2013年02月24日

<徹底解析D>70年代アイドル伝説 ピンク・レディー・・・nammyblog vol.35

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70年代といえば今の「アイドル」という名を世に定着させた始まりの時代ですね。
アイドルの代表といえば、天地真理や南沙織など70年代前半を代表するアイドルや中期から後期にかけて大人気だった山口百恵、桜田淳子、キャンディーズらを抑えてセールス面でも圧倒的な人気を得たピンク・レディー。
1976年、オーディション番組「スター!誕生」で合格し、デビューを掴んだピンク・レディー。この番組からは数々のアイドルを輩出した。
彼女らのレコードやグッズ、プロマイドは大人だけではなく、子供にもピンク・レディーの振付を真似るなど憧れの存在として絶大的なブームを巻き起こした。
当時の子供たちの中では振付が踊れるのが当り前というほど。
プロマイドの売上も77年度4位、78年度1位、79年度10位という人気ぶり。

ブームは1977年〜1979年にかけての3年間、うち絶大的な売上は77年〜78年の2年間。
よくアーティストの人気ピーク期のサイクルは「3年周期」と言われるが、まさにその通りとなった。
トータルセールスはこれまでにシングル1105.6万枚、アルバム213.6万枚で合計1319.2万枚を売り上げている。
76年8月にシングル「ペッパー警部」で華々しくデビュー、その後大ヒット曲を連発しスター街道を昇り詰める。
同年11月の2ndシングル「S.O.S」で1位を獲得後、10thシングル「カメレオン・アーミー」まで9作連続1位、4thシングル「渚のシンドバッド」から8thシングル「モンスター」まで5作連続でミリオンセラーとなる。
この記録は当時では歴史的快挙であり、5作連続でのミリオン記録は極めて異例だった。
77.3/28にはシングル、カセット、カートリッジチャートにおいて初の3部門1位を獲得、
77年の1年間に占める1位占有率は52週中28週、53.8%と年間の半分以上をピンク・レディーが独占した。
また翌年の78年には52週中31週を独占するなど、今では考えられないくらいに日本中がピンク・レディーに釘付けだったのである。
極めつけは77.12/19〜2/20までの10週間、シングル「UFO」とLP「ベスト・ヒット・アルバム」は2部門10週連続1位、同時発売されたカセット「Perfection」は78.1/9〜3/27まで13週連続1位、そしてカートリッジ「Perfection」は78.1/23〜3/27まで10週連続の1位を独占した。
ピンク・レディーが4部門(シングル/LP/カセット/カートリッジ)での週間チャートを独占したのは78.1/23〜2/20までの5週間。
もはやモンスターである。

年間チャートに目を向けてみよう。
77年の年間ではシングル「渚のシンドバッド」が年間1位、3位「ウォンテッド」、7位「カルメン'77」、8位「S.O.S」、14位「ペッパー警部」とTOP10内に4作品を送り込む人気ぶり。LP年間では21位、26位、49位と好調な結果を残した。
遂にその人気は78年シングル年間TOP3を独占する。1位「UFO」、2位「サウスポー」、3位「モンスター」そして6位「透明人間」とTOP10内に前年と同じく4作品ランクイン。TOP3同一アーティストによる独占は歴代初の快挙となる。
年間35位に前年度3位の「ウォンテッド」が年を挟んでの大ヒット。
LP年間では1位に「ベスト・ヒット・アルバム」、63位、69位とTOP100に3作品がランクイン。
カセット年間でも2位「Perfection」ほか11位にランクインさせるなど人気はピークを迎えた78年。


79年からそれまでのセールス面にも翳りが見え始めた。
2月発売の「ジパング」では26.9万枚(最高位4位)と9作連続1位記録がストップ、同年5月発売のシングル「ピンク・タイフーン」は29.8万枚(最高位6位)、7月発売シングル「波乗りパイレーツ」は24.2万枚(最高位4位)と1位を再び獲得出来ないまま次作「KISS IN THE DARK」ではTOP10にランクインせず最高位19位で終わった。
79年のシングル年間では最後のヒットとなった前年12月発売の「カメレオン・アーミー」が70.8万枚を売り上げ年間10位にランクイン、48位、52位と年間TOP100に3作品がランクインした。
アメリカでの活動を主軸に置いた同年秋からは、急速に人気の低下を見せるようになり80年9月1日、ピンク・レディーは二人揃って解散を発表。
7ヶ月後の81年3月31日、みぞれが降り続く中で後楽園球場にてピンク・レディーの解散コンサートを開催し4年7ヶ月間の活動に幕を閉じた。


これまでの彼女らの記録をまとめてみる。

◆データに見るピンク・レディーの軌跡

<シングル編>

タイトル/累積枚数/最高位/首位週数
@ UFO(155.4万枚/最高位1位/10週
A サウスポー(146.0万枚/最高位1位/9週)
B ウォンテッド<指名手配>(120.1万枚/最高位1位/12週
C モンスター(110.1万枚/最高位1位/8週)
D 渚のシンドバッド(100.0万枚/最高位1位/8週)
E 透明人間(88.6万枚/最高位1位/4週)
F カメレオン・アーミー(70.8万枚/最高位1位/6週)
G カルメン’77(66.3万枚/最高位1位/5週)
H S.O.S(65.4万枚/最高位1位/1週)
I ペッパー警部(60.5万枚/最高位4位)

シングルでのトップは「UFO」。
さすが155万枚を超えるビッグヒットですね。

ピンク・レディー「UFO」.jpg


10週連続1位、さらには78.1/16で週間最高売上は28.2万枚を記録しています。
77.12/26〜78.2/6まで7週連続で週間売上は10万枚以上を維持し、代表作品は生まれました。
上記にも述べたように、ピンク・レディーの「UFO」は78年度で年間1位を獲得しました。
シングル77年、78年と2年連続で年間制覇を達成。まさに空前のブームを作り上げた。

◆1977年度 シングル年間TOP10
@ 94.4万枚 ピンク・レディー/渚のシンドバッド
A 86.5万枚 森田公一とトップギャラン/青春時代
B 84.5万枚 ピンク・レディー/ウォンテッド
C 74.7万枚 沢田研二/勝手にしやがれ
D 70.8万枚 小林旭/昔の名前で出ています
E 66.9万枚 さだまさし/雨やどり
F 65.9万枚 ピンク・レディー/カルメン’77
G 64.7万枚 ピンク・レディー/S.O.S
H 62.8万枚 清水健太郎/失恋レストラン
I 56.6万枚 ハイ・ファイ・セット/フィーリング

◆1978年度 シングル年間TOP10
@ 155.4万枚 ピンク・レディー/UFO
A 146.0万枚 ピンク・レディー/サウスポー
B 110.2万枚 ピンク・レディー/モンスター
C  91.9万枚 堀内孝雄/君のひとみは10000ボルト
D  82.9万枚 キャンディーズ/微笑がえし
E  80.0万枚 ピンク・レディー/透明人間
F  70.0万枚 平尾昌晃・畑中葉子/カナダからの手紙
G  65.2万枚 サーカス/Mr.サマータイム
H  63.9万枚 矢沢永吉/時間よ止まれ
I  62.7万枚 中島みゆき/わかれうた

凄い記録です。同一アーティストが2年連続でシングル4作ずつ送り込む快挙。まるで今のAKBブームを見ているようです。
年間TOP3を独占という快挙はのちに嵐とAKB48が達成しますが、それまでは彼女たちの記録は2009年まで31年間破られる事はありませんでした。

<アルバム編>※LP、カセット売上を合算集計

タイトル/累積枚数/最高位/首位週数
@ ベスト・ヒット・アルバム<78年度版>(91.9万枚/最高位1位/11週
A ベスト・ヒット・アルバム<79年度版>(30.5万枚/最高位3位)
B ペッパー警部(18.5万枚/最高位2位)
C チャレンジ・コンサート(16.0万枚/最高位1位/1週)
D サマー・ファイア’77(13.0万枚/最高位2位)
E バイ・バイ・カーニバル(9.4万枚/最高位5位)
F アメリカ!アメリカ!アメリカ!(8.0万枚/最高位6位)
G ’78 ジャンピング・サマー・カーニバル(4.8万枚/最高位12位)
H 星から来た二人(4.5万枚/最高位10位)
I スパーク・ヒット<カセット限定>(4.0万枚/最高位22位)


ピンク・レディー「ベスト・ヒット・アルバム」.jpg


ミリオンシングル多数収録の究極のベストと言えますね。
LPとカセットの累積売上は91万枚、ミリオンまであと一歩でした。
LP11週連続1位、カセットは13週連続1位、カートリッジは10週連続1位とまさにこの作品は78年度の最大のヒット作となりました。
シングルに比べてLPやカセットに関してはこのベスト以外の売上を比べると「あれっ?」と思うほど売上が低いですね。
やはり国民はシングル曲を重視していたようです。
ちなみに本作は78年度LPチャートで年間1位、カセットチャートでは年間2位を獲得し、1978年はシングル、LPの2部門で1位を獲得しました。


◆アーティスト累積1位獲得週
シングル:9作品63週
LP:2作品12週
カセット:3作品20週
カートリッジ:2作品11週

シングルで合計63週1位という滞在期間は歴代1位記録。
1作品における連続1位がかなり長いヒットであることからこの記録は達成された。
上記のシングル売上のTOP5作品が8週(2ヶ月)以上の1位を獲得している。最長に至っては12週1位という驚きの記録。
いかに77年〜78年にかけてピンク・レディーがチャートを圧巻したかがわかるだろう。


◆シングル作品別首位滞在記録

タイトル/首位期間/首位週
「S.O.S」/1977.2/14/1週
「カルメン’77」/77.3/28〜4/25/5週連続
「渚のシンドバッド」/77.6/27〜7/11、8/15〜9/12/8週
「ウォンテッド」/77.9/19〜12/5/12週連続
「UFO」/77.12/19〜78.2/20/10週連続
「サウスポー」/78.4/3〜5/29/9週連続
「モンスター」/78.7/10〜8/28/8週連続
「透明人間」/78.10/2、10/16〜10/30/4週
「カメレオン・アーミー」/78.12/18〜79.1/22/6週連続

77年度/52週中28週1位/占拠率53.8%
78年度/52週中31週1位占拠率59.6%
79年度/52週中4週1位/占拠率0.7%

特に77年8/15〜78.2/20までの28週間のうち、77.12/12付の中島みゆき「わかれうた」が1位を1週はさんでいるが、それ以外の27週がピンク・レディー首位というとんでもない記録が。
もしも、「わかれうた」が1位ではなくピンク・レディーだったら28週間(7ヶ月間)毎週のようにピンク・レディーが1位を獲ったという惜しい記録だ。
ちなみに27週は「渚のシンドバッド/5週」、「ウォンテッド/12週」、「UFO/10週」という内訳である。


◆初登場から1位獲得までの記録

タイトル/初登場日付/初登場→首位までの推移/首位までの到達週/首位獲得日付
「S.O.S」/1977.12/6/42位→28位→19位→18位→15位→8位→6位→3位→2位→1位/11週目/1977.2/14
「カルメン’77」/1977.3/21/3位→1位/2週目/1977.3/28
「渚のシンドバッド」/1977.6/20/4位→1位/2週目/1977.6/27
「ウォンテッド」/1977.9/12/12位→1位/2週目/1977.9/19
「UFO」/1977.12/12/8位→1位/2週目/1977.12/19
「サウスポー」/1978.4/3/1位/1週目/1978.4/3
「モンスター」/1978.7/3/2位→1位/2週目/1978.7/10
「透明人間」/1978.9/18/10位→2位→1位/3週目/1978.10/2
「カメレオン・アーミー」/1978.12/11/88位→1位/2週目/1978.12/18

ほとんどのヒット曲が初登場で1位ではなく、2週目もしくは3週目で1位を獲得してますね。
中でも「カメレオン・アーミー」の88位→1位は凄い!このジャンプアップ記録も歴代1位です。
連続1位記録のスタート曲「S.O.S」は11週目での首位到達、このシングルと同時並行で


◆記念すべきデビュー曲「ペッパー警部」(発売日:1976.8/25)に見る最高位までのチャート推移

ピンク・レディー「ペッパー警部」.jpg

初登場は76.9/6で99位に登場。初動売上は0.2万枚、この時点で誰もこの二人が日本を騒がせるアイドルになるとは想像もしなかっただろう。
本作の最高位は4位、売上60.5万枚であるが、初登場から最高位までを追ってみたい。
99位→103位→78位→68位→64位→54位→54位→48位→39位→47位→29位→19位→8位→8位(同週に2ndシングル「S.O.S」が42位で初登場)→7位→6位→7位→6位→5位→5位→4位

1977.1/24、初登場から20週目にして最高位4位へ到達、1/17には週間売上も最高となる7.5万枚を売り上げた。
TOP10内には13週連続でランクインするなどデビュー作にしてロングセラーとなった。


◆アーティストセールス年度別編

年度/年間順位/売上金額(単位10万円)
1976年度 182位/462
1977年度 1位/35,104
1978年度 1位/71,915
1979年度 9位/23,938
1980年度 138位/1,491
1981年度 159位/1,251
合計 134,161
  

4年7ヶ月の活動期間の中で134億円を売り上げた功績は大きい。
70年代を代表するアイドルデュオの名に相応しい実績である。
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posted by nammy at 18:17| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 徹底解析シリーズ編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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