今月5日に記念すべき50枚目となるシングル「Joy!!」(4種限定タイプ+通常盤)をリリースした。
■デイリー売上速報!!(6月11日更新)
6/4 194,660枚
6/5 56,668枚/累計251,328枚
6/6 27,353枚/累計278,681枚
6/7 18,789枚/累計297,470枚
6/8 16,107枚/累計313,577枚
6/9 12,938枚/累計326,515枚
週間売上発表 327,505枚(デイリー集計誤差990枚)
メンバーである香取慎吾主演によるフジテレビ系列ドラマ「幽(かす)かな彼女」の主題歌であり、デイリーチャートでは初日19.5万枚を売り上げ初登場1位が確実となった。
デイリーでのセールスはここ数作の中でも最高売上であり、初動で20万枚を超えるのは2010年7月の45thシングル「This is love」以来3年ぶりの快挙となる。
曲のテンポもここ最近のSMAPの楽曲とは異なり、どこか初期のSMAPを思わせるようなアップテンポな仕上がりとなっている。
ジャニーズグループの中でもシングル50枚への到達は初であり、そしてデビュー曲から50作連続でTOP10入りという前人未到の快挙は歴代初の記録でもある。
1988年4月、スケートボーイズの中からグループ結成。結成当時の年齢はそれぞれ中居15歳、木村15歳、稲垣14歳、森14歳、草g13歳、香取11歳。
CDデビューまでのジャニーズ内グループ期間が3年以上にわたり、その間アイドル番組やドラマ、舞台などに出演し、アイドルとしての人気を確保していった。グループ名は事務所社長ジャニー喜多川が、この当時のスケートボーイズのキャッチコピーだった「Sports Music Assemble People」(スポーツや音楽をやるために集められた人々)という意味の頭文字から命名された。
1991年1月1日に日本武道館で最初のコンサートを行い、同年9月9日、「Can't Stop!! -LOVING-」でCDデビュー。
同時に、当時のアイドルが活動の主流としていた音楽番組が次々と減り「アイドル氷河期」と呼ばれる時代に入ってから、バラエティなどで活動することを選択する。同年NHK紅白歌合戦に初出場した。
1992年4月、フジテレビの「夢で逢えたら」の後番組として開始した「夢がMORIMORI」へのレギュラー出演が決定。同番組における当時のアイドルとしては異例であった本格的なコントなどが受けて、知名度と人気を獲得していった。
一方CD売上は苦戦が続いた。アイドル氷河期の中でのデビューのタイミングも悪かった事、「デビューシングルは初登場1位」というジャニーズの暗黙の了解であった法則もSMAPは初登場2位という結果で終わってしまう。
先輩にあたる光GENJIや男闘呼組のデビュー作と比較するとその数字は敵うものではなかった。
デビューシングル「Can't Stop!! -LOVING-」は91年9月23日付で2位に初登場、初動売上は8.1万枚であった。
ちなみに光GENJIのデビュー作「STAR LIGHT」は初動6.6万枚、男闘呼組「DAYBREAK」は初動18.5万枚でともに初登場1位。
光GENJIと比較すると枚数は上回ったものの、レコード低迷期とCD絶頂期を同比較する土台ではないような気もするが・・・。
ヒットチャートは運次第、まさにその通りでSMAPの1位を阻止したのはCHAGE & ASKAの「SAY YES」が13週連続1位の爆走中であった事。
「SAY YES」は8週目の1位の週で週間売上は14.6万枚、その差は6.5万枚ととても新人グループで埋められる差ではなかった。
それだけ当時のチャゲアスに勢いがあったという事。アイドルグループよりもタイアップブームでドラマ主題歌やCMソングがより注目されていた時期でもある事から致し方ない結果ともいえる。
SMAPが初めて1位を獲得するのはCDデビューから2年半後の1994年3月のこと。
12枚目のシングル「Hey Hey おおきに毎度あり」で念願のシングル1位を獲得する。
前年度の93年下半期からCDのセールスは横ばいであった時期から脱し10thシングル「$10」からセールスは30万枚を超え人気の流れは着々とSMAPへ流れていた。
決して速いブレイクではない、12枚目のヒットが一気に彼らを後押しさせる。その後セールスは上昇傾向で同年9月にリリースした「がんばりましょう」が当時の初動売上23.7万枚という最高売上とともに72.0万枚とSMAP自身初となる50万枚超えヒットが誕生した瞬間でもあった。
「がんばりましょう」以降のシングルは25thシングル「セロリ」まで12作連続で50万枚を超える大ヒットに。
低スタートから駆け上がった彼らはもはやジャニーズグループでSMAPに敵うものは居ないくらいにその人気を不動のものとした。
人気絶頂の1996年、フジテレビ系列「SMAP×SMAP」が始まり、高視聴率、大人気番組となる。
メンバーもそれぞれドラマ、バラエティ、コンサートと多方面に活躍し始めた。この年、森の幼いころからの夢であったオートレース選手に転身する為、SMAPを卒業する。以後20thシングル「青いイナズマ」より5人体制となり第2章SMAPのスタートとなる。
メイン位置に属した森脱退によりSMAP人気はどのようになるか心配されたが、20thシングルは皮肉にもそれまで最高売上を記録した「俺たちに明日はある」の78.5万枚を超え、81.4万枚という新記録を打ち立てた。
次シングル「shake」はカラオケでも人気となり前作を凌ぐ87.6万枚とSMAP人気は強まるばかり。
1998年1月、作詞スガシカオ、作曲川村結花を迎えた27thシングル「夜空ノムコウ」は最高初動となる45.9万枚を売り上げ初登場1位を獲得。
3週連続で週間売上30万枚を超える大ヒット、162.1万枚を記録しSMAP自身初となるミリオンセラーとなる。
ジャニーズ内でのミリオンヒットは近藤真彦「スニーカーぶる〜す」、Kinki Kids「硝子の少年」「愛されるより愛したい」以来4作目となった。(98年1月当時)
2000年8月、日本テレビ系列ドラマ「フードファイト」主題歌である32ndシングル「らいおんハート」が2作目のミリオンヒットに。
2001年3月に全てのシングルを2枚組に収めたベストアルバム「Smap Vest」がリリース。
初動売上ではアイドルグループ史上初となる100.5万枚といきなりのミリオンスタート、累計では178.4万枚を売り上げ固定ファンのみならずSMAPの楽曲を求めて一般層へ広まり大ヒットとなった。
2003年、「世界に一つだけの花」(作詞・作曲:槇原敬之)が258.2万枚でダブルミリオン達成。
同曲はアルバム「Drink! Smap!」に収録されており、「僕の生きる道」の主題歌に起用される。ドラマ人気と相まってこの歌も注目を浴び、急遽シングルカットされた。同年「第54回NHK紅白歌合戦」ではグループとしては史上初、ポップス歌手としては25年ぶりに大トリを務めた。
同曲は歴代シングルランキングでも第9位にランクインされ、ジャニーズ歴代を通してこの作品を超える売上は今現在更新されていない。
2002年の34thシングル「freebird」から新作50th「Joy!!」まで16作連続1位であり、その年数は11年連続記録となる。
その通算首位数は28作となり、Kinki Kidsが持つ32作に次ぐ最多記録となっている。
ここからはSMAPがこれまで打ち立ててきた数々の数字を振り返ってみましょう。
総トータルセールス:3376.9万枚
シングルセールス:2260.6万枚
アルバムセールス:1116.3万枚
首位獲得数:シングル28作/アルバム13作
TOP10獲得数:シングル50作連続/アルバム25作
ミリオンセラー数:シングル3作/アルバム1作
シングル売上TOP20
@ 258.2万枚 世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)/1位/2003.3.5
A 162.1万枚 夜空ノムコウ/1位/1998.1.14
B 156.3万枚 らいおんハート/1位/2000.8.30
C 87.6万枚 "shake"/1位/1996.11.18
D 81.4万枚 青いイナズマ/1位/1996.7.15
E 78.5万枚 俺たちに明日はある/1位/1995.11.11
F 73.2万枚 セロリ/2位/1997.5.14
G 73.1万枚 ダイナマイト/3位/1997.2.26
H 72.0万枚 がんばりましょう/1位/1994.9.9
I 63.6万枚 たぶんオーライ/1位/1994.12.21
J 62.6万枚 はだかの王様〜シブとくつよく〜/2位/1996.5.5
K 61.3万枚 しようよ/1位/1995.6.6
L 57.8万枚 KANSHAして/1位/1995.3.3
M 53.8万枚 どんないいこと/1位/1995.9.9
N 50.0万枚 胸さわぎを頼むよ/2位/1996.2.2
O 41.9万愛 Dear WOMAN/1位/2006.4.19
P 41.1万枚 たいせつ/4位/1998.5.8
Q 40.7万枚 ORIGINAL SMILE/2位/1994.6.6
R 40.2万枚 BANG! BANG! バカンス/1位/2005.7.27
S 40.1万枚 Hey Hey おおきに毎度あり/1位/1994.3.12
アルバム売上TOP10
@ 178.4万枚 Smap Vest/1位/2001.3.23
A 68.5万枚 COOL/1位/1995.1.1
B 62.8万枚 WOOL/2位/1997.3.26
C 62.1万枚 SMAP 015/Drink! Smap!/2位/2002.7.24
D 55.8万枚 SMAP 008 TACOMAX/2位/1996.3.3
E 54.0万枚 SMAP 007〜Gold Singer〜/1位/1995.7.7
F 48.4万枚 SMAP 012 ス/3位/1997.8.6
G 46.9万枚 SMAP 016/MIJ/1位/2003.6.25
H 43.8万枚 Pop Up!SMAP/1位/2006.7.26
I 42.3万枚 SMAP 012 VIVA AMIGOS!/1位/1998.6.17
■デビュー作記録
シングル/「Can't Stop!!-Loving-」
発売日:1991年9月9日
累積売上:15.0万枚/最高位2位
初動売上:8.1万枚/初登場2位
アルバム/「SMAP 001」
発売日:1992年1月1日
累積売上:8.0万枚/最高位14位
初動売上:4.7万枚/初登場14位
■初動売上TOP10
<シングル>
@ 63.0万枚 世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)/2003年
A 45.9万枚 夜空ノムコウ/1998年
B 41.6万枚 らいおんハート/2000年
C 35.2万枚 しようよ/1995年
D 31.3万枚 たぶんオーライ/1994年
E 30.5万枚 "shake"/1996年
F 28.3万枚 俺たちに明日はある/1995年
G 27.6万枚 This is love/2010年
H 24.9万枚 胸さわぎを頼むよ/1996年
I 24.8万枚 青いイナズマ/1996年
<アルバム>
@ 100.5万枚 Smap Vest/2001年
A 40.1万枚 WOOL/1997年
B 33.7万枚 COOL/1995年
C 32.1万枚 Pop Up! SMAP/2006年
D 30.5万枚 SMAP 016/MIJ/2003年
E 28.5万枚 SAMPLE BANG!/2005年
F 28.3万枚 SMAP AID/2011年
G 25.9万枚 SMAP 012 VIVA AMIGOS!/1998年
H 24.3万枚 SMAP 007〜Gold Singer〜/1995年
I 24.4万枚 SMAP 009/1996年
■年間別アーティストセールス(単位:10万円)
1991年 250位/1,504
1992年 75位/9,163
1993年 48位/16,739
1994年 19位/33,661
1995年 10位/65,045
1996年 15位/59,946
1997年 13位/68,693
1998年 29位/39,302
1999年 55位/17,127
2000年 30位/27,799
2001年 7位/83,318
2002年 55位/14,162
2003年 5位/50,805
2004年 12位/34,331
2005年 19位/25,173
2006年 4位/69,422
2007年 93位/5,884
2008年 32位/14,773
2009年 17位/24,356
2010年 10位/28,484
2011年 13位/20,430
2012年 8位/35,211
最高売上を記録したのは2001年度。シングル「らいおんハート」の大ヒット後にリリースしたベスト「Smap Vest」がミリオンを突破した年でした。
ダブルミリオンを記録した2003年が年間別ランキングでは最高順位でした。
しかし92年以降20年連続で年間アーティストセールスTOP100内にランクインさせるとはアイドルらしからぬ息の長さに驚かされます。
デビュー30周年、その先もグループ存続をしてもらいたいものです。
- 【最新版】国内で最も売れたアーティストトータルセールスベスト200組・・・nam..
- Mr.Childrenヒット作の軌跡・・・nammyblog vol.160
- <徹底解析シリーズQ ドリカムデビュー25周年!3時代でのアルバム1位驚異の記録..
- <徹底解析P>CHAGE and ASKA デビュー35年目を迎えるにあたり・・..
- <徹底解析N>6.25デビュー35周年サザンオールスターズ大特集・・・nammy..
- <徹底解析N>80年代アイドル時代 小泉今日子の記録・・・nammyblog v..
- <徹底解析M>7回忌、ZARD坂井泉水が残した栄光の記録を振り返る・・・namm..
- <徹底解析L>デビュー15周年浜崎あゆみを追う・・・nammyblog vol...
- <徹底解析K>デビュー25周年を迎えるB'zの軌跡・・・nammyblog vo..
- <徹底解析J>伝説のロックバンドBOØWYの軌跡・・・nammyblog vol..
- <徹底解析I>光GENJI 80年代スーパーアイドルの軌跡・・・nammyblo..
- <徹底解析H>少年隊VSシブがき隊 80年代ジャニーズ対決・・・nammyblo..
- <徹底解析G>田原俊彦VS近藤真彦 80年代アイドル対決・・・nammyblog..
- <徹底解析シリーズF>小室王国を支えたアーティストたち(四天王編)・・・namm..
- <徹底解析E>秋元康に見る作詞家の軌跡・・・nammyblog vol.37
- <徹底解析D>70年代アイドル伝説 ピンク・レディー・・・nammyblog v..
- <徹底解析C>小室ファミリーと小室ブーム・・・nammyblog vol.27
- <徹底解析B>90年代対決 WANDS VS T-BOLAN・・・nammybl..
- <徹底解析A>超ロングセラー名作「クリスマス・イブ」・・・nammyblog v..
- <徹底解析@>松田聖子VS中森明菜・・・nammyblog vol.22