2017年12月15日

【名作2017バージョンで32年連続ランクインへ】山下達郎「クリスマス・イブ」今年も記録更新・・・nammyblog vol.192

来年2018年には発売から35年を迎える日本のクリスマス定番である山下達郎の「クリスマス・イブ」。
そんな名作が今年も期間限定ジャケットを装い12月13日に再リリースされた。

山下達郎「クリスマス・イブ(2017)」.jpg

12月13日付のデイリーシングルチャートでは初登場30位にランクイン。かれこれ1986年(昭和61年)より31年連続でTOP100にランクインを続ける超ロングセラー。
今年もその記録を「32」に伸ばすことが確定した。
売上枚数においてはも最終ランクイン時(17.1/2付)までの累計は188.6万枚、通算170週のランクインである。

※本件「クリスマス・イブ」についての過去記事はこちら
http://nammyblog.seesaa.net/article/323719699.html
http://nammyblog.seesaa.net/article/381247312.html

1983年(昭和58年)12月14日に同年6月に発売したオリジナルアルバム「Melodies」に収録されていた本作をシングルカットリリース。ピクチャーレコードとして3万枚限定プレスでリリースされたが、オリコン集計によれば1.1万枚、最高位44位という結果で幕を閉じている。
その3年後の1986年(昭和61年)11月28日に7インチEPシングルとして再リリースされる。
2年間ほどTOP50以下を静かに低飛行しながらランクインを続け、再発売より2年後の1988年(昭和63年)に「JR東日本クリスマスエクスプレス」のCMソングに起用されてからは皆さまご承知の通り。
今に至る30年越えのロングセラーとして日本人で知らない人はいないくらい、周知された名作である。

来年で35周年を迎える「クリスマス・イブ」はこれまでどのような歴史を追って形態リリースされてきたのだろうか。
売上編は過去の記事にて記載しましたのでそちらをご参照ください。

◆「クリスマス・イブ」リリース形態一覧
・1983(昭和58)12/14
12インチピクチャーディスク30センチ45回転盤。期間限定発売
・1986(昭和61)11/28
7インチEP盤。限定発売ホワイトビニール、カラーレーベル仕様
・1988(昭和63)11/10
8cmシングル盤に移行
・1889(平成1)10/25
レーベルがカラーに変更
・1990(平成2)11/10
ジャケットデザイン変更及びレーベルデザイン変更
・1992(平成4)11/10
オリジナルカラオケ収録。レーベルデザイン変更
・1998(平成10)11/18
品番改定による再発売
・2000(平成12)11/22
12pマキシシングル化。NEWリマスターを使用
・2003(平成15)11/12
2003NEWリマスター使用。英語版とカラオケをリミックス収録
・2013(平成25)11/20
発売30周年記念盤。2013NEWリマスター使用。アコースティックライブヴァージョンを収録、初回限定盤にはショートフィルムのDVDが付属。
・2014(平成26)11/19
映画「MIRACLEデビクロくんの恋と魔法」主題歌に起用。劇中で使用された竹内まりやの「ザ・クリスマスソング」と山下達郎の「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」を繋いだメドレーを特別収録。2014年度期間限定発売。
・2015(平成27)12/15
2015クリスマススペシャルパッケージ。金子辰也氏イラストによる三方背ボックス仕様。2015年中期間限定発売。
・2017(平成29)12/13
2017年クリスマススペシャルパッケージ。「COME ALONG3」のジャケットイラストを担当した鈴木英人氏による三方背ボックス仕様。2017年中期間限定発売。


長い歴史の中でレコードから8pシングルCD、そして現代の12pマキシシングルへと姿を変えてきたのですね。
35年も前の曲なのに、今改めて聴いてもその完成度は極めて高い。
街中でこの曲を耳にすると「あ〜、もうクリスマスが近いんだな」と思い起こされる、そんな1曲だ。
posted by nammy at 16:08| 埼玉 ☔| 今週のヒットチャート編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【速報】2017年度年間チャート発表!アルバムは安室ベストがミリオンで制覇、シングルは8年連続でAKB48がTOP4を独占へ・・・nammyblog vol.191

2017年度の年間チャート速報です。
12/18付を以て本年度の集計期間が締まりました。
さて結果はどのようになったのでしょうか。

2017年アルバムチャートを制したのは11月8日に発売、来年9月をもって引退を発表した安室奈美恵のベストアルバム「Finally」が僅か1ヶ月足らずの短い集計にも関わらず177.8万枚を売り上げ年間1位を獲得した。

安室奈美恵「Finally」.jpg

全くをもってお見事としか言いようがない。
久々のアルバムミリオンの大ヒット。売れ行きも順調で自身では1997年人気絶頂期に発表したシングル「CAN YOU CELEBRATE?」以来20年ぶりの年間1位を記録。アルバムでの年間制覇は初となる。以後2週目以降も売れ続け、年内には200万枚に達してしまいそうな勢いだ。9年前の2008年に発売したベスト「BEST FICTION」でも久々のミリオンを記録し、150万枚以上に達した。1990年代に4作品、2000年代に1作、そして2010年代に1作と3つの時代でのミリオンセラー、そして20代、30代、40代と年齢部門としても歴代新記録の樹立と記録づくめの快挙。
潔い引退の決心、昭和55年に電撃引退した山口百恵以来の伝説となることは間違いない。
新曲を含んだ今作、大ブレイクのきっかけとなった小室哲哉と再びタッグを組んだ「How do you feel now?」は小室時代の真っ只中を駆け抜けた世代としては嬉しい1曲。
引退までにもう何作新曲を耳に出来るだろうか。彼女の引退までを静かに見守りたいと思う。

●2017年度アルバム年間ランキング
1位 177.8万枚 安室奈美恵/Finally
2位 117.4万枚 SMAP/SMAP 25 YEARS
3位 77.5万枚 嵐/「untitled」
4位 63.3万枚 AKB48/サムネイル
5位 55.5万枚 back number/アンコール
6位 46.7万枚 三代目J Soul Brothers/THE JSB WORLD
7位 41.1万枚 乃木坂46/生まれてから初めて見た夢
8位 37.5万枚 関ジャニ∞/ジャム
9位 36.7万枚 欅坂46「真っ白なものは汚したくなる」
10位 35.5万枚 Hey! Say! JUMP/Hey! Say! JUMP 2007-2017 I/O

年間2位には昨年末を以て25年の歴史に幕を閉じ解散したSMAPのベストアルバムがランクイン。
最後を以てミリオンセラーで締めくくる、まさに昨年1年間はSMAP作品のファンによる購買運動も続き2003年の名作「世界に一つだけの花」が総売上300万枚を突破したのも記憶に新しい。
あれから一年、まったく時が経つのは早いものです。
年間TOP2は偶然にも90年代後期を騒がせたスーパーアイドルたちによる独占チャート。
20年以上の時が経ってもなお、今の時代を生きる現役のアーティストたちにそれを超える売上記録がないというのも、現実的にCDが売れなくなったという事実に直面しているのだと痛感する。
3位以下は嵐、AKB48、乃木坂、欅坂、関ジャニ∞、Hey! Say! JUMPとジャニーズ系か、AKB系かという昨今と変わり映えのないチャート結果。ただ確実に言えることはAKBの公式ライバル坂道シリーズの乃木坂をはじめ欅坂が母体でもあるAKBの人気を上回る時期もそう遠くないということ。

アルバム年間5位にランクインしたback numberのベストをはじめTOP50内には13作のベストアルバムがランクイン。いかにベスト盤というお徳アイテムだけは毎年見ていても順調に売り上げも安定しているようですね。
11位以下では11位のワンオク、15位のTWICE、17位の米津玄師、20位のハイスタ、23位のSuchmos、48位の防弾少年団と2018年も活躍が予測されるアーティストたち。年間TOP50にはランクインしなかったが、SHISHAMOやリトグリなどまだまだ活躍しそうなネクストブレイクアーティストが来年以降もチャートを賑わせてくれることを楽しみに見守りたい。

最後に年間シングルランキングです。

●2017年度 シングル年間ランキング
1位 139.2万枚 AKB48/願いごとの持ち腐れ
2位 112.3万枚 AKB48/#好きなんだ
3位 111.4万枚 AKB48/11月のアンクレット
4位 108.6万枚 AKB48/シュートサイン
5位 103.6万枚 乃木坂46/逃げ水
6位 102.8万枚 乃木坂46/インフルエンサー
7位 96.1万枚 乃木坂46/いつかできるから今日できる
8位 76.8万枚 欅坂46/不協和音
9位 72.4万枚 欅坂46/風に吹かれても
10位 62.6万枚 嵐/Doors〜勇気の軌跡〜

昨年と何が変わったか。結果的にはAKBが上位TOP4を独占した結果は変わらない。
それでも2011年以降連続記録を続けるAKBのシングルは相変わらず衰えを知らず、イベントによる力が背景で働き、特典体系への依存ともいえる商法がまだ続いているというこの現実。
ついには累積売上は5000万枚を突破し、歴代トータルセールス3位であった浜崎あゆみを抜いてしまったのも今年の出来事。歴代2位に位置するミスチルとの売上差も徐々に縮まってきており、2018年度中には抜かれてしまうのだろうという不安も現実的になりそうだ。
これまでAKBのミリオン独占による構図が少しずつ変化してきている。総選挙券が封入される毎年5月発売のAKBの新曲はゆうに150万枚を軽く超えてきた昨年までを見てみると確実にその勢いは下降傾向を示唆している。
現に総選挙シングル以外のセールスとそう大差のない結果で5位、6位を見てみるとAKBの公式ライバル“乃木坂46”が2作連続のミリオンセラーを記録した。何とまぁ、恐ろしい結果で1位〜4位がAKB、5位〜7位が乃木坂46、8位〜9位が欅坂46と秋元によるファミリーが年間チャートTOP9を独占してしまうという結果。
後世にこのチャートを振り返った時に、「当時は一体何が起っていたんだ?」という話題になるだろう。
そして年間上位常連である嵐のセールスも安定的だが、ここにきて連続記録を続けていた50万枚に達することが困難となってきている。複数リリース形態を行わない嵐にとっては十分なセールスであるには変わりない。
同じく10位〜12位までを嵐が3作品ランクインさせ、今年の年間1位〜12位はAKB、乃木坂、欅坂、嵐による独占チャートとなりました。13位以下は13位に防弾少年団が発売たった1週間で36.5万枚を売り上げ年間13位にランクイン、14位にSKE、15位にNMB、16位、20位に関ジャニ∞、17位〜19位はHey! Say! JUMP、相変わらず秋元かジャニーズかという結果にもう少し多勢も頑張れと言いたくなるアイドル独占チャートでした。
posted by nammy at 00:38| 埼玉 ☔| 年間チャート編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする