シブがき隊は1982年デビュー、少年隊は1985年デビューと差はありますがどちらが売れたのでしょうか?
数字を基に解析してみたいと思います。
シブがき隊は布川敏和・本木雅弘・薬丸裕英によるアイドルグループ。
1981年4月、TBSドラマ「2年B組仙八先生」に出演した3名により結成、7年後の1988年11月2日をもって解隊した。
名前の由来は「シブいガキ」を意味しており、雑誌『セブンティーン』の一般公募によって「シブがきトリオ」に決定、その後まもなくして「シブがき隊」に改められた。あえて「トリオ」から「隊」とした意味を、メンバーは当時あるテレビ番組で「たのきんトリオ」は「トリオ」だったけれど、ぼくたちは「隊」という形でみんなと連帯したいなどと答えていた。その「隊」へのこだわりは、前述のとおり“解散”という表現ではなく「隊」がわかれるから“解隊”とした点にも現れている。
少年隊は錦織一清・植草克秀・東山紀之によるアイドルグループ。
グループ結成当時は田原俊彦や近藤真彦のバックダンサーなどを経て1985年12月12日、「仮面舞踏会」でレコードデビューした。
デビュー時のキャッチフレーズは「日本発、世界行」。
1981年から錦織・植草・松原の3名で結成されたグループ「Bチーム」が、後に「ジャニーズ少年隊」となり翌1982年松原から東山にメンバーが入れかわり、現在の顔ぶれとなる。
ミュージカル、俳優などで活躍し、デビュー28年目を迎えた今も現役で活動するジャニーズトリオである。
どことなく似ている両トリオ、売上枚数はどちらが上なのか?
結果はこうである。
シブがき隊 TOTAL 543.5万枚/シングル396.9万枚/アルバム146.7万枚
少年隊 TOTAL 549.3万枚/シングル381.7万枚/アルバム167.6万枚
トータルでは僅か5.8万枚差、意外と似た様なセールスですね。
シングルではシブがき隊の方が売れてます。
ではデータとととに両者を比較してみましょう。
◆データに見るシブがき隊と少年隊
*デビューシングル編
シブがき隊「NAI NAI 16」
発売日:1982年5月5日
累積売上:25.9万枚/最高位3位
初動売上:2.3万枚/初登場12位
TOP10:5週/TOP100:16週
少年隊「仮面舞踏会」
発売日:1985年12月12日
累積売上:47.8万枚/最高位1位
初動売上:13.3万枚/初登場1位
1位:1週/TOP10:9週/TOP100:18週
デビューシングル勝負では少年隊が初登場1位を獲得、ジャニーズでの「デビュー曲初登場1位」記録は近藤真彦以来2組であった。
シブがき隊も25万枚という好調なセールスながら最高位は3位、それでもデビュー盤でこの成績は立派である。
*1位獲得数対決
シブがき隊 1作(シングル1作/アルバム0作)
少年隊 11作(シングル9作/アルバム2作)
*TOP10獲得数対決
シブがき隊 35作(シングル24作/アルバム11作)
少年隊 29作(シングル17作/アルバム12作)
意外にもシブがき隊はLPは0作、シングルは1作しか1位を獲得していないんですよね。
対して少年隊はシングル9作、しかしながらシングルセールスはシブがき隊の方が上なんですよね。
89年の「まいったネ、今夜」の1位を最後に以降シングルリリース間隔も空き、デビュー28年目にしてシングル枚数は26作とシブがき隊の28作とそう変わらない枚数であることもトータルセールスに影響しているのかも知れませんね。
*シングル代表作TOP10
シブがき隊(シングル28作品)
@ 33.5万枚 ZIG ZAG セブンティーン/最高位5位
A 27.8万枚 100%・・・SOかもね!/最高位6位
B 27.3万枚 挑発∞/最高位2位
C 25.9万枚 NAI NAI 16/最高位3位
D 25.2万枚 喝!/最高位1位
E 24.8万枚 ZOKKON 命(LOVE)/最高位3位
F 23.0万枚 Hey!Bep-pin/最高位4位
G 22.9万枚 サムライ・ニッポン/最高位3位
H 20.9万枚 処女的衝撃!/最高位3位
I 17.8万枚 DJ in My Life/最高位4位
少年隊(シングル26作品)
@ 47.8万枚 仮面舞踏会/最高位1位
A 28.8万枚 君だけに/最高位1位
B 27.0万枚 デカメロン伝説/最高位2位
C 25.4万枚 ABC/最高位1位
D 25.2万枚 ふたり/最高位2位
E 25.2万枚 stripe blue/最高位1位
F 23.1万枚 バラードのように眠れ/最高位1位
G 22.2万枚 What's your name?/最高位1位
H 21.2万枚 Oh!/最高位10位
I 19.9万枚 まいったネ、今夜/最高位1位
*最高初動売上枚数対決
シブがき隊/喝!/6.9万枚
少年隊/仮面舞踏会/13.3万枚
シブがき隊の初動最高二桁はなかったですね。
でも上記の代表作TOP10を見ると売上枚数に対して最高位が意外に低い結果に驚きです。
それだけ1作がロングセラーだったということでしょうか。
少年隊は10万枚超えを2ndシングル「デカメロン伝説」(初動11.0万枚)でも記録しており、幸先の良いスタートでしたね。
*アーティスト年間セールス編(デビューから5年対決)
シブがき隊
1982年度 45位/8,618(S 4,619/LP 2,595/CT 1,404)
1983年度 13位/18,869(S 7,660/LP 7,089/CT 4,120)
1984年度 21位/15,578(S 6,724/LP 5,777/CT 3,077)
1985年度 31位/9,600(S 3,513/LP 4,188/CT 1,899)
1986年度 48位/8,458(S 2,594/LP 4,282/CT 1,507/CD 75)
5年間合計 61,123(S 25,110/LP 23,931/CT 12,007/CD 75)
少年隊
1986年度 25位/14,377(S 6,246/LP 3,062/CT 4,458/CD 611)
1987年度 10位/21,495(S 6,184/LP 7,963/CT 4,597/CD 2,751)
1988年度 15位/21,221(S 7,314/LP 6,143/CT 3,974/CD 3,790)
1989年度 67位/6,327(S 4,028/LP 76/CT 659/CD 1,564)
1990年度 126位/3,007(S 1,350/CD 1,402/CT 255)
5年間合計 66,427(S 25,122/LP 17,244/CT 13,943/CD 10,118)
こう金額面で比較してみると、それぞれ時代背景によって価格や条件が異なります。
シブがき隊はCDがまだ発達しないアナログ時代、少年隊はちょうどアナログからデジタルへ移行する時代の狭間。
CDやシングルの価格帯も異なることから一概に判断は難しいところです。
デビューから直近5年間、人気のメーター基準としてシングルセールスを見るとわかりますね。
やはりLPやアルバムよりもシングルの売上というのはアイドルにとって大きな判断基準となります。
何故かシブがき隊のシングルコレクション的なベストアルバムはあるのに、少年隊は今現在も「BEST OF 少年隊」(1988年3月発売)以降にベストアルバムは発表されていないんですよね。
8cm盤のみでしか発表されていない8thシングル「LADY」以降のシングル音源なども是非CD化してもらいたいものである。
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