2013年04月03日

<年間シリーズ>1985年〜1989年 激動の80年代を振り返るA・・・nammyblog vol.72

年間チャートシリーズ。
激動の10年間を年代別に振り返ってみたいと思います。
1980年代はまさに新たな時代への転換期。
年号は昭和から平成へ、昭和の大スター美空ひばりや石原裕次郎が急逝、伝説のロックバンドBOØWYの解散劇、空前のアイドルブーム、レコードからCDへのデジタル時代の幕開けなど・・・
数えきれないくらいの出来事が凝縮された10年間である。

ヒットチャートの方程式をも破壊した週間1位の入れ替わりラッシュも80年代であり、それまで毎年誕生していたミリオンセラーが途切れたのも80年代。
歌謡曲、フォーク、ニューミュージックからアイドルポップス、ロックと音楽ジャンルが進化していったのも80年代。
音楽を聴くからライブを通じて体感する時代へ変化を誘ったのも80年代。
そしてテレビから音楽番組が激減してアイドルブームの衰退がはじまったのも80年代。

新しいものが誕生してはブームが去り、また新しいものが生まれ・・・
その繰り返しで時代は今に至るのである。
そんな激動の80年代を年間チャートを通じて振り返ってみたい。

■1980年代A(1985年〜1989年)年間チャートTOP10

※87年までのアルバム年間はLPとカセット、CDを独自で合算した集計になっています。
実際オリコン年間ではLP、カセット、CDと別集計になっており合算は発表されていません。

☆1985年(昭和60年)
<シングル>
@ チェッカーズ/ジュリアに傷心/70.3万枚
A 中森明菜/ミ・アモーレ/63.1万枚
B 小林明子/恋におちて/54.8万枚
C C-C-B/Romanticが止まらない/51.7万枚
D チェッカーズ/あの娘とスキャンダル/51.6万枚
E 中森明菜/飾りじゃないのよ涙は/51.5万枚
F 中森明菜/SAND BEIGE/46.1万枚
G チェッカーズ/俺たちのロカビリー・ナイト/44.7万枚
H 安全地帯/悲しみにさよなら/44.3万枚
I 松田聖子/天使のウインク/41.4万枚

<LP+カセット+CD>
@ 井上陽水/9.5カラット/108.5万枚
A ワム!/メイク・イット・ビッグ/81.9万枚
B サザンオールスターズ/Kamakura/79.9万枚
C 安全地帯/抱きしめたい/78.8万枚
D チェッカーズ/もっと!チェッカーズ/74.1万枚
E 松任谷由実/ノーサイド/61.6万枚
F 中森明菜/D404ME/61.4万枚
G マドンナ/ライク・ア・ヴァージン/61.0万枚
H 中森明菜/ビター・アンド・スウィート/57.3万枚
I チェッカーズ/毎日!チェッカーズ/54.3万枚

☆1986年(昭和61年)
<シングル>
@ 石井明美/CHA-CHA-CHA/53.0万枚
A 中森明菜/DESIRE/51.6万枚
B 少年隊/仮面舞踏会/47.8万枚
C Kuwata Band/Ban BAN Ban/45.1万枚
D 渡辺美里/My Revolution/44.2万枚
E 小林明子/恋におちて/40.6万枚
F 中森明菜/ジプシー・クイーン/35.8万枚
G Kuwata Band/スキップ・ビート/35.5万枚
H チェッカーズ/OH!POPSTAR/36.4案枚
I 河合その子/青いスタスィオン/34.1万枚

<LP+カセット+CD>
@ 安全地帯/安全地帯W/92.9万枚
A Kuwata Band/NIPPON NO ROCK BAND/76.4万枚
B レベッカ/REBECCA W/76.2万枚
C 松任谷由実/ダ・ディ・ダ/70.2万枚
D 松田聖子/SUPREME/69.1万枚
E 中森明菜/BEST/68.4万枚
F 渡辺美里/Lovin' you/60.3万枚
G 小林明子/FALL IN LOVE/59.8万枚
H 杉山清貴&オメガトライブ/FIRST FINALE/54.5万枚
I 山下達郎/ポケット・ミュージック/54.1万枚

☆1987年(昭和62年)
<シングル>
@ 瀬川瑛子/命くれない/42.3万枚
A 中森明菜/TANGO NOIR/34.8万枚
B 吉幾三/雪國/33.7万枚
C 光GENJI/STAR LIGHT/31.8万枚
D 松田聖子/Strawberry Time/31.7万枚
E 中森明菜/難破船/30.5万枚
F 中森明菜/Blonde/30.1万枚
G 尾形大作/無錫旅情/29.7万枚
H 五木ひろし/追憶/28.2万枚
I 少年隊/君だけに/28.1万枚

<LP+カセット+CD>
@ 荻野目洋子/ノン・ストッパー/68.5万枚
A 松任谷由実/アラーム・ア・ラ・モード/68.6万枚
B 中森明菜/クリムゾン/60.8万枚
C サウンドトラック/トップガン/58.5万枚
D マイケル・ジャクソン/BAD/55.1万枚
E BOØWY/PSYCHOPATH/49.6万枚
F 安全地帯/安全地帯X/47.8万枚
G 杉山清貴/realtime to paradise/47.4万枚
H 渡辺美里/BREATH/44.9万枚
I 松田聖子/Strawberry Time/42.9万枚

☆1988年(昭和63年)
<シングル>
@ 光GENJI/パラダイス銀河/87.4万枚
A 光GENJI/ガラスの十代/67.4万枚
B 光GENJI/Diamondハリケーン/67.2万枚
C 男闘呼組/DAYBREAK/62.3万枚
D 長渕 剛/乾杯/52.2万枚
E 工藤静香/MUGO・ん・・・色っぽい/45.7万枚
F 光GENJI/剣の舞/41.7万枚
G 氷室京介/ANGEL/37.5万枚
H 中山美穂/人魚姫/36.5万枚
I 久保田利伸/You Were Mine/33.2万枚

<アルバム>
@ 光GENJI/光GENJI/91.0万枚
A 松任谷由実/ダイヤモンドダストが消えぬまに/77.2万枚
B 渡辺美里/ribbon/69.3万枚
C 久保田利伸/Such A Funky Thang!/67.7万枚
D 長渕 剛/NEVER CHANGE/66.2万枚
E 桑田佳祐/Keisuke Kuwata/64.4万枚
F レベッカ/Poison/63.1万枚
G BOØWY/LAST GIGS/60.5万枚
H 光GENJI/Hi!/56.2万枚
I 氷室京介/FLOWERS for ALGERNON/51.8万枚

☆1989年(平成元年)
<シングル>
@ プリンセス・プリンセス/Diamonds/81.5万枚
A プリンセス・プリンセス/世界でいちばん熱い夏/75.9万枚
B 長渕 剛/とんぼ/74.6万枚
C 光GENJI/太陽がいっぱい/68.2万枚
D Wink/愛が止まらない/63.0万枚
E 工藤静香/恋一夜/60.7万枚
F Wink/淋しい熱帯魚/54.9万枚
G 工藤静香/嵐の素顔/52.4万枚
H 工藤静香/黄砂に吹かれて/52.4万枚
I Wink/涙をみせないで/52.3万枚

<アルバム>
@ 松任谷由実/Delight Slight Light KISS/157.6万枚
A 久保田利伸/the BADDEST/96.4万枚
B 長渕 剛/昭和/87.6万枚
C 中森明菜/Best U/87.6万枚
D TM NETWORK/CAROL/66.0万枚
E 杏里/CIRCUIT of RAINBOW/64.9万枚
F BOØWY/SINGLES/64.2万枚
G 光GENJI/Hey! Say!/63.1万枚
H 工藤静香/gradation/61.6万枚
I ハウンド・ドッグ/GOLD/60.9万枚


80年代も後半になるにつれてジャンルが様変わりしてきていますね。
ロック色の強い面子が揃っています。
BOØWYにレベッカ、安全地帯、プリンセス・プリンセス、TMN、ハウンドドッグとニューフェイスによるバンドが80年代前期の恒例の顔ぶれから一新。
アイドルも松田聖子結婚、サザンと大物が活動休止の中、中森明菜は着々とセールスを重ね80年代後期は大活躍。
アルバムではユーミンに渡辺美里と恒例のヒット作が顔を連ねています。
88年は彗星の如くデビューした光GENJIが大ブレイクの1年。シングルTOP3独占&アルバム1位というのはピンク・レディー以来10年ぶり2組目の快挙でしたね。
夏のイメージではサザン、チューブも恒例だが、80年代では杉山清貴は欠かせませんね。
彼も立派な夏男、レコード時代はやはり健在です。
女性ポップスとしては荻野目洋子、工藤静香、中山美穂、WINKらの顔ぶれが大活躍。
89年度の年間シングルは工藤静香、WINKがそれぞれTOP10内に各3作ずつ、凄い勢いですね。
しかし、改めて見ると87年度はシングル42万枚で1位になれてしまうのだから、レコードが売れなかった時代のピーク。
翌年の88年度には倍の売上が光GENJIで達成されていることからデジタル時代への移行の狭間だった87年。
演歌、ポップス、ロックと入り混じったジャンルが売れた多様多種の時代も87年が最後だったのかも知れません。
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posted by nammy at 11:36| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 年間チャート編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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