2015年07月26日

1位獲得週数作品10週以上記録(アルバム/シングル)・・・nammyblog vol.174

アルバム、シングルにおいて連続1位記録など昨今は生まれなくなってしまった。
今週のアルバムではデビュー25周年記念でリリースされたドリカムのベスト「私のドリカム」が2週連続1位を獲得したのは記憶に新しい。意外にも連続首位記録は自身では1993年12月の「MAGIC」以来21年半ぶりとの事。そんなに長い年月において連続1位を記録していなかったことに驚きだ。今年に入り三代目J Soul Brothers、浜田省吾とアルバムでドリカムを含め3作品が2週連続1位を記録。過去の様にはロングヒットにはならないもののシングルよりは幾分アルバムの方が長く売れる傾向にはある。
さてこれまで歴代ヒットチャートの中で、アルバム、シングル1位獲得週数が多い順に記録を集めてみた。
全てを羅列すると膨大な量となるので、取り急ぎ二桁記録の作品を下記に記しておく。
二桁(10週)1位を獲得するほどロングヒットになるなんて現代では考えられないことだ。
ただそれだけ過去のヒットチャートでは一つの作品が長く売れる例が多くあり、全ての記録は60年代〜80年代に集中している。まさにCDではなくレコード全盛期時代、レンタルショップなどなく愛聴者たちは皆レコードを購入し、自宅のプレーヤーに針を落として何度も聴いていたのだろう。
だから売れたアルバムの楽曲は多くのユーザーに視聴された結果、記憶に残る曲が多い事だろう。
今のようにデジタル化した現代で気に入らない曲は簡単にボタン一つで飛ばせてしまう。だから下手をすればアルバム1枚丸ごと聴かないなんて事も当たり前になっているのかも知れない。カセットテープ時代では早送りするにも操作が複雑でしたしね。だから通して聴いていたり、カセットデッキの性能では録音するのにサイレントではなく曲を再生したまま録音するなどありました。
だからアルバムをカセットに録音するにもどうしても一通り通して聴いていたんですね。
良き時代、多くの人達に愛された作品たちを一挙公開。

■1位獲得最多作品歴代ランキング
<アルバム編>

井上陽水「氷の世界」.jpg

35週 井上陽水/氷の世界(1973年)
20週 藤圭子/新宿の女(1970年)
18週 サイモン&ガーファンクル/グレーテストヒッツU(1971年)
18週 カーペンターズ/ゴールデン・プライズ第2集(1974年)
17週 藤圭子/女のブルース(1970年)
16週 エルヴィス・プレスリー/この胸のときめきを(1971年)
15週 よしだたくろう/元気です。(1972年)
13週 天地真理/水色の恋 涙から明日へ(1972年)
13週 チェリッシュ/スーパー・デラックス(1973年)
12週 寺尾 聰/リフレクションズ(1981年)
11週 ハイ・ファイ・セット/ラブ・コレクション(1977年)
11週 ピンク・レディー/ベスト・ヒット・アルバム(1977年)
11週 サウンドトラック/フラッシュダンス(1983年)
10週 森進一/花と涙 森進一のすべて(1969年)
10週 サイモン&ガーファンクル/サイモン&ガーファンクル(1971年)
10週 井上陽水/二色の独楽(1974年)

<シングル編>

ピンキーとキラーズ「恋の季節」.jpg

17週 ピンキーとキラーズ/恋の季節(1968年)
16週 宮史郎とぴんからトリオ/女のみち(1972年)
15週 ダニエル・ブーン/ビューティフル・サンデー(1976年)
14週 皆川おさむ/黒ネコのタンゴ(1969年)
13週 CHAGE & ASKA/SAY YES(1991年)
12週 小柳ルミ子/わたしの城下町(1971年)
12週 ピンク・レディー/ウォンテッド(1977年)
11週 子門真人/およげ!たいやきくん(1975年)
10週 浜田省吾/悲しみは雪のように(1992年)
10週 もんた&ブラザーズ/ダンシング・オールナイト(1980年)
10週 ピンク・レディー/UFO(1977年)
10週 寺尾 聰/ルビーの指環(1981年)
10週 中村雅俊/ふれあい(1974年)
10週 さだまさし/関白宣言(1979年)
10週 藤圭子/圭子の夢は夜ひらく(1970年)


さすがの一言!特にアルバムでは井上陽水の35週1位ってなんでしょう?
というくらいの超ロングセラー。月間に直すと9か月、そんなに長期的な1位はまず存在しない記録。
一つの作品が長期的にヒットするにも限度を超えた記録です。
あの歴代アルバム記録を持つ宇多田ヒカル「First Love」でさえ6週1位でもロングセラーだったが、そんなのは比較にならない期間。歴代アルバムトップの宇多田ヒカルの母、藤圭子も20週、17週と1位記録をレコードで保持しています。母子ともにとんでもない記録の持ち主ですね。
アルバムはやはり70年代〜80年代前期にかけての名作がズラリ並んでいます。
ポイントはベストアルバムが1作もないという事です。オリジナルアルバムでここまで売れるのが当時ならでの記録。
そしてシングルでは60年代〜90年代まで多くの時代に生まれた記録。
一番近い記録で1992年の浜田省吾、今から23年も前になります。
90年代作品は浜田省吾とチャゲアスの2作のみ。
「SAY YES」は13週連続1位、282万枚という大記録とともにドラマ主題歌としても話題を生みました。
アルバム、シングルともに二桁大台に乗せたピンク・レディー、寺尾聰、藤圭子は今改めて凄い事だと認識させられる。
posted by nammy at 21:23| 埼玉 ☔| ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月25日

【シングル編】1位獲得作品翌週はどこいった?翌週TOP10圏外全120作のすべて・・・nammyblog vol.173

昨今のシングルチャートを見ていると先週1位を獲得した作品が翌週になるとTOP10圏外へ落下する事など日常茶飯事となってしまった。
もはや1位作だけではなく、先週のTOP10作品がすべてTOP10圏外へ落下するパターンも当たり前化している。
いつしかのロングセラー法則は完全に崩壊し、発売初週集中型傾向となっている現代のヒットチャート。
それだけ特定ファンによる発売日購入が集中し、それ以外のユーザーは翌週以降に購入しない事が伺える。
現に初動売上=累計売上の80%以上のシェア率を占めるほどになり、初動売上で概ね平均85%を掛ければ累計売上枚数が読めてしまうほど単純な計算式である。
以前90年代などでは1位を獲得した作品は翌週2位もしくは3位とTOP3内にキープする傾向であったが、それでもTOP5以下へ落下する作品も当然あった。大抵はアイドルグループや女性アイドルがその傾向にあったが、翌週にTOP10圏外へ姿を消す例はほぼ無かったと言える。
ただし80年代中期おニャン子クラブブーム終焉期である87年7/27付では渡辺満里奈「夏休みだけのサイドシート」が1位獲得後、翌週13位落下という当時では初となるTOP10圏外記録を作ってしまう。
その2年5か月後、89年12/11付で1位を獲得した南野陽子「フィルムの向こう側」が翌週15位へ落下するというワースト記録を更新。
その後1位からTOP10圏外へ落下作品は80年代で2作、90年代で6作あった。
1999年には浜崎あゆみが南野陽子と並ぶ1位→15位という記録を作るが、当時の浜崎あゆみは人気ピーク期で当作品は30万枚限定生産盤、初週1位でほぼ完売に近い大半の枚数売上を占めており、翌週には僅かに店頭に残った作品の売上計上であることから、一概に枚数制約のない南野陽子と比べるには少々異なる。
2000年代に入り遂に1位からTOP20圏外へ落下する記録が生まれた。
w-inds.「Long Road」が2003年11/10付で1位を獲得し、翌週21位へ落下、これによりワースト記録は14年ぶりに更新された。
その2年2か月後の2006年1月、倖田來未の5万枚限定シングル「feel」が1位→26位のワースト記録を更新。
こちらも浜崎あゆみの限定シングルと同様、倖田來未のブレイク期真っ只中でもある事から同じ土台では考えにくいケース。
2008年1月には東方神起がさらに1位→31位というTOP30圏外記録を更新。こちらは倖田來未の限定シングルと違い限定枚数が設けられていない為、事実的なワースト記録になる。ジャニーズ系のTOP10圏外落下記録が並ぶ中で、韓流系のグループはさらにその記憶を上回った。この年2008年は東方神起ブレイク年でもあり1年で4作が1位を記録、しかしすべての楽曲が翌週にTOP10圏外もしくはTOP20圏外となっており完全に現代の初動集中型の典型的な記録となった。
2006年以降はもはや当たり前となるくらい1位→TOP10圏外作品が急増、2010年にはTOKIO「遥か」が東方神起と並ぶ1位→31位というワースト記録に並んでしまう。
そして2011年5月、歴代ワースト記録として今後この記録は生まれないだろうという落下作品が誕生。
ぱすぽ☆のメジャーデビューシングル「少女飛行」がいきなりの1位で初登場、しかし翌週にはTOP10圏外はおろかそれまでの記録であるTOP30圏外を大きく飛び越え1位→102位というTOP100圏外へ落下。
これまでこんな記録はなかったくらい衝撃の走った記録だ。ある意味ここまで初週に集中させた作品はないくらいだ。言うまでもないが、現在までにおける記録でぱすぽ☆を超えた落下作品は誕生していない。
ちなみに2014年6月に記録したキムヒョンジュンの「HOT SUN」は1位→65位とTOP60圏外記録でぱすぽ☆に次ぐワースト記録、ある意味ここまで落下する作品も珍しい。
歴代1位獲得作品の翌週落下記録(TOP10圏外)を現代までの120作すべて抜粋してみたので参考までに記しておく。

■1位獲得作品における翌週落下順位記録120作(1位→TOP10圏外)

1位→13位/渡辺満里奈「夏休みだけのサイドシート」(1987年)
1位→15位/南野陽子「フィルムの向こう側」(1989年)
1位→12位/工藤静香「Please」(1991年)
1位→12位/森高千里「素敵な誕生日」(1994年)
1位→11位/X-JAPAN「DAHLIA」(1996年)
1位→14位/THE YELLOW MONKEY「球根」(1998年)
1位→12位/ZARD「MIND GAMES」(1999年)
1位→15位/浜崎あゆみ「kanariya」(1999年)
1位→14位/嵐「君のために僕がいる」(2001年)
1位→11位/w-inds.「Because of you」(2002年)
1位→11位/V6「COSMIC RESCUE」(2003年)
1位→21位/w-inds.「Long Road」(2003年)
1位→14位/タッキー&翼「One Day One Dream」(2004年)
1位→13位/GLAY「天使のわけまえ」(2004年)
1位→12位/ラルク・アン・シエル「叙情詩」(2005年)
1位→13位/DEF.DIVA「好きすぎてバカみたい」(2005年)
1位→12位/嵐「WISH」(2005年)
1位→13位/浜崎あゆみ「Bold & Delicious」
1位→26位/倖田來未「feel」(2006年)
1位→14位/ASIAN KUNG-FU GENERATION「ワールドアパート」(2006年)
1位→15位/HYDE「SEASON'S CALL」(2006年)
1位→11位/EXILE「YES!」(2006年)
1位→18位/ENDLICHERI★ENDLICHERI「The Rainbow Star」(2006年)
1位→13位/嵐「アオゾラペダル」(2006年)
1位→12位/WaT「Ready Go!」(2006年)
1位→14位/モーニング娘。「歩いてる」(2006年)
1位→17位/テゴマス「ミソスープ」(2007年)
1位→14位/関ジャニ∞「ズッコケ男道」(2007年)
1位→13位/タッキー&翼「×〜ダメ〜」(2007年)
1位→12位/V6「ジャスミン」(2007年)
1位→12位/Golden Circle「ミュージック」(2007年)
1位→12位/タッキー&翼「SAMURAI」(2007年)
1位→19位/AAA「MIRAGE」(2008年)
1位→31位/東方神起「Purple Line」(2008年)
1位→12位/ポルノグラフィティ「あなたがここにいたら」(2008年)
1位→12位/東方神起「Beautiful you」(2008年)
1位→14位/テゴマス「アイアイ傘」(2008年)
1位→12位/YUI「SUMMER SONG」(2008年)
1位→18位/東方神起「どうして君を好きになってしまったんだろう」(2008年)
1位→13位/倖田來未「TABOO」(2008年)
1位→25位/東方神起「呪文」(2008年)
1位→25位/倖田來未「stay with me」(2009年)
1位→11位/滝沢秀明「愛・革命」(2009年)
1位→14位/東方神起「Bolero」(2009年)
1位→28位/滝沢秀明「シャ・ラ・ラ」(2009年)
1位→27位/モーニング娘。「しょうがない夢追い人」(2009年)
1位→13位/GIRL NEXT DOOR「Infinity」(2009年)
1位→12位/V6「スピリット」(2009年)
1位→11位/テゴマス「七夕まつり」(2009年)
1位→11位/堂本光一「妖〜あやかし〜」(2009年)
1位→12位/V6「GUILTY」(2009年)
1位→14位/倖田來未「Alive」(2009年)
1位→12位/滝沢秀明「ヒカリひとつ」(2009年)
1位→13位/浜崎あゆみ「You were」(2010年)
1位→11位/aiko「戻れない明日」(2010年)
1位→24位/渡り廊下走り隊「アッカンベー橋」(2010年)
1位→20位/AAA「逢いたい理由」(2010年)
1位→16位/YUI「to Mother」(2010年)
1位→31位/TOKIO「遥か」(2010年)
1位→14位/V6「Only dreaming」(2010年)
1位→13位/NEWS「Fighting Man」(2010年)
1位→26位/タッキー&翼「愛はタカラモノ」(2010年)
1位→14位/URATA NAOYA「Dream ON」(2011年)
1位→11位/EXILE「Each Other's Way」(2011年)
1位→102位/ぱすぽ☆「少女飛行」(2011年)
1位→11位/板野友美「ふいに」(2011年)
1位→19位/三代目J Soul Brothers「FIGHTERS」(2011年)
1位→11位/Sexy Zone「Sexy Zone」(2011年)
1位→17位/フレンチキス「最初のメール」(2011年)
1位→21位/CNBLUE「Where you are」(2012年)
1位→12位/東方神起「STILL」(2012年)
1位→17位/Sexy Zone「Ladyダイヤモンド」(2012年)
1位→14位/KAT-TUN「TO THE LIMIT」(2012年)
1位→12位/指原莉乃「意気地なしマスカレード」(2012年)
1位→13位/倖田來未「Go to the top」(2012年)
1位→13位/NEWS「WORLD QUEST」(2012年)
1位→11位/東方神起「Catch Me」(2013年)
1位→12位/モーニング娘。「Help me!!」(2013年)
1位→11位/HKT48「スキ!スキ!スキップ!」(2013年)
1位→11位/EXILE「EXILE PRIDE」(2013年)
1位→11位/モーニング娘。「ブレインストーミング」(2013年)
1位→14位/fripSide「sister's noise」(2013年)
1位→16位/KAT-TUN「FACE to Face」(2013年)
1位→18位/山下智久「SUMMER NUDE '13」(2013年)
1位→12位/モーニング娘。「わがまま 気のまま 愛のジョーク」(2013年)
1位→17位/HKT48「メロンジュース」(2013年)
1位→28位/堂本剛「瞬き」(2013年)
1位→11位/Not yet「ヒリヒリの花」(2013年)
1位→11位/Sexy Zone「バィバィDuバィ」(2013年)
1位→26位/堀田家BAND「サヨナラ☆ありがとう」(2013年)
1位→34位/岩佐美咲「鞆の浦慕情」(2014年)
1位→14位/SEKAI NO OWARI「スノーマジックファンタジー」(2014年)
1位→16位/モーニング娘。「笑顔の君は太陽さ」(2014年)
1位→11位/Hey! Say! JUMP「AinoArika」(2014年)
1位→16位/モーニング娘。「時空を超え 宇宙を超え」(2014年)
1位→14位/ももいろクローバーZ「泣いてもいいんだよ」(2014年)
1位→14位/KAT-TUN「In Fact」(2014年)
1位→13位/NEWS「ONE-for the win-」(2014年)
1位→65位/キム・ヒョンジュン「HOT SUN」(2014年)
1位→14位/EXILE「NEW HORIZON」(2014年)
1位→37位/EXILE TRIBE「THE REVOLUTION」(2014年)
1位→15位/Hey! Say! JUMP「ウィークエンダー」(2014年)
1位→11位/V6「Sky The Limit」(2014年)
1位→15位/Dream5「ダン・ダン・ドゥビ・ズバー!」(2014年)
1位→14位/NMB48「らしくない」(2014年)
1位→16位/Kinki Kids「鍵のない箱」(2014年)
1位→15位/Sexy Zone「君にHITOMEBORE」(2014年)
1位→32位/SUPER JUNIOR「MAMACITA-AYAYA-」(2014年)
1位→17位/仮面女子「元気種☆」(2015年)
1位→14位/KAT-TUN「Dead or Alive」(2015年)
1位→13位/2PM「Guilty Love」(2015年)
1位→14位/ジャニーズWEST「ズンドコパラダイス」(2015年)
1位→18位/渋谷すばる「記憶」(2015年)
1位→15位/KAT-TUN「KISS KISS KISS」(2015年)
1位→11位/Kis−My−Ft2「Kiss魂」(2015年)
1位→31位/Juice=Juice「WOnderful World」(2015年)
1位→14位/三代目J Soul Brothers「starting over」(2015年)
1位→21位/HKT48「12秒」(2015年)
1位→14位/V6「Timeless」(2015年)
1位→11位/関ジャニ∞「強く 強く 強く」(2015年)
1位→53位/防弾少年団「FOR YOU」(2015年)
posted by nammy at 23:50| 埼玉 ☔| ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする