3月といえば「卒業シーズン」です。
別れ、そして出会い。春はそんな寂しい月でもあり、嬉しい月でもあるんです。
各々「卒業」にまつわる想い出の曲があることでしょう。
昭和時代の卒業ソングといえばバン・バンの「『いちご白書』をもう一度」やユーミンの「卒業写真」、H2Oの「想い出がいっぱい」、尾崎の「卒業」、海援隊「贈る言葉」などなど
名曲ですよね〜。
平成時代ではレミオロメン「3月9日」やアンジェラ・アキ「手紙〜拝啓十五の君へ〜」、EXILEの「道」などがありますよね。
今回は昭和、平成を代表して海援隊の「贈る言葉」をPICK UP!!
海援隊/贈る言葉
発売日:1979年11月1日
売上枚数:94.5万枚
初週売上:0.3万枚(1979.12/17付)
最高売上:7.9万枚(1980.3/17付)
最高位:1位(1980.3/10〜4/14 6週連続)
初登場:88位(1979.12/17付)
TOP100:35週
そう誰もが知っている「3年B組金八先生」の第1シリーズ主題歌でした。
「卒業」と聞くとなぜかこの曲が頭に浮かんでしまう・・・(筆者も古い人間か?)
実はこの名曲、発売してから1ヵ月半TOP100にはランクインしないのです。
みんな「贈る言葉」ってはじめから上位にいたイメージないですか?
初ランクインしたのは1979.12/17で初登場88位。初動売上は2.860枚でした。
えぇ〜!?低ッ!
今と違っていきなり初登場TOP10なんてごく僅かしか達成していない時代、下位からジワジワと上昇していくのが一般的でした。
ドラマ「3年B組金八先生」の第1シリーズ全23回の平均視聴率は24.4%、最終回は39.9%という高視聴率を記録し、以降32年間続く長寿作品となりました。
しかし初回視聴率は16.6%、まずまずのスタートですが年内までの前半10回の平均視聴率は18.2%、ドラマも後半になるにつれてレコード売上も連動してきますが、年内では88位→83位→72位と低飛行を続けるわけです。
年明けの1980年、1/11放送の第12回で視聴率が23.4%と最高記録を更新後、視聴率は伸び続け後半13回の平均視聴率は29.0%という「金八」現象を巻き起こした。
2月15日放送の第17回「十五歳の母出産 その1」で31.2%という高視聴率を記録すると同時に、「贈る言葉」は登場11週目にして10位に上昇、10位→2位→1位と順調にランクアップし、13週目の80.3/10に1位に到達する。以後6週連続1位を記録し、「金八先生」が最終回を迎えたあとも売れ続けたのである。
初登場から1位を獲得するまでの13週間(3か月間)、一度もランクを落とさずに上がり続けてきたのも立派な記録ですね。
普通は13週もあればどこかで一度ランクダウンするものなんですが・・・。
TOP10内には15週間、およそ4か月ランクインしたわたわけで、卒業ソングとしてロングセールスとなった。
1980年度年間シングルで6位、シングルが売れるとLPも連動して売れるのが主流だったが海援隊のLPは年間51位とセールスにはそこまで結びつかなかったという異例のパターン。
「金八」全8シリーズ全てを海援隊が主題歌担当しているが(パート3は武田鉄矢ソロ)、ビッグヒットとなったのは「贈る言葉」だけであったというオチも付け加えておこう。
個人的にはパート4主題歌の「スタートライン」は好きですけどね。
武田鉄矢の「坂本金八」、理想の教師像ですよね。
私もあんな先生に出会っていたら人生が変わったかも・・・。
なんて学生時代の事をしみじみと思い出します(笑)