2013年03月20日

<徹底解析J>伝説のロックバンドBOØWYの軌跡・・・nammyblog vol.62

BOØWYのデビュー30周年を記念したファンによる初のリクエストベストが3月21日に発売された。
本作はオールキャリアのベストをファンからのリクエストを反映させ、ひとつのアイテムにまとめた唯一のベストアルバム
約10,000通のリクエストが寄せられたデッドヒートの中、リクエストを募りこれまで愛してくれているたくさんのファンたちの思い入れを反映させた究極のベストアルバム。
その気持ちに感謝で応えるとともに、彼らの軌跡をこれからも多くのファンへ、伝えて行きたい・・・生誕30年の最後を締めくくる究極のベスト盤と言えるだろう。
その注目のデイリーチャートは初登場3位、初日売上5,902枚であった。
週間チャートTOP3入りを果たせば2001年11月に発売した「GIGS CASE OF BOØWY」以来11年4か月ぶりの快挙となる。
何が凄いって、現役バンドではなく1988年の解散から25年が経過した今もあらゆる現役アーティストを抑えて3位にランクインするということである。
それだけ彼らが与えた影響力は絶大であり、そして今もなおファンに愛される復活してほしいバンド1位である。

1981年、群馬県高崎市出身の氷室京介、布袋寅泰、松井恒松を中心に結成される。
初ライブ後に高橋まことが加入し、1982年にデビュー。当初は6人編成だったが同年秋に2人が脱退し、以降は解散まで4人編成で活動する。
その音楽性、「誰にも似ない」「何処にも属さない」というバンドスタイル、メディアをほとんど利用しない強気な姿勢、斬新なビジュアル、絶頂期での解散、後に起こるバンドブームの火付け役となり全国に数多くのロックキッズを産むなど、BOØWYが及ぼした影響は絶大である。
代表バンドとしてはGLAYが氷室京介の大ファンであり、2006年に「GLAY×KYOSUKE HIMURO」としてコラボレーションシングル「ANSWER」で実現した。
80年代当時での日本音楽シーンではまだロックバンドが浸透していなく、アイドル、ニューミュージックグループが主流であった。
髪を逆立てたり、斬新な衣装でのパフォーマンスなども彼らが後のバンドブームへの道を切り開いたと言っても良いだろう。
1986年に発売した「BEAT EMOTION」ではチャート初登場1位を獲得、本作で商業面での成功をも手にし「トップに立ったら解散する」というバンド結成当初の目的を果たしたBOØWY。
BOOWY「BEAT EMOTION」.jpg

人気絶頂の最中にあった1987年12月24日に解散を宣言。この突然の出来事は大きな衝撃を与えた。翌年1988年4月4日、5日に東京ドームで行った「LAST GIGS」にてバンド活動に終止符を打つ。このライブのチケットは僅か10分で完売、文京区の電話回線がパンクするという事態も起こりこれら一連の流れからBOØWYの人気は社会現象にまで発展した。

アナログからデジタルへの移行とともにBOOWYの軌跡を数字で振り返ってみよう。

◆BOØWYが残したロックバンドブレイクへの軌跡


総売上:718.3万枚
シングル:79.1万枚(12作)
アルバム:639.2万枚(23作)
1位獲得数:シングル1作/アルバム7作
TOP10内:シングル5作/アルバム16作
ミリオンセラー:アルバム1作



デビューシングル「ホンキー・トンキー・クレイジー」
BOOWY「ホンキー・トンキー・クレイジー」.jpg

発売日:1985年6月1日
累積売上:0.7万枚/最高位61位
TOP100内:3週



デビューアルバム「MORAL」
BOOWY「MORAL」.jpg

発売日:1982年3月21日
累積売上:10.0万枚/最高位2位
TOP100内:8週
※82年版、89年盤LP、89年版カセット、86年版、89年版、90年版CDの売上合算
その中での最高位、最高週数より抜粋



◆シングル売上TOP10

BOOWY「マリオネット」.jpg

@ 24.4万枚 Marionette-マリオネット-/最高位1位/1987.7/22
A 14.1万枚 DAKARA/最高位2位/1988.2/3
B 13.7万枚 B・BLUE/最高位7位/1986.9/29
C 11.3万枚 ONLY YOU/最高位4位/1987.4/6
D  9.0万枚 季節が君だけを変える/最高位4位/1987.10/26
E  3.7万枚 わがままジュリエット/最高位39位/1986.2/1
F  0.9万枚 BAD FEELING/最高位46位/1985.8/22
G  0.8万枚 INSTANT LOVE/最高位70位/1988.3/25
H  0.7万枚 ホンキー・トンキー・クレイジー/最高位61位/1985.6/1
I  0.6万枚 OH!MY JULLY Part.1/最高位78位/1988.3/25


◆アルバム売上TOP10

BOOWY「THIS BOOWY」.jpg

@ 152.6万枚 THIS BOØWY/最高位1位/1998.2/25
A  65.0万枚 SINGLES/最高位1位/1988.12/24
B  63.0万枚 PSYCHOPATH/最高位1位/1987.9/5
C  60.5万枚 LAST GIGS/最高位1位/1988.5/3
D  52.2万枚 BEAT EMOTION/最高位1位/1986.11/8
E  44.1万枚 GIGS JUST A HERO TOUR 1986/最高位1位/1986.7/31
F  37.9万枚 MORAL+3/最高位1位/1988.2/3
G  26.4万枚 GIGS CASE OF BOØWY/最高位3位/2001.11/28
H  23.3万枚 BOØWY COMPLETE/最高位3位/1991.12/24
I  20.0万枚 THIS BOØWY DRAMATIC/最高位4位/2007.9/5


◆年度別アーティストセールス

1982年度 チャートインせず
1983年度 チャートインせず
1984年度 チャートインせず
1985年度 385位/トータル250(シングル 0/LP 200/CT 50)
1986年度 34位/トータル12,238(シングル 931/LP 7,054/CT 2,070/CD 2,183)
1987年度 4位/トータル26,220(シングル 2,978/LP 6,935/CT 5,768/CD 10,539)
1988年度 2位/トータル43,745(シングル 1,523/LP 7,079/CT 10,136/CD 25,007)

1989年度 17位/トータル23,325(シングル 992/LP 937/CT 3,981/CD 17,415)


デビュー年から解散翌年の89年までの年度別セールスを見ると1986年のアルバム「BEAT EMOTION」のブレイク以降が圧倒的人気を感じますね。
解散宣言以降の88年度は旧譜のアルバム再浮上効果でアルバムのセールスは軒並み数字を上げ、解散した翌年の89年も17位にランクインするほどの人気ぶりを証明している。
またベストアルバムがミリオンセラーとなった1998年度は年間25位(アルバム42,851)を獲得するなどその人気は当時をも凌ぐ勢い。
月日が経てば経つほどに彼らの良さは深みを増し、後世に伝わってBOØWY伝説は語り継がれていくことだろう。
今改めて代表作でもある5枚目のオリジナルアルバム「BEAT EMOTION」を聴いてみて、何一つ古臭さを感じない。
本当に27年前の楽曲なのか?と疑問を抱いてしまうほどにその完成度が高い。
こういった名作アルバムを当時作り上げた4人は本当の伝説バンドと呼ばれるに相応しい限りだ。
いつまでも応援し続けていきたい。
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posted by nammy at 22:45| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 徹底解析シリーズ編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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