にリリースされた18thシングル「口笛」で72.4万枚を記録しその人気を吹き返すも同年9月にリリースしたオリジナル9thアルバム「Q」は初動63.2万枚を売りながらも同時発売の浜崎あゆみ「Duty」に100万枚の差を付けられ初登場2位に。ミスチルのブレイク後、アルバムリリースで初めて敗れた瞬間だった。以後すべてのオリジナルアルバムは初登場1位を記録しているが、ベストアルバムを2種同時発売した経緯から最高位2位となるケースが2度ほどある。
シングルでの初動売上50万枚超えを最後に記録したのは2005年6月、27thシングル「未来」である。
2008年まではコンスタントにシングルを発表してきたが、2008年の「HANABI」を最後にこの6年間に2枚しか新作を発表していない。(2012年「祈り」、2014年「足音」)
最後にアルバム、シングル売上と各種記録について触れておきたい。

■Mr.Children シングルセールスTOP20
1位 276.6万枚/Tomorrow never knows/最高位1位/1994.11.10
2位 230.9万枚/名もなき詩/最高位1位/1996.2.5
3位 193.6万枚/innocent world/最高位1位/1994.6.1
4位 181.2万枚/シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜/最高位1位/1996.8.10
5位 157.2万枚/【es】〜Theme of es〜/最高位1位/1995.5.10
6位 153.9万枚/花〜Memento-Mori〜/最高位1位/1996.4.10
7位 125.6万枚/CROSS ROAD/最高位6位/1993.11.10
8位 124.0万枚/everybody goes〜秩序のない現代にドロップキック〜/最高位1位/1994.12.12
9位 121.7万枚/Everything(It's you)/最高位1位/1997.2.5
10位 107.0万枚/終わりなき旅/最高位1位/1998.10.21
11位 92.6万枚/四次元(未来)/最高位1位/2005.6.29
12位 77.4万枚/Sign/最高位1位/2004.5.26
13位 74.1万枚/しるし/最高位1位/2006.11.15
14位 73.3万枚/マシンガンをぶっ放せ/最高位1位/1996.8.8
15位 72.4万枚/口笛/最高位1位/2000.1.13
16位 69.9万枚/youthful days/最高位1位/2001.11.7
17位 66.4万枚/ニシエヒガシエ/最高位1位/1998.2.11
18位 65.2万枚/くるみ/最高位1位/2003.11.19
19位 60.7万枚/NOT FOUND/最高位1位/2000.8.9
20位 55.3万枚/HERO/最高位1位/2002.12.11
次点 51.3万枚/君が好き/最高位1位/2002.1.1

■Mr.ChildrenアルバムセールスTOP10
1位 343.0万枚/Atomic Heart/最高位1位/1994.9.1
2位 328.3万枚/BOLERO/最高位1位/1997.3.5
3位 274.5万枚/深海/最高位1位/1996.6.24
4位 239.5万枚/Mr.Children 1992-1995/最高位1位/2001.7.11
5位 182.2万枚/Mr.Children 1996-2000/最高位2位/2001.7.11
6位 181.4万枚/DISCOVERY/最高位1位/1999.2.3
7位 141.0万枚/シフクノオト/最高位1位/2004.4.7
8位 127.8万枚/SUPERMARKET FANTASY/最高位1位/2008.12.10
9位 122.8万枚/IT'S A WONDERFUL WORLD/最高位1位/2002.5.10
10位 120.7万枚/HOME/最高位1位/2007.3.14
11位 119.5万枚/Mr.Children 2005-2010/2012.5.10
12位 118.0万枚/KIND OF LOVE/最高位13位/1992.12.1
13位 113.7万枚/Iハート(トランプ)U/最高位1位/2005.9.21
14位 111.6万枚/Mr.Children 2001-2005/2012.5.10
15位 89.7万枚/Q/最高位2位/2000.9.27
16位 80.2万枚/versus/最高位3位/1993.9.1
17位 78.4万枚/SENSE/最高位1位/2010.12.1
18位 77.6万枚/【an imitation】blood orange/最高位1位/2012.11.28
19位 55.9万枚/1/42(ライヴ盤)/最高位1位/1999.9.8
20位 47.9万枚/B-SIDE/最高位1位/2007.5.10
次点 45.1万枚/EVERYTHING/最高位25位/1992.5.10

■シングル初動売上TOP10
1位 120.8万枚/名もなき詩
2位 67.0万枚/Tomorrow never knows
3位 63.9万枚/花〜Memento-Mori〜
4位 60.2万枚/Everything(It's you)
5位 56.9万枚/四次元(未来/and I love you)
6位 56.2万枚/シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜
7位 52.1万枚/【es】〜Theme of es〜
8位 51.6万枚/終わりなき旅
9位 37.0万枚/Sign
10位 37.0万枚/everybody goes〜秩序のない現代のドロップキック〜

■アルバム初動売上TOP10
1位 173.5万枚/BOLERO
2位 153.6万枚/深海
3位 120.2万枚/Mr.Children 1992-1995
4位 111.0万枚/DISCOVERY
5位 100.4万枚/Mr.Children 1996-2000
6位 85.2万枚/Atomic Heart
7位 80.3万枚/シフクノオト
8位 73.2万枚/Mr.Children 2001-2005
9位 70.8万枚/SUPERMARKET FANTASY
10位 71.6万枚/Mr.Children 2006-2010


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posted by nammy at 22:16| 埼玉 ☔| 徹底解析シリーズ編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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