2013年02月19日

<徹底解析A>超ロングセラー名作「クリスマス・イブ」・・・nammyblog vol.24

クリスマスで連想する曲ってやっぱり山下達郎の「クリスマス・イブ」ですね。
1980年代で一番売れたシングルでも有名な話です。


山下達郎「クリスマス・イブ」.jpg


山下達郎「クリスマス・イブ」
発売日:1986年11月28日(7インチシングル)
累積売上:182.8万枚/最高位1位(12インチ限定盤も含む)
歴代シングル:36位


もともと「クリスマス・イブ」は83年6月に発売されたアルバム「Melodies」に収録されていた1曲で同年の12月に3万枚限定でシングルカットされた。
限定だったため、売上枚数は1.1万枚、最高位は44位。僅かTOP100内に2週しかランクインされなかったという意外な結果。
「クリスマス・イブ」は「山下達郎=夏」のイメージから拂拭する為に書いた曲とも言われている。現にアルバム「Melodies」のリリースも夏であり、ヒット曲「RIDE ON TIME」など夏を連想させるヒット曲が多いアーティストだ。

83年当時はクリスマスソングだから売れるという時代でもなかった為、ヒットに恵まれずTOP100から姿を消してゆく。

それから3年、1986年11月に7インチシングルとして再発売、初登場は86.12/8に40位で初登場、初動売上は0.4万枚であった。
この時点で誰がミリオンセラーになる国民的クリスマスソングになると想像しただろうか。
同年の12/22で21位まで上昇し、翌年以降クリスマスシーズンが近づくに連れてTOP100内にランクインされるようになった。

87年は最高位55位、それまでノンタイアップだった同曲は88年にJR東海「ホームタウン・エクスプレス(X'mas編」のCMソングに起用され、その効果は89.1/2に最高位15位を記録。着々とクリスマスの定番曲として売上が伸びて行き、同年2/20、登場21週目にして10万枚を突破した。
翌年の1989年〜1992年までJR東海「クリスマス・エキスプレス」のCMソングに起用され大量オンエア、毎年12月はテレビから、そして街並みから「クリスマス・イブ」は流れまくった。
その人気はチャートアクションにも反映され、89.11/6に24位で再登場、その後11位→8位→5位→3位、89.12/25には登場30週目にして週間8.3万枚を売り上げ1位を獲得する。この時点での累積売上は35.2万枚、90.1/15には累積売上は51.8万枚に達した。
4週連続1位、発売から6年後に1位を獲得する当時では「発売から1位到達までの時間」で歴代1位の記録。
(のちに92年に浜田省吾「悲しみは雪のように」、03年にサザンオールスターズ「勝手にシンドバッド」が記録更新する)

92年までのCM大量オンエア効果は、まさに当時はタイアップブームによるバックアップと曲の知名度も高く既にクリスマスの定番として認識される。
90.11/19に22位で再登場、3位まで上昇し週間売上は前年度を上回る9.3万枚を記録。
発売から7年、49週目の91.1/14に週間5.2万枚を売り上げ累積売上は遂に100万枚を突破した。
92年度には最高位4位、93年度は最高位12位、94年度には最高位32位と毎年年末にはランクインするようになり95.1/2には81週目で150万枚を突破した。

ちなみに同曲を収録したアルバム「Melodies」は83年の年間LPで5位、年間カセットで14位とヒットし、89年暮れにシングル「クリスマス・イブ」の大ヒットを機に再び7年ぶりにアルバムチャート8位まで上昇し、累積売上は84万枚に達する。

山下達郎「Melodies」.jpg

山下達郎「Melodies」
発売日:1983年6月8日
累積売上:84.4万枚(内訳 LP:36.7万枚/カセット:24.5万枚/CD:23.2万枚)
最高位1位


今もなお売れ続ける名曲、下記に栄光の記録を記しておく。


◆「クリスマス・イブ」に見る各年間チャート結果
(年間チャートTOP1000調べ)


1984年度年間 448位(1.1万枚/最高位44位)
1987年度年間 291位(3.3万枚/最高位21位)
1988年度年間 588位(0.6万枚/最高位55位)
1989年度年間  75位(13.1万枚/最高位15位)
1990年度年間  13位(44.9万枚/最高位1位)
1991年度年間  22位(45.2万枚/最高位3位)
1992年度年間  79位(25.3万枚/最高位4位)
1993年度年間 210位(11.3万枚/最高位12位)
 
1994年度年間 358位(4.4万枚/最高位32位)
1995年度年間 480位(2.2万枚/最高位46位)
1996年度年間 539位(1.9万枚/最高位50位)
1997年度年間 736位(0.5万枚/最高位79位)
1998年度年間 820位(0.3万枚/最高位79位)
1999年度年間 770位(0.6万枚/最高位75位)
2000年度年間 638位(1.1万枚/最高位56位)
2001年度年間 102位(19.9万枚/最高位6位)
2002年度年間 514位(1.7万枚/最高位41位)
2003年度年間 676位(1.1万枚/最高位49位)
2004年度年間 567位(1.4万枚/最高位47位)
2005年度年間 圏  外(0.5万枚/最高位97位) 
2006年度年間 圏  外(0.4万枚/最高位80位)
2007年度年間 圏  外(0.4万枚/最高位88位)
2008年度年間 圏  外(0.4万枚/最高位49位)
2009年度年間 圏  外(0.3万枚/最高位84位)
2010年度年間 圏  外(0.2万枚/最高位96位)
2011年度年間 圏  外(0.3万枚/最高位98位)
2012年度年間 圏  外(0.2万枚/最高位100位)


90年〜92年までの3年間で115.4万枚を売り上げた。
4年連続で年間TOP100内に入るという快挙もこの曲が歴代記録である。
2000年にそれまでの8cmシングルから新たに英語版をル追加したマキシシングルは6位まで上昇し、92.12/30以来9年ぶりにTOP10へ返り咲く。
2012年の12/24には再登場で29位、大量CMオンエアと9月発売のベストアルバム効果が再び「クリスマス・イブ」への関心度を高めた。週間TOP30内は2001年の1/1以来12年ぶりの再ヒットとなった。
しかし1986年から26年連続で週間TOP100内にランクインさせるなど親子2代で「クリスマス・イブ」は受け継がれているんですね。
きっと半世紀(50年)経った頃にもクリスマスシーズンの伝説の曲として愛され続けるでしょう。

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posted by nammy at 01:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 徹底解析シリーズ編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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