2014年09月16日

<オリジナルアルバム4時代の金字塔!竹内まりや「TRAD」が初登場1位!シングルではサザン、70年代組による同時1位記録は実に20年ぶりの快挙・・・nammyblog vol.152

竹内まりや「TRAD」.jpg

今週のアルバムチャート9/22付で金字塔を打ち立てた。
竹内まりやの6年ぶりのオリジナルアルバム「TRAD」が初動売上11.9万枚を売り上げ初登場1位を獲得した。
女性アーティストとしてはこれまで首位だった松任谷由実(58歳10ヶ月)の記録を抜き59歳6ヶ月で最年長記録となる。
またこれまで誰しも成せなかった「オリジナルアルバム部門においての1位獲得記録」は彼女が初の4年代1位記録を樹立。

80年代では「ヴァラエティ」(1984年)、90年代では「Quiet Life」(1992年)、00年代では「Bon Appetit!」(2001年)、「Denim」(2007年)とあり今回の「TRAD」(2014年)で1位を獲得したことで80年代〜10年代までの4時代で制覇。
デビューから36年経った今もオリジナルアルバムをリリースして1位を獲得するという例は稀であり彼女の人気ぶりを証明させた。
意外にもこれまでにオリジナルアルバムでの1位は松任谷由実(70年代〜90年代)、中島みゆき(70年代〜90年代)、B'z(90年代〜10年代)、徳永英明(80年代〜00年代)らが記録した3時代が最高であった。
竹内まりや自身のアルバム1位は今作で10作目となり、アルバムセールスは今週付で1000万枚を突破、累積セールスでも1510.0万枚とまだまだこの先も数字は伸び続けていく事だろう。

一方シングルチャートでは1年ぶりのリリースとなったサザンオールスターズ「東京VICTORY」が初動9.3万枚を売り上げ初登場1位を獲得した。今作で1位記録は16作目、TOP10入りは45作目となる。
こちらも根強い人気でベテランぶりを発揮した。

偶然にも今週のヒットチャートはシングルでサザン、アルバムで竹内まりやと70年代デビュー組によるもの。
時は2014年、若者を中心とした現代のヒットチャートにおけるこの面子は懐かしく、そして新しい。
このような70年代デビューによるヒットチャートシングル、アルバム独占1位という記録はいつ以来だっただろうか?と辿ってみると1994年8月29日付でシングルで松任谷由実「Hello,my friend」、アルバムで竹内まりや「Impressions」が1位という週以来20年ぶり。奇遇にもアルバムは今週と同じ竹内まりや。
このベストアルバムは今でもこの自己記録は塗り替えられないほど売れた306.7万枚!当時の300万枚越えはドリカム以来史上2組目という新しい記録とともに世に広まった。
こうした彼女の作品を20年以上経った今、改めて聴けば聴くほど古びた印象は微塵もなく、今も変わらないその歌声は多くのファンを癒し、魅了した。
そういった彼女の才能を存分に活かした今作「TRAD」はもうじき還暦を迎えるとは思えないバラエティ豊かな仕上がりと時代に流されない音楽、世代を超えて愛される歌曲が伝わってくる。
posted by nammy at 22:50| 埼玉 ☔| 今週のヒットチャート編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月14日

<記録>最高位2位作品1000作目到達へ・・・nammyblog vol.151

今週のシングルチャート9/15付でまた一つの記録が誕生した。
これまでスポットとして1位獲得作品においては通算1000作目などと当てられる事が多々あるが、それ以外の記録においては他紙も特集を組んでいるのを見た事はない。
(恐らく本誌(オリコン)内でも特集を組む事はないと思う)
私がスポットを当てたのは最高位2位獲得作品、惜しくも1位を獲得できなかった不運なポジションであるとともに十分素晴らしい売上とともにその記録は1位獲得作品を凌ぐケースも多く存在する。

そんな最高位2位止まりの作品が通算で遂に1000作目に到達した。
オリコンチャートの始まりから46年8ヶ月目での記録達成だ。
思い返せば1968年に始まったチャートで初めて2位止まりとなった作品は1968年1月4日付で記録した佐良直美「世界は二人のために」でした。
1位獲得作が通算1000作目を迎えたのは今から7年前の2007年2月26日付、EXILE「道」が記録を達成した。
今回めでたく1000作目の節目を獲得したのは韓国グループB.A.Pの「EXCUSE ME」。2012年1月にデビューし、これまでに日本シングルでは4枚をリリースしている。今年4月にリリースした「NO MERCY」以来の2位獲得となった。

1位1000作到達よりも7年遅い今回の記録であるが、毎週の入れ替わるチャート合戦は1位も2位も変わらない。
どこでそれだけ差がついたのか。1位獲得作と違い、2位というポジションは毎週変わるものではない。
1位を獲得した作品が翌週順位を下げ2位にランクインされれば、あくまで2位であるには変わりがないがあくまで「最高位2位止まり」を主体とした記録の為カウントはされない。過去そんなケースが結構多く、なかなか初登場2位イコールというわけでもなかったからだ。
昨今のチャートは当たり前のように初登場2位というケースが増加し、そのたびに「最高位2位止まり記録」としてカウントされる為、急激にその数字は伸びを見せた。それだけ前週1位を獲得した作品が落とす順位は大きく、良くても3位〜5位にダウン、下手をすればTOP10圏外なんてケースも当たり前化してしまっている。

これまでの2位作品で一番セールスを挙げたのは1979年3月に2位到達した渥美二郎「夢追い酒」の182.0万枚。
最高2位記録としてはミリオンセラーが29作もあった。
何も全て1位を獲得したから・・・という言葉だけでは片づけられない2位の凄さである。

☆最高位2位獲得作品 売上枚数TOP10
1位 182.0万枚 渥美二郎「夢追い酒」
2位 155.5万枚 Le Couple「ひだまりの詩」
3位 148.5万枚 竜鉄也「奥飛騨慕情」
4位 148.4万枚 ブラックビスケッツ「タイミング」
5位 145.0万枚 シャ乱Q「ズルい女」
6位 139.7万枚 槇原敬之「もう恋なんてしない」
7位 139.0万枚 華原朋美「I'm proud」
8位 138.5万枚 倉木麻衣「Love Day After Tomorrow」
9位 137.2万枚 GLAY「SOUL LOVE」
10位 129.3万枚 DEEN「このまま君だけを奪い去りたい」


8cmと12cmの合算であれば宇多田ヒカル「Automaric」の206万枚が1番だったんですけどね。
別集計となると129.1万枚の為、惜しくも11位!

2位特集についてはこちらもどうぞ!
http://nammyblog.seesaa.net/article/321908353.html

2位に長期間ランクインさせたのは?
1972年に記録したちあきなおみの「喝采」が何と12週も2位にランクイン!
ここまでずっと居座るのはある意味1位獲るよりも難しい?

そして最高位2位だって年間シングルチャートで1位を獲ってしまいます。
過去4例あります。

2004年度 平井 堅/瞳をとじて
1987年度 瀬川瑛子/命くれない
1983年度 大川栄策/さざんかの宿
1979年度 渥美二郎/夢追い酒


これだけ1位獲得作が注目を浴びている中で2位だってやるときゃやるんです。
しかし、演歌は息が長いだけにポップスの売上を軽く凌ぐんですね。
最高位2位獲得作品最多アーティストは15作でEXILEでした。
1位獲っているいるイメージもあったが、2位獲得数の方が多いんですよね。
以下10作以上を持つアーティストが13組もいました。

15作 EXILE
13作 倉木麻衣
12作 ゆず
12作 UVERworld
11作 GLAY
11作 ポルノグラフィティ
11作 aiko
11作 氷川きよし
11作 東方神起
11作 Perfume
10作 ZARD
10作 モーニング娘。
10作 田原俊彦


最後に1000作到達を記念し、キリ番の2位作品を紹介します。

NO.0001(1968.1/4) 佐良直美「世界は二人のために」
NO.0050(1975.1/6) 西崎みどり「旅愁」
NO.0100(1980.6/23) 谷村新司「昴」
NO.0150(1985.10/28) アルフィー「霧のソフィア」
NO.0200(1987.8/31) おニャン子クラブ「ウェディングドレス」
NO.0250(1989.12/18) チェッカーズ「Friends and Dream」
NO.0300(1992.5/18) チューブ「夏だね」
NO.0350(1995.7/17) スピッツ「涙がキラリ☆」
NO.0400(1998.12/23) Every Little Thing「Time goes by」
NO.0450(2000.1/17) Every Little Thing「Pray」
NO.0500(2001.11/26) プッチモニ「ぴったりしたいX'mas!」
NO.0550(2003.9/15) 嵐「ハダシの未来」
NO.0600(2005.5/2) ZARD「星のかがやきよ」
NO.0650(2006.10/2) YUI「I remember you」
NO.0700(2007.12/31) モモタロス,ウラタロス,リュウタロス「Climax Jump DEN-LIDER form」
NO.0750(2009.4/20) BREAKERZ「Everlasting Luv」
NO.0800(2010.6/7) XIAH junsu「XIAH(Intoxication)」
NO.0850(2011.8/8) 安室奈美恵「NAKED」
NO.0900(2012.8/20) 三代目 J Soul Brothers「花火」
NO.0950(2013.9/2) SHINee「Boys Meet U」
NO.1000(2014.9/15) B.A.P「EXCUSE ME」
posted by nammy at 23:56| 埼玉 ☔| ヒットチャート記録編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月03日

日テレ”24時間テレビ”定番曲「サライ」・・・nammyblog vol.150

加山雄三・谷村新司「サライ」.jpg

日本テレビ系列「24時間テレビ」のテーマソングと言えば今や定番曲となった加山雄三・谷村新司による「サライ」が有名な話。
かれこれ1992年に発売されてから22年間毎年流れ続けている曲で、誰しも一度は耳にした事があるだろう。
元々この曲が生まれたきっかけは1992年の第15回記念として、加山雄三がギターで作曲し全国の視聴者から寄せられた愛のメッセージを基に谷村新司が代表作詞としてとりまとめ、24時間以内にそれを一本の歌として制作しようという試みから始まった。
完成以後は毎年のように加山、谷村によるリードの元、全員で大合唱される。
CDの売上による印税の一部は、同番組のチャリティー募金に充てらカラオケで発生する著作権料の一部も、チャリティー基金に充てられている。
曲のテーマは「心のふるさと」であり、「サライ」という曲名はペルシア語「سرای」(サラーイ)から来ていて、直訳は「宿(または家)」。さらに本曲には「砂漠の中のオアシス」という意味も込められている。「宿(または家)」や「砂漠の中のオアシス」が、曲のテーマ「心のふるさと」に近いからタイトル名になったと日本テレビは説明している。
毎年24時間テレビが来るたびに売れているか?と言われるとそうでもない。
「サライ」は1992年11月16日に発売され、11月30日付で初登場20位だった。
その後13週ほどチャートインしたが、最高位は更新できず20位止まり、最終売上は13.2万枚という結果。
予想よりも低い売上に驚いたことだろう。
当時1992年はまだシングルCDが8cm型のものであり、テレビタイアップの付いた曲は飛ぶように売れた時代、そんなCDバブル期に発売されたにも関わらず10万枚前半での売上というのは意外である。
今から7年前の2007年に一度だけ「サライ」ではなく谷村自身が書き下ろした曲「勇気のカタチ〜私を変えてくれたあなたへ〜」がリリースされた。「24時間テレビ」30周年記念と、「サライ」誕生から15年という2つの節目を祝す意味合いで、15年ぶりに谷村新司(作詞)と加山雄三(作曲)のタッグで制作されが、TOP200内に1週だけ、116位にランクインされ姿を消した。売上枚数は734枚だった。
以後、この曲は24時間テレビでは使われていない1年限りの幻の曲となった。
やはり「サライ」は24時間テレビの顔であり、定着した楽曲を払拭するにはよほどのインパクトを与えなければ変わらない事がわかる。これからも毎年「サライ」がテレビから流れる事は間違いないだろう。
posted by nammy at 22:43| 埼玉 ☔| 名曲・名盤編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

AKB48まゆゆセンター曲がミリオン発進!24作連続1位、19作目のミリオン達成へ・・・nammyblog vol.149

AKB48「心のプラカード」.jpg

37枚目となるシングル「心のプラカード」が初動売上100.7万枚を売り上げ9月8日付シングルチャートで1位を獲得した。今作で1位は2009年10月の「RIVER」から24作連続、TOP10入りは2007年1月「制服が邪魔をする」から35作連続通算36作目となった。
また今回で初動100.7万枚を売り初週ミリオンは2011年5月「Everyday、カチューシャ」から17作連続、通算ミリオン数は18作連続通算19作となり自身の記録を更に更新した。
今作は6月の総選挙を制した渡辺麻友がセンターを務めたナンバー、初日売上は87.2万枚であり直近の記録では2013年2月の「So long」以来の80万枚台スタート。偶然にもその曲も渡辺麻友がセンターを務めた曲だった。
初動ミリオンが危惧されたが、ギリギリというところでのミリオンキープ。
派生グループや公式ライバルでもある乃木坂46がメキメキと力をつけているのに対し、母体グループは安泰ながらもいよいよ連続初週ミリオンも危ういか?次作あたりが今後の方向性を示す大きなターニングポイントかも知れない。
さすがに商法云々はさておき、19作のミリオンセラーを達成するのは凄いこと。
批判が圧倒的ではあるものの、なかなか一発でも当てられるか微妙なミリオンを3年も連続で達成するのはマグレでは出来ない。確かにその人気は本物だし、曲こそ知らない人が「AKB」というネームを世に知らしめた事は確かだ。彼女らの政権交代に名乗りを上げるグループは現れるのだろうか。
人気は低迷しながらも、しばらくこの政権は続きそうな予感である。
posted by nammy at 22:15| 埼玉 ☔| 今週のヒットチャート編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする