脚本も朝の連ドラ初担当の宮藤官九郎氏。とても面白い仕上がりになっています。
彼女が劇中内で天野春子役で歌う「潮騒のメモリー」が密かに注目されている。
これは1984年に鈴鹿ひろ美が歌っていた映画主題歌という架空設定。
その鈴鹿ひろ美役を薬師丸ひろ子が演じるというのだからさらに注目だ。
80年代の往年アイドルである彼女らが30年経った今、再びテレビで役であるが歌声を聴かせてくれる。
これはファンとして嬉しい限りでしょう。
是非14年ぶりにCDシングル化してもらいところだ。
80年代女性アイドルといえば、松田聖子と中森明菜が圧倒的なセールスを記録し大きく代名詞として挙げられるが、キョンキョンも負けてはいない。
総売上枚数は1423.5万枚というアイドルではなかなか成せない1000万枚を突破した数少ないアイドルの一人である。
1981年の1月〜3月期、日本テレビの「スター誕生!」に出演し見事合格、芸能事務所(バーニングプロダクション)およびレコード会社(ビクター)と契約をし1982年3月にシングル「私の16才」でデビュー。
当時はアイドル旺盛時代で同期には堀ちえみ、三田寛子、石川秀美、松本伊代、早見優、中森明菜、シブがき隊など「花の82年組」の一人。
愛称は「キョンキョン」、1985年のシングル「なんてったってアイドル」で過去例にはなかった自信をアイドルと称して話題を呼んだ。
歌手、女優を通じ1995年2月に永瀬正敏と結婚後は歌手活動も自粛時期に入り、最後にリリースされたシングルは99年8月の「for my life」以来発表されていない。
2012年3月21日にはこの日デビュー30周年を迎えた彼女がベストアルバム「Kyon30〜なんてったって30年」をリリース、最高位11位を記録した。
兼ねてからのファン、「あまちゃん」を通じて初めて知った人にも彼女が音楽界にどれだけ記録を残したか数字として振り返ってみましょう。
■デビュー30年 小泉今日子のヒット記録■
トータルセールス:1423.5万枚
シングル:925.9万枚/アルバム:497.6万枚
1位獲得数:シングル11作/アルバム2作
TOP10獲得数:シングル33作/アルバム24作
ミリオンセラー獲得数:シングル1作/アルバム0作
シングルでは1983年2月発売の「春風の誘惑」から1994年11月発売の「月ひとしずく」まで33作連続(12インチシングル、あんみつ姫名義含む)でTOP10入りを果たす。シングル40枚リリースのうち33枚がTOP10入り、これは素晴らしい事でしょう。
激動の80年代アイドル時代を駆け抜け11年連続で第一線を維持し続けたその人気は凄まじい。
初めて1位を獲得するのは1984年3月の9枚目「渚のはいから人魚」、デビューから2年後の事だった。
5作連続で1位を獲得し、通算11作の1位獲得曲がある。
その中でも1991年に自身が主演を務めるドラマ「パパとなっちゃん」主題歌である「あなたに会えてよかった」が105.4万枚という初のミリオンヒットへ。
その後もドラマ主題歌として「優しい雨」(93年)は最高位2位ながら95万枚、「My Sweet Home」(94年)は44万枚と好調なセールスを記録した。
80年代で最大記録を残した「ヤマトナデシコ七変化」(84年)の41.3万枚(通常盤、12インチ合算)をいとも簡単に塗り替えた。
◆シングルセールスTOP20
@ 105.4万枚 あなたに会えてよかった/1位/1991.5.21
A 95.9万枚 優しい雨/2位/1993.2.3
B 44.7万枚 My Sweet Home/4位/1994.2.2
C 41.3万枚 ヤマトナデシコ七変化/1位/1984.9.21
D 37.7万枚 迷宮のアンドローラ/1位/1984.6.21
E 37.4万枚 The Stardust Memory/1位/1984.12.21
F 34.8万枚 艶姿ナミダ娘/3位/1983.11.1
G 33.5万枚 学園天国/3位/1989.11.1
H 33.1万枚 渚のはいから人魚/1位/1984.3.21
I 28.4万枚 なんてったってアイドル/1位/1985.11.21
J 27.9万枚 木枯しに抱かれて/3位/1986.11.19
K 26.7万枚 常夏娘/1位/1985.4.10
L 26.0万枚 見逃してくれよ!/1位/1990.3.1
M 23.5万枚 水のルージュ/1位/1987.2.25
N 23.0万枚 月ひとしずく/7位/1994.11.14
O 22.7万枚 自分をみつめて/4位/1992.6.3
P 22.7万枚 まっ赤な女の子/8位/1983.5.5
Q 21.9万枚 半分少女/4位/1983.7.21
R 21.3万枚 BEAUTIFUL GIRLS/14位/1995.11.1
S 20.7万枚 クライマックス御一緒に/4位/1984.1.1
上位TOP3が全て90年代作品、ドラマ主題歌としてヒットした作品ですね。まさに空前のタイアップブームでもあった90年代、楽曲とタイアップが見事に融合した結果といえるでしょう。
80年代にヒットした作品もズラリ。レコード時代でのセールス低迷時期ではあるが、上位20作全てが20万枚オーバーという安定売上にも注目したいところです。
◆アルバムセールスTOP10<レコード、カセット、CDは合算集計>
@ 39.2万枚 Celebration/4位/1984.12.5
A 33.0万枚 anytime/12位/1994.12.1
B 31.9万枚 Today's Girl/1位/1985.2.21
C 28.3万枚 afropia/1位/1991.7.26
D 27.2万枚 K2 Best Seller/2位/1992.3.21
E 23.0万枚 ザ・ベスト/9位/1986.12.16
F 23.0万枚 Betty/3位/1984.7.21
G 22.9万枚 Hippies/3位/1987.3.5
H 20.8万枚 マイ・ファンタジー/1982.8.21
I 18.1万枚 今日子の清く楽しく美しく/2位/1986.2.21
上位2位をベストアルバムが独占。
レコード時代の初期ベストがトップを飾った。
デビューシングル「私の16才」から11thシングル「ヤマトナデシコ七変化」までを収めた内容で80年代前期の集大成となっている。
私も所持するこのレコード、今改めて聴いても良い作品ばかりだ。
2位には80年代後期から90年代初頭を中心に集められたベスト盤。
ミリオンヒットの「あなたに会えてよかった」や「優しい雨」など90年代のドラマ主題歌やCMソングを中心に構成されたもの。
シングルに比べアルバムセールスはやや弱めである結果である。
◆デビュー盤記録
シングル「私の16才」
発売日:1982年3月21日
売上枚数:9.7万枚/最高位22位
初動売上0.3万枚/初登場:72位
初登場72位→55位→39位→35位→22位と登場5週目で最高位22位へ到達した。
アルバム「マイ・ファンタジー」
発売日:1982年8月21日
売上枚数:20.8万枚(LP 13.7万枚/カセット 7.2万枚)
最高位:LP2位/カセット7位
初動売上:2.4万枚/初登場2位
デビューアルバムがLPチャートでいきなり初登場2位!!
1stシングルは最高位22位、2ndシングルは最高位19位とデビューアルバムにして初めてTOP3入りを果たした記念すべきデビュー盤です。
その人気は確かでした。
最後にキョンキョンのデビュー年1982年〜活動期1995年までの各年間別でそのセールスを追ってみましょう。
◆アーティスト別年間セールスランキング(各年間TOP1000より/売上単位:10万円)
1982年度 47位/8,204
1983年度 16位/16,811
1984年度 7位/25,708
1985年度 8位/32,696
1986年度 26位/14,134
1987年度 7位/22,818
1988年度 30位/11,353
1989年度 38位/12,019
1990年度 51位/10,554
1991年度 38位/18,465
1992年度 56位/14,456
1993年度 67位/12,536
1994年度 97位/6,972
1995年度 76位/12,785
売上高ピーク期は1985年度、デビューから3年目のブレイク期でした。
シングルはこの年5作リリース中4作が1位を獲得、アルバムはベストとオリジナルがともに30万枚を超えた年。
90年代はシングルが硬調な反面、アルバムのセールスが思わしくなかった為、順位は下げるも10億円以上をキープ。
10億以上の売上高を記録してもTOP50内に入れない90年代のレベルの高さ。
さすがCDバブル期であるというのが数字からもわかりやすい。
【関連する記事】
- 【最新版】国内で最も売れたアーティストトータルセールスベスト200組・・・nam..
- Mr.Childrenヒット作の軌跡・・・nammyblog vol.160
- <徹底解析シリーズQ ドリカムデビュー25周年!3時代でのアルバム1位驚異の記録..
- <徹底解析P>CHAGE and ASKA デビュー35年目を迎えるにあたり・・..
- <徹底解析O>SMAP記念すべき50枚目!デビューから連続50作TOP10入り確..
- <徹底解析N>6.25デビュー35周年サザンオールスターズ大特集・・・nammy..
- <徹底解析M>7回忌、ZARD坂井泉水が残した栄光の記録を振り返る・・・namm..
- <徹底解析L>デビュー15周年浜崎あゆみを追う・・・nammyblog vol...
- <徹底解析K>デビュー25周年を迎えるB'zの軌跡・・・nammyblog vo..
- <徹底解析J>伝説のロックバンドBOØWYの軌跡・・・nammyblog vol..
- <徹底解析I>光GENJI 80年代スーパーアイドルの軌跡・・・nammyblo..
- <徹底解析H>少年隊VSシブがき隊 80年代ジャニーズ対決・・・nammyblo..
- <徹底解析G>田原俊彦VS近藤真彦 80年代アイドル対決・・・nammyblog..
- <徹底解析シリーズF>小室王国を支えたアーティストたち(四天王編)・・・namm..
- <徹底解析E>秋元康に見る作詞家の軌跡・・・nammyblog vol.37
- <徹底解析D>70年代アイドル伝説 ピンク・レディー・・・nammyblog v..
- <徹底解析C>小室ファミリーと小室ブーム・・・nammyblog vol.27
- <徹底解析B>90年代対決 WANDS VS T-BOLAN・・・nammybl..
- <徹底解析A>超ロングセラー名作「クリスマス・イブ」・・・nammyblog v..
- <徹底解析@>松田聖子VS中森明菜・・・nammyblog vol.22