2013年02月14日

各作品毎に見る年間No.1作品たち(21世紀平成編)・・・nammyblog vol.17

さて、ヒットチャートというのはデイリーチャートがあり、週間チャートがあり、月間チャートがあり、そして年間チャートがあります。
週間を極めるのですら毎週様々な激戦を繰り広げられていますが、その年の頂点を獲るというのは並大抵な事ではありません。
そんな年間の頂点を極めた作品をPICK UP!


20世紀平成編はこちら
http://nammyblog.seesaa.net/article/322305357.html


20世紀昭和編はこちら
http://nammyblog.seesaa.net/article/322231754.html


2000年までの20世紀編は前回綴ったように、今私たちがいる21世紀への準備は2000年までにその構築は整っている。あとはいかに現代のコンピュータ社会の中で便利さ、さらなる進化を遂げていくかが現時代の課題だろう。
当り前のようにデジタル化が進み、ゲームも気がつけば私の親しんだファミコンのようなROMカセットは次第に姿を消し、プレステ、Wiiの様にディスク化へ、そしてさらにゲーム機は小型化が進み任天堂DSやPSPなど通信機能の付いたものまで発売され、もはやゲームは友人たちと楽しく大勢で楽しむ娯楽ではなく、個人で遊ぶ娯楽化してしまったのは悲しい現実かも知れない。
音楽も21世紀に入り、セルからレンタル、ダウンロードへの移行がますます強まりCD離れが激しくなっていく。あれだけミリオンセラーを連発させた時代の影は跡形もなくなり、氷河期へと突入するのである。
ミリオン不作の事態をどう受け止めていくべきか、レコード会社や制作サイドが出した答えは特典だった。
1種形態で発売していたCDはいつからか通常盤と限定盤として複数発売されるようになり、さらにはDVDやトレーティングカード等おまけを主張した形へ姿を変えていく。
それでもシングルのミリオン不作は留まるところを知らず、アルバムに関してはベストを頻繁に発売するようになり、「ベストアルバム」という価値観すら下げてしまうような政略がやたら目につくようになった。
一番個人的に目につくのはavexサイド。trfから始まり、浜崎あゆみ、EXILEなど数多くのアーティストを排出してきたレコード会社だが、女王浜崎あゆみのセールス不振に伴い歯止めが利かなくなってきたのか、次々と同レコード会社からのベスト発売が相次ぐ。EXILE、倖田來未においてはベストアルバムが何種あるか。
ベストアルバムとはユーザーにとっても特別な存在であり、節目などの記念に発表されるアイテムである。
そのベストアルバムを毎年のようにリリースしていてはさすがにユーザーも離れていくのには納得がいく。
どうしたら黄金期のように明るい時代を取り戻せるのか。まずはパッケージによる限界が原因なのかも知れない。CDからさらに新たなパッケージへの変化を問う時期ではある。と同時に特典などは一切付けず、「曲」としての認識を強めていくためにワンコインのような価格帯も十分に考慮する必要性があるように私は感じてしまう。CDは決しておまけではない!

今回は21世紀に入ってからの平成時代を振り返ってみたい。

☆2001年(平成13年)
シングル:宇多田ヒカル「Can You Keep A Secret?」(148.5万枚/最高位1位)
アルバム:宇多田ヒカル「Distance」(440.4万枚/最高位1位)
BOOK:Sジョンソン「チーズはどこへ消えた?」
映画(洋画):「A.I.」(97.0億円)
映画(邦画):「千と千尋の神隠し」(304.0億円)
ゲーム:「ファイナルファンタジー]」(226.4万本/プレイステーション2)
ビデオ:SMAP「LIVE S map」(19.3万本)
DVD:「M:I-2」(39.2万枚)

☆2002年(平成14年)
シングル:浜崎あゆみ「independent」(100.0万枚/最高位1位)
アルバム:宇多田ヒカル「DEEP RIVER」(352.7万枚/最高位1位)
BOOK:J.K.ローリング「ハリーポッターと炎のゴブレット/賢者の石」
映画(洋画):「ハリーポッターと賢者の石」(203.0億円)
映画(邦画):「猫の恩返し」(64.6億円)
ゲーム:「ポケットモンスター(ルビー・サファイア)」(319.8万本/ゲームボーイアドバンス)
ビデオ:「千と千尋の神隠し」(165.5万本)
DVD:「千と千尋の神隠し」(203.9万枚)

☆2003年(平成15年)
シングル:SMAP「世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)」(210.9万枚/最高位1位)
アルバム:CHEMISTRY「Second to None」(200.2万枚/最高位1位)
BOOK:養老孟司「バカの壁」
映画(洋画):「ハリーポッターと秘密の部屋」(173.5億円)
映画(邦画):「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!!」(173.5億円)
ゲーム:「ファイナルファンタジーX-2」(194.1万本/プレイステーション2)
ビデオ:「ハリーポッターと秘密の部屋」(27.4万本)
DVD:「ハリーポッターと秘密の部屋」(126.6万枚)

☆2004年(平成16年)
シングル:平井 堅「瞳をとじて」(83.4万枚/最高位2位)
アルバム:宇多田ヒカル「Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1」(249.6万枚/最高位1位)
BOOK:J.K.ローリング「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 」
映画(洋画):「ラストサムライ」(137.0億円)
映画(邦画):「ハウルの動く城」(200.0億円)
ゲーム:「ドラゴンクエスト[ 空と海と大地と呪われし姫君」(332.7万本/プレイステーション2)
ビデオ:「ファインディング・ニモ」(16.2万本)
DVD:「ファインディング・ニモ」(156.5万枚)

☆2005年(平成17年)
シングル:修二と彰「青春アミーゴ」(94.5万枚/最高位1位)
アルバム:ORANGE RANGE「musiQ」(263.1万枚/最高位1位)
BOOK:樋口裕一「頭がいい人、悪い人の話し方」
映画(洋画):「ハリーポッターと炎のゴブレット」(115.0億円)
映画(邦画):「劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション」(43.0億円)
ゲーム:「おいでよ どうぶつの森」(117.0万本/ニンテンドーDS)
DVD:「ハリーポッターとアズカバンの囚人」(151.4万枚)

☆2006年(平成18年)
シングル:KAT-TUN「Real Face」(103.9万枚/最高位1位)
アルバム:平井 堅「Ken Hirai 10th Anniversary Complete Single Collection '95〜'05 "歌バカ"」(207.1万枚/最高位1位)
BOOK:藤原正彦「国家の品格」
映画(洋画):「パイレーツ・オブ・カリビアン」(100.2億円)
映画(邦画):「ゲド戦記」(76.5億円)
ゲーム:「ポケットモンスター(ダイヤモンド・パール)」(430.3万本/ニンテンドーDS)
DVD:「スターウォーズ エピソードV シスの復讐」(94.3万枚)

☆2007年(平成19年)
シングル:秋川雅史「千の風になって」(111.5万枚/最高位1位)
アルバム:Mr.Children「HOME」(118.1万枚/最高位1位)
BOOK:坂東眞理子「女性の品格 装いから生き方まで」
映画(洋画):「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」(109.0億円)
映画(邦画):「HERO」(81.5億円)
ゲーム:「Wiiスポーツ」(191.1万本/Wii)
DVD:「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド2」(59.7万枚)

☆2008年(平成20年)
シングル:嵐「Truth/風の向こうへ」(61.8万枚/最高位1位)
アルバム:EXILE「EXILE LOVE」(147.1万枚/最高位1位)
BOOK:J.K.ローリング「ハリーポッターと死の秘宝」
コミック:尾田栄一郎「ONE PIECE」
映画(洋画):「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」(57.1億円)
映画(邦画):「崖の上のポニョ」(155.0億円)
ゲーム:「モンスターハンターポータブル 2nd G」(245.2万本/PSP)
DVD:「トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション」(36.5万枚)
BD:「マクロスF(フロンティア)1」(3.5万枚)

☆2009年(平成21年)
シングル:嵐「Believe」(65.7万枚/最高位1位)
アルバム:嵐「All the BEST! 1999-2009」(143.3万枚/最高位1位)
BOOK:村上春樹「1Q84 (1)/(2)」
コミック:尾田栄一郎「ONE PIECE」
映画(洋画):「ハリーポッターと謎のプリンス」(80.0億円)
映画(邦画):「ROOKIES 卒業」(85.5億円)
ゲーム:「ドラゴンクエスト]T 星空の守り人」(410.1万本/ニンテンドーDS)
DVD:「崖の上のポニョ」(84.1万枚)
BD:「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(EVANGELION:1.11)」(9.6万枚)

☆2010年(平成22年)
シングル:AKB48「Beginner」(95.4万枚/最高位1位)
アルバム:嵐「僕の見ている風景」(105.3万枚/最高位1位)
BOOK:岩崎夏海「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」
コミック:尾田栄一郎「ONE PIECE」
映画(洋画):「アバター」(156.0億円)
映画(邦画):「借りぐらしのアリエッティ」(92.5億円)
ゲーム:「ポケットモンスター(ブラック・ホワイト)」(491.5万本/ニンテンドーDS)
DVD:マイケル・ジャクソン「THIS IS IT」(80.3万枚)
BD:「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.」(45.0万枚)

☆2011年(平成23年)
シングル:AKB48「フライングゲット」(158.7万枚/最高位1位)
アルバム:嵐「Beautiful World」(90.8万枚/最高位1位)
BOOK:東川篤哉 「謎解きはディナーのあとで」
コミック:尾田栄一郎「ONE PIECE」
映画(洋画):「ハリーポッターと死の秘宝 PART2」(96.7億円)
映画(邦画):「コクリク坂から」(44.6億円)
ゲーム:「マリオカート7」(108.2万本/ニンテンドー3DS)
DVD:嵐「ARASHI 10-11 TOUR "Scene"〜君と僕の見ている風景〜STADIUM」(79.3万枚)
BD:「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」(22.0万枚)

☆2012年(平成24年)
シングル:AKB48「真夏のSounds good!」(182.0万枚/最高位1位)
アルバム:Mr.Children「Mr.Children 2005-2010」(117.0万枚/最高位1位)
BOOK:(監修)福辻鋭記「寝るだけ! 骨盤枕ダイエット」
コミック:尾田栄一郎「ONE PIECE」
映画(洋画):「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」(53.8億円)
映画(邦画):「BRAVE HEARTS 海猿」(73.3億円)
ゲーム:「ポケットモンスター ブラック2/ホワイト2」(287.9万本/ニンテンドーDS)
DVD:嵐「ARASHI LIVE TOUR Beautiful World」(71.4万枚)
BD:「機動戦士ガンダムUC 5」(12.4万枚)


シングルにおいてはミリオンが年間で途切れたのは2004年。1990年以降ずっと毎年上昇気流だったシングルも21世紀に入り衰退をはじめ1989年以来15年ぶりのミリオン不作となってしまった。
年間チャートを見てもらうと気づくとは思うが、2005年以降はジャニーズ一色のチャートと化してしまっている。修二と彰、KAT-TUNとミリオンヒットが生まれるが、それまでミリオンセラーだったアーティストによる作品は売上低迷に伴い上位はアイドルグループの独占状態だ。2010年以降に関してはAKB48による独占チャート、もはやチャートとしての存在価値すら信憑性がなくなってきていると感じる人は少なくないはずだ。
かつて初動50万枚は楽に超えていたB'zも今は初動15万売れれば良い方、これはどういう意味を指しているか。そう、確実にCDが売れなくなっている。何もアイドルが特質しているわけではない、全体的に言える事なのだから。
その中でもまだ特典などに踊らされずに初動10万枚を超えるアーティストは凄いんだと思う。
CDシングルも2002年から下降傾向にあり、今と10年前では大きく数字の評価も中身も変わりすぎてしまっている。10年前と比較しても同レベルの土台に追い付けないからだ。
過去と現代を比較するならば今でいう売上枚数に単純計算1.5〜1.8倍、それが10年前のヒットレベルと同じくらいなのだと思う。アルバムも同じだ。
昨年度の年間TOPを獲ったMr.Childrenのベストが117.0万枚ならば、単純210万枚のヒット価値がある。
シングルならばAKBの売上は信憑性が全くないが、嵐の「ワイルドアットハート」(年間6位)の64.9万枚ならば115万枚とミリオン級のヒット価値に当てはまる。
こうする事でしかCDの売れない時代のヒット価値を割り出すことが出来ないのは悲しい現実だ。
AKB48によるシングル年間2年連続TOP5独占、これを快挙と呼んで良いものか微妙なところではあるが、現代のヒットチャートは記録に残っても記憶に残らない結果だということ。
早く退屈なヒットチャートをふっとばしてくれるような新時代の到来を静かに待つ、ただそれだけである。


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posted by nammy at 23:55| Comment(0) | ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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