2013年02月06日

AKB48に見るミリオン事情について考えてみる・・・nammyblog vol.1

はじめまして。
オリコンチャートマニアの日誌始めました。
内容がかなりマニアックですが、自分なりに考察して作成しています。
不定期更新ですが、同じ趣向の方と情報を共有出来ればと考えています。


さて今週の最新チャート(2013.2/11)が更新されました。

シングルチャートではSKE48の「チョコの奴隷」が1位を獲得しましたね。
2位との差をぶっちぎりでの首位。ま、この傾向は48グループではよくあることです。
しかし、SKEもリリースの度に数値が上がっていきますな。遂には前作に続き2作連続で初動50万枚を突破しました。
ここ最近のSKEのシングル初動を追ってみると・・・

初動 20.1万枚「バンザイVenus」(2011年3月)
初動 37.9万枚「パレオはエメラルド」(2011年7月)
初動 38.3万枚「オキドキ」(2011年11月)
初動 49.6万枚「片想いFinally」(2012年1月)初動占有率83.4%
初動 47.2万枚「アイシテラブル!」(2012年5月)初動占有率81.1%
初動 51.1万枚「キスだって左利き」(2012年9月)初動占有率85.5%
初動 53.9万枚「チョコの奴隷」(2013年1月)

着々とこの2年間で数値を上げてきてるわけですが、SKEに限らずにここ何年もの「初動型」の傾向から抜け出せずにいますね。
発売週に占める売上占有率は7〜8割に達しており、ロングセラーとしてのヒットシングルが生まれないのが現代の実態です。
いかに初週にどれだけ売れるか?これだけで最終着地が見えてしまうのです。
SKE48の過去3作品の初動占有率を例に挙げるといずれも8割の売上が初週に売れているのがわかりますよね?
(上記参照)
これを元に算出すると「チョコの奴隷」の最終的な売上枚数は65万枚〜68万枚で落ち着くという事です。
実質2週目以降の売上が15万枚程度しか売れないというのが淋しい実態なのです。

昔のように今のシングルは売れない氷河期に突入して、何かしら「特典」をつけなければ売れない。
異なるカップリング収録曲、DVD、握手券、投票券などなど・・・。
1種の形態だけでリリースしているアーティストはいないのではないだろうか?というくらいなのだ。

そう考えるとシングル市場もAKB48が形的にはミリオンセラーを連発しているが、実質売れてる枚数は「特典」によるおまけ欲しさに大量購買する本来違う傾向でのヒットが認められてしまっている。

ここでAKB48初の1位獲得からこれまでのヒット曲をおさらいしておきたい。

「RIVER」(2009年10月)累計26.1万枚/初動17.9万枚/初動占有率68.5%
「桜の栞」(2010年2月)累計40.5万枚/初動31.8万枚/初動占有率78.5%
「ポニーテールとシュシュ」(2010年5月)累計74.0万枚/初動51.3万枚/初動占有率69.3%
「ヘビーローテーション」(2010年8月)累計88.1万枚/初動52.7万枚/初動占有率59.8%
「Beginner」(2010年10月)累計103.9万枚/初動82.7万枚/初動占有率79.5%
「チャンスの順番」(2010年12月)累計69.4万枚/初動59.7万枚/初動占有率86.0%
「桜の木になろう」(201年2月)累計108.2万枚/初動94.2万枚/初動占有率87.0%
「Everyday、カチューシャ」(2011年5月)累計160.8万枚/初動133.4万枚/初動占有率82.9%
「フライングゲット」(2011年8月)累計162.6万枚/初動135.4万枚/初動占有率83.2%
「風は吹いている」(2011年10月)累計145.7万枚/初動130.0万枚/初動占有率89.2%
「上からマリコ」(2011年12月)累計130.5万枚/初動119.9万枚/初動占有率91.8%
「GIVE ME FIVE」(2012年2月)累計143.6万枚/初動128.7万枚/初動占有率89.6%
「真夏のSounds good!」(2012年5月)累計182.2万枚/初動161.7万枚/初動占有率88.7%
「ギンガムチェック」(2012年8月)累計131.3万枚/初動118.2万枚/初動占有率90.0%
「UZA」(2012年10月)累計124.6万枚/初動112.9万枚/初動占有率90.6%
「永遠プレッシャー」累計118.9万枚/初動107.3万枚/初動占有率90.2%


上記を見れば一目瞭然だが、AKB48の楽曲はSKE48に比べても遥かに初動に占める占有率が高いのがわかるでしょう。
ここ3作品の初動占有率は90%を超えているという恐ろしさ。
国民全体にも認知度が高い「ヘビーローテーション」ですらロングセラーにも関わらず59.8%という数値。
過去のミリオン作品の初動占有率を考えると初週で9割の売上というのはあり得ない記録であり、またあり得ない手法で最速ミリオンを記録するのがAKB48である。


レコード協会によるシングル生産枚数の傾向を見てもらいたい。

☆過去10年のシングル生産枚数(単位:千枚)
2002年 82,760千枚/前年比 75.6%
2003年 88,138千枚/前年比 106.5%
2004年 81,385千枚/前年比 92.6%
2005年 64,687千枚/前年比 79.4%
2006年 67,554千枚/前年比 104.4%
2007年 61,695千枚/前年比 91.3%
2008年 53,727千枚/前年比 87.0%
2009年 44,897千枚/前年比 83.5%
2010年 50,610千枚/前年比 112.7%
2011年 62,399千枚/前年比 123.3%
2012年 64,858千枚/前年比 103.9%


AKB48がミリオンを続出した2010年を境にシングル生産枚数は上昇傾向にある。
11年前の2002年は急激にミリオンセラーが生まれなくなった氷河期元年。
2002年のシングルミリオンは浜崎あゆみが記録した「independent」が唯一でした。
2003年にシングル生産が上回ったのは国民誰もが知っているSMAPの「世界に一つだけの花」が発売され21世紀初のダブルミリオンが誕生した事が背景にある。
しかし、翌年にはミリオンは生まれず、再び2005年〜2006年にかけてドラマから生まれたユニット修二と彰の「青春アミーゴ」やKAT-TUNのデビュー曲「Real Face」がミリオンセラーとなりシングル市場はジャニーズによって支えられているようなものであった。
2007年にはクラシック界初となる秋川雅史の「千の風になって」が紅白歌合戦を皮切りに上昇しミリオン達成、ここからAKB48の「Beginner」までミリオン不振の氷河期を辿ることになるわけだが。
特典に頼らずにミリオンセラーを達成した曲は未だ生まれていないも同然。
しかしながら、AKBのミリオン出荷は事実ながら、では「ミリオンセラーのAKB48の曲を国民みんなは知っているだろうか?」と問われると答えられる人は少ないと思う。
ミリオンセラーなのに何故か?
答えは簡単である。
一部の熱心なファンによる大量買いにより達成された記録であることだ。
国民一人一人がCDショップで購入したミリオンヒットではないだけに、いささかミリオン報道は疑問は残る。
レコード協会事態は生産数が上がれば経済的にも潤ってくるであろうが、数字を伸ばせば何をやっても良いということなのだろうか?
それはNOである。
やはり名曲であるからこそ生まれるミリオンセラー。
AKB手法を批判するつもりは毛頭ないが、いつの日かまた国民みんなが口を揃えて歌える真実のミリオンセラーをお目にかかりたいと思う今日この頃である。


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posted by nammy at 17:36| Comment(0) | 今週のヒットチャート編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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